「算数や数学が苦手…」
「勉強というより、楽しく学べる方法があれば…」
そう感じているお子さんや保護者の方にぴったりなのが、数学をテーマにした“漫画”です。
数学漫画は、公式や解法だけでなく、「なぜそうなるのか」という考え方まで自然と理解できるよう設計されています。しかも、物語仕立てになっているので飽きずに読めるのが大きな魅力です。
この記事では、学習塾を運営する塾長の立場から、小中学生向けと高校生・大人向けに分けて「おすすめ数学漫画13選」を厳選してご紹介します。どの漫画も「楽しく学べる」ことを重視して選んでいますので、苦手克服にも、もっと深く学びたい方にも役立ちます。
小中学生におすすめ数学漫画5選
小学生や中学生にとって、数学の第一歩は「楽しく興味を持てること」が何よりも大切です。ここでは、算数の基礎から中学数学までを、分かりやすく、そして楽しく学べる漫画を5つ紹介します。全て市販で手に入る作品で、自学にもピッタリの内容です。
おすすめ①:ゼロからわかる! みるみる数字に強くなるマンガ
「うちの子、数字を見るだけで手が止まるんです…」そんな悩み、抱えていませんか?もし数字が苦手なまま学年が進めば、算数は“理解できない壁”になります。
この一冊は、そんな“数字アレルギー”を持つお子さんのために生まれました。
物語の主人公は、数字に弱い小学生。でも、数字が得意な猫先生と出会ったことで、世界の見え方がガラッと変わります。買い物、時計、料理——すべての生活が「数字」でつながっていることに気づいた瞬間、子どもたちは思わず夢中に。本書はただの解説本ではありません。
「なぜ?」に答えるストーリー形式で、数字が「こわいもの」から「楽しいもの」へと変わります。3万部突破の大ヒット、今ならAmazon数学部門で1位。手遅れになる前に、まずはこの一冊を読ませてあげてください。
おすすめ②:ゼロからわかる! みるみる図形に強くなるマンガ
「うちの子、図形だけはダメなんです…」そう思った瞬間から、手を打つべきです。図形は、算数の中でも“つまずきやすく・後回しにされがち”な分野。
でも放置すれば、角度や面積、体積、果ては中学・高校数学での“落第確定ポイント”になります。
そんな図形アレルギーを根本から解決してくれるのがこの一冊。空を飛ぶ鳥、平面に暮らすウサギ、棒の上を歩く幼虫たち…異なる「世界のかたち」からスタートする物語が、子どもたちの「なぜ?」を楽しく解きほぐします。
オールカラー&総ルビで、低学年からでもスラスラ読める!日常生活と図形がどうつながっているかを視覚で体感できるので、「苦手」が「楽しい!」に変わる瞬間を見逃さないでください。
おすすめ③:小学校6年間の算数がマンガでざっと学べる
「うちの子、どこでつまずいてるのか分からない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
算数が苦手な子の多くは、実は“学年ごとのつながり”が見えていないのです。1年生の足し算から6年生の割合・速さまで、小学校の算数はすべて“積み上げ式”。つまり、どこかが抜けると、その後すべてが崩れます。
本書は、そんな不安を解消するための“全体地図”のような一冊。
人気キャラの掛け合いで、加減乗除から割合・面積・速さ・場合の数までを一気におさらいできます。しかもマンガだから頭に入りやすく、大人が読んでも「こんなに抜けてたのか…」とハッとする内容。
春休み・夏休みの復習はもちろん、“勉強の土台づくり”に今すぐ読ませてください。この1冊で、算数のモヤモヤがごっそり晴れます。
おすすめ④オールカラー マンガ 算数に自信がつく!数字の世界
「数字を見ただけで固まる子になってほしくない」――そんな保護者の願いを叶えてくれる一冊です。
宇宙人タースと一緒に、数字が支配する星“ナンバール”を旅する物語。九九、小数、分数、割合…難しくて当たり前のはずの内容が、オールカラーのマンガで驚くほどスラスラ頭に入ります。
特に小学校低〜中学年の“つまずきポイント”をピンポイントでフォロー。親が説明できない内容も、キャラが楽しく解説してくれるから心配無用です。さらに、素数や0の不思議など「教科書の外側」の面白さにも触れられるから、ただの勉強本とは違います。
「うちの子、算数嫌いかも」と感じた瞬間が、行動のタイミング。まずはこの一冊で、数の世界を“楽しい”に変えてあげてください。
おすすめ⑤:マンガでわかる中学数学
「授業についていけない…」
「解説読んでも頭に入らない」
そんな中学生のSOSに応える、まったく新しい数学参考書。それが『マンガでわかる中学数学(中1)』です。
数式とギャグが交差するこの一冊は、真面目すぎないけど、内容は本気。1ページに2〜3回ボケが入るテンポの良さで、「気づいたら笑ってる」「気づいたら理解してる」が止まらないです!
x軸とy軸の交点を“ラブコメの出会い”に置き換えるセンス、展開図を開いたキャラが“心も体も開く”など、革命的な仕掛けが満載です。「数学=つまらない」を“笑って学べる”に変えたこのマンガ、読まない理由があるでしょうか? つまずいた今が買い時です。
この本、ただのギャグじゃありません。テスト点が、本当に変わります。
高校生や大人におすすめ数学漫画8選
中学を卒業し、高校に進むと数学の難易度はさらに上がります。また、大人になってから「もう一度数学を学びたい」と思う方も多いです。ここでは、そんな高校生や一般の読者にもおすすめできる“深くて面白い”数学漫画を8つ厳選してご紹介します。ストーリーの完成度も高く、読み物としても十分楽しめる作品が揃っています。
おすすめ①:マンガでおさらい中学数学
「関数って何の数?」
「因数分解って、結局なにしてるの?」
もしその疑問、いまでも答えられないなら、今が“やり直し”のベストタイミングです。『マンガでおさらい中学数学』は、累計16万部突破の人気シリーズの数学編。
中学レベルの数学を、笑いあり・納得ありのストーリーマンガでやさしく復習できる一冊です。難解な数式の羅列はありません。数学に苦手意識を持つ主人公と一緒に、「わかるってこういうことか!」を実感できる構成になっています。
高校数学につまずいた学生にも、子どもに聞かれて困る親にも、“大人のための中学数学”として最適です。「数学なんて役に立たない」と切り捨てる前に、まずこの本を1冊、読んでみてください。苦手が、快感に変わります。
おすすめ②:数字であそぼ。
「数学って、こんなに手ごわいんだ…」——京都大学理学部に入学した“神童”が、大学数学の世界であっけなく打ち砕かれる。
これ、ただのフィクションじゃありません。実際の京大数学科をモデルに描かれたリアルな挫折と再起の物語、それが『数字であそぼ。』です。
数式が好きな人にも、苦手な人にも刺さるのは、“数学を学ぶってどういうことか”を真正面から描いているから。位相空間、集合論、論理学…聞くだけで頭が痛くなるワードも、個性豊かな仲間たちとの青春劇に乗せてスルスル頭に入ってくる。数学は公式を覚えるだけの教科じゃない。
理解するって、こういうことだったのか——読むうちにきっと、そう感じるはずです。数学でつまずいたあなた、まだ終わってません。もう一度、数字と向き合ってみませんか?
おすすめ③:数学ゴールデン
「数学オリンピック日本代表になる」——高校入学初日にそう宣言した少年・春一。天才だけが立てる舞台を、泥臭く努力で目指す彼の物語に、読んだあなたは心を奮わせるはずです。
『数学ゴールデン』は、ただの“数学漫画”ではありません。これは、夢に向かってもがき続ける若者たちの、熱すぎるスポ根ドラマです。数式と論理の戦いが、まるで格闘技のように迫力満点。数学が得意な人も苦手な人も、読み進めるうちに「数学ってカッコいい」と錯覚する。それほどの熱量があります。
受験に悩む高校生、自分に限界を感じているあなた、今こそこの漫画が必要です。闘う舞台は教室。武器は思考力。『数学ゴールデン』で、あなたの中の“挑戦者”を呼び覚ましませんか?
おすすめ④:たぶん世界一おもしろい数学
「数学なんて嫌い。でもこの本は笑える。」——そんなレビューが続出。
『たぶん世界一おもしろい数学』は、学び直しを志すすべての人に贈る“爆笑系”数学マンガです。テーマは「0は本当に無なのか?」「割り切れないって、何が?」など、学校じゃ教えてくれなかった数学の裏側。
しかも全編マンガ、ギャグ満載。
ページをめくるたびに笑えて、気づいたら数の奥深さに引き込まれている。読者の反響も爆発的で、「もっと早く出会いたかった」「苦手なのに最後まで読めた」と重版続々。数学が得意じゃないあなたにこそ、読んでほしい一冊です。
数学は“解くもの”じゃない、“感じるもの”だと知る日が、今日になるかもしれません。
おすすめ⑤:数学と文系ちゃん~役に立つ数学のススメ~
「数学って、どうせ日常で使わないし…」——そう思ったまま、大人になっていませんか? 『数学と文系ちゃん』は、そんな“数学アレルギー”のあなたにこそ読んでほしい一冊です。数学が大の苦手な女子大生と、冷静すぎる理系男子のやり取りを通じて、じゃんけん必勝法、宝くじの当選確率、恋愛の成功率まで、すべて“数学”で解き明かしていく本作。文系にも理解できる言葉とテンポの良いストーリーで、「あれ…数学って面白いかも」と思わず心が動かされます。難しい式はナシ。読むだけで“考え方”が変わります。「勉強としての数学」は終わりにして、「人生に使える数学」をこの一冊で手に入れてください。
おすすめ⑥:数学ガール
もしあなたが「数学って、ただの計算でしょ?」と思っているなら、この本は価値観をまるごと覆してくれます。
『数学ガール』は、美少女キャラとの対話を通して、数列、関数、解析、複素数など、高校〜大学レベルの数学の“本質”に迫る異色の物語。
けれど単なる参考書ではありません。物語の中で数式が生きて動き、人間の思考や感情と絡み合う——それが本作の最大の魅力です。初心者には優しく、経験者には深い気づきを与え、「もっと数学を知りたい」と心が震えるような一冊。
学校の勉強に退屈していたあなたも、この一冊で“数学に恋する体験”が始まります。数学が苦手でも、読んでください。きっと、世界の見え方が変わります。
おすすめ⑦:算法少女
数式と時代劇。異色の組み合わせと思ったあなたにこそ読んでほしい、それが『算法少女』です。
舞台は江戸、主人公は17歳の少女・千葉あや。彼女が繰り出すのは、刀ではなく“和算”──江戸庶民が愛した日本独自の数学です。算木やそろばんを操り、時に悪を討ち、時に人を救う。計算の美しさが人間ドラマと溶け合い、読み進めるほどに「数学ってこんなに面白かったのか」と目が覚めるはず。
数学嫌いな人には“文系からの救済”として。数学好きな人には“文化としての数の再発見”として。
歴史好きにも、読書家にも、そして何より「強く賢く生きたい」と願う人すべてに贈る知的時代エンタメです。数学史に興味がある人はもちろん、まだ“出会っていない自分”に出会いたい人に、ぜひ。
おすすめ⑧:はじめアルゴリズム
数学がただの“科目”だった人にこそ読んでほしい。それが『はじめアルゴリズム』です。
孤独な老数学者と、天才的な才能を持つ少年。2人の出会いが、数字の羅列に命を吹き込み、「知るとは何か」「発見とはなぜ美しいのか」といった根源的な問いに読者を引き込んでいきます。
この作品は公式を覚えるための漫画ではありません。あなたの中の“知的な火種”を確実に灯してくれる文学的ヒューマンドラマです。読むたびに、心がざわつき、頭が冴える。数式を知らなくても、人はここまで数学に感動できる。
教育関係者・保護者・思索好きのすべての大人へ。忘れていた「学ぶ喜び」が、ここにあります。
総括:数学漫画おすすめまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
◆小中学生におすすめの数学漫画5選
- みるみる数字に強くなるマンガ
数字アレルギー克服に最適。生活の中の数字を楽しく学べる。 - みるみる図形に強くなるマンガ
図形が苦手な子ども向け。視覚的に図形の感覚が身につく。 - 小学校6年間の算数がマンガでざっと学べる
算数の全体像がつかめる総復習に便利な1冊。 - 算数に自信がつく!数字の世界
九九・分数などが物語仕立てで自然に身につく。 - マンガでわかる中学数学(中1〜中3)
ボケ満載のギャグ漫画で、中学数学を面白く学べる。
◆高校生・大人におすすめの数学漫画8選
- マンガでおさらい中学数学
大人の学び直しに最適。苦手意識を笑って克服できる。 - 数字であそぼ。
京大数学科を舞台にした青春挫折ストーリー。大学数学の世界を描く。 - 数学ゴールデン
数学オリンピックを目指す高校生の熱血スポ根漫画。 - たぶん世界一おもしろい数学
爆笑しながら学べる。数学が嫌いでも読める“笑える数学書”。 - 数学と文系ちゃん
じゃんけん・恋愛・宝くじも数学で解説。文系向けに実用性重視。 - 数学ガール
美少女キャラとの対話で高度な数学を深く学べる知的物語。 - 算法少女
江戸時代の和算をテーマにした、歴史×数学の異色エンタメ。 - はじめアルゴリズム
天才少年と老数学者の出会いを通して「知の喜び」を描く哲学的作品。
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