「マイナスとマイナスをかけると、なぜプラスになるの?」

中学数学を学ぶみなさんや、その保護者の方々からよく聞かれる疑問です。

このルールは覚えるだけではなく、しっかり理由を理解すると、数学の楽しさが何倍にも広がります!今回は、塾講師の視点で、この疑問を分かりやすく解説していきます。

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編集:ぴあ
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マイナスとマイナスをかけるとプラスになる理由

最初に覚えておいてほしいのは、数学の世界ではルールに基づいて全てが成り立っているということです。

「マイナス×マイナス=プラス」もそのルールの一部。

この計算が成り立つ背景には、深い理由があります。それを一つずつ紐解いていきましょう。

なぜ「マイナス×マイナス=プラス」なのか?結論から説明

まず結論です。

マイナスとマイナスをかけるとプラスになる理由は、掛け算のルールに基づいているからです。

掛け算では、「符号を決めるルール」と「数そのものを計算するルール」があります。このうち、符号に関しては次のルールがあります。

  • 同じ符号(プラスとプラス、またはマイナスとマイナス)の掛け算はプラスになる。
  • 異なる符号(プラスとマイナス)の掛け算はマイナスになる。

そのため、「マイナス×マイナス=プラス」となります。

ただ、このルールを覚えるだけでは「なぜそうなるの?」という疑問は解決しませんよね。

次のセクションで、より詳しく、直感的に理解できるように説明します!

直感的に理解!「反対の反対は肯定」という考え方

「反対の反対は肯定」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、マイナス同士の掛け算を考える上でとても大切な考え方です。

具体例で考えてみよう

  1. 例えば、銀行の預金を増減する操作を考えます。
    • プラス2(+2):2万円預ける。
    • マイナス2(-2):2万円引き出す。
  2. では、”マイナスの操作をさらにマイナスする”とどうなるでしょうか?
    • -(-2) とは、「2万円引き出す操作をやめる」ということ。
    • 結果、+2万円の増加と同じ意味になります。

これが「マイナス×マイナス=プラス」の直感的な例です。

「引き算の引き算」は足し算になるように、「反対の反対」は元の肯定に戻るのです!

数直線を使った視覚的な解説で理解を深めよう

今度は数直線を使って考えてみましょう。

例:(-3) × (-2)

  1. 数直線上で、-3を表す位置を探します。
    • これは0から左に3つ進んだ位置です。
  2. 掛け算の意味を「何回繰り返すか」と考えます。
    • (-3) × 2 なら、「-3を2回繰り返す」。
    • (-3)× (-2) なら、「-3を反対方向に2回繰り返す」。
  3. 「反対方向」というのがポイントです。
    • -3を左に進むのが「正」とすれば、その反対(右方向)に進むと+6になります。

数直線を紙に描いてみると、より分かりやすいですよ!

これを数式で表すと:-3 × -2 = +6

数学的な裏付け!分配法則で証明する理由

分配法則を使うと、「マイナス×マイナス=プラス」が正しい理由を厳密に説明できます。

分配法則とは:


a × (b + c) = (a × b) + (a × c)

これを用いて、「−1×−1」を証明してみましょう。

ステップ1:分配法則を使う準備

次のような式を考えます:


0 = 1 + (−1)

ステップ2:両辺に「−1」をかける


−1 × 0 = −1 × [1 + (−1)]

ステップ3:分配法則を適用する


0 = (−1 × 1) + (−1 × −1)

ステップ4:計算を整理する


0 = −1 + (−1 × −1)

ステップ5:「−1×−1」を求める

両辺に「+1」を加えると:


−1 × −1 = +1

このようにして、「マイナス×マイナス=プラス」が分配法則で証明できます。

実生活で考える「マイナスを引く」の例え話

最後に、身近な例え話を使ってこのルールをイメージしてみましょう。

たとえば、気温の変化を考えてみます。「−3℃からさらに−2℃下がる」と言うと、結果は「−5℃」になります。

一方、「−3℃から−2℃を引く」と考えると、気温は「+2℃」上がります。

この「引く」操作が「マイナスをかける」という感覚に似ています。

マイナスとマイナスをかけるとプラスになる理由:掛け算を深掘り

掛け算のルールをしっかり理解することは、数学の基礎を築く上でとても大切です。

ここでは、負の数を使った掛け算の基本から応用まで、分かりやすく解説します。

一緒に楽しく学びましょう!

負の数をかけるルールを基礎からおさらい

まずは基本ルールを押さえましょう。

掛け算における符号のルールは以下の通りです:

  1. プラス × プラス = プラス
  2. プラス × マイナス = マイナス
  3. マイナス × プラス = マイナス
  4. マイナス × マイナス = プラス

これを頭に入れると、どんな組み合わせでも符号を間違えません。

次に、具体的な例を見てみましょう:


3 × 2 = 6
3 × -2 = -6
-3 × 2 = -6
-3 × -2 = 6

「マイナス×プラス=マイナス」と「プラス×プラス=プラス」の違い

ここでは「プラス×プラス=プラス」と「マイナス×プラス=マイナス」の違いに注目します。

たとえば、次の例を考えてみましょう。

  • プラス×プラス:3×2=6
    これは正の方向(右)に進む操作を表します。
  • マイナス×プラス:−3×2=−6
    負の数をかけると、左向きに進むことを意味します。

3 × 2 = 6
-3 × 2 = -6

数直線で考えると、方向性の違いがはっきりと見えるはずです。

応用問題で理解を深める!符号のルールを使いこなそう

基本を押さえたら、応用問題で練習しましょう。次の計算問題に挑戦してみてください。

問題1: 5×(−4) の答えは?

解答: 5を左に4倍進めるので、結果は −20 です。


5 × -4 = -20

問題2: −6×(−3) の答えは?

解答: −6をさらに反対方向に3倍進めるので、結果は +18 です。


-6 × -3 = +18

これらの練習問題を繰り返すことで、符号ルールが自然と身につきます。

子どもでも分かる!分かりやすく説明するための例え話

負の数の掛け算を子どもに説明する際には、日常の具体例を使うと良いでしょう。

例えば:

例1:お金のやり取り
友達に「−5円借りていた」とします。この借金を「−2倍」すると、結果は「+10円」です。借金を2回取り消すと、プラスに変わる感覚が伝わるでしょう。

例2:気温の変化
「−10℃」の気温がさらに「−2倍」冷えたらどうなるでしょう?実際には「反対方向」、つまり暖かくなり「+20℃」になります。

学習のコツ!ルールを暗記するシンプルな方法

最後に、マイナスの計算ルールを簡単に覚える方法をご紹介します。

1.「符号のルール」を覚える

プラスとマイナスの組み合わせで結果がどうなるかを紙に書いて練習しましょう。


プラス × プラス = プラス
プラス × マイナス = マイナス
マイナス × プラス = マイナス
マイナス × マイナス = プラス

2.日常の例に当てはめる

借金や気温など、身近な例で考えると記憶に残りやすいです。

3.練習問題を解く

問題をたくさん解いて、体で覚えるのが一番!

総括:マイナスとマイナスをかけるとプラスになる理由まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  1. 「マイナス×マイナス=プラス」の基本的な理由
    • 数学のルールに基づいており、符号の組み合わせで決まる。
    • 同じ符号(マイナスとマイナス)の掛け算はプラスになる。
  2. 直感的な理解:「反対の反対は肯定」
    • 「引き算の引き算=足し算」の考え方に近い。
    • 銀行の例:借金(マイナス)を取り消す操作でプラスに変わる。
  3. 数直線を使った視覚的解説
    • 掛け算を「何回繰り返すか」と考え、「反対方向に進む」イメージを持つ。
    • 例:−3×−2=+6-3 × -2 = +6−3×−2=+6 は、数直線で右方向に進むことを意味する。
  4. 数学的な裏付け(分配法則の証明)
    • 分配法則を使い、「−1×−1=+1」を証明。
    • ステップごとに式変形を解説して理解を深める。
  5. 実生活での例え話
    • 借金や気温の変化を例に挙げ、「反対の反対はプラス」をイメージしやすくする。
  6. 掛け算のルールを基礎から解説
    • 符号のルール:
      • プラス×プラス=プラス
      • プラス×マイナス=マイナス
      • マイナス×プラス=マイナス
      • マイナス×マイナス=プラス
    • 具体例を通じて間違えにくいルールを説明。
  7. 応用問題で練習
    • 基本ルールを押さえた後、計算問題で理解を定着。
    • 問題例:
      • 5×−4=−205 × -4 = -205×−4=−20
      • −6×−3=+18-6 × -3 = +18−6×−3=+18
  8. 子ども向けの例え話
    • 借金や気温の変化など、日常生活に当てはめた具体的な説明を紹介。
  9. 学習のコツ
    • 符号ルールの暗記方法。
    • 日常の例を使った理解。
    • 問題演習で反復学習。