「小学生に国語辞典なんて必要?」と感じる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、国語辞典は語彙力・読解力・表現力を育む重要な学習ツールです。特に小学校の中学年〜高学年になると、自ら意味を調べる習慣を身につけることが成績向上や文章力の向上に直結します。
ですが、いざ辞典を選ぼうとすると「種類が多すぎて迷う」「どれがわが子に合うの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、現役塾長が厳選した「小学生におすすめの国語辞典6選」をランキング形式でご紹介。また、後半では辞典の選び方や家庭での使い方のコツも解説し、初めての辞典選びでも失敗しないポイントを丁寧にお伝えします。
【小学校】国語辞典人気おすすめランキング
国語辞典は“使いやすさ”と“親しみやすさ”が重要です。ここでは、現役塾長の視点から「小学生に本当におすすめできる国語辞典」を6冊厳選しました。子どもの学年や性格、好みに合わせて選べるよう、それぞれの特徴を詳しく解説します。
おすすめ①:新レインボー小学国語辞典 改訂第7版 小型版
「この1冊で、わが子の“ことば力”が変わる。」
そんな保護者の声が続々と届いているのが、この《新レインボー小学国語辞典 改訂第7版 小型版》。ただの辞典ではありません。これは「子どもの思考力・判断力・表現力」を育てる“学習支援ツール”です。
全ページフルカラーで、低学年でも“見たくなる”“引きたくなる”紙面設計。学研が業界に先駆けて実現したこの色彩効果で、「辞典嫌いな子」も「毎日使いたくなる子」に変わります。すべての漢字にふりがな付きで、1年生からでも迷わず使える。さらに、行ごとのカラーインデックスや特製シールで、自分だけの辞典に“育てる”楽しさまでプラス。
「意味」だけでなく、「似た言葉」「反対語」「使い方」までわかるから、単なる暗記ではなく、語彙の“深さ”を自然に伸ばせる設計です。そして何より驚くのは、紙質へのこだわり。軽くて破れにくく、めくりやすい独自開発のエコ素材で、ストレスフリーな学習体験を実現。
「言葉の選び方」コラムや英語との違い解説など、今の学習指導要領に完全対応。デジタル特典やまんが冊子、学年別漢字ポスターなど、親も羨む豪華付録も充実。辞典選びに迷うなら、まずはこの1冊。手に取ったその日から、学びの世界がぐんと広がります。
おすすめ②:小学新国語辞典 三訂版(光村の辞典)
「教科書と“同じ目線”で学べる」——それが、この辞典最大の強みです。
学校で最も広く採用されている国語教科書を手がける《光村図書》が編集した「小学新国語辞典 三訂版」は、まさに“授業に直結する1冊”。教科書で登場する言葉や例文がそのまま辞典に登場するから、授業の復習も、テスト対策も、自然とスムーズになります。
語彙は約34,000語と圧倒的な情報量を誇り、すべての漢字にふりがな付き。中学年〜高学年の「しっかり調べて学びたい」子にぴったりです。語源や成り立ちまで詳しく解説されており、単なる意味の理解にとどまらず、「言葉の背景」まで深く学べます。
しかも、本当に大切な語句は色分け表示されているから、辞典を開くたびに“覚えるべき言葉”がひと目でわかる。集中しやすいシンプルな紙面構成で、余計な装飾に惑わされず、本質だけにフォーカスできるのもポイントです。特典の「仲間の言葉ミニブック」も、類語・関連語の理解を後押ししてくれます。
もしあなたが、「辞典を使って学力を底上げしたい」「学校の授業を確実に理解させたい」と願うなら、この辞典はその願いに真っ向から応える存在です。選んで間違いのない、“本物”の1冊です。
おすすめ③:ドラえもん はじめての国語辞典
「なんで“ようぎしゃ”って“はんにん”じゃないの?」
そんな子どもの素朴な疑問に、あなたはうまく答えられますか?
大人には当たり前でも、子どもにとって“言葉”は未知の世界。そこで力を発揮するのが《ドラえもん はじめての国語辞典》。ただの辞典ではありません。子どもが「調べるって楽しい!」と感じる、“言葉の冒険ガイド”です。
全国の保護者が悩む「辞典を買ったのに使わない」問題。その原因は、難しすぎるから。この辞典は、視認性の高い書体・見やすい五十音表記・ゆったりした紙面構成で、“読むハードル”を徹底的に下げました。
約1万8000語の収録語はすべて厳選。絵本の語彙、生活語、ことわざ、美しい日本語まで網羅し、しかも全ページにかわいくて分かりやすいイラスト付き。説明が難しい言葉も、視覚でストンと入ってきます。
「辞典を引くのが初めて」な子でも迷わない設計。難しい記号や見出しを使わず、見れば直感的にわかる工夫が詰め込まれています。さらに、自分の好きな食べ物や夢を書き込める「わたしのページ」付きで、世界にひとつだけの“マイ辞典”に育てられるのも魅力。迷っているなら、まずこの1冊。ドラえもんと一緒に始めれば、「言葉を知るって、面白い!」と、きっとお子さんの目が輝きはじめます。
おすすめ④:三省堂 例解小学国語辞典 第八版
「うちの子、語彙が少なくて心配です…」
そんな悩みを抱える保護者に、まっすぐにおすすめしたいのが《三省堂 例解小学国語辞典 第八版》。この1冊は、語彙力・表現力・理解力の“基礎体力”を鍛えるための本格派辞典です。
収録項目は驚異の46,500語。子ども用辞典でここまで網羅しているものは他にありません。しかも今回の第八版では4,000語が新たに追加され、最新の言葉や表現もばっちりカバー。中学受験はもちろん、将来の高校入試にもつながる言葉の土台がここにあります。
辞典で初めて「UDデジタル教科書体」を採用し、視認性も抜群。全ページオールカラー&ふりがな付きで、1年生からでも無理なく引ける親切設計です。「使いにくいからすぐに放置される」そんな辞典の悲劇を、この1冊が完全に解決します。見やすい、引きやすい、読んでおもしろい。語釈や例文も実生活に寄り添った内容で、読めば読むほど「日本語って奥が深い」と感じるはずです。
さらに無料オンライン辞書付きで、自宅・塾・外出先でもすぐ調べられる現代的な学習環境にも対応。付録には「小学校で学習する漢字一覧ポスター」も付いており、日々の学習にも活用できます。真剣に“言葉の力”を伸ばしたいなら、この辞典が最後の砦です。
おすすめ⑤:チャレンジ小学国語辞典 カラー版
「うちの子、辞典を買ってもまったく使わなくて…」
そんな保護者の“あるある”を見事に解決するのが、《チャレンジ小学国語辞典 カラー版》です。
13年連続で売上No.1(※1)という実績が何よりの証。進研ゼミでおなじみベネッセが“わかりやすさ”と“楽しさ”にとことんこだわってつくった、子どもが自分から手に取る奇跡の辞典です。
特長は、全ページフルカラー&イラスト・写真1,700点以上。まるで図鑑のようなビジュアル構成で、辞典というより“ワクワクする読み物”。社会や理科の学びにもつながる図解付きで、「辞典=勉強」の壁をやさしく壊してくれます。
収録語数はなんと35,600語。「SDGs」「クラウド」「AI」など、今の社会を知るうえでも欠かせない最新ワードをカバーし、小学校のすべての教科に対応。作文や表現力を育てる「ことばにチャレンジ!」コラムなど、実践的な語彙力が自然と身につきます。
さらに、語義番号ごとに改行・色分けされた紙面、目が疲れないフォントなど、他辞典では見られない“子どものため”の工夫が詰め込まれており、圧倒的に引きやすい。「使ってくれない」「難しすぎて挫折する」その心配はもう無用。辞典デビューを成功させたいなら、今すぐこの1冊を手に入れてください。
小学生向け国語辞典おすすめの後に:選び方や使い方のコツ
「どの国語辞典がいいかはわかった。でも、それをどう選び、どう使えばいいのか…?」そんな疑問を抱く保護者の方も多いのではないでしょうか。ここからは、国語辞典の“賢い選び方”と“効果的な使い方”について、塾長の視点から具体的に解説していきます。
小学生向け国語辞典の正しい選び方とは?親が押さえたい5つの基準
「国語辞典って、どれを選べばいいの?」という疑問に答えるためには、辞典の中身だけでなく、使う子どもの学年や目的に合わせた視点が必要です。以下の5つのポイントをしっかり押さえておけば、失敗のない辞典選びができます。特に、低学年と高学年では「見やすさ」や「例文の質」に対するニーズが大きく異なります。以下の表で、選ぶ際にチェックしたい要素を具体的にまとめました。
| 基準項目 | 解説 |
|---|---|
| 対象学年 | 低学年向けはひらがな中心、高学年はふりがな付き漢字辞典が最適。1年生〜6年生で使える辞典もあり。 |
| 文字の大きさ・フォント | 「UDデジタル教科書体」など視認性の高いフォントがベスト。特に視力や集中力が続きにくい低学年には重要。 |
| 例文のわかりやすさ | 日常生活に即した例文があると、意味を自分の体験に置き換えて理解しやすくなります。 |
| イラスト・図解の有無 | 特に1〜3年生にはイラストがあることで記憶に残りやすく、調べる意欲にもつながります。 |
| 携帯性・サイズ感 | 小型(B6サイズ)で軽量の辞典なら学校や塾への持ち運びにも便利。重すぎる辞典は敬遠されがちです。 |
この5項目を軸に選べば、「使われない辞典」ではなく、「毎日使いたくなる辞典」を手に入れることができます。特に1〜2年生に初めて与える場合は、見やすさと楽しさの両立が不可欠です。
カラー版と白黒版どっちがいい?初めての辞典におすすめの仕様
「カラー版と白黒版、どちらを選ぶべきか」は、実は辞典選びの重要な分かれ道です。初めての辞典でつまずかないためには、子どもの発達段階や目的に合った仕様を選ぶことが欠かせません。特に低学年では、辞典に対する心理的ハードルをいかに下げるかが大きなカギになります。以下にカラー版と白黒版のメリット・向いている子のタイプを比較しました。
| 比較項目 | カラー版 | 白黒版 |
|---|---|---|
| 向いている学年 | 主に小学1〜3年生(辞典初心者) | 小学4〜6年生(辞典に慣れた子) |
| メリット | ・明るく楽しい紙面で“調べたい”気持ちを刺激 ・視覚的に理解しやすい | ・集中しやすいシンプルな構成 ・情報量が多く学習向け |
| 注意点 | ・デザイン重視で内容が薄い場合もある | ・初学者には取っつきにくく、調べる習慣がつきにくい可能性 |
| 表紙・中身の印象 | 色とイラストで親しみやすく、辞典に対する苦手意識がつきにくい | 落ち着いた雰囲気で「辞書=学びの道具」として扱える |
| 市販の例 | 『チャレンジ小学国語辞典』『新レインボー小学国語辞典』など | 『三省堂 例解小学国語辞典』『小学新国語辞典』など |
結論としては、「辞典デビューならカラー版」がおすすめです。調べる行為そのものに楽しさを感じられるかどうかは、継続利用に直結します。一方、学習習慣が身についてきた中学年以降なら、情報量や構成力に優れた白黒版も選択肢に入ります。
大切なのは“カラーかモノクロか”ではなく、「子どもが辞典を自分から開きたくなるかどうか」です。
国語辞典の効果的な使い方|家庭でできる3つの習慣づけ
「辞典は買ったけど、使ってくれない…」そんな悩みを抱える保護者は少なくありません。子どもに国語辞典を“身近な学習ツール”として定着させるためには、家庭での使い方に工夫が必要です。以下の3つの習慣づけを取り入れることで、辞典が自然と子どもの日常に溶け込み、語彙力アップにもつながります。
| 習慣づけの工夫 | 具体的なやり方 |
|---|---|
| ① 親が一緒に使う | 会話中に出てきた言葉を親子で一緒に辞典で調べる。 例:「“尊敬”ってどういう意味だろう?」など。 |
| ② 書く→調べる→使う流れ | 作文や自由帳で出てきたわからない言葉を自力で調べさせる。 その後、その語を使って文を作ると効果的。 |
| ③ リビングに置く | 辞典をすぐ手に取れる場所(リビング・学習机の上)に設置。 本棚の奥では使われない。 |
特に②の「使って覚える」プロセスは、教育心理学的にも効果が高いとされており、意味記憶と文脈記憶を同時に刺激することで、語彙の定着率が上がると報告されています。
辞典は“眺めるもの”ではなく“使って育てる道具”。家庭内で小さなアクションを継続するだけで、子どもの「言葉に対するアンテナ」は確実に鋭くなっていきます。
紙の辞典と電子辞典、どっちを選ぶ?メリット・デメリット徹底比較
国語辞典といえば“紙”という時代は過去のもの。近年は小学生でも電子辞典や辞典アプリを使うケースが増えています。ただし、便利さだけで判断すると、辞典の本来の役割を果たせないこともあるため、使用目的や子どもの性格に応じて選ぶことが重要です。以下に紙の辞典と電子辞典を比較し、それぞれの特長と注意点を整理しました。
| 項目 | 紙の辞典 | 電子辞典・アプリ型 |
|---|---|---|
| 検索スピード | ページをめくる必要があるが、調べる過程で「偶然の出会い」がある | キーワード入力で瞬時に検索できるため効率的 |
| 誘惑・集中力 | スマホやタブレットのような通知がなく、集中を妨げない | 学習中にYouTubeやゲームへ脱線するリスクがある |
| 語彙力の広がり | 関連語や隣接語を「ついでに学べる」ことで、語彙ネットワークが自然に育つ | 調べた語だけで完結し、広がりにくい傾向がある |
| 初期費用・導入のしやすさ | 1冊2,000〜3,500円前後で購入可。買い切り型で維持費なし | 本体(専用機またはタブレット)+辞書アプリで1万円以上かかる場合も |
| 操作性・携帯性 | めくる動作に慣れる必要あり。重さや大きさも種類により異なる | 軽くてコンパクト。移動中や外出先でも使用しやすい |
2023年の文部科学省調査(※)によれば、小学生の家庭学習においては依然として「紙の辞典」が7割以上で使われているという結果が出ています。理由として最も多かったのは「集中できる」「他の言葉も一緒に学べる」というものでした。
結論としては、「語彙力を育てたいなら、まずは紙」「検索のスピードや辞典の併用性を求めるなら電子」という使い分けが理想です。両方のメリットを理解したうえで、子どもの目的や家庭の環境に合わせて選びましょう。
国語辞典はいつ買う?最適なタイミングと学年別おすすめ活用法
「辞典って何年生から必要なの?」という質問は、保護者の方から最も多く寄せられるものの一つです。結論から言えば、国語辞典の導入は“早ければ早いほど良い”です。文部科学省の学習指導要領においても、小学1年生から「語句の意味に着目する力」を養うことが求められています。
以下の表に、学年ごとに最適な辞典の特徴と活用ポイントをまとめました。
| 学年 | 最適な辞典の特徴 | 活用の目的とポイント |
|---|---|---|
| 小学1〜2年生 | ● ひらがな中心 ● オールカラー ● イラスト豊富 | ・辞典に慣れることが最大の目的 ・調べる行為への“抵抗感”をなくす |
| 小学3〜4年生 | ● ふりがな付き漢字辞典 ● カラー+実用性 ● 語彙数30,000語以上 | ・教科書に登場する語句を自力で調べられるようにする ・語彙力の伸びが急加速する時期 |
| 小学5〜6年生 | ● 情報量が豊富な辞典(例文・類義語・対義語つき) ● 白黒でも可 | ・自主学習や中学受験に対応できる力を育成 ・使い慣れた辞典を“言葉の武器”にする |
特に注目すべきは「小学3年生の春〜夏」。このタイミングは、国語の授業内容が高度化し、言葉の意味を文脈で理解する力が求められる時期と重なります。この時期に“実用的な辞典”を導入することで、語彙力や読解力に大きな差がつく可能性があります。
辞典は「受験前に買うもの」ではなく、「語彙が育ち始めた時期に与える学習習慣の種」。子どもの学年に合わせて最適な1冊を選ぶことで、将来の言語能力に確かな土台が築かれます。
総括:小学校国語辞典人気おすすめランキング
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
✅ おすすめ国語辞典ランキング6選
- 新レインボー小学国語辞典 改訂第7版 小型版
- 全ページオールカラー&ふりがな付き。
- 学研の最新学習指導要領対応、付録も豊富。
- 迷ったらまずこの1冊で間違いなし。
- 小学新国語辞典 三訂版(光村図書)
- 教科書と連動、授業と直結。
- 約34,000語収録、色分け表示で学習効果アップ。
- 学校教材との親和性が高く、テスト対策にも有効。
- ドラえもん はじめての国語辞典
- 初めての辞典に最適。イラストと構成で低学年でも直感的に使える。
- 書き込み欄付きで“自分だけの辞典”として愛着が湧く。
- 三省堂 例解小学国語辞典 第八版
- 収録語数46,500語、最大級の情報量。
- 中学受験にも対応。無料オンライン辞典もあり。
- チャレンジ小学国語辞典 カラー版
- 売上No.1シリーズ。35,600語+写真・図版1,700点以上。
- 語彙力を“楽しく”伸ばす最強の一冊。
- みんなで国語辞典!―これも、日本語
- 辞典の概念を覆すユニークな構成。言葉への感性が育つ。
- 子どもの辞書づくり体験から生まれた、読み物としても魅力的。
✅ 国語辞典の選び方と使い方のコツ
- 辞典選びの5つの基準
- 対象学年、文字の見やすさ、例文の質、イラストの有無、携帯性。
- カラー or 白黒の選び方
- 初心者(低学年)にはカラー版、経験者(高学年)には白黒版も有効。
- 大切なのは「子どもが自分から開きたくなるか」。
- 家庭での効果的な習慣づけ(3つ)
- 親子で一緒に辞典を使う
- 書く→調べる→使うのルーチンを作る
- リビングなど“手に取りやすい場所”に設置
- 紙の辞典 vs 電子辞典 比較
- 紙:語彙が広がる・集中できる・偶然の出会いが魅力
- 電子:検索が速く持ち運びに便利。だが脱線リスクあり。
- 買うタイミングと学年別活用法
- 1〜2年生:慣れることが目的 → カラー+ひらがな中心
- 3〜4年生:語彙の急増期 → 実用性の高い辞典を導入(ベストタイミング)
- 5〜6年生:中学準備や表現力強化 → 情報量豊富な本格派辞典を
