お風呂で使える勉強グッズのおすすめが知りたい!
こんな風にお考えの小中学生の保護者さんはいらっしゃいませんか?
実はお風呂の中というのは非常にリラックス状態が高く、暗記物をしたりするのには向いていると言われています。自分も昔、高校世界史の勉強をお風呂の中でよくしていました。
ただ、お風呂勉強グッズはジャンルも数も多く、どれを選んでいいか悩むと思います。何個も置ける物でもないので、より優先順位の高いものを1つ決めて使う必要がありますね。
そこで本記事では、学習塾の塾長の立場からお風呂勉強グッズのおすすめを紹介します。おすすめする根拠としては、”勉強における優先度”を用いています。
↓迷ったらコレ!地図ポスターが最強↓
お風呂勉強グッズおすすめ6選!小中学生向き
では早速、小中学生向きにお風呂で使える勉強グッズのおすすめを紹介していきます。
おすすめ①:お風呂ポスター(地図系)
迷ったらコレ!というのを1つ挙げるとしたら、ダントツで「お風呂ポスター」をおすすめします。
しかも、個人的に一番おすすめしたいのが「世界地図」「日本地図」など地図をテーマにしたお風呂ポスターです。正直、個人的にはこれ一択かな?とすら思っているレベルです。
おすすめの地図ポスターは以下の通りです。
↓世界地図&日本地図のセット↓

Amazonでは一番売れている地図ポスターで、世界地図と日本地図がセットになっています。
そもそもなのですが、お風呂の中なので、文字数が多いポスターというのがあまりおすすめできません。目で見て学べる系の方が入浴中の勉強との相性がいいでしょう。
そうなると、国語とか英語とかはあまりおすすめではないです。年齢がかなり小さく、ひらがなとかを覚えさせる目的であればいいと思いますよ。その場合は、以下のお風呂ポスターがおすすめです。
ただ、小学校の2年生以上ぐらいであれば、やっぱり地図系のポスターが一番いいと思います。
というのも、昨今の小中学生は、地理的感覚がある子とない子の二極化がすごいです。自分が住んでいる県の隣の県すら分からない子なんてザラにいます。これが世界地理になれば、まあ酷い…
フランスパンはどこで取れるの?と聞くと、真面目に「イタリア!」と答えた生徒もかつていたレベルです。フランスが国名であることすらも理解していないということです。汗
もちろんこれは酷すぎるケースですが、世界の国名と場所がリンクしている小中学生って本当に少ないです。ワンチャン、大人でも分からないですからね。
しかし、高校受験では世界地図をベースに社会の問題が作られ、そもそもどこにどんな国があるか分かっていないと、問題を解く出発点にすら立たせてもらえないケースが多いです。これは日本地理の問題でも同じで、地図上でそこが何県か分からないと詰む系の問題も多いです。
そこで、中学生はもちろん、小学生の段階で地理的感覚の常識の水準は絶対に上げておいて欲しいです。そもそも中1では世界地理をやるのですが、入学後の1学期にいきなり世界地図が登場します。ここで何人か死人が出ます…
そうならないためにも、まずは地理的感覚を養う目的でお風呂ポスターは地図に特化して欲しいと思います。おすすめの地図ポスターは以下の通り。世界地図と日本地図がセットなのでお得です。
※「太陽系」もセットで勉強したい場合、以下の防水ポスターもおすすめです。
おすすめ②:お風呂ポスター(一般常識系)
続いて2つ目におすすめなのが、一般常識について書かれているお風呂ポスターです。
こんなの↓

対象年齢としては小学校低学年ぐらいですが、広い範囲で教養を身につけてほしいというニーズにマッチします。
ただし、あくまで地図ポスターの方が優先順位が高いことはご理解ください。
一般常識系のポスターってジャンルが複数あるので良さげなのですが、ジャンルがバラバラで意識が散ってしまうというデメリットもあります。それなら、中学以降の勉強に直結する地図に一点集中して欲しいです。
ただ、地図系が得意って子もいると思うので、そいう子に次おすすめできるものとして「一般常識系のお風呂ポスター」を紹介したいと思った次第です。
おすすめは以下のポスターです。
おすすめ③:お風呂ポスター(英語系)
続いておすすめしたいのが、英語をテーマにしたお風呂ポスターです。ただし最初に言っておきますが、どうしても文字が多くなってしまうので、お風呂の中で眺めながら勉強するという点では効果が落ちます。
しかし、地図系のポスターで勉強し飽きてしまったら、次のスパイスが必要になりますよね?
そんな時、さっきの一般常識系のポスターは対象年齢が低すぎるので、全員におすすめできるわけではなくなります。すると次の候補として挙げたいのが「英語」です。

英語ポスターは、小学生・中学生でおすすめできるものが変わってきます。
まず小学生は以下のお風呂ポスターがおすすめです。主にアルファベットや簡単な表現に絞って掲載しているので、お風呂学習としては向いています。
一方で中学生には以下のお風呂ポスターをおすすめします。
こちらは中学3年間の文法全てが載っているのですが、学年ごとにポスターを変えていくことになります。そのため、今現在習っているところをお風呂の中でピンポイントで復習できるのがメリットです。
おすすめ④:お風呂ポスター(歴史年号系)
続いておすすめのお風呂ポスタージャンルが「歴史年号」です。

ここまで紹介してきたポスターの中では、文字数が最も多く、ぎっしり情報が詰まっているのが特徴です。
当然ですが、これはメリットにもなりデメリットにもなります。
まず大前提として、歴史年号ジャンルのお風呂ポスターは、中学生を対象にしています。小学生でこれを使うとなると、もともと本人の興味関心がよほど強くないと全く意味がないです。
また、中学生に使わせるとしても、普段使いには向かないと思います。用途としては、定期テスト直前とか受験直前の勉強に意識が向いているタイミングがいいと思います。
歴史の年号をきちんと覚えるという明白な意識がある場合にのみおすすめできる、マニアックなお風呂勉強グッズの1つです。
おすすめ⑤:お風呂ポスター(音楽系)
次に、もう少しマニアックなお風呂ポスタージャンルも紹介しておきます。それが、「音楽」です。

これはもう、勉強とは別腹だと考えてほしいです。ピアノやってる子とか、これからピアノを習おうとする子とかに使うといいのでは?と思っています。
自分自身は音符が全く読めないし、音楽記号もサッパリですが、このレベルのポスターなら見ていても頭痛くならないです。笑
そういう意味では、音楽が好きなお子さんであれば、逆に極めて有意義な時間になると思っておすすめします。
おすすめ⑥:おふろでぴたぴた ひらがなことば知育玩具
最後は、小中学生ではないですが、小さいお子さんが下にいるかもしれないと思い、入浴中に使える知育おもちゃを1つ紹介します。
それが、くもんから出ている「おふろでぴたぴた ひらがなことば知育玩具」です。その名の通り、ひらがなを覚えさせるための知育おもちゃです。

特に説明はいらないと思いますが、お風呂でも使えるのがメリットです。マグネット式になっているので、ご自宅のお風呂がマグネット対応であればペタペタ貼り付けられます。
お風呂勉強グッズおすすめの後に:使い方のコツ&注意点
ここまでは、お風呂勉強のおすすめグッズを紹介してきました。ここからは、使用する際のポイントや注意点を解説します。
お風呂勉強のゴールは“暗記強化”と割り切るべし
お風呂での学習は、集中して思考する“演習型の勉強”には向きません。むしろ、記憶の定着を促す「暗記の強化タイム」と割り切るのが正解です。リラックス効果で副交感神経が優位になり、記憶が整理されやすい状態にあるからです。
以下のように、勉強内容のタイプ別に「お風呂学習の向き・不向き」を整理しておくと、活用しやすくなります。
| 勉強内容 | お風呂学習との相性 | 理由・ポイント |
|---|---|---|
| 英単語・漢字の暗記 | ◎ 非常に向いている | 声に出して覚えたり、目で何度も見ることで定着力UP |
| 社会の用語暗記 | ◎ 向いている | ゴロ合わせや語呂を繰り返すだけでも効果的 |
| 数学の計算演習 | △ あまり向かない | 湯気や湿気で筆記がしにくい。集中力も続きにくい |
| 読解問題・記述 | × 不向き | 深く考える必要がある作業はリラックス状態では非効率 |
お風呂は勉強というより“覚えるための仕上げステージ”と考えると、目的がブレずに長続きします。
使用時間は15〜20分がベスト!長風呂は逆効果
お風呂での勉強時間は、15〜20分が最適です。これ以上長くなると、体温が上がりすぎて集中力が低下し、のぼせや脱水症状のリスクも出てきます。特に子どもは大人より体温調整が苦手なので、長風呂による負担は大きくなります。
以下の表に、入浴時間と集中力の関係をまとめました。
| 入浴時間 | 集中力の状態 | 体への影響 | 学習効果 |
|---|---|---|---|
| 〜10分 | ◯ やや短い | 体がまだ温まりきっていない | 暗記にはやや不十分 |
| 15〜20分 | ◎ 最適 | リラックスと集中が両立できる | 暗記・復習に最適 |
| 25分以上 | △ 低下し始める | のぼせ・だるさ・発汗による集中力低下 | 記憶効率が下がる可能性 |
湯船に浸かりながら“見る・読む・唱える”を15分程度で区切れば、無理なく継続できます。時間をタイマーで管理すると、「だらだら勉強」を防げるのでおすすめです。
「ながら勉強」でもOK!無理せず毎日の習慣に
お風呂での勉強は、机に向かうときのような「全集中」でなくても構いません。“ながら勉強”の気軽さこそが、毎日続けるコツです。
たとえば以下のように、日常の入浴ルーティンとセットにすると、無理なく自然と習慣化できます。
| お風呂タイムの流れ | 勉強との組み合わせ例 |
|---|---|
| 湯船に浸かる5分間 | 英単語カードを見る・漢字ポスターを眺める |
| シャンプー・洗顔などの合間 | 歌のように語呂合わせを口ずさむ |
| 湯上がり前の3分 | 覚えた内容を頭の中で“ひとりテスト”する |
「これだけで意味あるの?」と思うかもしれませんが、短時間でも“毎日繰り返す”ことで記憶は確実に定着します。
また、家族と一緒にお風呂に入る年齢なら、「今日は何を覚えたの?」と声かけするのも効果的。親子のコミュニケーションにもなり、一石二鳥です。
グッズは“防水&耐久性”が命!壊れやすい素材に注意
お風呂勉強で使用するグッズは、見た目や内容以上に「防水性」と「耐久性」が重要です。水や湿気に弱い素材を選んでしまうと、すぐに破れたり文字がにじんで読めなくなるなど、使い物にならなくなってしまいます。
特に注意したいのは、以下のようなグッズの素材やタイプです。
| グッズの種類 | 素材の注意点 | 対策・選び方のポイント |
|---|---|---|
| 紙の学習ポスター | 紙素材にラミネートなしだと水濡れで破損 | 完全防水仕様・ラミネート加工品を選ぶ |
| カード型教材 | 厚紙は湿気でヨレやすい | プラスチック製やPVCコーティングがおすすめ |
| 防水タブレット・電子機器 | 濡れた手での操作が故障の原因に | IPX6以上の防水規格を確認 |
また、壁に貼るポスタータイプは吸盤や防水テープの強度も重要です。すぐに剥がれてしまうとストレスになり、習慣化の妨げに。安価なものを選びたくなる気持ちもありますが、「1ヶ月使えるか?」を基準に品質をチェックしましょう。
保護者が気をつけたい3つの安全ポイント
お風呂での勉強は楽しく効果的ですが、子どもが使うからこそ“安全面”には最大限の配慮が必要です。特に以下の3点は、保護者がしっかりチェックしておきたいポイントです。
| 安全ポイント | 内容と対策例 |
|---|---|
| ① 感電リスクの回避 | 電子機器(タブレットなど)を使う場合は、防水仕様かつ充電器未接続の状態で使うこと。完全防水でない場合は絶対に湯船で使用しない。 |
| ② 転倒やケガへの注意 | 浴室内にポスターを貼る際は滑る位置を避けること。また、床に教材が落ちていないか確認を。特にカード類は踏むと滑って転倒の原因に。 |
| ③ 誤飲・誤使用の防止 | 小さなパーツ付きの学習グッズやカード類は、未就学児や低学年の子には与えない。兄弟姉妹が一緒に入浴する場合も注意が必要。 |
また、のぼせやすい体質の子には「タイマー管理」や「冷水シャワーとの併用」などの工夫も効果的です。
安全を確保したうえで楽しく学べる環境を整えることが、結果として継続的な学習につながります。
総括:お風呂勉強グッズおすすめまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- お風呂は暗記学習に最適な場所であり、リラックス状態が記憶の定着を促進。
- 勉強グッズは限られたスペースで使うため、優先順位をつけて1つ選ぶのがポイント。
おすすめお風呂勉強グッズ6選
- お風呂ポスター(地図系):社会科対策に最強。日本地図・世界地図の感覚が自然と身につく。
- お風呂ポスター(一般常識系):小学校低学年におすすめ。思考力・言語・数の感覚を広くカバー。
- お風呂ポスター(英語系):アルファベットから英文法まで。小学生と中学生で内容が異なる。
- お風呂ポスター(歴史年号系):中学生向き。受験期やテスト直前の暗記に活躍。
- お風呂ポスター(音楽系):ピアノや音符に興味のある子向け。学習というより趣味・教養寄り。
- 知育おもちゃ(ぴたぴた知育玩具):1~3歳向け。ひらがなを遊びながら覚えられる。
使い方のコツ&注意点
- お風呂勉強は“暗記の仕上げ”時間と割り切るのが効果的。
- 時間は15〜20分がベスト。のぼせや集中力低下を防ぐ。
- “ながら勉強”で無理なく習慣化。湯船+学習の組み合わせで継続しやすい。
- グッズは防水・耐久性重視で選ぶ。壊れやすい素材はNG。
- 安全面に要注意(感電・転倒・誤飲対策)。特に小さい子どもがいる家庭は細心の配慮を。
※子育てに役立つおすすめ本や勉強法に関するおすすめ本も紹介しています。
