今日は「三平方の定理」について解説します。
特に、「一辺しかわからない時どうやって解くの?」という疑問を持っている方に向けて、詳しく教えます。
直角三角形の問題って最初は難しそうに見えるけれど、実はパターンを覚えればスムーズに解けるんですよ。
授業のように分かりやすく説明していくので、一緒に解法をマスターしましょう!
三平方の定理:一辺しかわからない場合の解法
三平方の定理は、数学の中でも基本でありながら奥が深い公式です。この公式を使いこなせるようになると、平面図形や空間図形の問題がグッと解きやすくなります。
ただ、「一辺しかわからない場合はどうすればいいの?」と迷うことも多いでしょう。ここでは、一辺だけが与えられた場合に他の辺を求める解法パターンを解説します。
三平方の定理の公式と基本の確認
まずは三平方の定理の公式を確認しましょう。
この公式は、直角三角形の3辺の関係を示すものです。
公式は次の通りです。
c² = a² + b²

ここで、
- a:直角を挟む1つ目の辺(隣辺)
- b:直角を挟むもう1つの辺(隣辺)
- c:斜辺(直角の向かいにある最も長い辺)
例えば、次の直角三角形を考えます:
- a=3
- b=4
- cを求める
この場合、公式に代入するとこうなります。
c² = 3² + 4²
c² = 9 + 16
c² = 25
c = 5
つまり、斜辺の長さは5です!
公式に数字を代入して計算するだけで、他の辺の長さが簡単に求められるんですね。
一辺しかわからない場合に必要な条件とは?
「三平方の定理を使うには、2辺の長さがわかっていないとダメなんじゃないの?」と思うかもしれません。
確かにその通りです。ただし、1辺しかわからない場合でも、角度や比率を使えば残りの辺を求めることができます。
ポイントは以下の通りです。
- 角度が与えられている場合(例:30°や45°など)
- 特殊な直角三角形(例:1:1:√2など)を利用する場合
- 他の図形情報(補助線など)を利用する場合
これらを組み合わせると、1辺だけでも解ける問題が多いんですよ!
有名な比(ピタゴラス数)を使って解く方法
三平方の定理では、特定の辺の比率を覚えておくと計算がグッと楽になります。たとえば、次の「ピタゴラス数」を覚えておきましょう:
- 3:4:5
- 5:12:13
- 8:15:17
これらは、三平方の定理を満たす辺の比率です。問題でこれらの形に当てはまる場合、計算しなくても答えがわかります!
例題:次の直角三角形で斜辺を求めなさい。
- a=6、b=8
解説:比率が「3:4:5」の2倍(6:8:10)になっていることに気づきますね。したがって、斜辺は10です!
角度をヒントに残りの辺を求める方法
1辺しかわからない場合、直角三角形の角度に注目するのがポイントです。
特に、次の特殊な直角三角形の比率を覚えておきましょう:
- 30°-60°-90°:1:√3:2
- 45°-45°-90°:1:1:√2
例題:次の三角形で他の辺の長さを求めなさい。
- 与えられた情報:直角三角形の1辺の長さが5、角度が30°。
解説:
30°-60°-90°の比率は「1:√3:2」です。
- 直角に隣接する短辺(1に対応)が5なので、斜辺はこう計算できます。
斜辺 = 5 × 2 = 10
もう1つの辺はこうです。
他の辺 = 5 × √3 = 5√3
答え:斜辺は10、もう1つの辺は5√3。
例題で学ぶ「一辺しかわからない」問題の解法
例題:直角三角形の1辺の長さが7、角度が45°のとき、他の辺の長さを求めなさい。
解説:45°-45°-90°の三角形では、比率が「1:1:√2」です。したがって、直角に隣接する辺は同じ長さになります。
与えられた辺をaとするとこう計算できます。
斜辺 = a × √2
これより、
7 × √2
答え:他の2辺は7と7√2です!
【三平方の定理】一辺しかわからない問題を解決した後に
直角三角形を見つけるコツ
図形問題では、三平方の定理を使う直角三角形を見つけることが重要です。
以下のポイントを押さえましょう。
- 直角を見逃さない
問題文や図中の「直角」の記号に注目します。 - 補助線を引く
複雑な図形の場合、補助線を引いて直角三角形を作ります。 - 斜辺を探す
最も長い辺が斜辺になります。
例題:次の図形で直角三角形を見つけ、三平方の定理を使って斜辺を求めなさい。
- 与えられた情報:長方形の縦が6、横が8。
解説:
長方形の対角線を斜辺とする直角三角形ができます。
直角を挟む辺の長さが6と8なので以下のような計算になります。
斜辺² = 6² + 8²
斜辺² = 36 + 64
斜辺² = 100
斜辺 = 10
答え:対角線の長さは10。
平方根を含む計算の攻略法
平方根を使う計算は、慣れないうちはミスしがちです。次の3つのコツを押さえましょう:
- 平方根の簡約
例:√50=√25×2=5√2。 - 分母の有理化
例:1/√2=2√2。 - 途中計算を省略しない
ステップを飛ばすとミスが増えるので、式をきちんと書きましょう。
例題:次の直角三角形で斜辺を求めなさい。
- a=5、b=5。
解説:
直角を挟む2辺が等しいので、45°-45°-90°の直角三角形と分かります。
斜辺はこう求めます。
斜辺 = a × √2
斜辺 = 5 × √2 = 5√2
答え:斜辺は5√2。
受験で差がつく三平方の定理の応用問題
三平方の定理を使う応用問題は、入試や模試で頻出です。
以下の例題を解いてみましょう。
例題1:空間図形の対角線の長さを求める
- 直方体の縦が3、横が4、高さが5の場合、対角線の長さを求めなさい。
解説:対角線は空間図形の斜辺に相当します。三平方の定理を2回使います。
1.底面の対角線を求める
底面の対角線² = 3² + 4²
底面の対角線² = 9 + 16
底面の対角線² = 25
底面の対角線 = 5
2.高さを加えて対角線を求める
対角線² = 底面の対角線² + 高さ²
対角線² = 5² + 5²
対角線² = 25 + 25
対角線² = 50
対角線 = 5√2
答え:対角線の長さは5√2。
覚えておくべき「頻出の辺の比」と語呂合わせ
覚えておくべき比は以下の通りです。
- 3:4:5
- 5:12:13
- 1:1:√2
- 1:2:√3\
語呂合わせで覚えましょう。
- 3:4:5 → 「サ・ヨ・コ」
- 5:12:13 → 「コ・イツが兄さん」
- 1:2:√3 → 「イチ・ニ・サンカク」
三平方の定理をマスターする練習問題と解説
最後に、練習問題を解いて知識を定着させましょう!
練習問題1:直角三角形で、a=9、斜辺c=15のとき、残りの辺bを求めなさい。
解説:三平方の定理を使います。
c² = a² + b²
15² = 9² + b²
225 = 81 + b²
b² = 225 – 81
b² = 144
b = 12
答え:残りの辺は12。
総括:三平方の定理で一辺しかわからない時の解法まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
三平方の定理の基本
- 公式:直角三角形の斜辺 c と直角を挟む2辺 a、b の関係は c²=a²+b²で表される。
- 例:a=3, b=4の場合、c²=3²+4²=9+16=25、したがって c=5。
一辺しかわからない場合の条件と解法
- 条件:
- 角度(例:30°や45°)が与えられている。
- 特殊な直角三角形(1:1:√2 や 1:√3:2)の比率を利用する。
- 他の図形情報(補助線など)を活用する。
- 比率を活用:
- 有名な比「ピタゴラス数」:
- 3:4:5
- 5:12:13
- 8:15:17
- 特殊な直角三角形:
- 30°−60°−90°:1:√3:2
- 45°−45°−90°:1:1:√2
- 有名な比「ピタゴラス数」:
例題を通した解法の実践
- 例題1:
- a=6,b=8 の直角三角形では、斜辺は 10(3:4:5 の2倍)。
- 例題2:
- 1辺=51, 角度=30°の直角三角形では、斜辺=10、もう1辺=5√3。
- 例題3:
- 1辺=7, 角度=45°では、他の2辺は 7 と 7√2。
直角三角形を見つけるコツ
- 図中の直角マークを見逃さない。
- 複雑な図形では補助線を引いて直角三角形を作る。
- 斜辺(最も長い辺)を見つける。
応用問題
- 空間図形:
- 直方体の対角線を求めるには三平方の定理を2回使用。
- 底面の対角線を計算し、それを用いて全体の対角線を計算。
計算のポイント
- 平方根の簡約(例:√50=5√2)。
- 分母の有理化(例:1/√2=√2/2)。
- 途中式を省略せず、丁寧に計算。
頻出の比と覚え方
- 覚えるべき比:
- 3:4:5
- 5:12:13
- 1:1:√2
- 1:√3:2
- 語呂合わせで記憶を補助。
練習問題
- 問題例:
- a=9,c=15のとき、もう1辺 b は 12(計算に基づく解法)。
