「神戸学院大学は恥ずかしい?」

そんな不安や疑問を持っている人もいるかもしれません。ネットやSNSでは「神戸学院=人生終了」など、過激な意見も散見されます。

しかし、実態はそう単純ではありません。偏差値や就職実績、有名卒業生を冷静に見ていけば、神戸学院大学は決して「恥ずかしい大学」などではないことがわかります。

本記事では、最新データを用いて神戸学院大学の真の実力を徹底的に解説。読み終わるころには、安心して志望できる確かな根拠を手にできるでしょう。

神戸学院大学が恥ずかしいは誤解!リアルな実態を解説

神戸学院大学に対してネガティブな印象を抱く人は少なくありません。しかし、その多くは偏った情報やネット上の誤解が元になっています。ここでは偏差値、世間の評価、入試難易度、卒業後の進路、そして有名人まで、神戸学院大学のリアルな姿を見ていきましょう。

神戸学院大学の偏差値・難易度

神戸学院大学の偏差値は全学部を通じて「35.0〜45.0」の範囲に収まっており、関西の中堅私立大学に位置づけられます。共通テスト得点率も49%〜77%と、学部・学科ごとに幅があり、特に医療系学部では一定の学力が求められることがわかります。

以下の表は、2025年度の予想データをもとにした偏差値と共通テスト得点率の一覧です。

学部偏差値共通テスト得点率
心理学部40.0〜42.560%〜77%
グローバル・コミュニケーション学部35.0〜40.055%〜62%
人文学部35.049%〜76%
現代社会学部35.0〜42.558%〜75%
法学部35.0〜37.556%〜66%
経済学部37.5〜40.059%〜66%
経営学部37.5〜40.057%〜74%
薬学部35.0〜37.552%〜59%
総合リハビリテーション学部35.0〜45.054%〜69%
栄養学部35.0〜40.051%〜66%

引用:スタディサプリ進路

薬学部・リハビリ系などの専門職養成学部は偏差値も得点率も比較的高めで、誰でも簡単に受かる大学というわけではありません。学部ごとの特性に合わせた受験対策が重要です。

神戸学院大学はFラン?Eラン?実態と正しいランク評価

「神戸学院大学=Fラン大学」といった表現を目にすることがありますが、これは正確な分類とは言えません。

一般的に“Fラン”とは偏差値35未満、かつ定員割れを常態化している大学を指すネットスラングです。一方、神戸学院大学の偏差値は35.0〜45.0と、少なくとも“Eランク”相当であり、Fランの定義からは外れます。

さらに、神戸学院大学は関西の私立大学グループ「摂神追桃(摂南大学・神戸学院大学・追手門学院大学・桃山学院大学)」の一角を担っており、地方の進学校を中心に滑り止めとして一定の人気と認知を得ています。この大学群は、日東駒専よりやや下、関西でいえば産近甲龍の下位互換とされることもありますが、それでも立派な“中堅私大”です。

神戸学院大学は誰でも受かる?入試方式と合格のコツ

神戸学院大学の入試方式は非常に多様で、一般選抜、共通テスト利用型、総合型選抜(旧AO入試)、推薦入試といったパターンがあります。特に総合型選抜や学校推薦型選抜では、評定平均値の高さや面接・小論文の完成度が重要です。ここで気を抜くと、合格が難しくなるため、しっかりと対策を講じる必要があります。

共通テスト利用型の場合、合格ラインの得点率は50~60%程度が目安です。これは、難関国公立大学に比べればハードルは低いものの、まったく勉強せずに受かるほど甘くはありません。特に薬学部や心理学部は、偏差値が40.0~42.5とやや高めであり、受験勉強を着実に積み重ねることが合格への近道です。

また、一般選抜では基礎学力の確実な定着が問われるため、高校の定期テストレベルを確実にこなしておくことが大切です。入試方式によって難易度は異なりますが、どの方式を選んでも「油断せずに対策を進める」姿勢が不可欠です。

神戸学院大学が「人生終わり」と言われるのはなぜか

「神戸学院大学に行ったら人生終わり」といった過激な声は、偏差値至上主義が強いネット文化の影響によるものです。確かに、難関大学と比較すると偏差値は高くないものの、それが即「人生終了」を意味するわけではありません。進学先の大学名だけで未来が決まる時代ではなくなってきています。

実際、神戸学院大学ではボランティア活動インターンシップ支援資格取得サポートなど、学生のキャリア形成を強力に後押しする制度が整っています。たとえば、行政書士や宅建、管理栄養士などの国家資格取得講座も開講しており、努力次第で専門スキルを身につけることが可能です。さらに、インターンシップの実績を積むことで、中小企業はもちろん、大手企業への就職も夢ではありません。

つまり、在学中の行動と努力こそが、将来を左右する最大の要素です。ネット上のネガティブなイメージに惑わされず、自ら主体的に動くことが何より重要だと言えるでしょう。

神戸学院大学出身の有名人・実績紹介

神戸学院大学は「Fラン」と揶揄されることもありますが、実は多彩な分野で活躍する著名人を多数輩出しています。最も有名な卒業生の一人が、タレントで元陸上競技選手の武井壮さんです。彼は法学部出身で、大学在学中に十種競技で日本一に輝き、その後はテレビやビジネスの世界でも成功を収めています。

その他にも、漫才コンビ「NON STYLE」の井上裕介さんや、漫画家の日本橋ヨヲコさん、複数の落語家・アナウンサー・企業経営者など、ジャンルを超えた活躍が見られます。以下の一覧表をご覧ください。

氏名職業出身学部など
武井壮タレント・元アスリート法学部 → 中央学院大学商学部へ編入
井上裕介(NON STYLE)お笑い芸人不明(大学在籍歴あり)
日本橋ヨヲコ漫画家不明
桂三ノ助落語家不明
桂坊枝落語家法学部
小林万希子タレント法学部
石橋真アナウンサー人文学部
桑原理哲東洋証券社長法学部

これらの実績は、「偏差値がすべてではない」という事実を雄弁に物語っています。個人の努力や選択によって、どの大学からでも大きな成功を収めることができるのです。神戸学院大学もその好例であり、恥ずかしいどころか、夢に向かって挑戦できる場所だと言えるでしょう。

神戸学院大学が恥ずかしいわけない:強み・就職力

神戸学院大学の最大の強みの一つは、堅実な就職実績にあります。就職率は全国の私立大学の中でも高水準で、学生一人ひとりのキャリア支援にも力を入れています。この章では、データと具体例をもとに神戸学院大学の「強み」を掘り下げます。

就職率は驚異の96.6%!学部別就職データ一覧

神戸学院大学の2024年3月卒業生における就職率は96.6%に達しており、「恥ずかしい」といった評価とはかけ離れた高い実績を誇ります。特に薬学部は就職率100%を記録しており、医療・福祉系の学部を中心に安定したキャリアを築いている学生が多いことがうかがえます。

また、全学部で90%以上の高水準を維持しており、地元企業や公務員、医療福祉関連など多岐にわたる就職先が確保されています。

学部名卒業者数就職希望者数就職者数就職率
法学部42235933994.4%
経済学部29326525596.2%
経営学部32929228497.3%
人文学部28925724896.5%
心理学部13910710497.2%
現代社会学部21318718598.9%
グローバル・コミュニケーション学部15613112897.7%
総合リハビリテーション学部14413713497.8%
栄養学部15013012092.3%
薬学部210188188100.0%

引用:パスナビ

このように、学部ごとのバランスも良く、地に足のついたキャリア支援体制が整っていることが見て取れます。特に、現代社会学部や薬学部などではほぼ全員が就職を実現しており、実践力と即戦力が評価されている証拠です。

神戸学院大学の主な就職先一覧

神戸学院大学の卒業生は、地方公務員や医療系、地元優良企業など、堅実かつ幅広い分野に就職しており、安定したキャリアを築いています。特に警察官や公務員、医療・福祉関連業界での採用実績が目立つのが特徴です。以下に、学部ごとに代表的な主な就職先をまとめました。

学部主な就職先(抜粋)
法学部兵庫県警察本部(13名)、兵庫県庁、大阪府警察本部、兵庫信用金庫、百十四銀行、ワールドコンストラクション
経済学部生活協同組合コープこうべ(5名)、みなと銀行(4名)、兵庫信用金庫、播州信用金庫、淡路信用金庫、共同エンジニアリング、マルハチ
経営学部生活協同組合コープこうべ(5名)、みなと銀行(4名)、大和ハウスリアルティマネジメント
人文学部神戸信用金庫(4名)、マーキュリー、トレジャー・ファクトリー、日本テクノロジーソリューション
心理学部青山商事、サンドラッグ(各2名)、星野リゾート、福祉心話会、明石恵泉福祉会
現代社会学部兵庫県警察本部、神戸市消防局(各4名)、東京消防庁(3名)
グローバル・コミュニケーション学部スイスポートジャパン、ANA関西空港(各4名)、リゾートトラスト
総合リハビリテーション学部石川病院、愛仁会(各4名)、宝塚リハビリテーション病院、ニューパートナーズホールディングス
栄養学部エームサービス、大阪大学医学部附属病院、兵庫県臨床検査研究所(各4名)、シダックス、医誠会国際総合病院
薬学部スギ薬局(15名)、サンドラッグ、総合メディカル福岡本社(各9名)、クオール(6名)

このように、特定の業界や地元企業への強いパイプを活かし、神戸学院大学の卒業生たちは確実にキャリアを切り開いています。特に警察や医療系就職の強さは大きな魅力です。

大手企業への就職も可能!在学中の努力次第

神戸学院大学に対して「大手企業への就職は難しい」というイメージを持つ人もいますが、これは必ずしも正しくありません。実際には、在学中から積極的に努力を重ねることで、大手企業への内定を勝ち取る卒業生も数多く存在します。

神戸学院大学にはキャリア支援センターが設置されており、エントリーシート(ES)の添削指導や、模擬面接、業界研究セミナーなど、手厚いサポートを受けることが可能です。また、インターンシップの紹介も盛んで、早期から社会経験を積むことで就活を有利に進めることができます。

特に医療・福祉系学部では、国家資格取得講座が充実しており、薬剤師や管理栄養士、理学療法士といった専門職資格を武器に安定した大手医療機関や施設への就職を実現するケースも目立ちます。

文系学部でも、公務員志望者向けの対策講座が整備されており、地元自治体や金融機関への就職に成功する学生が少なくありません。つまり、神戸学院大学は「本人次第で大きなチャンスを掴める大学」と言えるのです。

学費は高くない!コスパ重視の学生生活

神戸学院大学の学費は、私立大学の中でも比較的リーズナブルな部類に入ります。特に文系学部では、初年度納入金が約129万円~138万円と標準的な水準に抑えられています。

以下に学部ごとの初年度学費(概算)をまとめました。

学部初年度学費(概算)
法学部・経済学部・経営学部約129万円
人文学部約132万円
心理学部約146万円
現代社会学部約138万円
グローバル・コミュニケーション学部約137万円
栄養学部(管理栄養学専攻)約168万円
栄養学部(臨床検査学専攻)約178万円
総合リハビリテーション学部(社会リハビリテーション)約151万円
総合リハビリテーション学部(理学療法・作業療法)約217万円
薬学部約227万円

引用:神戸学院大学公式HP

文系学部であれば年間学費も比較的安く、家計にとっても負担が少ないため「費用対効果」を重視する受験生には魅力的な選択肢となります。医療系や薬学部はどうしても高額になりますが、それに見合った資格取得・就職実績が期待できる点もポイントです。神戸学院大学は、コスパの良い学生生活を送りたい人にぴったりの大学といえるでしょう。

「神戸学院大学恥ずかしい」はネットの偏見にすぎない理由

ネット上では「神戸学院大学は恥ずかしい」といったネガティブな声が散見されますが、これは偏差値至上主義に基づいた一部の偏った意見にすぎません。確かに、神戸学院大学は旧帝大や難関私大と比べれば偏差値が高いとは言えませんが、それだけで大学全体の価値を決めつけるのは非常に短絡的です。

実社会においては「どの大学を出たか」よりも、「何を学び、どんな経験をしてきたか」が重視される時代に移行しています。特に就職活動では、インターン経験、資格取得、課外活動などの実績が高く評価される傾向にあります。神戸学院大学でも、キャリア支援や資格取得支援を活用して高い就職率を実現している事実が、それを証明しています。

総括:神戸学院大学が恥ずかしいは誤解まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 神戸学院大学の偏差値は35〜45で、FランではなくEラン相当の中堅私大。
  • 入試は総合型・推薦・一般・共テ利用など多様で、学部によっては難易度も高め。
  • 「人生終わり」はネットの偏見であり、在学中の努力次第で進路は大きく変わる。
  • タレントの武井壮さんをはじめ、著名な卒業生も多数活躍中。
  • 就職率は96.6%で、薬学部は100%。地元の企業・病院・警察など幅広く就職。
  • キャリア支援やインターン制度も充実し、大手企業内定者も多数。
  • 学費は文系で年間約129万〜138万円と標準的で、コスパは良好。
  • 「恥ずかしい」は根拠のない偏見であり、大学の価値は実績と経験にある。