今日は「もし日英同盟を破棄しなかったら、日本の歴史はどう変わっていたのか?」という、ちょっとワクワクする“ifストーリー”をみなさんと一緒に考えていきます。
日英同盟とは、日本とイギリスが力を合わせて協力していた同盟のことですが、1921年に破棄されてしまいました。
「もしこの同盟がそのまま続いていたら、日本は戦争をしなかった?もっと平和な未来があった?」と気になる人も多いはずです。さあ、歴史の分かれ道を一緒にたどって、想像の旅に出てみましょう!
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日英同盟を破棄しなかったら?ifストーリーで徹底解説
日英同盟を破棄しなかったら、日本の運命は大きく変わっていたかもしれません。実はこの同盟は、日本が世界の中で信頼される国になるための“後ろ盾”だったのです。
ここからは、もし同盟が続いていたらどうなったか、5つのポイントに分けてお話します。
日英同盟を破棄しなかったら:第二次世界大戦で孤立しなかった?
もし日英同盟が続いていたら、日本は「孤立」せずにすんだかもしれません。
当時、日本はアメリカやヨーロッパともうまくやりたかったのですが、だんだんと信頼を失っていきました。特にアメリカとは、対立が深まっていきます。
ですが、イギリスとの同盟が続いていたら、アメリカも日本を一方的に敵とは見なさなかったかもしれません。イギリスが日本の味方であり続けたら、「連合国(イギリス・アメリカなど)」の一員として第二次世界大戦をむかえた可能性もあるのです。
つまり、戦う相手ではなく、一緒にナチス・ドイツと戦う仲間になっていたかもしれないのです。
中国大陸での日本の行動はどう変わった?
もし日英同盟が残っていたら、中国大陸での日本の行動も変わっていた可能性があります。1931年の満州事変や、1937年に始まった日中戦争では、日本は国際社会から強く批判されました。でもイギリスが同盟国であれば、「暴走しないように」とブレーキをかけてくれたかもしれません。
当時のイギリスは中国との貿易なども大切にしていたため、日本がやりすぎないようアドバイスしたでしょう。つまり、同盟を続けていたら、中国との戦争も避けられたか、もっと早く終わっていたかもしれません。
太平洋戦争は起こらなかった?
これはとても大きな「もし」の話ですが、日英同盟が続いていたら、太平洋戦争は起こらなかった可能性があります。
太平洋戦争は、日本とアメリカが戦った戦争ですが、イギリスとも敵対する形になりました。でも、もしイギリスと同盟を続けていたら、アメリカは日本に攻撃しにくくなっていたかもしれません。
また、イギリスが間に入って、アメリカとの交渉をうまくまとめてくれたかもしれません。戦争ではなく、話し合いで解決できた可能性もあったのです。
植民地解放の流れはどう変わったか
当時のアジアでは、多くの国がヨーロッパの植民地でした。日本は「アジアの解放者」として戦争を起こす理由にしていましたが、もしイギリスと同盟を続けていたら、日本は“協力者”として別の道を歩んでいたかもしれません。
たとえば、イギリスと協力して段階的に独立を支援する形をとれば、無理な戦争をせずにアジアの未来をつくれたかもしれません。日本は「戦う国」ではなく、「助ける国」として尊敬されていた可能性もありますね。
戦後の国際秩序で日本の立ち位置は?
戦後の世界は、アメリカやソ連を中心に動いていきました。でも、もし日英同盟が続いていて、日本が戦争に巻き込まれなかったとしたら?
戦後の「国際連合(国連)」の設立メンバーとして、もっと強い立場を持てたかもしれません。
また、イギリスと強い関係があることで、ヨーロッパ各国との信頼も得やすくなります。結果として、戦後復興も早く進み、経済的にも今よりもっと早く発展していた可能性があります。
日英同盟を破棄しなかったら?続いていた場合のメリット・デメリット
ここからは、「もし日英同盟がそのまま続いていたら、日本にとってどんな良いことや悪いことがあったのか?」をわかりやすく整理していきます。同盟を続けることには、もちろんメリットもあればデメリットもあります。ここではその両方を見ていきましょう。
日英同盟継続のメリット①:国際的孤立の回避と外交的安定
日英同盟が続いていれば、日本は「孤立した国」とは見なされなかった可能性が高いです。
イギリスという当時世界最大級の列強国と手を結んでいれば、日本は世界の中で信頼される国として扱われたでしょう。国際連盟の中でも、日本の発言力はもっと大きくなったかもしれません。
さらに、外交の安定という面でも強みになります。イギリスが後ろにいれば、アメリカやフランスとの交渉も安心して進められたはずです。これは国際社会の中で「一人ぼっちにならない」ことを意味しますね。
日英同盟継続のメリット②:対ロシア・中国への抑止力
日英同盟はもともと「ロシアに対抗するため」に結ばれたものでした。そのため、もし同盟が続いていたら、ロシアや中国に対する「けん制(おどし)」の力にもなったと考えられます。
イギリスと一緒なら、日本が単独で国境を守る必要はなくなります。とくに、シベリアや満州などロシアに近い地域では、安心して行動できたでしょう。また中国に対しても、イギリスと話し合いながら外交を進めることで、無用な対立を防げたかもしれません。
日英同盟継続のデメリット①:アメリカとの対立リスク増加
もちろん、良いことばかりではありません。日英同盟を続けていたら、アメリカとの関係が悪化する可能性もありました。当時のアメリカは「日本がイギリスと手を組んでいる=自分たちの敵になるかも」と思っていたふしがあります。
そのため、アメリカは日本に対してもっと強い態度を取るかもしれません。たとえば、経済封鎖や資源の禁輸(石油など)を早めに行ったり、日本に圧力をかけることが増えたかもしれません。
そうなると、日本はアメリカと正面からぶつかることになり、太平洋戦争のような悲劇が早まっていた可能性もあります。イギリスとの関係を守ることで、逆にアメリカとの信頼を失い、国際社会でのバランスを崩すというリスクもあったのです。
日英同盟継続のデメリット②:独立外交の制限と自主性の喪失
もし日英同盟が続いていたら、日本はイギリスの意見に従う場面が増えていたかもしれません。これは「外交の自由」が制限されるということです。たとえば、中国大陸への進出や国内の軍備増強についても、イギリスから「それはやりすぎだ」とストップがかかったかもしれません。
また、イギリスが自国の植民地支配を優先するあまり、日本の国益とぶつかる場面も出てきたでしょう。そうなると、日本は自分たちのやりたいことを自由に決められず、「言いなりになる」ような関係に陥るおそれがあったのです。
日英同盟継続のifから学べる現代への教訓とは?
このように、日英同盟が続いていた場合の「もしも」を考えると、同盟というものには良い面もあれば悪い面もあるとわかります。現代の日本でも、アメリカとの同盟や他国とのパートナーシップが大きなテーマになっていますが、「ただ仲良くするだけ」でなく、お互いの立場や将来のリスクまでしっかり考えることが大切です。
外交というのは、感情や一時の関係だけでなく、将来にわたる影響を見すえて判断する必要があります。日英同盟の歴史は、私たちに「同盟とは何か? それをどう使いこなすべきか?」を教えてくれているのです。
総括:日英同盟を破棄しなかったら?まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 日英同盟を破棄しなければ、日本は第二次世界大戦で孤立しなかった可能性がある。
- 中国との戦争(満州事変・日中戦争)は、イギリスの牽制で避けられたかもしれない。
- 太平洋戦争は、イギリスが仲介することで防げた可能性がある。
- 日本はアジアの“解放者”ではなく“協力者”の立場で植民地政策に関わったかもしれない。
- 戦後、日本は国連でより強い立場を築き、早期復興が進んだ可能性がある。
- 日英同盟継続のメリット:孤立を回避し、国際的信頼や外交の安定が得られた。
- ロシア・中国に対する抑止力として機能した可能性がある。
- デメリット:アメリカとの対立が深まり、早期の対立を招くリスクがあった。
- 日本の外交の自由が制限され、イギリスに従属する恐れもあった。
- 同盟は一時的な関係ではなく、長期的な視野でのバランスが重要であると学べる。