「東日本国際大学って、やばいの?」
そんな不安を抱えて検索する受験生や保護者の方は少なくありません。ネット上では「Fラン大学」「偏差値が低い」「宗教っぽい」など、ネガティブな情報が目立つ一方で、就職率が高く奨学金制度も充実しているといったポジティブな面もあります。
実際のところ、東日本国際大学はどのような大学なのでしょうか?
本記事では、SNSや掲示板で「やばい」と言われる理由を丁寧に検証するとともに、偏差値や学費、就職実績といった客観データを用いて、東日本国際大学の実態を解説していきます。
Fランと揶揄される根拠や、それが誤解である可能性まで幅広く取り上げます。進学を検討している方はぜひ参考にしてください。
東日本国際大学はやばい?Fランと言われる理由
「やばい大学」「Fラン」といった言葉が検索されると、どうしても不安になるのが受験生や保護者の心理です。東日本国際大学に関しても、ネット上ではそのような評価が目立ちます。しかし、その“やばさ”の内容には誤解や先入観も多く含まれています。
ここでは、具体的なデータや事例を用いて、「やばい」とされる理由を客観的に検証していきます。
偏差値は低い?Fランク大学に該当するのか
東日本国際大学の偏差値は、河合塾の最新データ(2025年1月現在)によると全学部ともに「35.0」で統一されています。また、共通テスト利用入試の得点率は40%前後とされています。これは全国の私立大学の中でも下位層に位置する水準で、難関大学とは明らかに差があることがわかります。
以下は、学部ごとの偏差値と得点率の一覧です。
学部名 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
---|---|---|
経済経営学部 | 35.0 | 40%(160/400点) |
健康福祉学部 | 35.0 | 40%(160/400点) |
引用:スタディサプリ進路
Fラン大学とされる明確な基準は存在しませんが、「偏差値35以下」や「BF(ボーダーフリー)」が目安とされています。そのため、偏差値35.0である東日本国際大学は、Fランのボーダーライン上に位置し、ネット上でも“誰でも入れる大学”と揶揄されることが多いのです。
ただし、それが大学の価値そのものを否定するわけではないことに注意が必要です。
ネットで“やばい”と検索される背景とは?掲示板やSNSの声
「東日本国際大学 やばい」と検索すると、5ちゃんねるやYahoo!知恵袋などで複数の批判的コメントが見受けられます。特に多くのユーザーが指摘する内容は以下の通りです。
ネット上の主な声 | 内容の概要 |
---|---|
偏差値が低すぎる | 偏差値35.0とされ、Fラン大学と見なされやすい |
授業の質が不安 | 教材や指導法への疑問、教育水準を懸念する声 |
宗教っぽくて怖い | 儒教理念に基づいた校風が「宗教的」と受け止められることも |
一方で、以下のような肯定的意見も少なくありません。
ポジティブな評価 | 内容の概要 |
---|---|
有名教授が在籍 | 脳科学者の中野信子氏、エジプト考古学の吉村作治氏など |
少人数制で面倒見が良い | 教員と学生の距離が近く、丁寧な指導が受けられる環境 |
このように、「やばい」とされる評価は偏差値など一面に集中しており、実際には教育体制や特色に魅力を感じる声も存在します。大学の実態を知るには、多面的な視点で評価することが重要です。
東日本国際大学は過去に不祥事があった
2021年春、東日本国際大学の硬式野球部で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、世間の注目を集めました。特に問題視されたのは、明らかに体調不良の部員がいたにもかかわらず、緊急事態宣言下の宮城県に遠征を行ったという判断です。この件は地元メディアやSNSで拡散され、「大学の危機管理が甘い」「学生の安全意識が低い」などの批判が集中しました。
以下に概要をまとめます。
発生時期 | 内容 | 指摘された問題 | 世間の反応 |
---|---|---|---|
2021年3〜4月 | 野球部が遠征先でクラスターを発生 | 体調不良者を含めた強行遠征 | 管理体制の甘さを指摘する声が多数 |
しかし、この事案は野球部という一部の組織内の出来事であり、大学全体の教育水準や校風に直結するものではありません。一部の部活動での不手際が、大学全体を「やばい」と断定する根拠にはなりません。大学自体は教育内容や就職支援体制などで安定した実績を積み重ねており、不祥事に対しても再発防止策が講じられていると考えられます。
このように、一件の出来事だけで大学全体を判断するのではなく、広い視野で見極めることが重要です。
入試方式が多く“誰でも入れる”と誤解されやすい
東日本国際大学では、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜が入学者の多くを占めており、一般選抜(学力試験)による募集は非常に少数に限られています。このことが、「誰でも入れる大学」「学力がなくても入れる」といった誤解を生む原因の一つになっています。
また、共通テスト利用入試における合格ラインの得点率はおよそ40%(160/400点)とされており、他大学と比べてハードルが低い印象を与えます。
以下に、東日本国際大学の入試方式と主な特徴を整理した表を示します。
入試方式 | 特徴 | 出願時期 | 備考 |
---|---|---|---|
総合型選抜 | 面接・自己推薦文・記述式課題 | 9月〜3月(最大4期) | 募集枠が広い/記述力と人物評価 |
学校推薦型選抜 | 記述・面接・調査書 | 11月〜12月 | 指定校推薦あり/専願のみ |
一般選抜(A・B方式) | 面接・記述式問題(国英中心) | 1月〜3月 | 募集枠は非常に少ない |
共通テスト利用 | 共通テストの得点のみ | 出願期間は年度により異なる | 得点率40%程度で合格圏内 |
このように、入試方式が多様で受験しやすい反面、偏差値重視層からは評価が下がりやすい構造でもあります。ただし、東日本国際大学は「人物本位」「将来性重視」の入試ポリシーを掲げており、学力だけでなく人間性や意欲を重視して選抜している点は見逃せません。
安易に「誰でも入れる」と評価を下すのではなく、大学の方針を理解する姿勢が求められます。
東日本国際大学はやばいのか:強みや就職率から実態を検証
「やばい」と言われる一方で、実際の東日本国際大学は就職率や学生サポート体制が高評価を受けている大学でもあります。ここからは、就職実績や教育環境、奨学金制度など“実態”に基づいたポジティブな側面を詳しく見ていきます。
数字や制度を確認することで、先入観にとらわれない進学判断ができるようになります。
就職率は100%?地元就職に強い理由
東日本国際大学は、地元志向の学生にとって非常に魅力的な就職実績を誇ります。2023年4月〜2024年3月の卒業生における就職率は驚異の100%。卒業者のうち、就職を希望した166名全員が内定を得ています。この数値は全国的に見ても非常に高水準で、同規模大学の中でも突出した成果といえるでしょう。
以下に学部別の就職データをまとめます。
学部名 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 進学者数 | 主な就職先 |
---|---|---|---|---|---|
経済経営学部 | 136名 | 121名 | 121名 | 2名 | 警視庁、大東銀行、イオンリテール、ホンダカーズ など |
健康福祉学部 | 57名 | 45名 | 45名 | 0名 | 会津中央病院、福島県福祉事業協会、地域福祉ネットワーク など |
引用:パスナビ
この高い就職率の背景には、地元企業・自治体との強固な連携体制と、大学の手厚いキャリア支援があります。履歴書の添削や模擬面接を何度も実施するなど、実践的な就活サポートが学生一人ひとりに丁寧に行われています。また、福島県という地域特性を活かし、地域貢献を意識した人材育成が進んでいる点も就職の安定につながっています。
地方で安定したキャリアを築きたいと考える受験生にとって、東日本国際大学は「やばい」どころか、堅実な進路設計が可能な大学といえるでしょう。
“少人数制教育”で教員と学生の距離が近い
東日本国際大学は、定員わずか205名という全国的にも珍しい少人数制の大学です。この小規模体制により、教員と学生の距離が非常に近く、きめ細やかなサポート体制が確立されています。教室では学生の理解度に応じて柔軟な対応が可能で、授業外でも個別面談や進路相談を積極的に行う環境が整っています。
以下に、教育体制の概要を表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
総定員数 | 約205名(経済経営学部:145名/健康福祉学部:60名) |
教員数 | 約44名(※2024年度時点) |
学生1人あたりの教員比率 | 約1教員あたり18.6名 |
主なサポート内容 | 個別学習支援/履修相談/進路指導/キャリア面談/模擬面接など |
このように、大規模大学では難しい「顔の見える教育」が日常的に実現されています。特に、大学生活に不安を感じる受験生や、学力面に自信がない学生にとって、「見捨てられない環境」が整っているのは非常に大きなメリットです。
また、教員によるキャリア支援も行き届いており、「途中で目標が変わった」「進路に悩んでいる」といった場合でも親身に相談に乗ってもらえる体制があります。こうした細やかな指導は、進路決定後の就職率の高さ(就職希望者166名中166名内定)にも直結しているといえるでしょう。
奨学金制度が充実!進学費用の不安が少ない
東日本国際大学では、経済的な事情で進学をためらう学生に配慮し、返還不要の給付型奨学金制度を複数用意しています。年間学費は私立大学の平均的水準である約121万円ですが、適用される奨学金によっては大幅な軽減が可能です。奨学金は成績や経済状況、部活動での実績などに応じて支給される仕組みとなっており、すべて給付型(返済不要)である点も大きな魅力です。
以下は主な奨学金制度の概要です(2024年度実績)。
奨学金名 | 金額 | 対象・条件 | 備考 |
---|---|---|---|
学業奨学生制度 | 最大82万円 | 成績3.5以上、選考あり | 第一種〜第三種まで段階制 |
スポーツ奨学生制度 | 最大118万円 | 各種競技の実績者 | 特別種〜第六種まで細かく分類 |
吹奏楽部奨学生制度 | 最大46万円 | 吹奏楽部継続参加者 | 最大5名採用 |
資格取得奨学生制度 | 最大46万円 | 指定資格を入学前に取得 | 資格区分により3段階 |
地域貢献リーダー奨学金 | 最大22万円 | 福島県に貢献意志がある者 | 地域密着型支援制度 |
兄弟姉妹奨学生制度 | 授業料半額(36万円) | 同時在籍の兄弟姉妹がいる場合 | 対象校:本学またはいわき短大 |
引用:進路ナビ
これらの制度は出願時に申請し、審査を通過すれば入学初年度から給付されるものが多いため、経済的な負担を軽減しながら学業に専念できます。中でも「スポーツ奨学生制度」や「資格奨学生制度」は最大100万円を超える給付額もあり、実質的な学費をほぼカバーできるケースも珍しくありません。
「費用が心配で進学をためらっている」という学生にとって、東日本国際大学は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
海外研修・留学制度ありで“国際”の名に恥じないカリキュラム
東日本国際大学はその名にふさわしく、学生の「国際的な視野」を広げるための短期海外研修制度を積極的に展開しています。海外での学びを通じて、文化理解・言語力・地域課題への洞察力を身につけられるカリキュラムが特徴です。
現在、実施されている主な海外研修先とその内容は以下のとおりです。
研修先 | 特徴 | 学びのテーマ |
---|---|---|
アメリカ(ハンフォード) | 地域再生と核廃棄物問題の学習 | 地域振興、環境問題、国際協力 |
イギリス | 欧州の教育・福祉制度を体験 | 社会福祉、公共政策、歴史文化 |
台湾 | 近代アジア文化の理解 | 国際交流、地域経済、言語 |
韓国 | 日本との比較文化研究 | 歴史、現代社会、産業事情 |
これらのプログラムはすべて短期研修(数週間)形式で実施され、希望者は選考を経て参加可能です。とくにハンフォードでの実地研修では、アメリカの学生や研究機関と連携しながら地域創生に関する先進的な取り組みを学ぶことができ、国内では得がたい実践力を養える機会となっています。
こうした国際プログラムにより、地方私大であっても“世界”とつながる経験を学生に提供しており、単なる大学名ではなく「教育の中身で国際性を体現している」大学と言えるでしょう。
学歴だけがすべてじゃない?Fランと揶揄されることへの反論
「Fラン大学」と呼ばれる大学には、偏差値や入試の難易度だけで一括りにされがちな風潮があります。しかし東日本国際大学の実績を見ると、そうした見方がいかに表面的かが分かります。以下の表をご覧ください。
学部 | 就職率 | 主な就職先 |
---|---|---|
経済経営学部 | 100%(121名/121名) | 警視庁、大東銀行、イオンリテール、ホンダカーズ |
健康福祉学部 | 100%(45名/45名) | 会津中央病院、福祉事業協会、地域福祉ネットワーク |
このように、同大学では希望者全員が就職を果たしており、その多くが公務員・大手企業・医療福祉分野といった安定した職種に進んでいます。これは、大学の規模や偏差値にとらわれず、学生一人ひとりのキャリア支援に注力している証拠です。
さらに、少人数制による密なサポート体制や、実践的な研修・資格取得支援など、「学歴以外の武器」を養える環境が整っている点も見逃せません。つまり、「Fラン=人生終了」と決めつけるのは大きな誤解であり、大学の価値は“中で何を学び、どう活かすか”によって決まるのです。
総括:東日本国際大学はやばいFランなのかまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 偏差値は35.0で共通テスト得点率40%前後
→ 全国的に見て下位層、Fランと見なされがち(引用:スタディサプリ進路) - ネット上では「やばい」「宗教っぽい」などの否定的な声も多い
→ 一方で「教授が有名」「面倒見が良い」との評価もある - 2021年に野球部でコロナクラスターが発生し話題に
→ 一部の部活動による問題で大学全体とは無関係 - 入試方式は総合型・推薦型が中心で一般入試は少数
→ 誤解から「誰でも入れる」と見なされがちだが人物重視の方針 - 就職率は100%(2024年卒)を記録
→ 警視庁・地方銀行・医療福祉など安定した進路先多数(引用:パスナビ) - 少人数制(定員205名)で手厚いサポートが特徴
→ 教員との距離が近く、個別指導やキャリア支援が充実 - 返還不要の給付型奨学金制度が豊富
→ スポーツ・学業・資格取得など幅広く対応(最大118万円支給) - 短期海外研修制度あり
→ 米国・台湾・韓国などで国際的な実地学習が可能 - 「Fラン=やばい」は一面的な評価
→ 教育内容・支援体制・実績をもとに冷静に判断することが重要