「学習塾リアル」ってどんな塾?

学力が平均以上の子を、ワンランク上または上位層まで引き上げる学習塾です。当塾は兵庫県の公立高校を受験する予定のお子さんを対象にした、公立高校受験専門塾です。

長田,神戸,兵庫,御影,葺合,芦屋,六アイ,高専

この辺りの、偏差値53以上の高校進学を考えて対策したい方のサポートをします。難関校の私立専願を除いて、原則として公立高校進学をゴールとし、指導方針やカリキュラムを決定します。

※開塾5年で着実に高校受験の成果も上がっています。

<合格実績>
・御影高校
・神戸市立工業高等専門学校(神戸高専)
・県立芦屋高校
・六甲アイランド高校
・鈴蘭台高校
・須磨翔風高校

・神戸市立科学技術高等学校
・東灘高校
・須磨学園高校
・神戸龍谷高校
・神戸学院高校
・神戸野田高校

※なお、平均点以下(通知表で言えば「オール3」もしくはそれ以下)の場合は、受験できる公立高校は極めて限定的になります。この辺りの残酷な現実に関しては、以下の記事で正直にお伝えしています。

なお、公立高校の受験問題は難化しております。そのため、一定の地頭がある前提でどのくらい努力できるタイプの子かで最終的に受験校が決まります。これまでの経験から、地頭と勤勉性の掛け合わせを見れば、最終的にどのような進学先になるかは見えてきます。そのことは以下の記事で赤裸々に書いています。

【5科合計100点up】点数爆上げの生徒がぞくぞく!

当塾では、驚異的な点数アップを実現し続けています。

以下は、当塾に入塾した後の点数アップ事例です。

・Aさん 251点 → 396点 145点up
・Bさん 171点 → 299点 128点up
・Cさん 247点 → 362点 115点up
・Dさん 312点 → 426点 114点up
・Eさん 334点 → 445点 111点up
・Fさん 298点 → 389点 91点up
・Gさん 297点 → 384点 87点up
・Hさん 309点 → 390点 81点up
・Iさん 194点 → 274点 80点up
・Jさん 292点 → 368点 76点up
・Kさん 382点 → 437点 55点up
・Lさん 315点 → 370点 55点up
・Mさん 330点 → 376点 46点up
・Nさん 261点 → 307点 46点up
・Oさん 122点 → 162点 40点up
・Pさん 320点 → 356点 36点up
・Qさん 286点 → 320点 34点up

また、小学校からずっと通ってくれていた子は中1最初のテストで圧倒的な点数を叩き出すようになりました。

入塾した生徒のうち、90%以上が成績アップしています。

当塾は、1クラス8名限定の少人数指導の塾です。大手のように大量に生徒さんを集めた上で、一部の子の点数アップを示しているのではありません。上記の点数アップは、自分が指導させていただいた(ている)生徒さんのほぼ全てです。

もちろん、小学校からの通塾組の子も驚異的。

・Aさん 5教科合計 473点
・Bさん 5教科合計 441点
・Cさん 5教科合計 438点
・Dさん 5教科合計 416点
・Eさん 5教科合計 405点
・Fさん 5教科合計 396点
・Gさん 5教科合計 373点
・Hさん 5教科合計 359点

自分でも驚くほどの驚異的な成果が出ました。小学生から通塾してくれている子は、90%以上が350点以上です。通ってくれている生徒さんが、本当によく頑張ってくれています。

点数爆上げ事例が多発している理由

塾に通って成績が上がるのは約30%(3人に1人)と言われています。では、どうして当塾からここまで成績アップ者を爆誕させることができたのか?

①全科目指導で最大値を引き出す

・最も伸びる見込みが高い箇所を優先的に伸ばす

点数アップをする上で一番大事なことはこれ。その上で、「全教科指導型の塾かどうか」は塾選びにおいて超重要です。個別指導の場合、英数だけの選択も多いです。ただ、合計点を上げるなら理科社会の対策は必須です。

ただ、

・理科社会がオプションの個別指導塾
・テスト直前にサクッと触れるだけの塾

がまあ多いです。

しかし、昨今の理科社会は暗記科目と舐めプしていては、一刀両断される難易度です。理社対策が甘々な塾だと、合計点が積み上がりずらいです。

合計点が積み上がらないと、子供の自己肯定感が中々上がりません。

当塾は、月謝一律で全教科(国英数理社)の全てを指導する塾です。オプションだと料金が…と、理社対策を断念する必要もありません。この運営体制だからこそ、他塾が手薄な理社対策にも力を入れることが可能です。

結果的に、5教科の合計点数が上がりやすいのです。

②定期テスト直前「毎日通塾」で圧倒的な学習量を確保

定期テストで点数アップをする最も簡単な方法は何か?

それは、勉強時間を増やすこと。ただ、ちょっとやそっと増やすだけじゃダメ、中途半端な努力は一番寒い。やるなら徹底的にやる。当塾の場合、他塾にはない「テスト前毎日通塾」の仕組みがあります。テスト約2週間前から、全員強制的に毎日塾に来て演習です。平日は夜3時間。土日は朝から8時間。塾にカンズメで、ありえないぐらい勉強します。

巷の塾の、テスト前の自習室解放のノリではありませんよ。塾に来て、学校ワークの再試をひたすらこなし、覚えるまで暗記テストの嵐です。

結局のところ、テクニック論に走るより、直前に物量をこなした子がテストの得点は高いのです。当塾で爆発的な点数アップが出ているのは、どう考えても「毎日通塾システム」のおかげです。これを辞めたら、今と同じ成果は絶対に維持できません。そのぐらい直前の追い込みが重要なのです。

通われている塾は、ここまで本気でやってくれていますか?

本気で点数を上げたいのであれば、十分な勉強時間を担保している塾を選ぶべきではないでしょうか?

関連:【漫画で解説】定期テスト完全攻略法!点数爆上げ『毎日通塾』の驚愕の仕組み

ただし、自習時間や演習時間に比例して学力が伸びやすいのは、上位50%以上の生徒を中心に該当しやすい特徴です。学力が下位50%以下になると、この方法論が機能しなくなったり、効果が極めて限定的(MAXでも平均点など)になりやすいです。思考力が乏しく、自分の頭で考て行動してこないまま中学生になると、「なぜそうなるのか?」を考えながら勉強することが絶望的に困難になり、結果的に勉強時間だけを増やしても成績が伸び止まりやすいです。

③塾長(神戸大学経済学部卒)の直接指導

当塾は、全学年“塾長による直接指導”を行なっています。

“1人の講師がお子さんの全科目を見ることが出来ること”

これが他塾との差別化の1つです。指導者がバラバラだと、教科ごとのバランスを考慮したアドバイスが難しいです。

「〇〇君の場合、数学はほどほどにして英語に力を入れる方が全体の得点が上がる!」といったアドバイスは、数学単体の講師には難しい。そう考えると、担当講師がコロコロ変わる個別指導は最悪です。

全教科を見ている指導者であれば、「〇〇君は理数よりも国英社が得意だね。だから、国英社で攻めて、理数は守りを固めよう。」と、その子に合ったコンサルが明らかにやりやすい。もちろん、塾長との相性が合わなければ最悪です。しかし、相性さえあってしまえば、これ以上強力なサポートはありません。これは他塾にはそう簡単には真似できない仕組みです。

関連:塾長プロフィール

個別指導ではなく「少人数指導」で行う理由

自塾が少人数指導を選択したのは、最も成績アップしやすい現実的な指導形態だと思うからです。

正直に言いますが、個別指導の形態で成績を上げることは一番難しいです。

その理由は、

①全教科指導ができない
②指導時間が短すぎる
③学生講師の質に左右されすぎる

からです。

公立高校受験を考える場合、5科目全ての対策をしなければなりません。全教科指導をするとなると、個別では時間が圧倒的に足りない。かと言ってコマ数を増やせば、月謝がとんでもない値段になります。そして、経済力の壁をクリアできたとしても、担当講師が学生アルバイトというデメリットもあります。

個別指導という形態は、全科目受験の公立受験とは相性が悪すぎるのです。

・他の習い事で曜日固定が難しい
・特定の1科目だけ集中的に伸ばしたい

等の理由がない限り、公立高校受験がゴールの子供を個別指導塾に入れる優位性はあまりないでしょう。少人数制であれば、月謝は月25,000円〜30,0000程度で、全教科指導ができます。指導時間も、1回3時間×週3回の勉強時間を確保できます。成績アップに必要な指導科目数・指導時間を現実的な値段で提供するには、少人数制が最も理にかなっています。

「平均以上からワンランク上または上位層へ」の意味

ここでは、自塾がなぜ「平均以上からワンランク上または上位層へ」というコンセプトを掲げているかを説明します。

中間層以上が自塾のシステムに最もハマりやすい

当塾の指導形態は、上位層はもちろん、中間層に最もグサリと刺さります。なお、中間層とは5教科合計「300点〜350点」ぐらいの子です。中間層の子供達は、飛び抜けて賢いと言うわけではありません。しかし、分かりやすく教えれば、それなりにスイスイ理解する子が多いです。ただ、テストを受けるとなぜかいつも平均付近に落ち着いてしまう。

理由は大きく2つあります。

①勉強時間の欠如
②合理的な勉強方法をしていない

勉強は、理解するだけでは点数が上がりません。理解した内容を定着させるための演習が必要不可欠です。演習するためには勉強時間が不可欠です。でも、ガムシャラにやっても伸び代の最大値は引き出せません。

勉強には「効率」が確実に存在しており、限られた時間を有意義に使わなければなりません。

ただ、そのどちらもが不足しているのが中間層です。しかし自塾の場合、その課題を解決できる仕組みがあります。週3回×3時間の通塾に加え、定期テスト前は毎日通塾で時間を確保します。塾長が直接、勉強法のコンサルをします。中間層は、少し何かが変わるだけで点数が跳ね上がるポテンシャルを持っています。

中間層は実に幅広くて、六アイ〜御影までは狙えます。

ただし、本当の上位層と違って、やり方論や仕組みを相当考えないと最大値が引き出されない。だからこそ、塾の果たすべき役割が大きく、保護者さんの塾選びの軸が極めて重要でもあります。

実際、自塾に転塾してきて爆上がりした子が大勢います。以下、その典型例を紹介しますので、我が子と重なれば自塾とマッチしている可能性が高いと思っていただきたいです。

ケース1:平均点は取れているのに個別指導塾に通い続ける子

この子達は、一言で言うと「勿体無い」

個別の時点で、理科社会などが自習かもしれないです。自己流でやっている教科が多そうです。勉強時間も少ないはずです。でも、それでも平均点行くんだからポテンシャルがあるわけです。

つまり、もっと厳しい環境の塾に行けばさらに伸びる見込みしかない。

自塾では、330点ぐらいで入ってきて、

・中3の最後には実力テストで445点
・中3の2学期の内申点はオール5

と爆発した子もいました。

宝の持ち腐れとは完全にこのことです。

ただし、「勉強時間の長い塾に通っているのに平均点止まり」というケースは注意が必要です。力技で押した結果が平均点ってことなので、その辺りに一旦の限界値がある可能性が高いからです。

この場合、「ウチの子は勉強のやり方が分かっていないのでは?」「別のやり方をしている塾に変えた方がいいのでは?」と思いたくなる気持ちは分かりますが、そういう問題ではないケースが大半です。

やり方云々ではなく、処理する力に個体差・限界値があり、その結果として点数の上限が決まってしまうだけです。こうなると、塾以外の時間もフルで勉強させ、さらなる限界突破をさせるしかさらなる上昇が見込めない子である可能性を考えなければいけません。

ケース2:大手塾で集団授業を受けてテスト直前の対策が激甘な子

大手塾は、最成績上位層(上位5%)には確実にハマります。ただし大手塾の一番弱いところは、テスト直前の詰め込み対策が不足しているという点。

最上位層は追い込みがなくても、ぶっちゃけ点数取れます。そして、上位層がしっかりしていれば、合格実績は固いです。翌年の広告塔もしっかり確保できます。つまり、中間層以下は、売り上げを積み上げてくれるお客様なのです。

でも、中間層〜ちょい上位の生徒こそ直前の追い込みで点数が50点とか100点とか変わるんです。

本来教育は、この子達が最も費用対効果が高いものです。やればできるタイプの子だからです。多少やり方雑でも、勉強時間で押してあげるだけで点数が上がりやすいです。

自塾は、平均付近の中間層〜上位層(300点〜360点ぐらいから入塾)の伸びが最も異常です。

実力的には真ん中よりちょい上か、400点以下ぐらいで大手塾に通っている人にミスマッチが多いからなのですが、その理由は以下の記事で解説しています。

ただし、中1の終わりで370〜400点程度とかの場合は注意が必要です。結構点数の上限に達している子が多いです。理由は、400点付近に努力や工夫では超えにくい壁があるからです。また、400点以上を取ろうとすると難しい問題を得点する以上に、「ミスをしない」ことがより重要になります。

知能は高いけど雑なタイプは、370〜400点付近に壁があります。だから、学業面だけ鍛えてもブレークスルーが起こりずらいタイプの生徒さんも一定数いますので、その場合は上限を適切に評価してあげてください。

こういう子達は、点数維持を全力で頑張らないといけないタイプです。

ケース3:我流の勉強法を実践し平均点止まりな子

最後は、完全な我流のタイプ。

ずーっと塾行かずに自己流の勉強で平均点止まりって感じの子です。

このタイプも、本当に伸ばしすいです。そもそも、中学生の我流勉強法など穴だらけもいいとこです。使用する教材とかも、全然受験にマッチしていないもの使用したり…なんてこともザラ。

しかし塾なら、質の高い教材を使い、志望校に応じた学習ルートをコンサルできる。

この我流タイプの子が自塾に入塾してくれましたが、やっぱり大逆転合格をしました。入塾当時は平均点に届いていない程度でしたが、受験直前の実力テストでは学年上位15%まで順位アップ。最初の面談では絶対に無理と言われていた「神戸高専(※御影レベル)」に最後は逆転合格。入塾当初であれば考えられなかった高校に進学しました。

リアルは、受験戦略を合理的に逆算して実践させることに強い塾です。やり方が間違っている勢は本当に救済できるのです。

宿題なしで点数アップを実現している異端塾です

学習塾リアルは、原則「宿題」を出していません。

しかし、すでに紹介の通り、ちゃんと点数アップは実現しています。ではなぜ、宿題なしで点数アップが実現するのか?

宿題に相当する「演習ターム」を設定している

勉強において、分かると出来るは全く別物。

授業で習った内容を定着させるには、生徒本人が黙々と演習問題を解きまくるしかありません。問題なのは、どうやってそれをやらすか?です。自塾の場合、週3回の通塾の中で、3時間の演習タームを作っています。

演習タームでは小テストの他、

・学校配布のワーク

を習った箇所まで黙々と解き続けてもらいます。

つまりリアルの場合、宿題の代わりに演習タームを設け、必要な問題演習量を担保しています。

一般的な塾は、定着のための演習を「宿題」という形で子供に投げます。しかしそれだと、「宿題をやらない子」が漏れなく現れます。でも、宿題をやってこなかったら、「死に時間」が流れることになる。宿題をやって来た子も、出来ているのであれば別にダラダラ解説を聞く必要もない…

色々と無駄の多いシステムだと感じませんか?

リアルでは、塾の指導時間の中で演習までさせます。「家で宿題をしない」というリスクを排除できます。さらに、学校配布のワークを普段から課題としてやらせます。だから、テスト直前で焦りにくい。テスト前はワークの繰り返し演習にスムーズに移行できる子が多い。これが成績が上がっていくために塾が行う、仕組み上の工夫です。

進学先は上位40%と下位60%で完全に二極化する傾向

学習塾を考える上で、昨今の情勢を踏まえて子供の進学先が現実問題どうなっているのかを保護者さんは客観的な視点で把握する必要があります。

ハッキリ申し上げると、

・上位40%と下位60%で二極化する

というのが、兵庫県第一学区における最近の流れです。

【現実】偏差値53以上の公立高校は上位40%しか行けない

兵庫県の第一学区で公立高校を考える場合、偏差値順に高校の難易度が分かれていることを理解する必要があります。

①偏差値65以上:長田・神戸・兵庫高校
②偏差値63程度:御影:星稜
③偏差値60程度:葺合・夢野台
④偏差値56〜58程度:芦屋
⑤偏差値53程度:六アイ・須磨翔風・鈴蘭台
⑥偏差値40台前半〜後半:専門学科(科技校など),高塚(普通科)
⑦偏差値45:東灘(普通科)

これが第一学区における偏差値別の高校の立ち位置になります。

そして、第一学区で公立高校の普通科を志望する人の多くは、「最低でも六アイ・須磨翔風」と口を揃えて言います。(※須磨翔風は総合学科ですがややこしいので普通科的なポジションとして扱います。)

しかし、六アイや須磨翔風は偏差値53の中堅校です。偏差値53とは全体の中で見ても上位38%程度のことを指します。よって、公立中学に通っている場合はその学校でも上位40%ぐらいには入っていないと進学できません。

だから大前提として、平均点でも実力不足で、学力的には上位のグループにいることが六アイ・須磨翔風に行けるかどうかを分ける基準になります。しつこいですが、内申点が高いケースを除けば、平均では六アイや須磨翔風には行けません。

以下の記事で、典型的な六アイ断念のパターンを解説しています。

なお、上位40%以上にいる子たちは、六アイ〜神戸高校の中から内申点に見合った学校を最終的に選択することになります。内申が不足するけど学力がある子は戦略的に私立専願を選ぶこともあります。例えば内申不足で御影に行けないから須磨学園を専願にしたり、関学や関大などの附属校にあえてトライするなどです。(オール4ぐらいあるとその道が開かれます。)

いずれにせよ、上位40%の学力レンジにいる子には、六アイを下限にして進路をあれこれ選ぶ自由があります。

一方で下位の60%レンジにいる生徒は、選択できる進路の幅が極端に狭くなります。順当に行けば偏差値53以上の中堅校の公立高校に進学することは叶わず、おおよそ以下のような選択を迫られることになります。

・公立高校受験を断念して私立専願で高校を決める
・滑り止めで私立を押さえて中堅校にチャレンジ(落ちる可能性大)
・第一志望六アイ(須磨翔風),第二志望東灘で受験(落ちる前提)
・六アイ(須磨翔風)を断念して第一志望で東灘を受ける
・専門学科のある公立高校に進学する(高卒で働く可能性を受け入れる)
・公立の推薦入試にワンチャン賭ける

兵庫県の第一学区では、上位40%と下位60%では進路選択の幅が全く異なるものになるのです。

塾選びをする際は、自分の子供が上位40%以内にいるのかいないのかを出発点に考えることをおすすめします。そうしないと、塾通いの目的と手段がミスマッチしやすいです。

下位60%の子供を持つ保護者さんは、勉強面の期待値を現実的なところに持つ必要があります。「頑張れば六アイ以上に行ける!」と盲信したり、「何が何でも六アイ以上じゃないと困る!」などと思わないことが大事です。こういうご家庭が最も塾選びや塾との関係でこじれます。

以下の記事では、学年順位がおおよそ50%前後の塾選びの方法の全てを解説しています。

なお、六アイや須磨翔風に行けない感じの子のご家庭が、塾選びでは最も注意が必要だと個人的には思います。以下の記事は、六アイレベルに行けない学力の層の典型的なパターンを赤裸々に解説しました。該当している場合は、塾選びは慎重になった方がいいです。

下位60%の生徒の逆転はないのか?

上位40%と下位60%がまさに分断ラインなのですが、二極化と言っても当然逆転劇は起こり得ます。

分断ライン付近にいる生徒(全体の40%〜60%)に関しては、内申点の確保や本人の努力、塾などの環境要因がうまく噛み合えば、地頭的には上位40%にいなくとも、進学先としては上位40%に食い込めることはあり得ます。

しかし、昨今はそれがかなり難しくなっていると言わざるを得ないです。理由は以下の3つです。

①地頭の壁はやっぱりある
②私立無償化の影響で頑張るモチベが発生しずらい
③お尻を叩いて頑張らせることが受け入れられずらい

今の時代は教育カリキュラムが難化しすぎています。一定の地頭がない子は、努力してもそう簡単に中間〜上位層と同程度点数が取りづらいです。昔のように暗記だけで取れる点数の割合が少ないからです。読解力や処理能力が一定水準を下回る子にとっては、地獄のようなテスト問題になっています。

その上、私立高校が無償化して専願入試を使えば誰でも合格できるような入試制度になりました。こうなると、下位層が本気で努力して勉強に打ち込むモチベが究極に湧きづらいです。

そのため、受験を目的とした塾通いであれば、中堅校以上の公立が現実的に狙える上位40%以上のの生徒ぐらいしか価値を感じていただけない時代だと痛感しています。最終的に公立を断念して私立専願にするなら、別に塾通いに課金するメリットはありません。

中学生の塾選び:上位40%と下位60%で明白に分かれる

以上を踏まえると、中学生の塾選びは特に、子供の地頭レンジを基準にするしかなくなります。

塾に対して価値をどう感じるかは人それぞれですが、少なくとも学業面だけを見れば上位40%以上に比べて下位60%はそもそも論として価値を感じずらくなっています。

上位40%は塾通いの恩恵を感じていただきやすい

学習塾の満足度という側面では、やはり上位40%以上の生徒さんのご家庭の満足度が高くなりやすいです。この子達は地頭水準的にも勉強適性がないわけではなく、そこまで厳しくしなくとも、最低ラインの水準(※ここでは六アイ須磨翔風に行けるかどうか)を割り込みずらいです。

だから、「神戸・御影・葺合などに行けたら行って欲しいけど、最低限、六アイや須磨翔風で止まってくれたら満足です。」というご家庭であれば学習塾への満足度が低くなることは考えにくいです。

結局のところ、上位40%以上という地頭の最低水準を満たしていれば、あとは本人の努力次第で結果が左右されやすいので、保護者さん的には「環境面を整える」という親としての役目を果たしていることには納得してもらいやすいです。

特に、公立を受ける場合であれば、自塾のように5教科全科目指導型の塾との相性がよく、指導教科が少ない個別指導(英数だけ見てあとは自習)のような塾との相性が悪い傾向にあります。そのため、自塾じゃなくてもいいですが、5教科全てを教えてくれる少人数指導的な塾に入れておけば、保護者として戦略をミスってるって感じはしません。あとは、指導者のレベルとか、指導に対するコスパの問題で選ぶのがいいと自分は思っています。

自塾は、アルバイト講師ではなく塾長による全科目指導です。また、時間あたりの料金で見れば大手塾に比べてはるかにコスパがいいです。特に、中3になった時の夏期講習などはウチが近隣では最もコスパがいいと思います。

結局、一定の時頭を満たしている子であれば、金額が上がったからといって成績が上がるわけでもないので、指導者のクオリティが同じで勉強時間が同じなら、金額で比較してコスパがいい方を選んだ方が得だと自分は考えます。だからそいういう価格設定にしています。あとは自分が全部見るので人件費がかからないため、構造的にプライスを下げやすいってのも大きいです。こういうところって、実は塾選びをする際に地味に重要ポイントだったりします。

※中3だと夏期講習10万円近くになる塾が多いですが、自塾は1回5時間で週5通塾なのに6万程度。しかも全部塾長指導。近隣の塾さんと比較しても、メリットは大きいと思います。

下位60%の塾通いで満足いただくのはかなり難しい

上位40%以上のお子さんであれば、「親の望みと子供の地頭のセットポイントに明らかに乖離がある場合」を除けば、塾選びでは不満を感じずらい傾向にあります。

例えば、「本来六アイ以下ぐらいの地頭なのに親は御影以上を最低ラインにしている」とかです。おまけに、本人に勤勉性もなく、嘘や誤魔化しも多いとかが重なるケース。こうなってくると、大前提として保護者ニーズが勝利の方程式を満たしていません。1+1しか出来ない子に5以上の結果を求めており、根本的に到達しない部分に親のニーズがあります。だから、大体どこの塾に行こうがこじれてしまうパターンにハマります。

しかし、下位60%以下になってくると、そもそもそういう話ではなくなってきます。まず大前提、この層って「本気で死ぬほどやって何とか六アイに行けるかどうか」みたいな子が多いです。特に、全体順位が40%〜60%ぐらいだとそんな感じで、それ以下になるとそもそも120%頑張らせたとしても、本当に六アイ以上にならない可能性が高いです。

なので、「正直六アイが遠いのは分かっているけど、親としてはマックスできることをしてあげたい。でも個別指導だと高いし全教科指導にならないから、全教科型の指導の塾が良くて、だからお願いしたいんです!」的なマインドじゃないと塾選びは難航します。

もちろんこの場合、「行けてマックスで六アイで、それ以下になる可能性の方が高いことは受け止めています。東灘(もしくは私立の滑り止め)になったとしても納得できます。」的な感じじゃないと、おそらくですが自塾のようなタイプの塾との間にはどこかで関係に亀裂が入ります。

基本的に下位60%は地頭レンジでは上位40%に比べてかなりレベルが下がるため、それを埋める努力をしてもらうしかありません。まあ想像を絶するレベルの努力をです。

つまり、他人よりも重たい負荷を許容させるしかなく、理不尽なことに耐久できる合理性と、嫌なことから逃げ出さないマインドが必要です。当然ですが、言い訳や嘘が多く、わがままを押し付けてくるタイプであれば100億%上手くいくわけもありません。

だから、地頭レンジが下位60%以下で努力体制がないにも関わらず六アイ以上を志望するご家庭の塾通いは高確率で失敗します。これは塾がどうこうの問題ではなく、顧客ニーズがシンプルに勝利条件を満たしていません。

なお、地頭レンジで上位40%というのは以下のようなイメージです。

・小学校の時は勉強は得意な方だった
・小学校のカラーテストは90点〜100点を推移
・中1の最初の期末テストで350点以上取れている
・中1の1学期以外のテストで330点以上


正直、このぐらいの子が上位40%程度に入っているイメージです。中学のテストで300点を割り込むタイプはこのレイヤーからは基本除外されます。だから、六アイ以上は相当努力しないと厳しいというのが相場です。なお、地頭的な部分を測定する上では、中1の1学期の期末テストの結果はかなり信憑性があると個人的には思います。以下の記事でその理由は解説しています。

なお、下位60%の生徒さんの塾選びで失敗する典型的なパターンがあります。詳細は以下の記事です。

結構厳しいことを書いていますが、兵庫の第一学区で塾選びをするのであれば、避けては通れない論点だと思います。

上位40%以上の生徒の競争をサポートします

私立無償化の流れや昨今の勉強そのものへの価値観の変遷に伴い、学習塾はより細分化される時代になったと思います。総合型の塾よりも、ピンポイントで顧客ニーズにマッチする塾のコンセプトが必要な時代です。

そのため、自塾のスタンスについて最後に改めてお伝えします。

自塾は、「六アイ以上の公立高校を狙う上位40%以上の学力を有する生徒さんを対象に、兵庫の公立受験に精通した塾長が少数精鋭で全員を伸ばすための塾」です。

仮に現時点の学力が上位40%程度に満たない場合(平均程度)でも、公立高校を明白に目指すという意思があり、私立専願という甘い誘惑に乗らない生徒さんであればお問合せをお待ちしております。

なお、兵庫県の公立高校の中堅校以上の対策をメインにしますが、以下のような進路を目指す(※最終的に着地する)生徒さんについても自塾の指導対象には含まれております。

①私立専願でも上位校を目指す場合

自塾は公立対策を主軸に行いますが、私立専願の生徒さんすべてとミスマッチするわけではありません。

例えば、「御影高校を目指していたんだけど、実力的にはいい感じだけど内申が足りないから最終的には須磨学園を専願で目指すことになりそう」的な生徒さんは普通に自塾との相性はいいと思います。

この場合、中3の内申が確定するまでは御影志望として公立の対策をメインで行うことになる上、一定の内申点がないと須磨学園などの上位校の専願基準は満たさないため、塾通いの必要性がある生徒さんです。

仮に途中で私立専願になるとしても、最後の最後だけ専願先の学校の過去問で演習することになりますが、その時期は公立を受験する生徒も併願先の私立入試の対策をするので、塾の方向性とミスマッチしません。

②私立専願で付属校などを第一志望にしている場合

次に、公立ではなく私立がそもそも第一志望という場合でも、自塾との相性が良い事例を紹介します。

例えば、関学や関大などの付属校がありますが、この手の学校は私立専願での入試がメインになります。だから、公立を受ける際に滑り止めでしか私立を受けない子とは少しテイストが違います。

ただ、これらの高校の多くは、誰でも専願で推薦してもらえるわけではないです。多くの学校では、学校評定で35/45以上を推薦基準にしていることが多く、内申点を確保していることが条件だったりします。この場合、受験科目としては英数国しか使わなくとも、内申点を上げるために普段の勉強では全科目をちゃんと勉強しておかなければいけません。

また、仮にこれらの付属校を第一志望と言っていても、内申が不足したりして推薦基準を満たせなければ、専願でそれらを受けること自体を断念することになります。

その場合、公立高校で同等の偏差値の高校を狙うことになりやすく、近隣エリアでは葺合以上ということになるでしょう。そうなると、兵庫の公立入試を受けなければいけないので、全教科の対策の塾の方が相性はいいことになります。

よって、第一志望でそのまま付属校に受かればそれはそれでOK。もし受からないか専願基準を満たさない場合は公立に切り替えるので、やはり自塾の守備範囲です。このタイプは、結局普段から公立受験の対策をしておくしかないのです。

③神戸高専など高専入試を志望する場合

神戸高専などは、兵庫県の公立高校受験の共通問題を受けるわけではありません。しかし、こちらも自塾の守備範囲であり、過去に神戸高専に合格した事例もあります。

高専受験も、結局は内申点を必要とします。よって、普段は全科目指導でトータルで成績を上げてくれる塾との相性がいいです。

また、高専を第一志望にするとしても、受かるかどうかの保証はありません。受からなければ、多くの生徒は公立高校の受験を第二候補として考えるので、結局は普段の対策として公立高校受験の勉強をしておけばいいです。

なんなら、自塾で神戸高専に受かった子も、普段は兵庫県の公立入試の対策をメインに行い、直前に高専の過去問を回しただけです。高専の対策らしい対策などしなくとも、公立入試の対策を通して獲得した基礎学力さえあれば十分に合格できるのです。

よって、自塾との親和性は極めて高いと思います。

お問合せはこちら

メールでのお問い合わせは、下記フォームをご利用ください。

入力されたお客様の個人情報は個人情報保護法に従い厳重に管理します。

※当塾は、ご入塾に当たって一定の基準を設けております。そのため、全ご家庭がご入塾可能という訳ではございません。

下記の記事の中で、「当塾に向かないお子様・ご家庭の特徴」を列挙しておりますので、お問い合わせ前に必ずご確認をお願いいたします。

【必読】学習塾リアルをおすすめ出来ないご家庭

    最後に、独学で勉強されたいと思われる方向けに、学習塾の塾長目線でおすすめできる参考書や問題集をまとめた記事を紹介しておきます。塾用教材や市販教材の中でかなり使えるものを厳選しました。

    ※学習塾に通っていない場合は、塾用教材を使って勉強するのが効率的です。市販教材に比べて圧倒的に質が高くコスパもいいです。学習塾の先生の要望に応えた教材で、痒い所に手が届く良書ばかりです。本屋では買えないですが、Amazonなら購入可能なので、以下におすすめ教材をまとめておきます。

    小学生におすすめしたい学習塾専用のおすすめ教材は以下の通りです。

    中学生向きの参考書・問題集で市販されているものの中でおすすめできるものは以下の記事で紹介しています。

    兵庫県の公立高校受験に特化したおすすめ問題集は以下の記事で紹介しています。

    小学生におすすめしたい市販の問題集は以下の記事でまとめて紹介しています。