「不登校でも進研ゼミを使えば出席扱いになるのか?」

という疑問をお持ちの保護者の方は少なくありません。自宅学習で少しでも出席日数の補完ができれば…という願いは、親として当然の思いでしょう。

また、進研ゼミを活用して学びを継続させたいと考えていても、「本当に不登校の子に合うのか」「途中で挫折しないか」など、不安な点は多いはずです。

本記事では、出席扱いの制度から進研ゼミの活用実態、さらには口コミや料金比較まで、不登校家庭が知っておくべき情報を網羅的に解説します。最後まで読めば、「進研ゼミを使うべきか」「使うならどうすればよいか」が明確になるはずです。

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不登校でも進研ゼミは活用できる?出席扱いの可否

不登校の子どもが自宅で学ぶ手段として、進研ゼミは非常に注目されています。ただし、出席扱いになるかどうかは制度や学校側の対応に左右されるため、事前の理解が必要です。ここではまず「出席扱いの可否」について明確にし、その上で進研ゼミの活用方法を詳しく解説していきます。

進研ゼミは「出席扱い」になる?文科省と学校の対応方針

結論から言えば、進研ゼミ単体の受講では、原則として「出席扱い」にはなりません。これは、文部科学省が示す出席扱いの条件に照らして判断されているからです。

以下は、文部科学省の定義と進研ゼミの位置づけを比較した表です。

項目内容進研ゼミの該当性
出席扱いの対象機関ICTを活用した特例校、フリースクール、教育支援センター等×(対象機関ではない)
指導計画の作成学校と支援機関が連携して指導計画を策定×(家庭利用の通信教育)
支援者による学習サポート支援員・教員が学習状況を確認・指導×(保護者が主体)
学習状況の報告学習の到達度や出席状況を定期的に報告△(保護者や生徒が任意で報告)
学校長の判断による裁量学習実態を踏まえ校長が「出席扱い」と判断することは可能○(条件付きで可能)

このように、進研ゼミは法的に認可された出席扱い制度の枠組みには含まれていませんが、学習ログや教材の成果を「補助資料」として学校に提出することで、学びの継続性を評価される可能性はあります。したがって、「出席扱いにはならないが、学習証明として活用できる」という位置づけが現実的です。

文部科学省が定める「出席扱い」になる条件とは

文部科学省は、「不登校の児童生徒に対する出席扱い」の条件について、2024年時点で最新のガイドラインを発表しています。これによれば、ICTを活用した学習活動が一定の要件を満たしている場合、校長判断で“出席扱い”とすることが可能です。

出席扱いになるために必要な具体的条件は以下のとおりです。

要件項目内容の詳細補足説明
① 学校との連携ICT教材を利用する外部機関や家庭と、学校側が継続的に連携を取っている連携文書や報告の提出が望ましい
② 学習状況の把握体制学校が学習の様子や進捗を把握できる仕組みがあるログ提出や面談などで可視化が必要
③ 学習意欲の確認子ども自身が自主的に学習に取り組んでいると判断されること教員との面談記録や学習レポート等
④ 教育課程との整合性学んでいる内容が、学校の学習内容と矛盾せず、補完的役割を果たしている教科書準拠や類似カリキュラムが前提
⑤ 校長の最終判断上記条件を踏まえて、学校長が総合的に「出席扱いが妥当」と判断する裁量権は最終的に学校長にあり

これらの条件をすべて満たしていなければ、家庭学習や通信教育だけでは出席扱いにはならないのが原則です。したがって、保護者や生徒が学校と積極的に連携を取り、学習成果を「可視化」していく努力が求められます。

特に、校長の裁量が極めて大きいため、曖昧なケースでも対話の中で認められる可能性がある反面、形式的な学習だけでは認定されにくいという点にも注意が必要です。

進研ゼミの学習履歴は学校提出可能?チャレンジタッチの機能を検証

進研ゼミの「チャレンジタッチ」には、学習記録を自動保存し、可視化できる機能が搭載されています。この機能により、不登校中でも子どもの学習状況を詳細に把握することができます。特に、進研ゼミの学習履歴はPDFで出力可能であり、学校に提出することで「学習の証拠」として活用する保護者も増えています。

以下に、チャレンジタッチで記録・出力できる学習履歴の主な項目をまとめます。

記録項目内容の詳細備考
学習時間の合計各教科ごとの1日・週・月ごとの学習時間1日10分〜1時間以上の記録が可能
単元・問題の達成状況どの単元を学習したか、どの問題を何回解いたかなど問題の正答率も確認可能
学習頻度・継続日数連続学習日数や、今週何日取り組んだかなどの記録「がんばり記録」として自動更新
出力形式PDFファイル形式で出力可能保護者用ページからダウンロード可能
提出方法印刷またはスクリーンショットによる学校提出提出先や様式は学校に要確認

ただし、進研ゼミは「公式な出席扱い報告書」や「証明書」を発行してくれるわけではありません。そのため、保護者が出力データを印刷し、学校側に提出する手間は必要です。

また、こうしたデータがどの程度「学習証明」として評価されるかは、学校ごとの判断基準や校長の裁量によります。提出するだけで満足せず、継続的な報告や学校との対話を重ねることが、信頼につながりやすくなります

出席扱いにしたい場合、親がすべき具体的な手続きと学校への相談方法

進研ゼミを活用して出席扱いを目指すには、学校側との綿密な連携が欠かせません。特に重要なのが「校長判断」です。文部科学省の方針では、不登校時のICT活用学習を出席扱いにするかどうかは最終的に学校長が判断すると明記されています。

出席扱いを検討してもらうためには、以下のような資料と説明が必要です。

準備項目内容の詳細備考
学習履歴の提出チャレンジタッチのPDFやスクリーンショットなど1日ごとの学習時間や達成状況を示せるものが望ましい
学習教科・範囲の記録国・算・理・社・英など、どの科目にどれくらい取り組んだか明記教育課程との対応性を説明できるようにしておく
子どもの学習意欲の説明なぜ進研ゼミを選んだのか、子どもの反応や学びへの姿勢など可能であれば本人のコメントも添えると信頼性が上がる
教材のサンプルや構成の提示実際に使っている教材のコピーや、進研ゼミ資料請求で得たパンフレットなど教育課程に準拠していることを可視化できる資料が有効
文科省の出席扱いガイドライン上記ガイドラインの該当部分を印刷し学校に提示校長が判断する材料として効果的(信頼性と正当性の補強になる)

相談時には、「出席扱いにしてほしい」ではなく、「子どもの学習の努力をどう評価してもらえるか」を丁寧に対話する姿勢が大切です。進研ゼミの活用は評価対象になり得るものの、単体での評価には限界があるため、学校との信頼関係が何より重要なカギとなります。

事前準備と対話の質が、出席扱いを実現するための第一歩になるのです。

他の教材と比べて進研ゼミは出席扱いに強い?

進研ゼミは自宅学習に適した通信教材ですが、「出席扱い」という観点から見ると、他の教材・機関に比べてやや弱い立場にあります。以下に、進研ゼミ・スタディサプリ・フリースクールの3つの特徴を比較します。

学習手段出席扱いへの対応力主な機能・特長費用(税込)備考
進研ゼミ△(学校判断により参考扱い)タブレット+紙教材/PDF履歴出力可/AI質問チャットあり小学講座:3,180円〜 中学講座:5,980円〜校長判断によって学習履歴が評価対象になることもある
スタディサプリ○(一部自治体で出席扱い実績)映像授業見放題/PDF学習ログ提出可/一部自治体と連携あり月額1,980円東京・大阪など一部地域で自治体が学習支援教材として採用例あり
フリースクール◎(文科省ガイドライン準拠)通学型/スタッフの支援あり/学校と連携する支援報告体制月額3〜5万円程度文科省ガイドラインに基づく「支援機関」として扱われやすい

スタディサプリは、PDFによる履歴出力に加え、自治体と連携して不登校支援に取り組む姿勢を打ち出しており、出席扱いとしての実績があります。フリースクールに至っては、学校との協働体制と第三者支援者による継続的支援が前提となるため、文科省ガイドラインにもとづき出席扱いの承認を得やすいのが特徴です。

一方で、進研ゼミはあくまで家庭学習用の教材に過ぎず、学習内容が優れていても単体で「出席扱い」として認められることは基本的にありません。ただし、他教材に比べて費用負担が少なく、子どもの学力維持・向上には非常に役立つという点では、コストパフォーマンスに優れた選択肢であるといえるでしょう。

不登校の子が進研ゼミを使うメリットと注意点

進研ゼミは「出席扱い」という面では制度上の限界がありますが、不登校の子どもにとって自宅で学びを継続できる強力な手段です。ここからは、進研ゼミが不登校の家庭で実際にどう活用されているのか、どんなメリット・デメリットがあるのかを、口コミや料金比較を交えて解説します。

進研ゼミが不登校の子に選ばれる理由

進研ゼミが不登校の子どもたちに選ばれる最大の理由は、「自宅で完結できる学習環境」にあります。とくに「チャレンジタッチ」や「ハイブリッドスタイル」は、対面授業が難しい子でも安心して学べるよう工夫されており、ICTを活用した教育として高く評価されています。

以下は、不登校の子に支持されている理由と進研ゼミの主な学習サポート機能を一覧にした表です。

機能・特長内容対応スタイル
タブレット学習動画授業、アニメーション、自動採点で理解しやすいチャレンジタッチ/ハイブリッド
学年さかのぼり学習小1〜中3の全範囲にアクセスでき、つまずいた単元から復習可能すべてのスタイル共通
AI質問チャット24時間いつでも質問できるチャット機能。質問が苦手な子でも使いやすいチャレンジタッチ
ライブ授業プロ講師による定期的なオンライン授業。参加は自由で録画も視聴可能チャレンジタッチ
自己肯定感を高める設計到達度に応じたバッジ機能や達成表示により、成功体験を重ねて自信をつけやすいチャレンジタッチ

とくに不登校の子は、学習に対する不安や自己否定感を抱えていることが多いため、「自分のペースで進められる設計」「先生に直接聞かなくても解決できるサポート機能」は非常に相性が良いのです。

また、進研ゼミは教科ごとの到達度が見える化されており、成功体験を可視化できる点も、継続のしやすさに大きく寄与しています。これらの機能が総合的に、進研ゼミが不登校家庭に選ばれ続ける理由となっています。

進研ゼミは本当に効果がある?不登校家庭のリアルな口コミ

進研ゼミを実際に利用している不登校家庭の口コミには、好意的な声とそうでない声が共存しています。Yahoo!知恵袋やSNS上には、「子どもがゲーム感覚で取り組める」「動画での解説が分かりやすい」といったポジティブな意見が多く見られます。一方で、「飽きるのが早い」「親が関わらないと放置される」といった課題点も散見されます。

以下に、口コミの傾向を表でまとめました。

評価の方向性具体的な口コミ内容想定される要因
ポジティブ・タブレットが楽しくて学習意欲が出た
・一人で進められるから気が楽
・操作のしやすさ
・自立学習への適性がある場合
ネガティブ・数日で飽きた
・集中できず画面だけ眺めていた
・親の声かけがないと放置される
・不安定な生活リズム
・親のサポート不足
中立〜要注意・教科は進むが理解が浅い
・動画に頼りすぎてノートを取らない
・学習習慣が定着していない
・アウトプット不足の可能性あり

とくに不登校の子どもは、精神的な不安定さや生活リズムの乱れが影響して、継続的な取り組みが難しい傾向にあります。そのため、進研ゼミの効果を最大限に引き出すためには、親の声かけや伴走的なサポートが欠かせません

進研ゼミは「放っておいても効果が出る教材」ではなく、「一緒に活用する教材」です。家庭内での関わり方次第で、学習の定着度やモチベーションが大きく変わるのが実情です。

進研ゼミのコース別・料金比較

進研ゼミの料金体系は、学年と学習スタイルによって異なりますが、いずれも家庭向けとしては非常にリーズナブルな価格に設定されています。特に不登校の子どもを持つ家庭では、「継続して学習を続ける」ことが重要であり、高額な塾やフリースクールに比べて、進研ゼミの価格帯は大きな魅力の一つです。

以下に、進研ゼミの主要コースの月額料金を一覧表でまとめます(※2025年6月時点の税込価格)。

コース名月額料金(税込)対象学年学習スタイル
小学講座(チャレンジタッチ)約3,180円小1〜小6タブレット学習
中学講座(ハイブリッドスタイル)約7,190円中1〜中3タブレット+紙教材の併用
中学講座(オリジナルスタイル)約5,980円中1〜中3紙教材中心の学習

この価格帯は、民間のフリースクール(相場:月額3〜8万円)や個別指導塾(月額1〜3万円)と比較すると非常に経済的であり、コストを抑えつつ教育の質を保ちたい家庭に適しています。また、すべてのコースで追加料金なしで主要5教科をカバーできるため、教科ごとの教材費を気にする必要もありません。

進研ゼミは単なる教材ではなく、動画授業・自動採点・質問サービスなども月額料金に含まれている点も評価されています。「続けやすさ」「コスパの良さ」「家庭内学習の自立支援」という観点から、不登校家庭にとって優れた選択肢といえるでしょう。

不登校の子に進研ゼミは向いている?続かない子の特徴と対処法

進研ゼミは自宅で完結できる学習スタイルのため、不登校の子にとっては心理的な負担が少なく、第一歩を踏み出すには適した教材です。しかし、すべての子どもに効果的とは限らず、性格や生活習慣によっては「継続が難しい」と感じるケースもあります。

下記の表に、進研ゼミが続かない可能性が高い子の特徴と、その対処法を整理しました。

続かない子の特徴理由や背景対処法(進研ゼミを続ける工夫)
勉強のモチベーションが極端に低い不登校による自信喪失や「勉強=苦痛」という固定観念学習目標を「10分やってみる」など小さく設定する
自主的に机に向かう習慣がない長期間の不登校で生活リズムが崩れている朝のルーティンに「1問だけ学習」を組み込む
間違いを極度に恐れる・自己肯定感が低い成績へのプレッシャーや過去の失敗体験間違いに焦点を当てず「挑戦した姿勢」を褒めることを意識する
教材のレベルが合っておらず挫折する先取りや学年相応の内容が難しすぎる学年をさかのぼれる機能を活用し、無理のない範囲から再スタートする

進研ゼミでは、小学講座・中学講座ともに「過去の学年範囲」を復習できる機能があり、理解が浅い単元にも戻って取り組めます。また、教材内容は「一問一答」「動画での解説」など、取りかかりやすい工夫が多いため、“触れることから始める”という姿勢が非常に大切です

親はあくまで伴走者の立場を守り、過干渉にならないサポートを心がけましょう。特に「成果」よりも「プロセス」を重視する関わり方が、子どもの自立と継続に繋がります。

出席扱いより大事?不登校の子に必要なのは「学びの継続」と「自信」

不登校支援において、形式的な「出席扱い」を優先するあまり、子どもに無理をさせてしまうケースが後を絶ちません。しかし本当に大切なのは、子ども自身が「学び続けられている」という実感と、小さな成功体験を積み重ねることによる自己肯定感の回復です。

進研ゼミには、それを実現するためのさまざまな工夫が施されています。以下の表に、出席扱いにこだわる場合と、進研ゼミによる継続学習を重視した場合の違いを整理しました。

観点出席扱いを重視した場合学びの継続・自信を重視した場合(進研ゼミ)
子どもの心理負担学校復帰のプレッシャーが強くなる家での取り組みで安心感を得ながら学習が可能
評価の見える化出席日数や内申点に反映される赤ペン先生の添削、努力賞ポイントで達成感を実感
学習のペース学校の進度に追いつこうとして無理が生じる場合がある過去の学年に戻って自分のペースで進められる
自信の回復他者比較で自己否定に陥りやすい小さな成功体験の積み重ねで「自分にもできる」という感覚を育てる
将来へのつながり学校復帰が目的化してしまい、学力や意欲の育成が後回しになる学力・習慣の土台を家庭で築き、将来的な選択肢を広げられる

進研ゼミでは、「赤ペン先生の添削」や「努力賞ポイント」が、学習に対する報酬として機能しています。特に努力賞ポイントは、問題を解くだけでたまる仕組みであり、「頑張りを評価される場面が少ない」不登校の子どもにとって、大きなモチベーションになります。

また、「今日は10分だけ頑張った」「1問だけでも解いた」といったごく小さな達成でも、家庭内でしっかり褒めてあげることが子どもにとって大きな自信の源になります。

出席扱いはあくまで制度上の話であり、子どもの将来を見据えたときに最も重要なのは、「学ぶ力」と「学び続ける心」です。進研ゼミはその第一歩として、非常に有効な手段だといえるでしょう。

総括:不登校が進研ゼミを使う際の注意点まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 進研ゼミは原則として出席扱いにはならない
     → 文科省のガイドラインに合致せず、フリースクール等とは異なる扱い。
  • ただし学校長の判断で例外的に出席扱いになるケースもある
     → 学習記録の提出・保護者と学校の連携がカギ。
  • チャレンジタッチには学習履歴の自動保存・PDF出力機能があり、学校提出が可能
     → 学習時間・内容・達成状況などを可視化できる。
  • 出席扱いを目指すなら、保護者が学校に資料提出・相談する必要あり
     → 学習内容・子どもの意欲・教材の資料も併せて提示するのが望ましい。
  • 出席扱いの強さで比較すると:フリースクール◎、スタサプ○、進研ゼミ△
  • 進研ゼミは自宅完結型で、不登校の子にとって学習ハードルが低く続けやすい
     → AI質問機能・動画解説・学年さかのぼり学習が好評。
  • 口コミでは「楽しく続けられる」という声と「親の関わりが必要」という意見が両立
  • 月額料金は小学生約3,180円、中学生約5,980〜7,190円とリーズナブル
  • 続かない子の特徴には共通点があり、親のサポート・目標の細分化が重要
  • 出席扱いより大切なのは「学びの継続」と「自信の回復」
     → 小さな達成体験の積み重ねが再登校や社会復帰の土台になる