今日は室町時代の服装について、わかりやすく解説します。

日本の歴史の中で、武士が力を持ち、公家の文化と武家の文化が交じり合った時代。それが室町時代です。衣服もそれにあわせて大きく変わり、貴族・武士・庶民で異なる特徴がありました。

「室町時代の服装ってどんなもの?」
「庶民はどんな服を着ていたの?」
「今の着物との違いは?」

こんな疑問を持っている人も多いでしょう。この記事では、室町時代の服装の特徴を詳しく解説します。

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室町時代の服装とは?貴族・武士・庶民の違い

室町時代の服装は、それぞれの身分によって大きく違いました。貴族は平安時代の名残を残しながらも簡略化された衣装、武士は戦いや儀式に適した機能的な服装、庶民はシンプルで動きやすい服装をしていました。

ここでは、具体的にどんな服を着ていたのかを詳しく見ていきます。

室町時代の服装の特徴とは?時代背景と共に解説

室町時代は、鎌倉時代の流れを引き継ぎつつ、新たな文化が生まれた時代です。武士の力が強まり、公家と武士の服装が混じり合いながら発展しました。

貴族の服装は、平安時代の「十二単」などの豪華な装いから、より動きやすく簡素な「直衣(のうし)」や「狩衣(かりぎぬ)」へと変化しました。

一方、武士は「直垂(ひたたれ)」という格式ある服装を着るようになり、戦場では動きやすい「素襖(すおう)」や「鎧直垂(よろいひたたれ)」を着ました。

庶民の服装も変化し、下着として使われていた「小袖(こそで)」が日常着として広まりました。動きやすく、実用的なデザインが特徴です。室町時代の服装は、その時代の社会の変化と深く関係していたのです。

室町時代の貴族の服装|公家の衣装の変化と特徴

室町時代の貴族の服装は、鎌倉時代と大きくは変わりませんが、経済的な理由から簡素化が進みました。

男性の服装

貴族の男性は、儀式や宮中での仕事のときは「束帯(そくたい)」という格式の高い服装を着ました。しかし、普段は「直衣(のうし)」や「狩衣(かりぎぬ)」と呼ばれるゆったりした服装を着ることが一般的でした。直衣は、絹の柔らかい生地でできており、裾を長く引きずるデザインが特徴です。

女性の服装

貴族の女性は、平安時代ほど豪華な装いではなくなりましたが、「小袖(こそで)」の上に「袿(うちぎ)」を重ねて着るスタイルが一般的でした。

十二単(じゅうにひとえ)は次第に使われなくなり、特別な儀式のときにだけ着るものになりました。

また、室町時代の女性は髪型も変化し、「大垂髪(おおすべらかし)」から「結髪(ゆいがみ)」へと変わっていきます。これにより、より活動的に動けるようになりました。

室町時代の武士の服装|直垂と素襖の違いを解説

室町時代の武士の服装は、戦いと儀式の場面によって異なりました。

儀式の服装(直垂・大紋)

武士の正装として「直垂(ひたたれ)」がありました。これは肩からまっすぐに垂れた袖が特徴で、格式のある服装でした。身分の高い武士は「大紋(だいもん)」という、家紋入りの豪華な直垂を着ることもありました。

戦闘時の服装(素襖・鎧直垂)

戦場では、「素襖(すおう)」や「鎧直垂(よろいひたたれ)」が使われました。素襖は直垂よりも簡略化され、日常の戦支度に適した服装です。鎧直垂は、鎧の下に着るもので、丈夫な生地で作られていました。

また、武士は「陣羽織(じんばおり)」という防寒や威厳を示すための羽織を着ることもありました。

室町時代の庶民の服装|小袖が日常着に!

庶民の服装は、武士や貴族に比べるとずっとシンプルでした。

小袖の普及

もともと下着として使われていた「小袖」が、庶民の日常着になりました。袖口が細く、動きやすいデザインが特徴です。特に農民や職人は、作業の邪魔にならないシンプルな服装を好みました。

色と素材

庶民の服装は、麻や木綿などの安価な素材で作られ、色も藍染めや生成りが中心でした。武士や貴族のような華やかな色の服を着ることはなく、実用性を重視していました。

女性の服装

庶民の女性も小袖を着ましたが、貴族のように重ね着をすることはなく、1枚で着るのが一般的でした。また、頭に白い布を巻き、髪が邪魔にならないように工夫していました。

室町時代の服装の詳細!素材・色・防寒対策・髪型

室町時代の服装は、身分や職業によって異なりましたが、素材や色、装飾などにもさまざまな工夫がありました。また、寒い時期の防寒対策や髪型にも特徴がありました。ここでは、それらの詳細について解説していきます。

室町時代の服装に使われた素材とは?絹・麻・木綿の違い

室町時代の服は、主に絹・麻・木綿の3つの素材で作られていました。

  • 貴族や武士の衣服:絹(シルク)
     貴族や武士などの高貴な身分の人々は、光沢があり柔らかい絹の衣服を着ていました。絹は中国から輸入されることもあり、高価なものでした。そのため、絹の服は格式の高い場面で着用され、儀式や公式の場では欠かせない素材でした。
  • 庶民の衣服:麻(リネン)・木綿(コットン)
     庶民の服は主に麻で作られました。麻は丈夫で通気性がよく、暑い夏に最適でした。さらに、室町時代後半には、木綿が普及し始めます。木綿は肌触りが良く、保温性もあるため、庶民の間で人気になりました。ただし、木綿が一般に広まったのは戦国時代以降とされています。

室町時代の服の色とデザイン|身分による違いとは?

服の色やデザインも、身分によって大きく異なりました。

  • 貴族や武士の服装の色
     室町時代の貴族や武士は、格式を示すために華やかな色の衣服を着ました。たとえば、将軍や大名は「紫」「深緑」「紅」「藍」などの濃い色を好んで使用しました。また、直垂や狩衣には家紋を刺繍することが多く、細かい模様や金銀の刺繍が施されることもありました。
  • 庶民の服装の色
     一方、庶民の服は「藍染め」「茶色」「生成り(白)」が中心でした。派手な色を身につけることは禁じられていたため、淡い色合いの衣服が主流でした。また、藍染めの服は汚れが目立ちにくく、防虫効果もあったため、特に農民や職人に人気がありました。

室町時代の帯の結び方|武士と庶民の違い

現代の着物では帯の結び方にさまざまな種類がありますが、室町時代にはシンプルな結び方が一般的でした。

  • 武士の帯の結び方
     武士は「上帯(うわおび)」と呼ばれる帯を使用していました。直垂(ひたたれ)や素襖(すおう)を着るときには、腰のあたりで帯をしっかりと締め、動きやすさを確保していました。
  • 庶民の帯の結び方
     庶民は「細帯(ほそおび)」と呼ばれる細い帯を使用しました。帯の結び方は非常にシンプルで、前で結ぶことが多かったです。これは、動きやすさを優先した結果と考えられています。
  • 女性の帯の変化
     女性の帯は、室町時代にはまだ細く、ウエストを軽く締める程度でした。江戸時代になると、装飾的な帯が流行し、華やかな帯結びが発展しますが、室町時代の帯は実用的なものでした。

室町時代の冬の防寒対策|羽織と道服の登場

室町時代は、寒さをしのぐために特別な衣服を着ることもありました。

  • 武士の防寒対策
     武士は「道服(どうふく)」と呼ばれる上着を着ていました。道服は、現在の羽織のような形をしており、寒さを防ぐために着用されました。また、武士が戦場で着る「陣羽織(じんばおり)」も、防寒と威厳を示すためのものとして使われました。
  • 庶民の防寒対策
     庶民は、寒い季節になると「綿入れ(わたいれ)」と呼ばれる綿を入れた衣服を着ていました。また、体温を保つために、麻や木綿の服の上からもう一枚重ねて着ることも一般的でした。

室町時代の髪型|武士・貴族・庶民の違いを解説

服装だけでなく、髪型にも身分や性別による違いがありました。

  • 武士の髪型
     武士は「総髪(そうはつ)」や「月代(さかやき)」と呼ばれる髪型をしていました。月代とは、頭の前部分を剃るスタイルで、兜をかぶったときに蒸れないようにするための工夫でした。
  • 貴族の髪型
     貴族の男性は、平安時代から続く「大垂髪(おおすべらかし)」のスタイルを維持しつつ、時代が進むにつれて結髪に変化していきました。
  • 庶民の髪型
     庶民の男性は「ちょんまげ」などのシンプルな髪型をしていました。女性は、髪を結んで「髷(まげ)」を作るスタイルが一般的でした。

総括:室町時代の男性女性の服装まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

1. 室町時代の服装の特徴

  • 武士が力を持ち、公家文化と武家文化が融合した時代。
  • 貴族は簡略化された衣装、武士は機能的な服、庶民はシンプルな服を着用。

2. 室町時代の貴族の服装

  • 男性:「束帯」は儀式用、日常は「直衣(のうし)」や「狩衣(かりぎぬ)」。
  • 女性:「小袖」に「袿(うちぎ)」を重ね着。十二単は儀式のみ着用。

3. 室町時代の武士の服装

  • 儀式の服装:「直垂(ひたたれ)」が正式な武士の服装。「大紋」は豪華版。
  • 戦闘時の服装:「素襖(すおう)」や「鎧直垂(よろいひたたれ)」が使われた。
  • 防寒対策:「陣羽織(じんばおり)」を着用。

4. 室町時代の庶民の服装

  • 「小袖(こそで)」が普及し、庶民の日常着となる。
  • 素材:麻や木綿(後期に普及)。
  • :藍染めや生成りなどの地味な色が中心。

5. 室町時代の服装の素材

  • 貴族・武士:光沢があり高級な「絹」。
  • 庶民:丈夫で通気性のよい「麻」、戦国時代以降「木綿」が普及。

6. 室町時代の服装の色

  • 貴族・武士:「紫」「深緑」「紅」「藍」などの濃い色が好まれた。
  • 庶民:「藍染め」「茶色」「生成り」など、地味な色が主流。

7. 室町時代の帯の結び方

  • 武士:「上帯(うわおび)」をしっかりと締める。
  • 庶民:「細帯(ほそおび)」をシンプルに結ぶ。
  • 女性:室町時代の帯は細く、ウエストを軽く締める程度。

8. 室町時代の防寒対策

  • 武士:「道服(どうふく)」や「陣羽織(じんばおり)」。
  • 庶民:「綿入れ(わたいれ)」を着用し、重ね着で寒さをしのぐ。

9. 室町時代の髪型

  • 武士:「総髪(そうはつ)」や「月代(さかやき)」。
  • 貴族:「大垂髪(おおすべらかし)」から「結髪(ゆいがみ)」へ変化。
  • 庶民:「ちょんまげ」や「髷(まげ)」が一般的。