小学校で英語教育が本格した昨今、中学入学時にとんでもない差が開いています。

小6時点でアルファベットの小文字が怪しい子がいる一方、すでに英検3級を取得している子もいます。

この差は何でしょうか?

もうハッキリいますね。

それは、『親さんの意識と行動の差』です。子供が自主的に勉強するわけないので。

最近の中学生の英語のテストを見てみると、平均点は5教科の中でもダントツのワースト1位です。

平均点は42点とかそんな感じです。

しかも、3人に1人は30点未満という激ヤバな状況にあるのが今の英語教育の実態です。

関連:【証拠画像アリ】中学生の英語平均点は42点!3人に1人は30点以下の時代に突入

何と言いますか、小学校から積み上げた子とそうでない子の差が開きまくっています。

また、中1の一番最初からきちんとした学習をしている子と、中1になってもサボりまくって積み上げをしてなかった子の差が激しい…

しかも、英語は完全積み上げ型の強化ですから、途中から頑張ろうと心を切り替えても、そんな簡単に挽回できないという性質があります。

だからこそ、ずっとコツコツやっている人と、行動が遅れた人の間に埋めようのない差ができます。

そして、テスト結果からも分かる通り、行動が遅れている人だらけの現状が今の中学生なのです。

※正直、中1の終わり段階だと、よほど頑張らない限り今後再起不能になっている子もゴロゴロいます。

ただ、こんな現実を知っているのはごく一部の親さんだけでしょう。

兄弟がすでに中学生で知っているケースを除けば、こんな情報は教育にアンテナをはっている人以外知りようもありません。

しかし逆に言えば、このネット社会において、親さんに知ろうという意思さえあればこの情報には必ずたどり着きます。

塾のHPなどには結構書いてありますし、ネットニュースやTwitterなどの書き込みにも頻繁に流れていますから。

そういう意味では、このような状況をいち早く察知し、そして何かしらの対応する保護者さんとそうでない保護者さんの間にまず差が生まれる。

昨今では”親ガチャ”なんて言葉がありますが、学問教育は本当にその要素が大きいです。

もう一度言いますが、英語教育の格差は『親さんの意識と行動の差』で決まります。(※英語に限った話ではありませんが。)

ただ、ある程度教育に関して敏感な保護者さんでも、小学生の英語教育をどうするかは結構悩みませんか?

特に、塾選び。

英語教育においては、

・英会話塾
・英語塾(※普通の学習塾も含む)

があります。

英会話塾はネイティブの講師と会話が出来、リスニングの力が養われます。

特に幼少期は耳を鍛えるのには最高のタイミングなので、昨今ニーズが大きいサービスです。

その一方、いわゆる普通の英語塾は、コミュニケーションではなく”座学”中心です。

単語の読み書きとかを教えたり、あとは補助でリスニング用の教材をやったりするイメージです。

どちらも一長一短なのですが、ご家庭でこれらのサービスを比較する際、結構迷うと思うんですよ。

そこで今回は、現役塾長の自分が、小学生の英語教育に関する塾選びの見解を正直に解説します。

「英会話塾に通っていた新中1」vs「英語塾に通っていた新中1」

まず最初に、中学生で英語指導をしている自分が、自塾で実際に感じたこととエピソードからお伝えします。

とある年の新中1の話ですが、ほぼ2名とも小6の3月というほぼ同じタイミングで入塾してくれました。

1人は小6から英会話塾に通っていた男子生徒、もう一人は英語塾(大手の個別指導塾)に通っていた女子生徒でした。

で、この子たちに『中1準備講座』ということで、中学の英語を少し先取り学習する講座をやったんですよね。

で、結果はですね…

「英語塾に通っていた生徒」の方が、圧倒的に出来がいい。

もちろん、個人差があることや、本人が何をどの温度感で学んできたかなど、考えるべき要素はいくらでもあります。

そしてこれは、英会話塾を否定するために書いているわけではありません。

ただ、指導者側の本音を言えば、英語塾に通っている子の方が、はるかに指導しやすいのです。

その理由はですね、『単語の読み書きが圧倒的にスムーズだったから』です。

中学英語になると、英会話みたいな会話授業ではなく、実際はほとんどが文法指導になります。

そのため、新中1は最初から「英単語を”読む&書く”能力」が求められます。

いわゆる英語塾の場合、小6の段階で英単語テストなどを頻繁にやっていて、ある程度は読み書きへの耐性があります。

単語を書かせてみても、書くスピードもそれなりに早い。

しかし英会話出身の子はですね、読み書きという能力はあまり磨かれていないんですよね。

それなりに聞いたことある表現とかは増えているのですが、文字として書かれている単語を読んだり書いたりがあまり出来ない。

だから、最初の中学英語の学習においては、ぶっちゃけそれほどアドバンテージがないのです。

もちろん、これがリスニングとかになれば話は変わってくると思うんですよ。あとは会話とか。

が、しかし、現状の中学英語においては、そこはまだあまり重視されていないんですよ…

だから、あとあとリスニングなどで有利になることはあっても、最初の中学英語において大した優位性はない。

これは、中学英語を指導する側の嘘偽りない本音なのです。

小学生が英会話or英語塾をを選ぶ場合は”目的を明白に”するべき

さて、ここまで読んでいただいた上で、誤解のないようにお伝えします。

これは塾屋のポジショントークとして、英会話塾をディスって、学習塾に誘導しようとする陳腐な宣伝記事ではありません。

自分自身は、英会話に関してはかなり重要だと思っています。

ただ、問題は“何を目的として”小学校のうちから英語を学ばせるかなんですよね。

正直現段階においては、中1最初の段階でアドバンテージをつけたいなら、まだまだ普通の学習塾の方が強いです。

結局中学の勉強って、まだまだ読み書き中心の文法学習してますからね。

ただ、長期的に見た時には、英会話に軍配が上がるかもしれません。

というのも、今の国全体の英語教育は、やはりコミュニケーション重視になってきています。

大学入試の共通テストだって、リスニングの配点はリーディングと全く同じです。

あなたのお子さんが大学入試を受ける時には、スピーキングテストが課されるかもしれません。

その時、若い時から会話に触れている子は、何かしらのアドバンテージを持っているでしょう。

ただ、今は時代の過渡期だから非常に難しいのです。

確かに大きな流れはコミュニケーション重視ですが、少なくとも今の小学生が中学に上がる段階では、まだまだ古典的なペーパーテストで成績がつけられるでしょう。

であれば、やはり単語の読み書きなど昔ながらの勉強をさせる方が、どうしたって中学段階では強いんですよね。

これは正直、塾屋の自分達も最適な英語教育とは何なのか、かなり考えさせられるわけです。

文科省の方針がハッキリしないからどうしようもないんですが。

【結論】二刀流で行くのが本来は最強

さて、最後に根も葉もない結論を言いましょう。

結局ね、どっちもやるのが強いんですよ。笑

まあそりゃそうですよね…

もちろん、これは結局はご家庭の予算の問題などに大きく依存します。

どこまで行っても教育は親の財力ゲーになってしまうと言われれば、それはそこまでです。

ただ、実際に英会話と学習塾を併用されているご家庭は非常に増えてきたようにも思えます。

ウチの小学生もすでに英語結構できる子いますが、もれなく英会話とウチの塾を併用しています。

なので塾としては、単語の読み書きとか座学系に結構振り切って指導しています。文法も少しかじる感じでやります。

こうすることで、耳は英会話で鍛えてもらい、ペーパーテストへの対応は自分が見るみたいな分業が可能になるわけです。

これは本来一番いい感じの戦略ですよね。

しかし、結局は時間的な問題と金銭的な問題が各ご家庭あると思います。

そんな時、『中学の英語でいい点数を取らせるため』が目的であれば、とりあえずは一般的な学習塾で英語を見てくれる所を選ぶといいでしょう。

学習塾リアルの小学生の英語指導

ちなみにリアルでは、小5から英語指導を本格的にやります。

小5の段階では、まずは単語の意味が把握できるよう、読み書きの中でも『読み』を重視ます。

小テストも、毎回単語の意味を質問するタイプの小テストをします。

そして小6に上がった段階で、意味を問うタイプの小テストと、一部『書き』のテストをミックスさせます。

『書き』は小学生で習う全ての単語ではありません。

中学入学時に書けると強い単語を厳選して覚えさせます。(数字とか曜日とか月とかです。)

リアルの指導では、(とりあえずは)兵庫県の公立入試の英語に繋がる事がモットーです。

なので中学の英語のペーパーテストで得点できることを直近の目標にしています。

この指導法にご関心があるご家庭は、ぜひお問い合わせをお待ちしております。

ではでは。