正義は勝つってそりゃそうだろ勝者だけが正義だ!

この言葉は、マリンフォード頂上戦争でドンキホーテ・ドフラミンゴが突如言い出した名言中の名言です。ワンピース57巻の名シーンです。
当時このシーンをジャンプで読んでいた自分は、鳥肌ものでした。高校生でしたが、完全に受験勉強そっちのけでワンピにハマってしまいました。(※小学校からハマってはいたが。汗)
ただ、ドフィのこのセリフって、本当に考えさせられると思います。そして、ドフィを通して尾田先生が何を伝えようとしているのを読み取るのが面白いです。
自分の勝手な解釈ですが、
「己の信じるものを正解だと証明したいなら勝つしかない。そのためには強さが必要だから、若者よ強くなれ!」
的な意味合いがあるのではないか?と推測しています。
本記事では、そんなドフラミンゴの名言「正義は勝つってそりゃそうだろ勝者だけが正義だ!」を徹底解説します。その上で、ここから学ぶことを塾ブログらしく書いていこうと思います。
正義は勝つってそりゃそうだろ勝者だけが正義だ!全解説
「正義は勝つってそりゃそうだろ勝者だけが正義だ」は、どのような背景で生まれた名言なのでしょうか?
まずは、ドフラミンゴがこの名言を生み出した場面について、改めて見ていきましょう。
善悪の定義:正義と悪についての見解
頂上戦争において、ドフラミンゴは急に深いテーマについて言及し始めます。笑
魔神オーズが倒されたあたりから、ドフラミンゴは意味深に笑い始めるシーンがありましたね。

水牛アトモスは、ドフラミンゴの謎の失笑に対して疑問を投げかけていました。
しかしドフラミンゴは、アトモスに対してこう返します。

ドフラミンゴは、今この瞬間の立ち位置に興奮しています。
“時代の真ん中にいる感じ”
これがドフラミンゴの感想ですが、海軍と海賊のどちらが勝利してもおかしくない瞬間のことを言っているのでしょう。
そして、海軍が正義であり海賊が悪であるというステレオタイプな価値観について戦場全体にメッセージを残す。
それがこちらのコマ↓

全ての人間は洗脳されているよね?って話です。
何を正義と考え何を悪と考えるのかは、その時代で何が正解とされてきたかによって異なる。
歴史的にもそれはそうで、天動説が信じられていた時代は、地動説は悪とされていました。でも、今は全く逆ですね。
人の価値観について言及する場面もある
ドフラミンゴは、持論を展開し続けます。
それが、子供の価値観について。

このシーンは結構重要なシーンでもあります。
・平和を知らない子供
・戦争を知らない子供
この2者を対比させることで、子供の価値観の違いについて問いを投げかけています。道徳の授業か何か?と思うようなシーンです。
ただ、ここで言いたいのは人間の価値観がどのように形成されるか。そして、形成されている価値観によって善悪の定義が変わってくるということ。
そして、いかなる時代も価値観と価値観がぶつかり合い、その結果として戦争が起こってしまう…
両者とも出発点が違いすぎるから、話し合いで物事は解決しない。戦争は己の価値観が正しいことを証明するために行う争いとも考えられるわけです。
エモいのは、ドフラミンゴ自信が幼少期に両極端な経験をして、苦楽を共に味わっていることです。
勝者だけが正義になる理由:善悪の決まり方
さて、ドフラミンゴのセリフはいよいよクライマックスに向かいます。
ドフラミンゴは、善悪の決定に関してこう言います。

ドフラミンゴの発言↓
頂点に立つ者が善悪を塗り替える!!!
ポイントはここでしょう。
結局のところ、善悪というのは話し合いや舌戦の中で決まるものではない。まして、教育が押し付けて決めるものでもない。
単純に、「その時代に頂点に上り詰めたものが善になる」ということ。
これがドフラミンゴが一番言いたいことです。
だから、この戦争で勝利した方が、次の時代の善悪を定義する側に回ることになる。海軍が勝てば海軍が正義、海賊が勝てば海賊が正義。
そのことを、ドフラミンゴはこう言い切った。

今読み返してみても、このシーンは本質だと思います。
結局、世の中は綺麗事では動いていない。権力と呼ばれるものは確実に存在していて、時の権力が善悪を決めてしまっているということ。
そして、権力を握っているものは、何かしらの戦いに勝利した強者。
それが戦争なのかもしれないし、選挙という民主主義的なプロセスの結果なし得たものであっても、そこにいるのは「勝者」です。
正義は勝つってそりゃそうだろ勝者だけが正義だ!に学ぶこと

ここまでは、ドフラミンゴの名言「正義は勝つってそりゃそうだろ勝者だけが正義だ」の全容について解説してきました。
ここからは、この発言から何を考えたらいいのかを考察していきます。
※勝手に尾田先生の意図を予測しているだけです。
今ある善悪を疑うことが大事
ドフラミンゴの名言を読むたびに、自分中ではとあるワードが脳裏をよぎります。
・懐疑心
つまり、物事に対して疑いの目を向けることです。
一応このブログは塾ブログなので、ちょっと教育の話をしたいと思います。
そもそも今の時代は、リベラル教育が普及しまくって、「褒めて伸ばす」が大好きな時代に突入してきました。マスコミが煽っていることもあり、その風潮は保護者の価値観にも影響しています。
「ウチの子は褒められて伸びるタイプなので…」的な発言をする保護者の方は非常に多いと感じます。
つまり、「褒めて伸ばす=善、叱って伸ばす=悪」みたいな風潮をすごく感じるわけです。もちろん、褒めると叱るは両立つするから、両者を分けて考えるなという指摘も分かっていますよ。
ただ、そうやって考えている人が増えてきているという話です。学校も叱れない雰囲気がすごく強いです。
しかし、これって本当に正しいの?と目を向ける瞬間が大事です。
昔は体罰当たり前(それ自体の善悪は横に置いといて)で、割と無茶やってたけど、今は甘々な世の中になっています。で、その影響かどうかは知らないけど、不登校の数は過去最多…
壁を乗り越えることができない子供が多いからでは?と因果関係を語りたくなる気持ちも分かりませんか?
叱られず、甘やかされてきた子は、本当に弱い。弱いから、壁にぶつかればすぐに砕ける、逃げ出す。
こういう世の中っていいんだっけ?って疑問を持ってみるのもすごく大事。学校レベルではしばらくは今のままなので、本当に親がしっかりしないと、社会で全く使い物にならないキッズが量産されてしまいますよ…
結局は強くなければ何も成し遂げられない
ドフラミンゴを通して、尾田先生はいくつかメッセージを出していると思います。
1つは、「今当たり前に正しい(善)とされていることを疑うことの重要性」でしょう。
そしてもう1つは、「人間は強くならないとダメじゃない?」ってことではないでしょうか?
少なくとも、自分の信念(正しいと思うこと)を正しいと認めてもらうためには、何かしらの力がなきゃいけない。勝たなきゃいけない。
そのためには、本質的に強い人間にならないといけないですよね?
もちろん、ワンピの世界のように武力的な強さを求められてるわけではないんだけど、各自の考え方の部分がすごく試されている時代ではあると思います。
・嫌なことがあったらすぐに逃げる
これが劣等生と呼ばれやすい生徒に決まって共通して見られる特徴ですが、これだと自分の正義は誰にも受け入れてもらえない。
結局は、強い人間になることの重要性を尾田先生は言っています。と言うか、ドフラミンゴはそう言うキャラですよね?
「弱い奴は死場所も選べない」ってのも、結局は強さが必要ってことを伝えるためのセリフです。
総括:正義は勝つってそりゃそうだろ勝者だけが正義だ!解説まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
ドフラミンゴの名言「正義は勝つってそりゃそうだろ勝者だけが正義だ!」について
- 頂上戦争で語られた名言。
- 善悪の定義が時代や勝者によって変わることを指摘。
- 善悪は話し合いではなく、勝者が頂点に立つことで決まる。
善悪の定義と人間の価値観
- 善悪の基準は時代によって変わる。
- 戦争を知らない子供と平和を知らない子供の価値観の違いを考察。
- 正義と悪の基準は歴史や環境によって異なる。
勝者が善悪を決める理由
- 頂点に立つ者が善悪を塗り替える。
- 権力を握った勝者がその時代の正義を定義する。
ドフラミンゴの名言から学ぶこと
- 懐疑心を持つ重要性
- 今の価値観や善悪の定義が本当に正しいのかを疑うことが必要。
- 現代の教育では「褒めて伸ばす」が主流だが、それが最善かどうかを再考すべき。
- 強さの重要性
- 自分の信念を正しいと認めてもらうには強さが必要。
- 力がなければ正義を勝ち取ることはできない。
- 人間は壁にぶつかっても逃げずに強くなる必要がある。
教育への考察
- 現代の甘やかされた環境が子供たちを弱くしている可能性。
- 壁にぶつかっても逃げずに向き合う姿勢が大切。
- 強くなることが、自己の正義を主張するために必要。
まとめ
- 善悪は普遍的ではなく、勝者がそれを決める時代背景がある。
- 今の価値観を疑い、信念を守るために強くなる必要がある。
- 教育でも子供たちに「強さ」を育む環境が必要とされる。
