中学国語や高校入試対策では、「体言と用言の違い」がよく問われます。
しかし、名詞・動詞・形容詞・代名詞などの用語が混ざると、どれがどれだか分からなくなる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、「体言」と「用言」の違いを表・例文・覚え方付きでわかりやすく解説。語彙力や文法力を高め、得点アップにつなげましょう!
体言と用言の違いを塾長が解説!意味・分類・一覧表

ここでは、体言と用言の意味の違いから、分類一覧・見分け方・覚え方・テスト対策問題までを塾長が徹底解説!苦手な文法も、例文と表でスッキリ理解できる内容に仕上げています。
文法を得点源に変えたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
体言と用言の違い比較表
まずは、「体言」と「用言」の違いを表で見てみましょう。意味・文中での役割・活用の有無など、最重要ポイントを並べました。
| 項目 | 体言 | 用言 |
|---|---|---|
| 意味 | 主語になる言葉(名詞・代名詞など) | 述語になる言葉(動詞・形容詞・形容動詞) |
| 品詞 | 名詞・代名詞・数詞 | 動詞・形容詞・形容動詞 |
| 活用の有無 | 活用しない | 活用する(ない・た・ば 等で形が変わる) |
| 文の役割 | 主語になる | 述語になる |
| 見分け方の例 | 「〜は」「〜が」をつけて自然か? | 「〜ない」「〜た」がつくかどうかで判断 |
| 例文 | 「犬」「私」「これ」「三人」など | 「走る」「美しい」「静かだ」など |
この表を頭に入れておけば、文法問題でも迷いづらくなります。
体言とは何か?|名詞・代名詞・数詞など
体言とは、「名詞・代名詞・数詞」に分類される言葉で、文中で主語になれるのが特徴です。自立語で活用しないという点もポイントです。
例えば以下のような言葉が体言です。
- 「本」:私は本を読んだ。
- 「彼」:彼はよく勉強する。
- 「三人」:三人が発表をした。
- 「それ」:それは重要だ。
- 「自由」:自由とは何か。
これらはいずれも「〜は」「〜が」などをつけて主語として機能します。変化(活用)しない点も特徴ですね。また、形式名詞「こと」「もの」なども体言の一種とされています(例:「勉強することが大切だ」)。
用言とは何か?動詞・形容詞・形容動詞
用言は、「動詞・形容詞・形容動詞」に分類される語で、文中で述語になることができます。活用があるため、文末で形が変化するのが特徴です。
以下のような言葉が用言にあたります。
- 動詞:「食べる」「走る」「考える」など(例:私はパンを食べる)
- 形容詞:「嬉しい」「高い」「寒い」など(例:この店は高い)
- 形容動詞:「静かだ」「有名だ」「便利だ」など(例:この図書館は静かだ)
例文を見てもわかるように、どれも「ない」「た」「ば」などを後ろにつけて活用できる点が特徴です。
- 食べない/食べた/食べれば
- 高くない/高かった/高ければ
- 静かでない/静かだった/静かならば
このように文法的に活用できる=用言と判断できます。
体言に分類される品詞一覧
体言に分類されるのは主に以下の3つの品詞です。それぞれに分類される種類と例文を表でまとめました。
| 品詞 | 種類 | 例文 |
|---|---|---|
| 名詞 | 普通名詞 | 学校へ行く。山に登る。 |
| 名詞 | 固有名詞 | 富士山は美しい。太郎が来た。 |
| 名詞 | 数詞 | 三人で出かける。百円で買う。 |
| 名詞 | 形式名詞 | ことが大切だ。ものを大事にする。 |
| 代名詞 | 人称代名詞 | 私は学生です。彼は医者です。 |
| 代名詞 | 指示代名詞 | それが問題だ。あれを見てごらん。 |
体言は「主語になれる言葉」と覚えておくと、問題でも判断しやすくなります。
用言に分類される品詞一覧
用言に分類される品詞は次の3つです。それぞれの活用形の違いも含めて、例文とともに表で整理しました。
| 品詞 | 活用形例 | 例文 |
|---|---|---|
| 動詞 | 食べる→食べた | 私はパンを食べた。 |
| 動詞 | 行く→行かない | 明日は学校に行かない。 |
| 形容詞 | 高い→高くない | この店は高くない。 |
| 形容詞 | 寒い→寒ければ | 冬は寒ければセーターを着る。 |
| 形容動詞 | 静かだ→静かだった | 昨日は図書館が静かだった。 |
| 形容動詞 | 有名だ→有名でない | あの店は有名でないけど美味しい。 |
「活用するかどうか」で判断に迷った場合は、「〜ない」や「〜た」を付けてみて文が成り立つかを確認すると良いでしょう。
体言と用言の違いの後に:覚え方・練習問題・関連用語

ここからは、「体言」と「用言」の見分け方や覚え方、関連する文法事項を解説していきます。国語の得点アップや入試対策に直結するポイントばかりなので、ぜひしっかり確認してください。
体言と用言の簡単な見分け方:「ない」をつけて判別
体言と用言を見分ける最も簡単な方法は、「語の後ろに『ない』をつけてみる」ことです。
- 例1:「走る」→「走らない」→活用する→用言
- 例2:「学校」→「学校ない」→不自然→体言
つまり、「ない」をつけて自然な形になる語は用言(動詞・形容詞・形容動詞)であり、不自然になる語は体言(名詞・代名詞・数詞)です。
このテクニックはさまざまな教材で紹介されており、中学生にも分かりやすいと評判です。文法問題だけでなく、読解問題でもこの判別法が使えるので、ぜひ身につけておきましょう。
体言と用言の覚え方3選
覚えるだけではなく、記憶に定着させるにはコツがあります。以下の3つの方法を活用しましょう。
①語尾で見分ける法
- 用言は「〜う・〜い・〜だ」で終わる - 例:走る、高い、静かだ
②文中の役割を意識する法
- 主語になれば体言(名詞)
- 述語になれば用言(動詞など)
③例文パターンを覚える法
- 「〇〇は〜する」→「する」が用言
- 「〇〇が〜だ」→「〇〇」が体言
このように、単語単体でなく、文の中での働きを見ると理解しやすくなります。暗記に頼りすぎず、イメージで覚えるのがコツです。
体言止め・用言止めとは
読解問題や作文で頻出なのが「体言止め」と「用言止め」です。それぞれの違いを確認しましょう。
体言止め
- 文末を名詞で締めくくる表現技法
- 余韻やインパクトを与える
- 例:私の夢は宇宙。
用言止め
- 文末を動詞や形容詞などの活用語で終える
- 一般的な文の形
- 例:私は走ります。
体言止めは表現に変化を持たせるためによく使われます。現代文の読解問題では、「作者の意図」や「文末表現の効果」を問う設問が出されることも多いので注意が必要です。
連体詞・副詞との違い:間違えやすい品詞の見極め方
体言・用言と混同されがちな品詞に、「連体詞」と「副詞」があります。特に文法テストでの誤答が多いので、違いをしっかり理解しておきましょう。
| 品詞 | 修飾対象 | 活用の有無 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 連体詞 | 体言(名詞) | 活用しない | あの本、大きな池 |
| 副詞 | 用言 | 活用しない | ゆっくり歩く、とてもきれいだ |
ポイント:
- 「大きい」→形容詞(用言):活用する →「大きくない」
- 「大きな」→連体詞:活用しない →「大きなない」は不自然
- 「静かに」→副詞:用言(静かだ)を修飾する
- 「静かだ」→形容動詞(用言)
つまり、修飾している言葉が体言か用言かを確認することで、見極めができます。
入試頻出!体言と用言の文法問題
最後に、体言・用言を判別する力を鍛えるための練習問題に挑戦しましょう。
【例題1】次の文の中から「体言」をすべて選びなさい。
「昨日、私は大きな本を静かな図書館で読んだ。」
解答:
- 私(代名詞)
- 本(普通名詞)
- 図書館(普通名詞)
【例題2】次の文の中から「用言」をすべて選びなさい。
「彼は速く走るが、私は遅い。」
解答:
- 走る(動詞)
- 遅い(形容詞)
【例題3】次の言葉が体言か用言かを判別しなさい。
- 学校(体言)
- 泳ぐ(用言)
- 明るい(用言)
- これ(体言)
解説: 名詞・代名詞=体言、活用する動詞や形容詞=用言です。問題を多くこなすことで、瞬時に判断できるようになります。文の中で使われる品詞の働きを意識しながら、実践力を磨きましょう。
総括:体言と用言の違いまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
| 項目 | 体言 | 用言 |
|---|---|---|
| 意味 | 主語になる言葉(名詞・代名詞など) | 述語になる言葉(動詞・形容詞・形容動詞) |
| 品詞 | 名詞・代名詞・数詞 | 動詞・形容詞・形容動詞 |
| 活用の有無 | 活用しない | 活用する(ない・た・ば 等で形が変わる) |
| 文の役割 | 主語になる | 述語になる |
| 見分け方の例 | 「〜は」「〜が」をつけて自然か? | 「〜ない」「〜た」がつくかどうかで判断 |
| 例文 | 「犬」「私」「これ」「三人」など | 「走る」「美しい」「静かだ」など |
