今日は「室町時代の年表」について、わかりやすく解説していきます。
室町時代は、約240年間も続いた長い時代です。足利尊氏が幕府を開いた1336年から、最後の将軍・足利義昭が織田信長に追放される1573年までの歴史が詰まっています。
その間、日本では南北朝の争い、応仁の乱、戦国時代の始まりなど、大きな出来事がたくさんありました。
「室町時代って結局何があったの?」
「将軍は誰がいたの?」
「戦いばかりの時代なの?」
そんな疑問を、年表とともに解説していきます。歴史を勉強するとき、年表を活用すると流れがつかみやすくなります。
室町時代の年表:いつからいつまで?主要な出来事

まず最初に、室町時代の年表一覧を紹介します。
室町時代の総合年表【1336年~1573年】
室町時代の始まりから終わりまでを、簡単にまとめた年表です。
| 年号 | 出来事 |
|---|---|
| 1336年 | 足利尊氏が京都に幕府を開く(室町幕府の成立) |
| 1338年 | 足利尊氏が征夷大将軍に就任 |
| 1349年 | 足利尊氏と弟・足利直義が対立(観応の擾乱の始まり) |
| 1352年 | 観応の擾乱が激化、直義が殺害される |
| 1367年 | 足利義詮(よしあきら)が病死し、足利義満が将軍に就任 |
| 1368年 | 足利義満が第3代将軍に就任(幕府の権力を強化) |
| 1378年 | 義満が京都・室町に「花の御所」を建設し、幕府の中心とする |
| 1392年 | 南北朝の合一(南朝の後亀山天皇が北朝に譲位) |
| 1394年 | 足利義満が将軍職を辞し、太政大臣に就任 |
| 1397年 | 義満が北山文化の象徴「金閣寺」を建立 |
| 1401年 | 明と国交を開き、勘合貿易を開始 |
| 1408年 | 足利義満が死去(幕府の権威が低下し始める) |
| 1423年 | 足利義持が将軍職を辞し、義教(よしのり)が第6代将軍に就任 |
| 1428年 | 正長の土一揆が発生(農民による最初の一揆) |
| 1432年 | 幕府が勘合貿易を再開(中国との貿易が活発化) |
| 1441年 | 嘉吉の乱(将軍・足利義教が赤松満祐に暗殺される) |
| 1449年 | 足利義政が将軍に就任(幕府の混乱が進む) |
| 1467年 | 応仁の乱が勃発(細川勝元と山名宗全が対立、11年間続く) |
| 1477年 | 応仁の乱が終結、戦国時代が本格化する |
| 1489年 | 足利義政が東山文化を代表する「銀閣寺」を建立 |
| 1493年 | 明応の政変(足利義材が追放され、義澄が将軍に就任) |
| 1508年 | 足利義稙が将軍に復帰 |
| 1523年 | 寧波(ニンポー)の乱(日明貿易の主導権を巡る争い) |
| 1536年 | 天文法華の乱(京都で法華宗の寺院が延暦寺の僧兵に襲われる) |
| 1543年 | 種子島に鉄砲が伝来(戦国時代の武器革命) |
| 1549年 | フランシスコ・ザビエルが来日し、キリスト教を伝える |
| 1555年 | 厳島の戦い(毛利元就が陶晴賢を奇襲し勝利) |
| 1560年 | 桶狭間の戦い(織田信長が今川義元を討つ) |
| 1565年 | 永禄の変(足利義輝が松永久秀らによって暗殺される) |
| 1568年 | 織田信長が足利義昭を奉じて上洛、室町幕府の権威回復を試みる |
| 1570年 | 姉川の戦い(織田・徳川連合軍が浅井・朝倉軍を破る) |
| 1571年 | 比叡山焼き討ち(織田信長が延暦寺を攻撃) |
| 1572年 | 三方ヶ原の戦い(武田信玄が徳川家康を破る) |
| 1573年 | 織田信長が足利義昭を追放し、室町幕府滅亡 |
前期室町時代(1336年~1467年)の年表|足利義満の時代
室町幕府の前半は、3代将軍・足利義満の活躍が目立ちます。南北朝を統一し、日明貿易(勘合貿易)を進めたことが特徴です。
| 年号 | 出来事 |
|---|---|
| 1338年 | 足利尊氏が征夷大将軍に就任 |
| 1350年 | 観応の擾乱(足利尊氏と弟・足利直義の対立) |
| 1368年 | 足利義満が第3代将軍に就任 |
| 1392年 | 南北朝が統一される |
| 1404年 | 明との勘合貿易が始まる |
| 1411年 | 明との貿易が一時中断 |
この時代のポイントは「幕府の力が強かったこと」です。特に足利義満の時代には、政治も経済も安定していました。
しかし、この後、幕府の力は次第に弱くなっていきます。
中期室町時代(1467年~1493年)の年表|応仁の乱と戦国時代の幕開け
中期室町時代は「戦国時代の幕開け」とも言われる大混乱の時代です。
| 年号 | 出来事 |
|---|---|
| 1467年 | 応仁の乱が勃発(約11年間続く) |
| 1477年 | 応仁の乱が終結するが、戦国時代へ突入 |
| 1489年 | 銀閣寺(慈照寺)が建立される |
| 1493年 | 明応の政変(足利義稙が将軍の座を追われる) |
「応仁の乱」は日本中の大名たちが争った大きな戦いです。この戦いが終わった後も、各地で戦国大名が力をつけていきました。
将軍の権威がどんどん下がり、「下剋上(げこくじょう)」の時代になっていきます。
後期室町時代(1493年~1573年)の年表|戦国時代と幕府の衰退
室町幕府の終わりに向かって、戦国時代が本格化していきます。
| 年号 | 出来事 |
|---|---|
| 1508年 | 足利義澄が将軍に復帰 |
| 1543年 | 鉄砲が種子島に伝来 |
| 1549年 | フランシスコ・ザビエルがキリスト教を日本に広める |
| 1560年 | 桶狭間の戦い(織田信長が今川義元を討つ) |
| 1573年 | 織田信長が足利義昭を追放(室町幕府の滅亡) |
この時代になると、実質的に幕府の力はなくなり、戦国大名たちが日本各地で争う時代になりました。織田信長が登場し、室町幕府の最後の将軍・足利義昭を追放したことで、幕府は滅びます。
室町時代の出来事を時代背景ごとに解説|政治・経済・文化
最後に、室町時代の特徴を政治・経済・文化の面からまとめてみましょう。
| 分野 | 主な特徴 |
|---|---|
| 政治 | 幕府の権力が強かった前期から、戦国大名が台頭する後期へ変化 |
| 経済 | 勘合貿易が活発になり、都市経済が発展(京都・堺・博多など) |
| 文化 | 北山文化(足利義満)と東山文化(足利義政)が発展 |
特に「文化」は、室町時代の大きな特徴です。金閣寺や銀閣寺、能や茶道など、今でも日本文化の中心となるものが生まれました。
室町時代の重要テーマ別年表:合戦・将軍・文化・社会の流れ

ここからは、テーマ別で年表を紹介していきます。
室町時代の合戦年表|応仁の乱・桶狭間の戦いなど
室町時代には多くの戦が起こりました。中でも「応仁の乱」は、日本全国を巻き込んだ大きな戦争です。そして、戦国時代へと続く戦いが次々と起こっていきました。
| 年号 | 合戦名 | 概要 |
|---|---|---|
| 1391年 | 明徳の乱 | 山名氏清(やまなしきよ)が幕府に反抗し、討伐される |
| 1467年 | 応仁の乱 | 将軍継承問題と守護大名同士の対立から11年間続く大戦争 |
| 1536年 | 天文法華の乱 | 京都の法華宗寺院が比叡山延暦寺の僧兵に襲われる |
| 1560年 | 桶狭間の戦い | 織田信長が今川義元を討ち、全国的に名を上げる |
| 1570年 | 姉川の戦い | 織田・徳川連合軍が浅井・朝倉軍と戦い、勝利する |
| 1572年 | 三方ヶ原の戦い | 武田信玄が徳川家康を破る |
「応仁の乱」が終わった後、日本各地で戦国大名たちが勢力を争うようになりました。戦が絶えず続いたことで、「戦国時代」の幕が開けたのです。
室町幕府の歴代将軍年表|15代の将軍を一覧で紹介
室町幕府には全部で15人の将軍がいました。それぞれの将軍がどんな役割を果たしたのか、年表で見ていきましょう。
| 代数 | 将軍 | 在位期間 | 主な出来事 |
|---|---|---|---|
| 初代 | 足利尊氏 | 1338~1358 | 室町幕府を開く |
| 2代 | 足利義詮 | 1358~1367 | 幕府の安定を図る |
| 3代 | 足利義満 | 1368~1394 | 南北朝を統一、金閣寺を建立 |
| 4代 | 足利義持 | 1394~1423 | 勘合貿易を開始 |
| 6代 | 足利義教 | 1429~1441 | 独裁的な政治を行うが暗殺される |
| 8代 | 足利義政 | 1449~1473 | 応仁の乱を引き起こす |
| 15代 | 足利義昭 | 1568~1573 | 織田信長に追放され、幕府滅亡 |
特に有名なのは、3代将軍・足利義満と8代将軍・足利義政です。義満は幕府の黄金期を築きましたが、義政の時代には「応仁の乱」が勃発し、幕府の権威が失われてしまいました。
室町時代の文化年表|北山文化と東山文化
室町時代の文化は、「北山文化」と「東山文化」の2つに分かれます。
| 文化 | 時期 | 代表的な出来事・建造物 |
|---|---|---|
| 北山文化 | 14世紀後半~15世紀前半 | 金閣寺、能楽(観阿弥・世阿弥)、水墨画(如拙) |
| 東山文化 | 15世紀後半~16世紀前半 | 銀閣寺、茶道(村田珠光)、枯山水庭園(龍安寺) |
北山文化は足利義満の時代に発展し、豪華で華やかな文化でした。一方で、東山文化は足利義政の時代に流行し、簡素で美しい「わび・さび」の精神が重視されました。
室町時代の経済年表|勘合貿易と市場の発展
室町時代は経済の発展が進みました。貿易や商業が活発になり、日本全国に市場が広がりました。
| 年号 | 出来事 |
|---|---|
| 1404年 | 勘合貿易が開始される(日明貿易) |
| 1450年 | 京都や堺で「座」(商業組合)が発展 |
| 1500年 | 博多が貿易の拠点となる |
| 1530年 | 堺(大阪)が商業の中心地となる |
勘合貿易では、幕府が「勘合」という証明書を使って、中国(明)と正式な貿易を行いました。
商業も発展し、京都や堺、博多などの都市が栄えました。
室町時代の社会と庶民生活年表|農民・商人・町人の暮らし
室町時代の庶民の暮らしも大きく変わっていきました。農業の発展、商業の発達、都市の発展など、庶民の生活が豊かになっていきました。
| 年号 | 出来事 |
|---|---|
| 1400年頃 | 二毛作(同じ畑で2種類の作物を育てる農法)が普及 |
| 1450年頃 | 商業都市(京都・堺・博多)が発展し、町人が増える |
| 1500年頃 | 手工業が発展し、刀鍛冶や陶器作りが盛んになる |
| 1550年頃 | 町人文化が広まり、和歌や能が庶民の間にも普及 |
室町時代は、貴族や武士だけでなく、庶民の文化や経済も大きく発展した時代でした。
総括:室町時代の年表を分かりやすく解説まとめ
最後に、もう一度主要な出来事をまとめた年表を残しておきます。
| 年号 | 出来事 |
|---|---|
| 1336年 | 足利尊氏が京都に幕府を開く(室町幕府の成立) |
| 1338年 | 足利尊氏が征夷大将軍に就任 |
| 1349年 | 足利尊氏と弟・足利直義が対立(観応の擾乱の始まり) |
| 1352年 | 観応の擾乱が激化、直義が殺害される |
| 1367年 | 足利義詮(よしあきら)が病死し、足利義満が将軍に就任 |
| 1368年 | 足利義満が第3代将軍に就任(幕府の権力を強化) |
| 1378年 | 義満が京都・室町に「花の御所」を建設し、幕府の中心とする |
| 1392年 | 南北朝の合一(南朝の後亀山天皇が北朝に譲位) |
| 1394年 | 足利義満が将軍職を辞し、太政大臣に就任 |
| 1397年 | 義満が北山文化の象徴「金閣寺」を建立 |
| 1401年 | 明と国交を開き、勘合貿易を開始 |
| 1408年 | 足利義満が死去(幕府の権威が低下し始める) |
| 1423年 | 足利義持が将軍職を辞し、義教(よしのり)が第6代将軍に就任 |
| 1428年 | 正長の土一揆が発生(農民による最初の一揆) |
| 1432年 | 幕府が勘合貿易を再開(中国との貿易が活発化) |
| 1441年 | 嘉吉の乱(将軍・足利義教が赤松満祐に暗殺される) |
| 1449年 | 足利義政が将軍に就任(幕府の混乱が進む) |
| 1467年 | 応仁の乱が勃発(細川勝元と山名宗全が対立、11年間続く) |
| 1477年 | 応仁の乱が終結、戦国時代が本格化する |
| 1489年 | 足利義政が東山文化を代表する「銀閣寺」を建立 |
| 1493年 | 明応の政変(足利義材が追放され、義澄が将軍に就任) |
| 1508年 | 足利義稙が将軍に復帰 |
| 1523年 | 寧波(ニンポー)の乱(日明貿易の主導権を巡る争い) |
| 1536年 | 天文法華の乱(京都で法華宗の寺院が延暦寺の僧兵に襲われる) |
| 1543年 | 種子島に鉄砲が伝来(戦国時代の武器革命) |
| 1549年 | フランシスコ・ザビエルが来日し、キリスト教を伝える |
| 1555年 | 厳島の戦い(毛利元就が陶晴賢を奇襲し勝利) |
| 1560年 | 桶狭間の戦い(織田信長が今川義元を討つ) |
| 1565年 | 永禄の変(足利義輝が松永久秀らによって暗殺される) |
| 1568年 | 織田信長が足利義昭を奉じて上洛、室町幕府の権威回復を試みる |
| 1570年 | 姉川の戦い(織田・徳川連合軍が浅井・朝倉軍を破る) |
| 1571年 | 比叡山焼き討ち(織田信長が延暦寺を攻撃) |
| 1572年 | 三方ヶ原の戦い(武田信玄が徳川家康を破る) |
| 1573年 | 織田信長が足利義昭を追放し、室町幕府滅亡 |
