こんにちは!塾長です。
今日は、「三角錐の表面積の求め方」について、とっておきの裏ワザを伝授します!数学の公式や計算が苦手な方も安心してください。
この記事では、わかりやすいステップごとに解説していきます。具体例を交えながら、塾の授業のように進めるので、読んだ後には「わかった!」と自信を持てるはずです。
さあ、三角錐マスターを目指しましょう!
三角錐の表面積を求める裏ワザと基本公式を解説
三角錐の表面積を求めるとき、一見難しそうに感じますが、基本公式を使えばシンプルに解けます。そして、ちょっとしたコツを覚えればさらに効率的に計算できるんです!
まずは基本公式と仕組みから解説していきますね。
三角錐の表面積とは?基本的な公式とその仕組み
三角錐の表面積は、次の公式で求めることができます。
表面積 = 側面積 + 底面積
「側面積」とは、三角錐の斜めの面3つの合計面積のこと。「底面積」は、その名前の通り三角錐の底にあたる三角形の面積です。
この2つを足すだけで表面積が求められるので、公式は意外とシンプルですよね。
表面積を簡単に計算する裏ワザの基本
ここで使える裏ワザは、「展開図を頭の中でイメージする」ことです。

三角錐の展開図は、底面の三角形に側面の三角形3つを並べた形をしています。
展開図がイメージできると、各三角形の面積を計算して合計するだけで答えが出せます。
母線を使った計算のポイントと注意点
母線を使うことで側面積を計算する際に重要な情報が得られるのですが、ここで注意したいのは、母線そのものが側面の高さと一致しない場合がある点です。
例えば、三角錐の底面が直角三角形で、側面の斜辺に相当する部分が母線になっている場合を考えましょう。この場合、側面積を求める際に必要となる「高さ」は母線の真下に引かれる垂直線であり、母線の長さではありません。
底面が3cm、4cm、5cmの直角三角形で、母線の長さが7cmだったとします。この母線に対応する側面積を計算する場合、次のように進めます。
①母線を基準に、対応する底辺を確認する
例えば、母線が底辺3cmに対応しているとき、その側面の面積を計算するには母線の長さそのものではなく、底辺に垂直に引かれる高さが必要です。
②高さが不明な場合、ピタゴラスの定理を用いる
側面の三角形が直角三角形の場合、高さを次のように計算します。
高さ h は、母線の長さ m と対応する底辺の半分の長さ b/2を使い次の公式で求められます:
h = √(m² – (b/2)²)
③正しい高さで側面積を計算する
側面積の公式に高さを代入し、正確に求めます。
計算例1:基本公式で表面積を求める
例題として、次の三角錐の表面積を求めてみましょう。
例題
底面の辺の長さ:3cm、4cm、高さ:5cm
側面の高さ:6cm(各面共通)
解答
①底面積を求める
底面の三角形の面積は次の公式で計算できます。
底面積 = (底辺 × 高さ) ÷ 2
代入すると:
底面積 = (3 × 4) ÷ 2 = 6
②側面積を求める
側面の三角形は3つあるので、それぞれ計算して合計します。
1つの側面積 = (底辺 × 側面の高さ) ÷ 2
各辺が3cm、4cm、5cmの側面積は以下の通り:
側面1 = (3 × 6) ÷ 2 = 9
側面2 = (4 × 6) ÷ 2 = 12
側面3 = (5 × 6) ÷ 2 = 15
合計すると、側面積 = 9 + 12 + 15 = 36
③表面積を求める
公式に代入します。
表面積 = 側面積 + 底面積 = 36 + 6 = 42
答え:42cm²
三角錐の表面積を求める裏ワザ:応用&練習問題
三角錐の基本的な表面積の求め方をマスターしたら、次は応用編に進みましょう。ここでは、受験やテストで出題されるような複雑な問題へのアプローチや、実践的な練習問題を解説します。
三角錐の展開図で直感的に表面積を理解する
展開図を描くことで、計算のイメージがつかみやすくなります。次の図をイメージしてみましょう。
- 底面は三角形。
- 側面は3つの三角形が底面に接しています。
展開図にすると、全体が見渡せるので計算が簡単になります。

受験対策に!効率的に覚える三角錐の公式
公式を覚えるポイントは、「展開図を頭の中でイメージしながら計算する練習を繰り返す」ことです。
また、暗記の補助として以下の語呂合わせも活用してください。
「表面積は底面たして側面みっつ!」
応用問題で実力をつける!複雑な形の三角錐の表面積
以下の三角錐の表面積を求めてみましょう。
例題
底面が直角三角形(辺の長さ:3cm、4cm)、高さが5cmの三角錐があります。側面の高さは、各辺について次の通りです。
- 底辺3cmに対する高さ:6cm
- 底辺4cmに対する高さ:7cm
- 斜辺5cmに対する高さ:8cm
この三角錐の表面積を求めてみましょう。
解答
①底面積を求める
底面の直角三角形の面積は次の公式で計算できます。
底面積 = (底辺 × 高さ) ÷ 2
代入すると:
底面積 = (3 × 4) ÷ 2 = 6
②側面積を求める
側面積はそれぞれの辺を底辺とする三角形の面積を計算して合計します。
側面1 = (3 × 6) ÷ 2 = 9
側面2 = (4 × 7) ÷ 2 = 14
側面3 = (5 × 8) ÷ 2 = 20
合計すると:
側面積 = 9 + 14 + 20 = 43
③表面積を求める
公式に代入します。
表面積 = 側面積 + 底面積 = 43 + 6 = 49
答え:49cm²
表面積だけじゃない!三角錐の体積とセットで学ぼう
三角錐の体積も表面積とセットで出題されることが多いです。体積を求める公式をおさらいしましょう。
体積 = (底面積 × 高さ) ÷ 3
上記の三角錐の場合、底面積は6cm²、高さは5cmです。
体積 = (6 × 5) ÷ 3 = 10
答え:10cm³
体積と表面積を一緒に練習することで、計算ミスを減らし、スムーズに解答できるようになります。
塾長の特製チェックリストでミスをゼロに!
計算ミスを防ぐために、次のチェックリストを使いましょう。
- 展開図を描いたか?
- 底面積と側面積を計算したか?
- 公式を正しく使ったか?
- 単位を確認したか?(cm²やcm³)
- 答えを見直したか?
このリストを使えば、表面積や体積の計算ミスを大幅に減らせますよ!
総括:三角錐の表面積を求める裏ワザまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
三角錐の表面積の求め方
表面積は「側面積 + 底面積」で求めることができます。側面積は斜面3つの面積を合計し、底面積は底の三角形の面積を計算して求めます。
基本公式と裏ワザ
展開図をイメージすると計算がスムーズになります。展開図を頭の中で描き、各三角形の面積を足し合わせるだけで簡単に解けます。
母線を使った計算の注意点
母線は側面の高さと一致しない場合があります。ピタゴラスの定理を使い、正確な高さを計算することが重要です。
基本計算例
底辺と高さを使い、底面積と各側面の面積を求め、合計して表面積を算出する手順を具体的に解説。
応用問題と複雑な形への対処法
側面ごとに高さが異なる場合でも、それぞれの面積を個別に計算して足し合わせれば解ける方法を紹介。
体積の公式もセットで学習
体積は「底面積 × 高さ ÷ 3」で求められ、表面積と一緒に練習することで理解が深まる。
計算ミスを防ぐためのチェックリスト
展開図を描く、計算過程を確認する、単位を意識するなど、ミスを防ぐための具体的な対策を提案。
