「理科が苦手…でも楽しく学べる方法ってないの?」
そんな悩みを持つ学生や保護者の方におすすめしたいのが、“科学や理科がテーマの漫画”です。
これらの作品は、エンタメ性と学びを両立させた「学べる漫画」で、楽しみながら知識が身につくのが特徴。物語の中に、化学・生物・物理・宇宙などの理系分野が自然に組み込まれているため、「なるほど、こういう仕組みだったのか!」と、納得しながら読み進められます。
この記事では、理系の世界に興味が湧くような人気漫画を、塾長の視点から厳選してご紹介します。小学生〜高校生はもちろん、大人の学び直しにも役立つ14作品を「理系漫画」と「学習漫画」に分けて紹介。勉強のモチベーションを高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
理系向き:理科や科学がテーマのおすすめ漫画8選
理系分野を楽しく知るための入り口として、「科学や研究」をテーマにしたストーリー漫画は非常に効果的です。ここでは、物語の面白さと科学的要素が見事に融合した8作品を紹介します。いずれも大人でも楽しめる奥深い内容で、学び直しや自由研究のネタ探しにもぴったりです。
おすすめ①:Dr.STONE
「この世界を、ゼロからもう一度、科学で作り直す——。」
文明がすべて滅んだ世界で、たった一人目覚めた天才高校生・千空が、火・鉄・電気・医療…あらゆる科学の力で人類を再建していく『Dr.STONE』。実験・化学・物理・工学、すべてがエンタメとして圧倒的に面白い。しかも、そのすべてが“本物”の科学知識に裏打ちされています。
もし、あなたのお子さんが「勉強嫌い」なら読ませてください。もし、あなた自身が「もう一度、科学を学び直したい」と思っているなら、これ以上の作品はありません。
「科学が世界を変える」——そのリアルを、心震える物語で体感してください。これは“読む実験教室”です。今、科学に一番ワクワクできる漫画。迷ったら、まず1巻。後悔は絶対にさせません。
ちなみに、作者の稲垣先生は東大卒の漫画家です。そして、日本を代表する漫画家でもあり、その他の作品の「アイシールド21」「トリリオンゲーム」も超面白いです。
おすすめ②:チ。-地球の運動について-
「“知る”という行為が、命を賭ける価値に変わる瞬間を見たことがありますか?」
『チ。-地球の運動について-』は、命がけで“地動説”の真実を追う若き知識人たちの、静かで狂気じみた情熱を描いた衝撃作です。
舞台は15世紀のヨーロッパ。知識を持つことが「罪」とされていた時代に、少年たちは“地球が動いている”という禁断の真理を証明しようとします。拷問、裏切り、死…それでも彼らは知のバトンを手放さない。
この物語は、「なぜ学ぶのか?」を突きつけてきます。地味?難しそう?——一度読めば、そんな言葉は吹き飛びます。これは“学びたい”すべての人のための教科書であり、最も心を揺さぶるドラマです。1巻を読み終えたとき、あなたはもう、後戻りできません。
おすすめ③:はたらく細胞
自分の体の中で、こんなにも命がけのドラマが起きていたなんて——。
『はたらく細胞』は、赤血球・白血球・キラーT細胞など、体内の“働き者”たちを擬人化した前代未聞の生物漫画です。ウイルスやがん細胞との死闘、免疫反応、感染症のリアルな描写。それらすべてが「めちゃくちゃ面白い」のに「しっかり学べる」。
今、健康に生きるとはどういうことか?自分の体をもっと大切にしたくなる、そんな感情を呼び起こしてくれます。そして何より、読むだけで“体の中のしくみ”が自然と理解できてしまうこの漫画、勉強が苦手なお子さんにも絶大な効果があります。
「今すぐ買って、我が子に読ませたい」——そう思ったあなた、正しいです。これは人生で一度は読むべき、生物学の“神教科書”です。
おすすめ④:宇宙兄弟
「夢を諦めた大人こそ、この漫画を読むべきだ。」
『宇宙兄弟』は、少年時代に“宇宙飛行士になる”と誓い合った兄・六太と弟・日々人が、数十年後に本気で宇宙を目指す物語です。だが現実は甘くない。会社をクビになった兄と、すでに月面に立つ弟。劣等感、挫折、挑戦、そして再起。
描かれるのは、JAXAやNASAのリアルな選抜試験や訓練風景だけではありません。もっと深い、“人が夢を追い続ける意味”です。科学・工学に興味がある人はもちろん、「もう遅いかも…」と一歩を踏み出せずにいるすべての人に刺さる作品です。
読んだ瞬間、あなたの中の“少年”が目を覚まします。夢に年齢制限はない。この漫画が、証明してくれます。
おすすめ⑤:決してマネしないでください。
「笑って学べる、最も危険で知的なラブコメがここに。」
この漫画、『決してマネしないでください。』は、理系大学生・掛田理が“恋愛下手なオタク”全開で科学ネタを語り倒す、異色の学習系コメディです。火のついたライターの仕組み、ハードディスクの完全消去方法、タイムマシンの理論まで…ふざけてるのに、どれも本気。
登場人物のぶっ飛んだ会話とギャグの裏に、驚くほど深い科学知識が潜んでいて、「そんな理由だったのか!」と何度も唸らされます。気軽に読めるのに、読むたび賢くなれる。受験生にも、大人にも、“科学って面白い”を再確認させてくれる一冊。
笑って学ばず、後で後悔したくなければ…今すぐ読んでください。
おすすめ⑥:もやしもん
「この漫画を知らずに“発酵”を語るな。」
『もやしもん』は、菌が“見える”という異能を持った大学生・沢木が、農業大学で発酵と微生物の奥深い世界に巻き込まれていく異色の理系コメディです。
醤油、味噌、日本酒、納豆——私たちの食卓を支える「菌」の働きを、可愛すぎるキャラたちが「かもすぞ!」のひと言で教えてくれます。なのに、内容はガチ。腐敗と発酵の違い、衛生管理の盲点、モラトリアムの苦悩まで描ききる、知識×笑い×哲学の三拍子。
「理科ってつまらない」なんて言わせない。読めば確実に、あなたの“微生物観”がひっくり返ります。
知らなきゃ損。読まなきゃ後悔。買うなら今です。
おすすめ⑦:天地創造デザイン部
「動物って、誰が設計したの?」そんな突拍子もない疑問に、“ガチで答える”のがこの漫画。『天地創造デザイン部』は、神様の「フワッとした注文」に応えて動物を設計するデザイナーたちの奮闘を描いた爆笑×教養エンタメです。
「首を伸ばすと血が足りない」「羽をつけると重くて飛べない」——進化の裏にあるリアルな“制約”と“解決”のドラマが、ユーモラスに、でも驚くほど科学的に描かれています。笑って学べて、しかも頭に残る。理系が苦手でも、知的好奇心が止まらない一冊。
教科書じゃ絶対に語れない“命のデザイン”を、今すぐその目で確かめてください。面白すぎて、読む手が止まりません。
おすすめ⑧:薬屋のひとりごと
「この症状、病気じゃなくて“毒”かもしれませんよ?」
そう静かに告げる少女の正体は、ただの後宮の下女…ではありません。――彼女の名は猫猫(マオマオ)。毒と薬を愛しすぎた天才薬師です。
『薬屋のひとりごと』は、華麗な中華宮廷の陰で繰り広げられる、薬学×ミステリーの傑作。化学的知識をもとに、不可解な事件の謎を次々と暴いていく痛快な展開に、読み始めたら止まりません。
さらに作中に登場する薬や毒は実在の知識がベース。巻末には科学的なコラムまで付属し、「面白い」だけじゃなく「学び」にも直結。医療・薬学に少しでも興味があるなら、読まない理由はありません。
この1冊が、あなたの進路や人生観を変える“劇薬”になるかもしれません。
学生向き:理科や科学がテーマでおすすめの学習漫画6選
こちらでは、小学生から中学生を中心に、「理科の基礎を楽しく身につけたい」というニーズに応える学習漫画をご紹介します。どれも内容は教科書に準拠しており、受験対策や家庭学習にも最適です。親子で一緒に読める作品も多いため、学習の入り口として活用してみてください。
おすすめ①:角川まんが学習シリーズ のびーる理科
「理科が苦手…」「どうしても頭に入らない…」
そんなお子さんにこそ読んでほしいのが、『のびーる理科』。爆笑まんがと図解がドッキングした本作は、「理科って難しい」の思い込みを根本から吹き飛ばします。
例えば「なぜ雷が鳴るの?」「地球ってどうして回ってるの?」そんな素朴な疑問に、主人公たちがツッコミとともに解説。自然と知識が定着し、読み終える頃には理科の見方が180度変わっているはずです。
しかも中学受験対応の最新カリキュラム準拠。“知らないと落ちる”内容を、子どもが爆笑しながら覚えられる構成は、はっきり言って反則級。
理科が足を引っぱっているなら、今すぐこの1冊を手に取ってください。楽しみながら、気づけば「得意科目」になります。
おすすめ②:つかめ!理科ダマン
「夢ってなんで見るの?」「しゃっくりってなに?」——そんな子どもの“なんで?”が爆発するタイミング、逃していませんか?『つかめ!理科ダマン』は、その疑問の宝庫にユーモアで飛び込む、大ヒット理科まんがです。
1巻あたり20以上の疑問を、全ページフルカラーの爆笑ストーリーで解説。おしっこ、オナラ、うんち…子どもが大好きな話題がずらり並び、「笑って学べる」のが最大の魅力。しかも全編ふりがな付きで、ひらがな読みができれば幼児でも自力で読める設計。親が説明するより、マンガが勝手に教えてくれます。
さらに巻末には家庭でできる実験ページも収録されていて、読むだけで終わらない“体験する理科”へと導いてくれる一冊。「1巻だけ…」と思って買ったら、全巻コンプリート不可避。今なら在庫があるうちに手に入れて、理科好きの芽を育てましょう。
おすすめ③:マンガでわかる中学理科
理科が苦手な子に「勉強しろ」では動きません。でも、この1冊なら読ませるだけでOK。『マンガでわかる中学理科』は、電流・化学変化・生物の分類から天体まで、中学3年分の理科を“爆速で理解”させてくれる学研の名作です。
堅苦しい用語も、マンガ形式の会話でスルスル入る。公式や現象も、「なるほど!」と腑に落ちるように描かれていて、苦手意識が消えていくのを実感できます。しかも「1冊1,000円前後」で、参考書+学習マンガという圧倒的コスパ。
「うちの子、なぜかテスト前にこの本ばかり読んでるんです」——そんな声が続出する理由は、マンガとしても普通に面白いから。気がつけば理科が得意科目になる、まさに“読ませ得”な1冊。購入は、今です。
おすすめ④:ブリタニカ科学まんが図鑑
図鑑なのにページをめくる手が止まらない。『ブリタニカ科学まんが図鑑』は、“読み物”として面白すぎる学習漫画です。宇宙・人体・昆虫・エネルギーなどジャンル別に展開され、気になるテーマにどっぷりハマれる構成。しかも、監修はあのブリタニカ国際大百科事典。
子どもは夢中、大人も「こんな図鑑が欲しかった」と驚く完成度。海外らしいポップなイラスト、リアルな写真、巻頭ポスターや専門コラムなど、情報密度はもはや“図鑑のフルコース”。自由研究や調べ学習、そして理科好きをさらに深めるのに最適な一冊です。
「科学って難しい」なんて言わせません。この図鑑は“ワクワク”で学ぶ”科学の扉”です。気づけば親子で宇宙の話に夢中になっているかもしれません。
手元に置いておかない理由、ありますか?
おすすめ⑤:ドラえもんの科学ワールドシリーズ
「うちの子、全然勉強に興味がない…」そんな悩みを一瞬で吹き飛ばすのが、『ドラえもんの科学ワールドシリーズ』です。子どもが大好きなドラえもんとのび太が、宇宙や電気、昆虫、人体などの“科学の謎”に迫るこのシリーズは、まさに「学べるエンタメ」。
マンガだからラクに読める。でも読み終わる頃には、「原子」「重力」「天気図」などの言葉が自然と頭に入っている―そんな魔法のような構成になっています。巻末の専門家解説やコラムは、大人も「へぇ~」と唸る本格派。低学年から高学年まで対応し、全71冊超の充実ラインナップ。
「勉強しなさい」と言わなくても、子どもが自分から本を開く。そんな奇跡が、ドラえもんと一緒なら起こります。知的好奇心に火をつける一冊を、今すぐ本棚に。
おすすめ⑥:科学漫画サバイバル シリーズ
「理科なんてつまらない」──そんな子が、『科学漫画サバイバル』シリーズを読んだ瞬間から、目の色が変わります。全世界で3,000万部超、圧倒的な人気を誇るこのシリーズは、“知識で生き残る”科学冒険マンガ。地震、ウイルス、異常気象、AIまで、実社会とリンクしたテーマが満載です。
ストーリーは、まるで映画のようなスリルと展開。だけど、その裏に詰まっているのは、「命を守るための科学知識」。読むだけで防災・自然・人体・エネルギーの理解が深まり、自由研究や受験にも直結する内容ばかりです。
気づけば夢中。気づけば賢くなっている。そんな“読めば得しかしない”漫画教材。子どもを放っておいても勝手に読みたがる唯一の理科本。今すぐ1冊、手に取ってください。人生を変える1ページが、そこにあります。
総括:理科や科学がテーマのおすすめ漫画まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
■理系向きストーリー漫画(8選)
- Dr.STONE:科学の力で文明を再建する冒険。実験・物理・化学の宝庫。
- チ。-地球の運動について-:命をかけて地動説を証明する知のドラマ。
- はたらく細胞:擬人化された細胞が体内で活躍。生物学の教科書的漫画。
- 宇宙兄弟:宇宙を目指す兄弟の夢と挑戦。科学と人生の教訓が詰まった作品。
- 決してマネしないでください。:爆笑ラブコメに見せかけた科学知識の宝庫。
- もやしもん:菌が見える大学生が主人公。発酵と微生物の奥深さが学べる。
- 天地創造デザイン部:動物設計者の仕事を通じて、生物の進化や構造を学ぶ。
- 薬屋のひとりごと:毒と薬の知識で事件を解決。薬学・化学好きにおすすめ。
■学習漫画(6選)
- のびーる理科:爆笑まんが×図解で、中学受験にも対応する理科学習書。
- 理科ダマン:子どもの「なんで?」を爆笑ストーリーで解決。ふりがな付きで幼児も可。
- マンガでわかる中学理科:中学理科の全範囲をテンポ良く網羅。定期テスト対策にも◎。
- ブリタニカ科学まんが図鑑:図鑑×マンガの構成で、調べ学習や自由研究にも好適。
- ドラえもんの科学ワールド:ドラえもんが科学をわかりやすく解説。全71冊超の充実ラインナップ。
- 科学漫画サバイバルシリーズ:科学知識で災害や困難を乗り越える冒険物語。防災・自由研究に直結。
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