「広島修道大学って、なんだか恥ずかしいって言われているけど本当?」

そんな疑問を持って検索された方も多いのではないでしょうか。特に広島県内では国公立大学の存在感が強く、「修道=滑り止め」「地元しか知られていない」といった声がSNSや掲示板で見られます。

しかし、こうした印象は本当に事実に基づいているのでしょうか?

この記事では、「広島修道大学は恥ずかしいFランなのか?」という疑問に対し、偏差値・就職実績・学費・教育内容などの客観的データをもとに徹底検証。進学を考えている方、保護者の方が安心できるよう、正確で役立つ情報を提供します。

広島修道大学は恥ずかしい大学?Fランの噂を徹底検証

「恥ずかしい」「Fラン」といったネガティブな印象がつきまといがちな広島修道大学。しかし、実態はまったく異なります。ここでは、そのような評判が生まれる背景と、実際の数値・実績とのギャップを詳しく分析します。

広島修道大学が「恥ずかしい」と言われる理由とは

広島修道大学が「恥ずかしい」と言われてしまう背景には、主に地元特有の進学観と、SNS上のレッテル貼りがあります。特に広島県は教育水準が高く、広島大学をはじめとした国公立大学への進学率が全国でも上位の地域です。そのため、「国公立でなければ価値が低い」といった風潮が根強く残っています。

実際、X(旧Twitter)や匿名掲示板では以下のような言葉が見られます。

よく見られる声内容の概要
「広島大学に落ちた人の進学先」国立に落ちて仕方なく私大に行くという印象
「地元では有名、でも全国では無名」ネームバリューが広島県外では弱いとされる
「滑り止め大学だから学力が低そう」合格しやすい=レベルが低いという短絡的な評価
「Fラン」「誰でも入れる」偏差値に基づかない感覚的なランク付け

しかし、こうした印象は多くが主観的・感情的なものであり、客観的データによる評価とは乖離しています。

広島修道大学の偏差値は主要学部で47〜53と地方私大としては標準以上であり、就職率も軒並み95%を超えています。SNSの声だけで「恥ずかしい」と断定するのは早計です。

「Fラン」と呼ばれる大学の定義と広島修道大学の偏差値

一般に「Fラン大学」とは、偏差値が極端に低く(概ね35未満)、模試でも偏差値が算出されない、または定員割れを頻発している大学を指します。これは特定の教育機関や公式な分類ではなく、主にネットスラングであり、印象や偏見が先行する言葉です。

では、広島修道大学はこのFランの定義に当てはまるのでしょうか?答えは明確に「NO」です。

学部名学科名偏差値共通テスト得点率
人文学部社会学科42.5〜47.566〜69%
法学部法律学科40.0〜42.555〜59%
国際コミュニティ学部国際政治学科37.5〜42.551〜54%
経済科学部現代経済学科40.0〜45.062〜69%
商学部商学科40.0〜42.564〜68%
健康科学部心理学科37.5〜45.068〜70%
人間環境学部人間環境学科35.0〜42.555〜65%

引用:スタディサプリ進路

このように、広島修道大学の偏差値は全体的に35.0〜47.5とされており、一般的な私立大学の範囲に収まっています。特に社会学科、現代経済学科、心理学科などでは共通テスト得点率も60%〜70%と高水準で、学力的に一定の基準を満たしていることが分かります。

「Fラン」と呼ばれる条件には到底当てはまらず、むしろ多くの学部で安定した偏差値と得点率を維持していることから、進学先として恥ずかしいどころか、十分に評価されるべき大学であると言えます。風評に惑わされず、正しいデータに基づいて進路選択を行うことが大切です。

就職できないは嘘?広島修道大学の就職実績を検証

「広島修道大学は就職に弱い」といった声をネット上で見かけることがありますが、実際のデータを確認するとその印象は完全な誤解です。

2023年度卒業生の進路状況を見ると、就職希望者に対する就職率は非常に高く、いずれの学部も90%台後半を記録しています。とくに商学部、法学部、経済科学部では98%前後と極めて堅調な結果を示しています。

以下に、2023年度の学部別就職率と主な就職先の一部をまとめました。

学部名卒業者数就職希望者数就職者数就職率主な就職先(一部)
商学部276名259名255名98.5%山口FG、イズミ、広島信用金庫、広島市職員
人文学部293名260名248名95.4%広島県・市公立学校、国家公務員、広島県職員
法学部190名165名163名98.8%広島県警、国家公務員、広島市行政職
経済科学部216名202名198名98.0%NTTデータ中国、日立ソリューションズ西日本、NECソリューション
人間環境学部109名103名99名96.1%JA広島市、ニトリ、イズミ、広島市農協
健康科学部155名129名124名96.1%ツルハグループ、国立病院機構、日清医療食品
国際コミュニティ学部141名129名124名96.1%広島県警、国家公務員、廿日市市職員

引用:パスナビ

注目すべきは、地方公務員や国家公務員、金融業界、教育機関など、安定性の高い分野への就職実績が目立つ点です。例えば、人文学部では広島県・市の教員に34名、法学部では国家公務員に10名が内定しています。

地元就職に強いことも広島修道大学の大きな特長であり、キャリア支援課による手厚い支援も好評です。

広島修道大学の学費は高い?国公立・他私大と比較

私立大学というと「学費が高い」と不安に感じる人も多いですが、広島修道大学の学費は決して極端に高いわけではありません。実際には、標準的な私立文系大学の水準と同程度で、さらに奨学金制度や授業料減免制度なども整っているため、家庭の経済的負担を和らげる配慮がされています。

たとえば、商学部・法学部・経済科学部(現代経済学科)など主要な文系学部では、初年度納付金が123万1,000円、4年間の合計では約426万4,000円です。教育系学科や心理学科など一部の学科ではやや高くなりますが、それでも私立大としては平均的です。

以下に、学科別の学費データを整理して、国公立大学と比較しました。

学部・学科初年度納付金4年間合計(概算)
商学部/法学部/経済科学部(現代経済学科)/人文学部(英語英文学科等)1,231,000円4,264,000円
教育学科/経済情報学科1,261,000円4,384,000円
健康科学部(心理学科)1,271,000円4,424,000円
健康科学部(健康栄養学科)1,351,000円4,744,000円
国公立大学(例:県立広島大学)約820,000円約2,500,000円前後

引用:広島修道大学公式サイト

このように、たしかに国公立大学と比べると費用は高くなりますが、私立大学の中では良心的な部類に入ります。また、広島修道大学では「学業特待制度」「修学支援奨学金」などの独自の奨学金も用意されており、経済的理由で進学を断念せざるを得ないというケースを減らす工夫もなされています。

加えて、前述のとおり就職実績も高いため、「学費に見合ったリターンがある大学」と評価することができるでしょう。費用面で私立大に不安を抱く受験生や保護者も、長期的な視点で進学の価値を見極めることが重要です。

広島修道大学:2024年度 入試倍率一覧

学部・学科入試方式募集人数志願者数合格者数実質倍率
商学部 商学科一般選抜 前期日程733451402.46倍
商学部 商学科共通テスト利用 前期847202.35倍
経済科学部 現代経済学科一般選抜 前期日程593931902.07倍
経済科学部 現代経済学科共通テスト利用 前期545172.65倍
人文学部 教育学科一般選抜 前期日程513271681.94倍
人文学部 教育学科共通テスト利用 前期441202.05倍
法学部 法律学科一般選抜 前期日程856693002.23倍
法学部 法律学科共通テスト利用 前期15183802.29倍
健康科学部 心理学科一般選抜 前期日程472621002.62倍
健康科学部 心理学科共通テスト利用 前期31653.20倍
健康科学部 健康栄養学科一般選抜 前期日程18106402.65倍
健康科学部 健康栄養学科共通テスト利用 前期21853.60倍

このように、広島修道大学の入試は学部や方式によっては高倍率となっており、十分な対策が必要です。特に共通テスト利用方式では、得点率60〜70%以上が合格の目安とされています。「誰でも入れる」というイメージは誤解であり、しっかりとした準備が求められます。

広島修道大学が恥ずかしいは誤解!選ばれる理由

実際に多くの受験生が広島修道大学を志望しており、入学後も高い満足度を示しています。ここでは、なぜ同大学が地元で支持され、志望者が多いのか、その理由をさまざまな角度から解説します。

地元での信頼と知名度:広島では有名な大学

広島修道大学は、広島県内で高い知名度と信頼を誇る私立大学であり、地元企業や自治体からの評価も高いです。特に地元就職に強く、広島県庁や広島市役所などの公務員試験での合格実績も安定しています。

以下に、2023年度卒業生の主な就職先を学部別にまとめました。

学部名主な就職先(一部)
商学部山口フィナンシャルグループ、イズミ、広島信用金庫、広島市職員(行政)など
人文学部広島県・市公立学校教員、島根県公立学校教員、国家公務員(一般職・大卒程度)、広島県職員(行政)など
法学部広島県警察、国家公務員(一般職・大卒程度)、広島市職員(行政)、広島県職員(行政)など
経済科学部国家公務員(一般職・大卒程度)、広島信用金庫、NTTデータ中国、日立ソリューションズ西日本、NECソリューションイノベータなど
人間環境学部イズミ、広島市農業協同組合、広島信用金庫、ウッドワン、ニトリ、地域医療機能推進機構、広島県警察、広島市職員(行政)など
健康科学部ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本、食協、国立病院機構中国四国グループ、広島市職員(心理)、日清医療食品、国家公務員(一般職・大卒程度)、全国健康保険協会、清風会など
国際コミュニティ学部広島県警察、国家公務員(一般職・大卒程度)、広島信用金庫、広島市職員(行政)、廿日市市職員(行政事務)など

このように、広島修道大学は地元企業や自治体への就職に強みを持ち、地域社会からの信頼と実績を築いています。「地元での信頼と知名度、広島では有名な大学」として、今後もその地位を維持・向上させていくことが期待されます。

多彩な学部と実践重視の教育カリキュラム

広島修道大学は7学部を擁し、それぞれに実践的なカリキュラムを展開しています。理論だけでなく社会と直結した学びを大切にしており、地域連携型の授業や長期インターンシップも積極的に導入しています。

学部名特徴・主な専攻分野
商学部マーケティング、会計、流通など
法学部法律、政治、行政、公務員対策
経済科学部経済学、データ分析、地域経済
人文学部英語、教育、心理、社会学
健康科学部栄養学、臨床心理、医療福祉
人間環境学部環境政策、生活科学、社会福祉
国際コミュニティ学部多文化共生、語学、国際協力

これらの実践的な学びが、卒業後の即戦力につながっているのです。

資格取得支援と国家試験対策が充実

広島修道大学では、資格取得や国家試験に向けた支援体制が非常に充実しており、実践的なキャリア教育の一環として機能しています。特に教員免許、公務員試験、管理栄養士、臨床心理士など、学部の専門性に即したサポートが展開されており、卒業後の進路に直結する学びが強化されています。

たとえば、人文学部の教育学科では中学校(社会)と高等学校(地理歴史・公民)の教員免許が取得可能であり、健康科学部では「栄養士」資格の取得に加えて「管理栄養士国家試験」の対策講座が学内で実施されています。これらの制度により、高い合格実績を誇るのが特徴です。

また、全学共通で「公務員試験対策講座」が設けられており、国家公務員・地方公務員の合格者も多数輩出しています。外部の予備校に頼らず、大学の中で専門対策が完結できる点も、経済的・時間的に大きなメリットです。

以下は代表的な資格支援と対策の一覧です。

学部・専攻主な対応資格・試験対策内容・特徴
人文学部(教育学科)中学教諭一種(社会)、高校教諭一種(地理歴史・公民)教職課程と教育実習、教育職員免許法に基づいた実践教育
法学部/経済科学部など国家公務員、地方上級公務員学内開講の「公務員試験対策講座」で筆記・面接対策を網羅
健康科学部(栄養学科)栄養士、管理栄養士国家試験管理栄養士合格を見据えた少人数制特別講座・過去問演習・模試
健康科学部(心理学科)臨床心理士、公認心理師大学院進学を視野に入れた指導+心理実習・国家資格対応カリキュラム

このように、広島修道大学は「資格・試験に強い大学」として学生の将来設計を支援しており、地元就職のみならず、全国的な専門職・公務員志望者にも適した環境が整っています。

奨学金制度や経済的サポートも手厚い

広島修道大学では、学生の資格取得を積極的に支援しており、教員免許、公務員試験、管理栄養士、臨床心理士など、多岐にわたる資格取得が可能です。以下の表に、主な学部ごとの取得可能な資格とその特徴をまとめました。

学部・学科取得可能な資格・免許状特徴・備考
人文学部 教育学科幼稚園教諭一種免許状、小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(公民)複数の教員免許状の取得が可能で、特別支援学校教諭一種免許状の取得も目指せます。周道大学+1周道大学+1
国際コミュニティ学部 地域行政学科中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(公民)社会教育主事任用資格の取得も可能です。
健康科学部 健康栄養学科栄養士免許、管理栄養士国家試験受験資格、栄養教諭一種免許状管理栄養士国家試験対策が強化されており、実践的な教育が行われています。
人文学部 心理学科公認心理師受験資格、臨床心理士受験資格(大学院修了後)心理学の専門知識を活かし、心理職を目指す学生を支援しています。

また、大学全体で公務員試験対策講座が開講されており、外部予備校に頼らずとも対策が可能です。教職課程では、教員採用試験受験報告会など、学生同士の交流を通じた学びの機会も提供されています。

卒業生の評価・在学生のリアルな声を紹介

広島修道大学に対する在学生・卒業生からの声には、教育やキャリア支援に対する高評価が目立ちます。特に地元就職においては「修道ブランド」が根強く、広島県内では「安定した実績を誇る私大」として信頼されています。以下は実際の声をカテゴリ別にまとめた表です。

評価項目在学生・卒業生の声備考
教育環境「先生との距離が近い」「質問しやすい雰囲気」少人数制ゼミ・面談が好評
就職支援「キャリアセンターの支援が手厚い」「就職相談が親身だった」公務員志望者への支援も充実
地元評価「地元就職ならほぼ無双」「企業からの信頼度が高い」広島市役所・広島県職員など多数就職
不満点「県外では知名度が低い」「地方私大の壁を感じる」広島県内では高評価だが、全国知名度には課題

こうしたリアルな評価からも分かる通り、広島修道大学は「地元志向」の学生にとって非常に良好な学びと就職の環境が整っています。知名度に課題があるとはいえ、それを補って余りある教育・就職支援の質が、多くの卒業生から支持されている要因です。地元企業や自治体からの信頼の厚さも、リアルな進路実績が裏付けています。

総括:広島修道大学は恥ずかしいFランではない!まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 「恥ずかしい」「Fラン」という声はSNS発の偏見が多く、客観的データとは乖離
  • 偏差値は35.0〜47.5、共通テスト得点率も高く、Fランの定義には該当しない
  • 就職率は全学部で90%以上、地元公務員や金融機関などへの実績が豊富
  • 学費は私大として標準的で、奨学金制度や減免制度も充実
  • 入試倍率は2〜3倍超もあり、「誰でも入れる」は誤解
  • 広島県内では知名度・信頼度が高く、地元就職に強い大学
  • 7学部構成で実践的なカリキュラムと地域連携を重視
  • 教員・公務員・管理栄養士・心理職など資格取得支援も豊富
  • 在学生・卒業生からの満足度も高く、就職支援や教員の面倒見が好評
  • 全国的な知名度は課題だが、地元では「修道ブランド」が根強い信頼を獲得