塾のシステムに関する質問ではなく、勉強面でよく受ける質問事項に関しまして、正直に真正面からお答えします。
正直ベースで話しすぎているので、内容によってはショッキングなものもございます。
あらかじめご了承ください。
※以下、質問別に回答しておりますので、興味がある箇所のみご覧ください。
スマホはいつから持たせたらいいですか?
結論、精神年齢が上がった段階ならいつでもいいです。
スマホの懸念点の1つは、使い過ぎが原因で学業がおろそかになること。
しかし、勉強に対する優先順位が高い子は、スマホの影響などたかが知れています。
なぜか?
それは、「勉強ができないことはマズイ」と心から思っているかです。
だから、多少スマホをいじって時間を無駄にしても、その分の埋め合わせを自らします。
ゴールとして本番のテストで自分の目標点に届く状態を作ることを決めているので、途中の過程はどうであれ最終調整はするんですよ。
勉強は結局は「自己管理」の世界なので。
スマホがあろうがなかろうが、やる子はやるし、やらない子はやらない。
人間なんて結局そんなものではないでしょうか?
だから、勉強への優先順位が低い子は、スマホを与えようが取り上げようがそんなに結果は変わらない。
そういう意味では、いつ与えてもいいのかも。笑
言ってることが変わってきました…
ただね、スマホを与える時に絶対に決めてほしいルールがあります。
「自分の部屋に持ち込まないこと」
これを条件にスマホを買い与えて欲しいと、心の底から思います。
先ほど、スマホを与えようがやる子はやるし、やらない子はやらないと言いました。
が、自分の部屋の中にスマホを持ち込ませると、本気で歯止めが効かなくなります。
ハッキリ言います、子供の自己管理能力の低さをナメちゃいけない。
大事なことなのでもう一度。
奴らの自己管理能力の低さをナメちゃいけない。
この辺りのルール決めさえしっかりしていれば、スマホを持たせる時期はそこまで気にしなくてもいいと思います。
勉強時間を増やせば成績は上がりますか?
結論、勉強時間を増やすだけでは成績は上がりません。
勉強の成果は、「質×量」で決まります。
質の担保されていない勉強時間の場合、思ったような効果が見込めません。
しかし、基本的には量をこなす中で質が上がってくるのがセオリーです。
そのため、勉強時間が少ないというのは、根本的に成績アップしずらいです。
個別指導塾の多くが成績を上げられていない理由は、勉強時間が明らかに少ないからです。
※個別指導は、週1回90分、週2回80分×2などが多く、勉強時間が圧倒的に少ないのが特徴です。
手厚くフォローすることと引き換えに、指導時間が短くなっては意味がありません。
ウチの子は勉強の仕方が分かっていないので成績が伸びないのでは?
勉強の仕方が分かっていない
↓
勉強の仕方を教えてもらえば伸びる
↓
勉強の仕方を教えてもらえる塾を探す
よくある塾選びのパターンです。
しかしそもそも、「正しい勉強の仕方を教えれば成績が伸びる」という最初の仮説は正しいのか?
結論、人によります。
例えば、もともと勉強の素質がそれなりにあって、点数が取れていない子がその典型です。
自塾の塾生で、入塾前の中1の最初のテストで学校ワークを1回やっただけでテストに向かい、370点ぐらいをとった子がいました。
しかし、学校ワーク1回だけというのは勉強の仕方としては完全に間違い。
学校ワークは優秀層でも最低2回。
その上で、塾ワークなど別の問題集で演習し、聞かれ方の角度が変わっても答えられるか等のチェックが必要。
社会など暗記教科では、学校ワークで取り扱っていない問題もテストには出ます。
だから、改めて教科書を読み込んだり、網羅性のあるプリントを覚えないと高得点は取れない。
だからその子には、入塾後にやり方をガラッと変えさせました。
結果、中1のテスト1発目で即400点を超え、中2の中盤では435点。
学年でもトップ10位以内にランクイン。
やり方を変えさせて爆伸びする典型的なケースです。
それ以外にも、中1夏に5教科250点ぐらいで入塾した子も、約1年の塾通いで5教科380点まで上昇したケースも然り。
ただ、いいことばかりを言うのも違う。
当然ですが、点数が上がっていない子もいる。
同じ勉強のやり方で指導しているのに、です。
もちろんこれは、地頭の差もあるので、同じやり方を取るのはよくない。
なので、その子なりにやり方を少し変えさせるものの、それでも上がってこない子も正直います。
つまり、やり方の問題ではない他の何かに原因があるわけです。
例えば何か?
まず、点数が上がらない子の多くは、学校ワークなどを1周するのがとにかく遅い。
自塾では、普段から演習タームを設けてやらせたり、あるいはやり残しを家課題にしています。
しかし、それも中途半端にしかやらない子もいます。
要す勉強を出来るようにしたいという気持ちが弱く、とにかく目先のノルマを終わらせてしまいたい気持ちが強いわけです。
つまり、やり方の問題ではなく「向き合い方の問題」が大きすぎるのです。
いくら正しいやり方を教えても、それをやらない・やれない。
途中式を正しく書くように指導しても、途中式を書くめんどくささが常に勝ってしまう。
目を離すとすぐに楽をしようとして途中式を書かなくなるなどが典型例。
正しい勉強法というのは、それなりに負荷がかかる勉強法になります。
当たり前です。
しかし、勉強法を追い求める方の多くは、
“今より楽に点数が上げられる勉強法”
を探している。
そんなものは正しい勉強法にはない。
結局のところ、勉強はかけた負荷の大きさに応じて成果が出るものです。
このマインドセットがないと、
「塾に入れたら、もっと楽に点数が上がると思っていたのに…」
とガックリすることになる。
しかし、ガックリされても困るわけです。
勉強は正しいやり方をすれば伸びますが、正しいやり方は負荷の大きなやり方。
つまり、負荷に耐えられる精神力・忍耐力の方に問題がある子は、どうしたって伸びません。
子供の「精神年齢」が低い状態でテクニックをかぶせても、何もかも上滑りしてしまうのです。
部活で養った「あきらめない心」を勉強に活かせますか?
勉強の成果がイマイチだけど、部活動を頑張っている子。
そんな子の保護者様がよくおっしゃるのが、
「部活で養った精神力や忍耐力で勉強も頑張れるのでは?」
この質問に対する自分の答えは、
・部活と勉強は別物(であることが多い)
と言うのも、部活は自ら選択して入っているものです。
最初からそれなりに興味・関心があることをやっているわけで、忍耐もしやすいです。
しかし、勉強は基本的に”嫌なこと”であるケースが大半。
部活を耐え抜くことと、勉強を耐え抜くことを同じ次元で考えるのは少し違います。
結局は、目先の困難にぶつかった時に、逃げずに立ち向かうことが出来るかどうかの問題です。
逆に言えば、部活がとても嫌いな子が一生懸命頑張ったと言う話であれば、それは勉強にも応用できるかもしれません。
暗記のコツを教えてください!
勉強ができる人は、人とは違った特別な暗記方法を持っている。
その方法を知れば、自分も同じように暗記が出来るという仮説なのでしょうか?
結論から言えば、コツなんて知らないです。
ただ、自分自身は、高校の世界史のセンター試験模試などで、何度も100点を取ってきました。
つまり、暗記ジャンルである社会を得意としていて、暗記が得意と思われがちです。
なお自分がやっていた方法は、
・網羅性のあるプリントを隅から隅まで全部覚え切る
これだけ。
少しマニアックな話をすると、いわゆる「映像記憶」が自分の暗記のスタイルです。
まず、プリント(テキスト)のどの位置に何が書かれているかを脳の中でイメージする。
次に、プリントの順番でそのまま脳に焼き付ける。
これを全範囲全てやっただけ。
ザッと200ページ以上。
もちろん覚える過程の中で、歴史の「因果関係」みたいなものは全て整理するのですが。
どうしてイギリスとフランスは戦争するようになったっけ?
みたいな理由を添えて、暗記の解像度を上げていく。
しかしこれだって、並大抵ではない努力をしましたよ。
お風呂に入るときは、毎回ノルマを決め、頭の中で覚えたことを復唱する時間を作ったりしてました。
高3の受験生の時はほぼ毎日やりました。
これが暗記のコツですけど、求めている答えになっていますか?笑
しかし、正しい勉強法というのはこういうことです。
半分は己との戦い、根性ゲーでしかないのです。
暗記が苦手な子の大半は、お話にならないぐらい勉強時間が足りていません。
スマホいじってる時間を全て暗記に使えば、それだけで点数は爆上がりする。
ある意味ではそんなシンプルなことが暗記のコツだったりもする。
正直なところ、先ほど紹介した「映像暗記」はある程度の地頭がないと出来ない技です。
しかし、学校ワークを何周も繰り返すという雑な暗記なら普通にできませんか?
それだけでも暗記に繋がりますから。
もちろん負荷を下げたので荒い勉強になり、その分取れる点数の期待値は下がりますよ。
でも、今よりはよくなる。
ハッキリ言えば、「暗記のコツは何か?」なんて考えている時点で負けています。
なぜなら、
“楽して暗記する方法”
を探しているだけに過ぎないので。
勉強は載せた負荷に応じて伸びるという原則に、もう一度立ち返ることが大事です。
教科書を理解せず読み飛ばす。どうすればいい?
「うちの子、教科書を読んでいても理解しないまま読み飛ばします…」
これも結構いただくお悩みシリーズ。
まあそうでしょう、成績上位層以外は基本そうなので。
要するに、
・普段から頭を使いながら生きているか?
の問題が大きいのです。
教科書などテキストをきちんと読み込める子は、基本的に普段から知的です。
意見を言う時でも根拠が備わっていたり、物事の理由を考える傾向にある。
知的好奇心があったり、根拠がないことを気持ち悪いと思える感覚がある。
一方教科書などを読み飛ばす子の多くは、普段から頭を使わずに生きている傾向が強いです。
だから教科書を読む時だって、因果関係などを考えて読もうとせず、文字だけを眼球のみで追う。
頭を使っているようで使っていない。
分からないことを気持ち悪いと思えない。
だから、読んでいて疑問に思う瞬間が少なく、ただ読み流す。
「ん、なんでこんな話になった?」
と脳がストップする瞬間が極端に少ないわけです。
しかし、普段から頭を使わずに生きている人間が、テキストを読む時だけ頭を使うなんてことはない。
これはね、テクニックの問題じゃないんですよ。
幼少期からの積み上げの問題。
1つ1つの出来事に対してどれだけ疑問を持ち、理由を考え生きてきたかの差がデカいわけです。
そして地頭という遺伝子レベルの話を除けば、間違えなく「親子の対話力」で決まっています。
つまり、親さんが子供との対話の中で、いかに物を考えさせる方向に仕向けてきたのかという差。
「なぜそう思うの?」と投げかけて、子供の頭を回転させてきたかどうか。
当然ですが、親自身が思考していない・思考力が弱いまま大人になったというケースは厳しいわけです。
ただし、教科書読み飛ばし問題というのは、仕組みでカバーできます。
そもそも、教科書を読ませて勉強させるというやり方が微妙なんですよ。
地頭がいい子と幼少期から物を考える訓練してきた子以外は。
そうじゃなくて、教科書の要点だけをまとめプリントを使えばいいい。
まずはプリントを答えを見ながら埋めさせる。
そして、プリントで理解させ、プリントをそのまま暗記させる。
雑でもいいから。
ある程度仕上がった段階で違う問題集などを解かせる。
そして、覚えたことが答えられるかチェックをかける。
場合によっては、口頭で確認し、本当に理解しているのかをチェックする。
こうやって荒治療をしていくしかありません。
もちろん、本当に理想的な勉強は、テキストを自分で読んで理解することからはじめること。
その上でプリントを埋めて、頭の中で知識がつながった状態で問題を解くこと。
だから、この勉強法を能力の問題で選択できない時点で、上位層の子達の領域には届かない可能性が高い。
でも、それは仕方のないことで、保護者もそこは受け入れないといけない。
自分の子どもの限界値を超えた期待をしても、それは誰も幸せにならないからです。
なお、基本的には真ん中65%ぐらいの子達は、上記の勉強法の方が上手くいきます。
それで点数アップに成功している子が、自塾にはわんさかいますよ。
勉強は地頭によって決まりますか?
結論、地頭が勉強に与える影響はとてつもなく大きいです。
多くの生徒様を指導しているので分かりますが、脳みその設定はデフォルトではありません。
小4時点でもその差は大きく、同じ内容を話しても理解度の差は天と地ほど開きます。
正直なことを言えば、
「この子は塾なくても勝手に成長するくない?」
「優秀で指導が楽すぎる。これでお金頂くの申し訳ないんだけど…」
と本音で思うこともあります。
しかしその一方で、その逆もあります。
もともと勉強が苦手で、一定の抽象度を超えてしまうと脳の処理が追いつかない子もいます。
時間をかけて出来るようにしていくのですが、時間は有限なので伸び代の期待値もその時点で概ね分かってしまいます。
ただ、勉強はスポーツや芸術など非認知能力に比べれば、遺伝の影響が小さく、努力によって後天的に変えやすい競技です。
自分の感覚を正直に言うと、
・上位15%
・下位20%
この辺りが、最も遺伝要因を受けやすい生徒です。
つまり、上位15%は誰でも努力で到達可能と言うわけではなく、やはり一定の地頭が備わっていないことには到達させられない領域です。
逆に下位20%、ここもまた「努力不足」の一言で片付けることが出来ないゾーンです。
発達障害を抱えている子や、検査はしていないものの、検査をすると発達障害(グレーゾーン)の診断が出てしまう子も大勢います。
この層の子達は、基本的に勉強がとことん苦手です。
カリスマ講師の世界一分かりやすい授業を受けても、理解できないことは当たり前です。
理解は人より相当遅く、練習回数を積ませても定着までに相当な時間がかかります。
だから、テストで思ったような点数が出せない事も非常に多いのが実態です。
これは努力不足というより、向き不向きの問題です。
ただし、上位15%と下位20%ではない、残りの65%ぐらいは努力値の影響がかなり大きいです。
このレンジの子達は、やりようによってどうとでも伸びますし、どうとでも落ちていきます。
特に中学レベルに関しては、この層の順位変動はかなり凄まじいです。
自分が成績が上がるいい塾の定義は、
「真ん中65%ぐらいの子達を、どれだけ伸ばせているか?」
です。
正直、入塾テストで上位層のみを集めて合格実績を出すことは、そこまで難しくない。
集客にネームバリューが重要なので、優秀層をガンガン集める大手さんは正直すごいですが。
大量の広告費をぶっこめる財力も含めて。笑
