「城西国際大学ってやばいの?」

そんな疑問を抱いて検索した方も多いのではないでしょうか。SNSや掲示板では、「Fラン」「就職できない」「田舎すぎる」といったネガティブな声が見受けられます。

一方で、実際の就職率は高く、各分野で活躍する卒業生も多いのが事実です。

本記事では、城西国際大学がやばいのかを、偏差値・評判・学費・就職実績まで、データに基づいて冷静に検証していきます。噂に惑わされず、自分自身で納得できる進路選びのための判断材料としてご活用ください。

城西国際大学がやばいFランって本当?噂の真相

ネットで「城西国際大学やばい」と検索すると、Fラン扱いや評判の悪さ、事件報道など、さまざまなネガティブ情報が並びます。しかし、それらはすべて事実に基づいているのでしょうか?ここでは、入試難易度や評判、過去のトラブル、学費、学生の雰囲気といった切り口から、噂の真偽を客観的に検証していきます。

城西国際大学はFランなのか?偏差値・難易度で見極める

城西国際大学はインターネット上で「Fラン」と呼ばれることもありますが、その実態はどうなのでしょうか?2025年度入試予想によると、偏差値はBF(ボーダーフリー)〜40.0の範囲に収まっており、確かに“難関大学”とは言えない水準です。ただし、全学部が一律に「入りやすい」というわけではなく、学部・学科によって難易度には差があります。

特に、看護学部やメディア学部の映像芸術学科などは偏差値・得点率が比較的高く、しっかりと対策が求められるレベルです。一方で、福祉総合学部 福祉総合学科などはBF判定があり、受験者層の幅も広いのが特徴です。

以下に、2025年入試予想に基づく学部別の偏差値と共通テスト得点率をまとめました。

学部名学科名偏差値共通テスト得点率
国際人文学部国際文化学科37.551%
国際人文学部国際交流学科35.058%
福祉総合学部福祉総合学科BF50%
福祉総合学部理学療法学科35.057%
観光学部観光学科35.049%
経営情報学部総合経営学科35.057%〜58%
薬学部医療薬学科35.039%
看護学部看護学科40.055%
メディア学部ニューメディア学科35.059%
メディア学部映像芸術学科37.566%

引用:スタディサプリ進路

このように、偏差値の数値だけを見れば確かに「Fラン」と呼ばれる範囲に位置する学部もありますが、学科ごとに求められる学力や入試の準備は異なるため、一概に評価するのは早計です。特に専門職に直結する医療・看護系学部は、学修内容も難易度も高く、簡単に入れる大学とは言えません。

「やばい」と言われる理由は?SNSや5chの評判を調査

「城西国際大学 やばい」と検索される背景には、SNSや匿名掲示板(旧5chなど)でのネガティブな投稿が影響しています。特に目立つ意見は、「Fラン扱いされている」「立地が悪く通学が不便」「指定校推薦の割合が多くて学力が低い」といった内容です。

実際、城西国際大学の東金キャンパスは千葉県の内陸部にあり、都市部の大学に比べてアクセスに時間がかかることは否めません。しかしその一方で、「静かで集中できる環境」「田舎ならではの落ち着いた学生生活」といった肯定的な意見も見られます。通学環境の不便さ=“やばさ”とするのは短絡的であり、実態を冷静に見極める必要があります。

以下は、よく見られる口コミの傾向を肯定・否定の両面から表でまとめたものです。

評判の内容ネガティブな声ポジティブな声
偏差値が低く「Fラン」扱いされる「BF学科があるのはさすがにやばい」「看護・メディアは倍率高め」「入ってからが勝負」
キャンパスの立地が悪い(千葉県東金市)「東京まで1時間以上は遠すぎ」「田舎すぎる」「自然が多くて静か」「落ち着いて勉強できる」
指定校推薦の割合が多く学力が低いという印象「半分以上が推薦って聞いた」「学力差がある」「多様なバックグラウンドで刺激になる」
学校の知名度が低い「全国的には無名」「就職で不利じゃ?」「地元企業とのつながりは強い」「地域密着型の教育」
SNSでの評判「TikTokでネタにされてるの見た」「メディア学部生の動画が面白い・オシャレ」

このように、否定的な意見は一部事実に基づいているとはいえ、それだけで大学全体を評価するのは適切ではありません。立地や偏差値の話題だけにとらわれず、実際の教育内容や学習環境に目を向けることが大切です。SNSの情報はあくまで一意見にすぎず、進学を検討する際は信頼できる情報源も併せて確認しましょう。

事件や不祥事は?過去に話題となった「やばい事件」とは

城西国際大学が「やばい」と言われる背景には、過去に報じられた不祥事が大きく関係しています。特に注目されたのは、前理事長による総額5億円以上の不適切支出問題です。

これは、理事会の決議を経ずに親族への報酬や退職金などを支払っていたことが問題視されたもので、2018年5月に最終報告書がまとめられました。また、同年には大学職員による交通ひき逃げ事件も報道され、大学名と共にニュースに取り上げられました。こうした報道は一時的に大学のイメージを下げましたが、現在では再発防止策やコンプライアンス体制の強化が進められています。

以下に、不祥事の経緯と概要を整理した表を掲載します。

年度事件内容詳細・金額規模出典
2004~2016年前理事長による不適切支出総額5億3,700万円(母親への報酬・退職金等)日本経済新聞
2018年職員による交通ひき逃げ事件東金キャンパス近くでの事件。報道で大学名明記千葉日報 他
2022年学校法人と元理事長の和解成立和解金支払いで一連の訴訟終結学校法人発表資料

これらの出来事は、大学としてのガバナンスや透明性を問い直す契機となりました。現在、学内では再発防止を目的とした会計制度や意思決定プロセスの明確化、外部監査の導入などが実施されています。過去の不祥事を教訓に、大学全体として信頼回復への取り組みが続けられているのです。

城西国際大学の学費は高い?他大学との比較で検証

城西国際大学の学費は、学部によって大きく異なります。特に医療・看護・薬学などの専門学部では設備費や実習費がかかるため、一般的な文系学部よりも高めの傾向があります。

学部・学科名初年度納入金備考
国際人文学部(国際交流学科)1,387,000円
経営情報学部(総合経営学科)1,387,000円
観光学部(観光学科)1,387,000円
メディア学部(映像芸術コース)1,637,000円指定ノートPCの購入費:約14万円が別途必要
メディア学部(ニューメディアコース)1,387,000円同上
福祉総合学部(福祉総合学科)1,387,000円
福祉総合学部(理学療法学科)1,727,000円実習費230,000円含む
看護学部(看護学科)1,927,000円実習費230,000円含む
薬学部(医療薬学科・6年制)2,093,000円私立薬学部としては平均的水準

引用:河合塾

学費だけを見ると、薬学部や看護学部は私立大学全体でも高額な部類に入りますが、これは臨床教育や実習にかかるコストを反映したものです。一方、文系学部は全国平均の初年度納入金(約135〜140万円)と同等〜やや安価な水準で、コストパフォーマンスの面では優れています。

また、同大学は独自の奨学金制度や学費分納制度も整っており、経済的に不安のある学生に対する支援体制が手厚いのも特徴です。家庭の状況に応じたサポートがあるため、「学費が高いから通えない」と諦める必要はありません。

女子学生が多くて“かわいい”?SNSの意外な注目ポイント

城西国際大学は、一部のSNSや学生の口コミで「女子率が高い」「かわいい子が多い」といった理由から、意外な注目を集めています。特にメディア学部や看護学部、国際人文学部などは女子比率が非常に高く、おしゃれや表現活動に関心のある学生が多いのが特徴です。

以下に、学部別の女子比率の傾向をまとめました。

学部名傾向的な女子比率(参考値)コメント
メディア学部約60〜70%以上映像・芸術・SNS発信に関心が高く、華やかな学生が多い
看護学部約90%以上全国的に看護学部は女性多数。制服もあり印象が強い
国際人文学部約70%前後語学や国際交流に興味を持つ学生が多く、女子が中心
経営情報学部など約30〜40%程度ビジネス系は男子がやや多いが、近年は女子の進出も目立つ

とくにメディア学部では、TikTokやInstagramでの発信活動が活発で、日常風景や制作物が「映える大学」として紹介される機会もあります。「やばい大学」と言われる印象とは裏腹に、ポジティブな意味での“注目”を集めている層も存在しているのです。

自由な校風や感性重視の学びを求める受験生にとっては、こうした「女子率の高さ」や「おしゃれで個性のある雰囲気」は、むしろ大きな魅力となるポイントです。

城西国際大学は就職できないからやばい?リアルな実績

「城西国際大学=就職できない」と言われることもありますが、実際のところはどうなのでしょうか?就職率や進路先、支援制度を具体的なデータとともに検証し、「就職できない」という噂が事実なのか、それとも偏見なのかを明らかにしていきます。

卒業生の就職率と進路内訳をデータで検証

城西国際大学の就職率は、最新データによると全体で約96.7%と非常に高く、全国の私立大学の中でも堅調な実績を示しています。以下の表は、2022年4月~2023年3月の卒業者を対象とした進路データです。

学部名卒業者数就職希望者数就職者数進学者数就職率(希望者ベース)
国際人文学部1881501393約92.7%
観光学部6763620約98.4%
経営情報学部3472902833約97.6%
メディア学部3082292250約98.3%
薬学部7334341100%
福祉総合学部1221121080約96.4%
看護学部1061031031100%

引用:パスナビ

特に医療系である薬学部・看護学部は、就職希望者全員が内定を得るという就職率100%を記録。福祉総合学部も高い就職率を維持しており、IMSグループや東京都特別区職員など、安定性の高い進路が目立ちます。

また、メディア学部や観光学部では、映像制作・ホテル業界など、特色ある分野への就職も多く、角川大映スタジオや星野リゾートといった有名企業が並びます。

このように、学部ごとに業種傾向は異なるものの、城西国際大学は就職実績において確かな成果を出している大学といえます。就職支援の体制やキャリアサポートの手厚さも、実績に反映されていると考えられるでしょう。

大手企業への就職は厳しい?就職先リストから分析

城西国際大学は高い就職率を誇る一方で、就職先の“質”に不安を感じる声も少なくありません。実際、卒業生の多くが中小企業や医療・福祉系などの地域密着型の職場に就職しており、大手企業への就職者は限られているのが現状です。以下は学部ごとの主な就職先の一例です。

学部名主な就職先企業・団体業種・分野
国際人文学部東京ベイヒルトン、ANA成田、小松製作所ホスピタリティ、製造
観光学部パークタワーホテル、JR東日本ステーションサービス、星野リゾート観光・交通・宿泊
経営情報学部博報堂プロダクツ、伊藤園、アパホテル広告、食品、サービス業
メディア学部サンミュージック、角川大映スタジオ映像・芸能・出版
薬学部小山記念病院、亀田総合病院、アイングループ医療・薬品流通
福祉総合学部東京都特別区職員、大原記念財団、IMSグループ公務・福祉・医療法人
看護学部成田赤十字病院、千葉県病院局、地域医療機能推進機構医療・看護

このように、一部の学生は博報堂プロダクツや伊藤園、ANAなどの有名企業に就職している例もありますが、大学全体としては大手志向よりも地元志向・安定志向が強い傾向にあります。

特に看護学部や薬学部では、医療機関や調剤薬局への就職が中心であり、学部の専門性と地域の医療ニーズがマッチしていると言えるでしょう。

キャリアセンターの支援体制は?サポート制度をチェック

城西国際大学では、学生のキャリア形成を重視し、1年次から段階的な就職支援プログラムを提供しています。特に「キャリア形成プログラム」として、自己理解から業界研究、面接対策に至るまで、ステップごとにサポートが組み込まれています。以下は、主な支援制度の一覧です。

支援制度項目内容の概要
キャリア形成プログラム1年次~4年次に段階的なキャリア教育(履修必須または選択)
個別キャリアカウンセリング専任スタッフによる予約制の就職相談・進路相談
学内合同企業説明会年2回程度、東金キャンパスを中心に複数企業が来校する説明会を開催
OB・OG交流会卒業生と直接話ができる座談会形式のキャリア交流イベント
エントリーシート・面接対策書類添削、模擬面接、マナー講座を学内で受講可能
インターンシップ紹介企業・自治体との連携により、在学中に職業体験を積むチャンスを提供

このように、地味ではありますが「一人ひとりに向き合う支援体制」が整っており、初めての就職活動で不安を抱える学生にとっては安心できる環境です。特に、就活の基礎から実践的なトレーニングまでを一貫して提供している点は高く評価されており、学生の就職率の高さにもつながっています。

大手志向というよりは、安定志向・地元就職志向の学生にマッチした丁寧なサポートが特徴です。企業とのパイプが派手に広がっているわけではありませんが、学生のやる気次第で活かせる環境は十分に整っている大学といえるでしょう。

資格取得講座が豊富!就職に有利な制度を紹介

城西国際大学では、学生が就職活動でアピールできるよう、資格取得に向けたサポート講座が充実しています。特に「キャリア支援センター」主催の資格対策講座では、TAC・大原などの専門学校と連携し、外部よりも低価格で質の高い対策講義を学内で受講できます。

以下は、代表的な資格サポート講座の一覧です。

資格講座名対応内容・備考
公務員試験対策講座地方上級(県庁・市役所)・警察官・消防士などに対応。模擬試験や面接練習も実施
日商簿記2級・3級講座商業系の基本資格。経営情報学部を中心に人気
TOEICスコアアップ講座初級〜中級向け。スコア600点以上を目指す学生向け
英検対策講座(2級・準1級)面接・リスニング・ライティング対策を含む総合講座
社会福祉士・介護福祉士対策国家試験対応。福祉総合学部の学生向けにカリキュラムと連動して実施

多くの講座は学内で完結可能なため、移動や外部通学の手間なく、学業と両立しながら効率的に資格取得を目指せる環境が整っています。また、講座費用の一部補助制度もあり、経済的な負担が軽減される点も大きなメリットです。

将来のキャリアに直結する実用資格を早期に取得したい学生にとって、城西国際大学の資格支援制度は非常に実践的といえるでしょう。資格取得を重視する方には特におすすめできるポイントです。

大学で何を学べる?就職に強い学部を探る

「就職に強いかどうか」は、学部の学びと社会ニーズが合致しているかで決まります。城西国際大学の各学部では以下のような分野を専門的に学ぶことができます。

学部名主な学びの分野
国際人文学部語学・国際交流・韓国語など
経営情報学部経営・マーケティング・データ分析
メディア学部映像制作・SNSマーケ・デザイン
福祉総合学部社会福祉士・理学療法・こども福祉
看護学部臨床看護・保健・医療連携
薬学部医療薬学・病院実習・地域連携
観光学部ホスピタリティ・観光ビジネス・地域振興

特に医療系・福祉系・観光系は人材ニーズが高く、資格や専門スキルと直結しているため、安定した就職が期待できます。反対に、文系・メディア系の学部は、自主的な活動やインターン経験が就職の鍵になります。

総括:城西国際大学がやばい?就職できない?まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • ネットの噂(Fラン・やばい)は偏差値や立地に基づく偏見が多く、実態とは異なる部分もある。
  • 偏差値はBF~40程度と低めだが、看護・メディア系などは比較的難易度が高い学科もある。
  • SNSや5chでの評判にはネガティブ意見もあるが、「自然が多く落ち着いた環境」との肯定的意見もあり。
  • **過去に不祥事(前理事長の不正支出・職員の交通事件)**はあったが、現在は再発防止体制を強化済み。
  • 学費は学部により差が大きいが、薬・看護以外は私立平均と同程度で奨学金制度も充実。
  • 女子学生が多く、SNS映えの大学としても注目。特にメディア・看護・国際系学部は女子率が高い。
  • 就職率は全体で約96.7%と非常に高い水準。医療・福祉系は就職率100%の学部もある。
  • 大手企業への就職は少なめだが、地域密着型で安定志向の進路が多い
  • キャリア支援制度は1年次から充実しており、模擬面接・OB訪問・インターン紹介など手厚い
  • 資格取得支援講座が学内で受講可能で、公務員試験やTOEIC・日商簿記などに対応。
  • 各学部は就職ニーズに直結した分野が多く、実践的な学びが得られる