「このキノコ、食べられるのかな?」
「毒キノコと食用の違いがわからない…」
そんな悩みを持ったことはありませんか?森の中や公園でキノコを見かけても、種類や特徴が分からず、不安に思う方も多いでしょう。
そんな時に頼りになるのが「キノコ図鑑」です。キノコ図鑑には、鮮明な写真と詳しい解説が満載で、初心者でも楽しく学べる一冊から、プロが使う本格派までさまざま。
この記事では、毒キノコや食べられるキノコがわかる図鑑を厳選してご紹介。目的やレベルに合った一冊を見つけて、安心・安全な“きのこライフ”を楽しみましょう!
キノコ図鑑おすすめ9選
キノコの観察や採取を始めたい方に向けて、まずは初心者から中級者におすすめできる基本のキノコ図鑑を9冊ご紹介します。それぞれの本の特徴やメリットを押さえて、自分にぴったりの一冊を見つけてください。
DVD付 きのこ[改訂版] (小学館の図鑑 NEO)
『DVD付 きのこ[改訂版](小学館の図鑑NEO)』は、初心者からキノコ愛好家まで幅広い層に人気の図鑑で、日本に自生する約700種類ものキノコを、美しい写真と共に詳細に解説しています。
最大の魅力は、食用・毒・猛毒の分類が分かりやすく記載されている点。これにより、キノコ観察初心者でも安心して読み進めることができます。また、監修者による「野生のきのこの注意点」も巻頭に掲載されており、自然観察でありがちなトラブルを防ぐ知識がしっかり得られます。
さらに注目なのが、特典として付属する「ドラえもん・のび太のびっくりきのこDVD」。子どもにも馴染み深いキャラクターを通じて、森の中でキノコを探す感覚を映像で楽しく体験できます。学習図鑑としての信頼性と、親子で楽しめるエンタメ性を兼ね備えた一冊。
家族で自然観察を楽しみたい方に、自信をもっておすすめできる図鑑です。
くらべてわかるきのこ 原寸大 (くらべてわかる図鑑)
『くらべてわかるきのこ 原寸大(くらべてわかる図鑑)』は、「キノコの見分け方が難しい」と感じている方にとって、非常に頼れる一冊です。
掲載されているのは、日本で身近に見られる約440種類のキノコ。それらを「似ている種類ごと」に1ページにまとめて掲載することで、微妙な違いを直感的に比較できる構成になっています。さらに特徴的なのは、すべてのキノコ写真が原寸大で掲載されている点。実際のサイズ感や形状をそのまま再現しているため、観察中のキノコと図鑑を照らし合わせる際に非常に役立ちます。
加えて、引き出し線による丁寧な解説で、「どこを見れば違いがわかるのか」が明確になっており、初心者でも安心して使えます。フィールドワークでの実践的な使用を想定して作られているので、実物との照合がしやすく、観察精度が大幅にアップします。識別力を高めたい方にぜひおすすめの一冊です。
しっかり見わけ観察を楽しむ きのこ図鑑
『しっかり見わけ観察を楽しむ きのこ図鑑』は、初心者から上級者まで幅広い層に対応した、実用性の高いキノコ図鑑です。本書には309種ものキノコが収録されており、それぞれの発生場所・毒性・食毒・大きさなどが視覚的に一目でわかるアイコン表示で整理されています。
特に便利なのが「直感インデックス」と呼ばれる検索機能で、キノコの形や色から探すことができ、名前や分類が分からなくても目的の種にスムーズにたどり着ける構成になっています。
また、掲載されている写真は美しく、細部まで鮮明に撮影されているため、観察時の識別に非常に役立ちます。著者・中島淳志氏によるマニアックながらも丁寧な解説は、初心者でも理解しやすく、同時にキノコへの深い愛情を感じさせてくれます。
「観察しながらしっかり見分けたい」「きのこへの知識を一歩深めたい」と考える方に最適な一冊です。
身近なキノコ図鑑 知りたい会いたい 色と形ですぐわかる
『身近なキノコ図鑑 知りたい会いたい 色と形ですぐわかる』は、都市部に住む人が身近な場所でキノコ観察を楽しむための入門書として最適な一冊です。
山や森に行かなくても、公園や街路樹、庭先などに生えるキノコ約200種を厳選して紹介しており、「こんなところにもキノコがあったんだ」と新しい発見に出会える内容になっています。
本書の最大の特徴は、「色」と「形」による分類。赤・黄色・白などの色別や、丸い・細長い・変わった形など、視覚的にわかりやすい項目で分類されているため、直感的にページをめくるだけで目的のキノコを探すことができます。また、大きく鮮やかな写真がページいっぱいに掲載されており、初心者でも判別しやすい点が魅力です。
これからキノコ観察を始めてみたい方、近所の散歩をもっと楽しくしたい方にぴったりの一冊といえるでしょう。
きのこ図鑑 道端から奥山まで。採って食べて楽しむ菌活
『きのこ図鑑 道端から奥山まで。採って食べて楽しむ菌活』は、キノコを“観察するだけでなく、食べて楽しみたい”という実践派の方にぴったりの一冊です。
本書では、道端、公園、郊外の里山、そして奥深い山林まで、さまざまな場所で出会えるキノコたちを幅広く紹介。見た目の美しさや不思議な形状に加え、味や栄養価、さらには食べ方に至るまで、複数の角度からキノコの魅力を解説しています。
掲載されているキノコは食用・毒の判別にも配慮されており、安全に楽しむための基礎知識がしっかり身につく構成です。さらに、調理法の紹介や、季節ごとに採れるキノコの特徴、周囲の自然との関わりまで触れているため、単なる図鑑にとどまらず“菌活”の実践書としても役立ちます。
野外活動やアウトドアが好きな方にとって、自然の恵みを味わう新しい楽しみを提供してくれる一冊です。
都会のキノコ図鑑
『都会のキノコ図鑑』は、都市部に暮らす方でも気軽にキノコ観察を楽しめるように編集された、非常にユニークな一冊です。
掲載されているのは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県といった一都三県の平地で見られる267種のキノコ。対象エリアを限定することで、「身近な場所にこんなキノコがあったんだ!」という驚きと発見を楽しめます。
特徴的なのは、写真だけでなく手描きのイラストが豊富に用いられており、キノコの構造や生育環境が初心者にも分かりやすく解説されている点です。また、巻末には「キノコを楽しむ」と題されたコラムも収録されており、単なる図鑑ではなく読み物としても楽しめます。
「都内でもキノコ観察はできるの?」「遠くまで出かけるのは大変…」という方にぴったりの内容で、休日の公園散歩やご近所の自然探索をより豊かにしてくれることでしょう。親子での観察にもおすすめの一冊です。
野草・山菜・きのこ図鑑
『新訂 日本のキノコ275(ポケット図鑑)』は、野外での携帯性と実用性を兼ね備えた、まさに“持ち歩けるキノコ辞典”です。A6サイズのコンパクトなフォーマットながら、収録されているのは275種もの代表的なキノコ。
最新の分類体系に対応しており、かつては食用とされていたが後に中毒例が判明した種など、最新の知見も盛り込まれています。写真は実際の環境での生育状態を捉えた生態写真と、識別ポイントとなる部分の拡大写真で構成されており、現地での見分けに非常に役立ちます。
また、毒性や類似種との違いについても簡潔かつ的確に記載されており、安全にキノコ狩りを楽しむための知識が得られる点もポイント。
「大きな図鑑は重くて持ち歩けない」「実際の観察の場で素早く調べたい」といったニーズに応えてくれるこの図鑑は、初心者はもちろん、ベテランの観察者にとっても心強い一冊となるでしょう。
検証キノコ新図鑑
『検証キノコ新図鑑』は、一般的な入門書では物足りないという中・上級者や研究者志向の方にこそおすすめしたい専門性の高い一冊です。本書では、担子菌198種、子嚢菌23種の計221種を、1種につき1ページという構成で丁寧に紹介。
掲載されているのはすべて著者撮影のカラー写真と手描きの線画で、それぞれのキノコの外見的特徴に加え、顕微鏡での観察による形質も詳細に解説されています。これにより、肉眼では区別しにくい類似種の識別や、より精度の高い分類が可能になります。
また、各ページには生態や分布に関する記述、さらに他種との違いを考察した“メモ”欄が設けられており、フィールドでの観察はもちろん、資料としての活用にも適しています。「一般的な図鑑では情報が物足りない」「顕微鏡レベルでの識別を学びたい」という本格派にとって、本書は頼れる“研究パートナー”となるでしょう。
キノコ図鑑おすすめ4選:毒キノコver
毒キノコに特化した図鑑は、「うっかり採ってしまったらどうしよう…」という不安を解消するのにぴったりです。中毒を防ぎたい方、子どもと安心して観察を楽しみたい方は、毒性の有無を見極められる知識が必須。本章では、毒キノコに焦点を当てた4冊を厳選してご紹介します。
日本の毒きのこ
『日本の毒きのこ』(学研)は、有毒なキノコに特化して約200種を網羅的に紹介した、まさに毒キノコ図鑑の決定版といえる一冊です。掲載されているキノコは、単に「毒がある」とされる種類だけでなく、中毒例のある種や有毒種に近縁のキノコも含まれており、安全性の観点から極めて実用的な内容になっています。
特筆すべきは、毒の種類や発症時間、症状などの情報に加えて、毒成分の化学構造や中毒時の応急処置方法まで詳しく記載されている点です。これにより、フィールドでの誤食リスクを回避する知識だけでなく、万が一の事故にも対応できる準備が整います。
また、毒キノコと見た目が似ている食用キノコとの比較解説もあり、図鑑としてだけでなく予防マニュアルとしても活用可能です。「自然を安心して楽しみたい」「家族で安全にキノコ観察をしたい」という方には、ぜひ手元に置いておきたい一冊です。
おいしいきのこ毒きのこハンディ図鑑
『おいしいきのこ毒きのこハンディ図鑑』は、その名の通り「食べられるキノコ」と「食べてはいけない毒キノコ」を見分けるために特化した、実用性抜群の一冊です。
A5サイズのハンディタイプでありながら、掲載種はなんと350種類以上。図鑑としての情報量も豊富で、散歩やハイキングなどの外出時に持ち歩いても邪魔にならず、現地での観察や確認に非常に役立ちます。
特に注目すべきなのは、初心者が誤認しやすい毒キノコと食用キノコの見分け方を、写真とともに丁寧に解説している点です。傘や柄(エ)、つぼなどの形状に着目した識別ポイントが明確に記されており、フィールドでの判断ミスを大幅に減らすことができます。
また、カラー写真は美しく、キノコの特徴を細部まで把握しやすく構成されています。「キノコを採取して食べてみたいけど、安全性が不安…」という方にとって、安心して自然を楽しむための心強い相棒となることでしょう。
毒きのこ 世にもかわいい危険な生きもの
『毒きのこ 世にもかわいい危険な生きもの』は、毒キノコというと危険で怖い存在というイメージを覆し、その“美しさ”や“神秘性”にフォーカスしたユニークな一冊です。
掲載されているのは、ツキヨタケやドクツルタケなどの有名な猛毒種から、中毒例のある少しマニアックな毒キノコまで、全43種。いずれも鮮明で美しい写真とともに紹介されており、まるでアートブックのような感覚でページをめくる楽しさがあります。
さらに、単なる図鑑にとどまらず、コラムでは「芸術作品に登場する毒キノコ」や「歴史上の毒キノコ事件」、「文学と毒きのこ」など、知的好奇心をくすぐる内容が満載。写真集として眺めるだけでなく、読み物としても楽しめる構成になっています。
「毒キノコに興味はあるけれど難しい解説は苦手」「ビジュアルで楽しみながら学びたい」という方にぴったりの、遊び心と知性が詰まった一冊です。

ヤバすぎる毒の図鑑
『ヤバすぎる毒の図鑑』は、毒キノコにとどまらず、細菌・ウイルス・動植物の毒、さらには麻薬や化学兵器など、あらゆる“毒”を網羅した異色のビジュアル図鑑です。
危険でありながらどこか興味を惹かれる「毒」という存在を、誰でも楽しみながら学べる入門書として構成されており、「なぜ毒になるのか?」「毒はどうやって体に作用するのか?」といった疑問にも、図解と豊富な解説で分かりやすく答えてくれます。
毒キノコに関しても、見た目の特徴や中毒事例に触れており、基本的な識別の参考になります。また、毒が関係する歴史的事件や文化、芸術との関わりなどにも触れられており、単なる生物図鑑を超えた“読み物”としても秀逸。
自由研究や総合学習のテーマとしても人気があり、子どもから大人まで知的好奇心をくすぐる内容が満載です。毒の世界を楽しく、かつ安全に知りたい方にぜひおすすめの一冊です。
総括:キノコ図鑑おすすめ13選まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- キノコ図鑑は、毒キノコと食用キノコの見分けに役立ち、初心者から上級者まで楽しめる多様な種類がある。
- 「DVD付 きのこ[改訂版](小学館の図鑑NEO)」は約700種を網羅し、親子で楽しめるドラえもんのDVD付きで安全に学べる。
- 「くらべてわかるきのこ 原寸大」は約440種を似たキノコごとに比較でき、原寸大写真で識別しやすい。
- 「しっかり見わけ観察を楽しむ きのこ図鑑」は309種をアイコンで分かりやすく示し、形や色から検索できる初心者から上級者向けの図鑑。
- 「身近なキノコ図鑑 知りたい会いたい 色と形ですぐわかる」は都市部で見られる約200種を色・形別に分類し、初心者にも使いやすい。
- 「きのこ図鑑 道端から奥山まで。採って食べて楽しむ菌活」は食用・毒キノコを幅広く紹介し、調理法や菌活も学べる実践派向け。
- 「都会のキノコ図鑑」は一都三県の都市部で見られる267種を掲載し、初心者でも理解しやすいイラストとコラム付き。
- 「野草・山菜・きのこ図鑑」は野食ハンターが監修し、野草や山菜とともに毒草や毒キノコも詳しく解説、動画QRコード付き。
- 「新訂 日本のキノコ275(ポケット図鑑)」は携帯性に優れ275種を掲載し、現地での確認に便利なコンパクト図鑑。
- 「検証キノコ新図鑑」は221種をカラー写真と線画、顕微鏡形質で解説し、中上級者や研究者向けの専門書。
- 毒キノコに特化した図鑑として「日本の毒きのこ」は約200種の毒キノコを化学構造や応急処置まで詳述。
- 「おいしいきのこ毒きのこハンディ図鑑」は350種以上をカラー写真で掲載し、誤認しやすいキノコの見分け方を詳解。
- 「毒きのこ 世にもかわいい危険な生きもの」は毒キノコの美しさや神秘性を写真とコラムで楽しめるアート的な図鑑。
- 「ヤバすぎる毒の図鑑」はキノコ以外の毒も扱い、科学的な解説と歴史・文化的側面も盛り込んだ入門書。