「滋賀大学ってどれくらいのレベル?同じくらいの大学ってどこ?」
そんな疑問を抱えて検索されたあなたへ。
ネット上では「滋賀大学=Fラン」「恥ずかしい」といった偏見まじりの情報も散見されますが、それは事実に基づかない評価です。滋賀大学は国立大学の中堅上位グループ「5S」の一角であり、特に経済学部やデータサイエンス学部は全国的にも注目されています。
この記事では、滋賀大学と同じレベルの大学を“偏差値・難易度・学部別”に徹底比較するとともに、「恥ずかしい」という風評をデータと事実で否定していきます。
これから志望校選びをする高校生・保護者・教育関係者にとっても、信頼性のある情報源となる内容です。
滋賀大学と同じレベルの大学:偏差値・難易度で比較

滋賀大学の学力レベルを把握するには、まず学部別の偏差値と共通テスト得点率を知ることが重要です。その上で、同程度の学力層にある国公立大学や私立大学を比較していきましょう。
滋賀大学の偏差値と共通テスト得点
滋賀大学は地方国立大学の中でも堅実な実績を持つ中堅上位校として知られています。学部は「経済学部」「教育学部」「データサイエンス学部」の3つがあり、それぞれ異なる特色と難易度があります。
最新の河合塾データをもとに、各学部の偏差値と共通テスト得点率をまとめました。
学部名 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
---|---|---|
経済学部 | 52.5〜55.0 | 66%〜83% |
教育学部 | 45.0〜50.0 | 43%〜70% |
データサイエンス学部 | 52.5〜55.0 | 65%〜79% |
経済学部とデータサイエンス学部は、偏差値・得点率ともに全国の国公立大学の中でも中堅上位に位置し、十分な学力が求められます。教育学部はやや低めですが、それでも共通テストで70%近い得点が必要とされ、決して簡単に入れる大学ではありません。
数字からも、滋賀大学が「Fラン」や「恥ずかしい」とされる根拠は見当たりません。
滋賀大学と偏差値が近い国立大学一覧
滋賀大学の偏差値(経済・データサイエンス学部で52.5~55.0)と共通テスト得点率(65〜83%)を基準に、全国で同程度の学力帯に位置する国立大学を比較してみましょう。下記は偏差値帯や特徴を踏まえて選出した大学です。
大学名 | 偏差値帯 | 特徴・補足 |
---|---|---|
静岡大学 | 47.05〜55.0 | 教育・理工系に強み。「5S」の一校 |
三重大学 | 45.0〜65.0 | 医・教育・工の三本柱。公務員志望者に人気 |
和歌山大学 | 47.5〜50.0 | 観光・経済分野が強く、実学志向が強い |
山形大学 | 42.5〜65.0 | 教育・理系に伝統あり。地域医療分野でも注目 |
福井大学 | 47.5〜62.5 | 工学・医療系が中心。技術職就職に強み |
これらの大学はいずれも中堅国立として安定した評価を得ており、滋賀大学と同様に共通テストで約65%〜75%程度の得点が必要です。
とくに静岡大学は滋賀大学とともに「5S」(金沢・信州・新潟・静岡・滋賀)と呼ばれる準難関国立大学群の一角を担っており、学力や就職実績の面でも比較対象として最適です。
学部別に見る同レベル大学
滋賀大学の各学部に対応するレベルの他大学を以下にまとめました。
経済学部に近い大学
大学名 | 学部名 |
---|---|
兵庫県立大学 | 経済学部 |
信州大学 | 経済学部 |
長崎大学 | 経済学部 |
教育学部に近い大学
大学名 | 学部名 |
---|---|
山口大学 | 教育学部 |
宮崎大学 | 教育学部 |
高知大学 | 教育学部 |
データサイエンス学部に近い大学
大学名 | 学部名 |
---|---|
静岡大学 | 情報学部 |
会津大学 | コンピュータ理工学部 |
学部単位で見ると、特にデータサイエンス分野では滋賀大学は先進的な取り組みを行っており、比較対象が限られますが、情報・ICT系の学部との比較が適切です。
滋賀大学 vs 関関同立|偏差値・就職・学費を比較
滋賀大学は「国立5S」の一角として中堅国立大の代表格ですが、関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)と比較しても遜色ない面があります。以下の表で、学力・費用・就職面などでの違いを整理します。
項目 | 滋賀大学(国立) | 関関同立(私立) |
---|---|---|
偏差値帯(文系) | 52.5~55.0(経済系) | 関大:55~60 関学:57.5~62.5 同志社:60~65 立命館:57.5~62.5 |
学費(年間) | 約54万円(入学金含む) | 約120万~150万円(学部により異なる) |
主な就職先 | トヨタ・NTT・滋賀銀行など | 商社・大手メーカー・金融など(企業数は多い) |
研究施設・制度 | 国立研究機関との連携強い | 国際交流・キャリア教育に注力 |
関関同立のほうが偏差値はやや高めで全国的知名度もありますが、滋賀大学は学費の安さと国立大学の信頼性が魅力です。特に経済・データサイエンス分野では、研究と実務連携において滋賀大の評価は高まっています。コストパフォーマンスや地元志向の就職を重視するなら、滋賀大学は非常に現実的な選択肢といえるでしょう。
なお、滋賀大経済と同志社経済はしばしば比較されますが、同志社経済の方が人気があるように思えます。以下のYoutubeが参考になります。
そう考えると、滋賀大の文系学部は同志社を除くその他の関関同立と同じようなレベルなのかな?という感触です。
滋賀大学と同じレベルの私立大学はどこ?関西の中堅私大と比較
関西圏で滋賀大学と同程度の偏差値を持つ私立大学には、以下のような中堅私大も挙げられます。これらの大学は文系学部を中心に、滋賀大学と偏差値帯(50.0〜55.0程度)が重なっており、実際に併願されるケースも多くなっています。
私立大学名 | 学部偏差値帯 | 特徴・補足 |
---|---|---|
近畿大学(文系) | 52.5〜57.5 | 関西最大級の私大。近年は志願者数・就職実績がともに上昇中 |
龍谷大学 | 45.0〜52.5 | 仏教系の伝統校。法・社会・経済など文系中心に安定した人気を誇る |
京都産業大学 | 42.5〜50.0 | 外国語・経済・理工学部などを有するバランス型の総合私立大学 |
甲南大学 | 45.0〜55.0 | 神戸圏で人気。少人数制教育とキャリア支援が強み |
滋賀大学は国立大学として、上記の私大とほぼ同等の偏差値帯に位置していますが、学費の安さ・研究設備の充実・地域との連携支援体制など、教育環境全体の「コスパ」ではむしろ優位に立つ面も多くあります。
ただ、国立の滋賀大を蹴って産近甲龍を選ぶ人はかなり少数派だと思います。そのため、レベル感的にも進学先としても滋賀大の方が上だと考えるのが一般的な感覚かな?と思います。
共通テスト利用で滋賀大学と併願される大学・学部は?
滋賀大学を受験する学生の多くは、共通テストの得点率に応じて私立大学を併願しています。特に関関同立や産近甲龍との併願が一般的です。以下は、共通テスト得点率を基準とした主な併願先の目安です。
併願大学・方式 | 共通テスト得点率目安 | 備考 |
---|---|---|
同志社大学(共通テ利用) | 80〜85% | 滋賀大学経済学部と併願されることが多い |
立命館大学(共通テ利用) | 75〜82% | 滋賀大データサイエンス志望層と競合 |
近畿大学(共通テ利用) | 65〜75% | 理系・文系問わず多様な学部で併願される |
京都産業大学 | 65〜70% | コスパの良さと併願しやすい入試方式が魅力 |
山口大学(国立) | 65〜75% | 滋賀大と同レベルの地方国立として併願されやすい |
共通テスト得点率が70%前後の受験生にとって、滋賀大学は産近甲龍と重なるゾーンにあり、関関同立の一部学部とは真っ向勝負になります。
「国立だから難しい」という先入観よりも、現実的な偏差値・得点率に基づいた併願戦略を立てることが重要です。志望学部に合わせて、入試方式や共通テ利用の配点比率にも注目しましょう。
滋賀大学と同じレベルの大学の後に:恥ずかしいは誤解

インターネット上では「滋賀大学は恥ずかしい」「Fランだ」といった声も見られますが、それらは根拠のない偏見にすぎません。ここからは、滋賀大学の実態を就職実績や大学グループでの位置付け、地域性などから明らかにし、「恥ずかしい」というイメージを正しく払拭します。
「滋賀大学は恥ずかしい」は誤解?ネットの声と実態
ネット上では「滋賀大学は地味」「関関同立以下」「Fランに近い」といった否定的な言説が目立つことがあります。特に匿名掲示板の5chでは、偏差値や地域性に基づいた“学歴煽り”が蔓延しており、「駅弁(地方国立大学)」や「ザコク(雑魚国立)」という蔑称で揶揄されることも少なくありません。
しかし、こうした意見の多くは一部の主観的な印象や、対立構造を煽るためのレッテル貼りであり、大学そのものの実力とは関係のない情報が混在しています。
実際の滋賀大学は、特に経済学部やデータサイエンス学部を中心に、地元の有力企業や地方自治体への就職実績をしっかりと築いています。また、国立大学としての安定した教育資源、研究環境、卒業後の社会的信用は、広く評価されています。ネット上のイメージと現実のギャップを理解し、表面的なイメージに流されずに大学を判断することが重要です。
就職先から見る滋賀大学の実力
滋賀大学は地方国立大学の中でも就職実績が非常に優れており、特に経済学部・データサイエンス学部・教育学部それぞれにおいて特色ある進路実績が確認できます。2024年3月卒業生のデータによれば、就職率はほぼ100%に近く、希望者の大半が安定した企業・官公庁・教育機関へと進んでいます。
以下に学部ごとの主な就職先と就職率のデータをまとめました。
学部名 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 進学者数 | 主な就職先(2024年) |
---|---|---|---|---|---|
経済学部 | 442名 | 407名 | 396名 | 11名 | イオンリテール(5名)、十六FG(5名)、京都中央信用金庫(4名)、NTTドコモ、セイノー情報サービス、一宮市役所(各3名)、アサヒビール、村田機械、ソフトバンク、滋賀銀行(各2名) |
教育学部 | 227名 | 205名 | 204名 | 17名 | 滋賀県教育委員会(77名)、京都府教育委員会(10名)、京都市教育委員会(5名)、滋賀県庁(4名)、兵庫県教育委員会、大阪府豊能地区教職員人事協議会(各3名) |
データサイエンス学部 | 100名 | 75名 | 75名 | 22名 | トヨタ自動車(3名)、佐藤工業、京セラ、岩谷産業、たけびし、トヨタファイナンス、インテージ(各2名) |
引用:パスナビ
とりわけ経済学部は金融・通信・メーカーなど幅広い分野での採用があり、全国区の企業からも高評価を得ています。データサイエンス学部は新設学部ながら大手メーカーやデータ企業に強く、専門性の高さが活かされています。
教育学部は地域に密着した教員採用で圧倒的な成果を出しており、地元での信頼の厚さがうかがえます。滋賀大学は、地に足のついたキャリア形成ができる実力派大学といえるでしょう。
滋賀大学が「Fラン」ではない理由
インターネット上では一部で「Fラン大学」という言葉が乱用されがちですが、滋賀大学にそのレッテルを貼るのは完全な誤解です。
まず、「Fラン」とは河合塾などの模試で偏差値が測定できない、いわゆるボーダーフリー(BF)の大学を指します。滋賀大学は偏差値が明確に設定されており、経済学部・データサイエンス学部で52.5〜55.0、教育学部でも45.0〜50.0という数値を維持しており、これは地方国立大学としては中堅以上の位置づけです。
また、就職実績の面でも、滋賀大学は全国的に名の通った大手企業や地方自治体への就職者を数多く輩出しています。特に経済学部の就職率は非常に高く、民間・公的分野問わず幅広い進路実績を持っています。さらに、滋賀大学は文部科学省の科学研究費助成制度(科研費)の対象校でもあり、研究面でも国から一定の評価を受けている大学です。
「5S」としての滋賀大学のポジション
滋賀大学は、全国の地方国立大学の中でも「5S」と呼ばれる中堅上位層に位置付けられています。「5S」とは、以下の5つの国立大学の頭文字をとった呼称で、偏差値・研究実績・就職力などの面で一定の評価を受けている大学群です。
大学名 | 主な強み | 所在地 |
---|---|---|
静岡大学 | 理系・情報系、研究実績が高い | 静岡県 |
信州大学 | 医学・工学・教育に強み | 長野県 |
新潟大学 | 医歯学を含む総合大学 | 新潟県 |
金沢大学 | 医薬理工の研究力が高く全国区 | 石川県 |
滋賀大学 | 経済・データサイエンスに特化 | 滋賀県 |
滋賀大学の大きな特色は、国内初の「データサイエンス学部」の創設や、経済学部の就職実績の高さです。とくに経済系の分野では早くから実務連携や地域連携教育に力を入れ、学外からの評価も上昇しています。
一部ネット掲示板などでは「ザコク(雑魚国立)」という揶揄も見られますが、5Sに属する大学はその中でも明らかに別格。入試難易度や進路実績、教育水準の高さから見ても、5Sグループは旧帝大・筑横千広に次ぐ国立中堅の中心的存在といえるでしょう。滋賀大学はその一角を担う実力校です。
地方国立大学を選ぶメリットとは?滋賀大学の魅力
滋賀大学のような地方国立大学には、都市部の有名私大にはない多くのメリットがあります。受験生が見落としがちな“コストパフォーマンス”の高さも魅力の一つです。以下の表に代表的な利点をまとめました。
メリット項目 | 内容 |
---|---|
学費の安さ | 国立大学の授業料は年間約53万5800円(私立文系は平均約90万〜120万円) |
生活コストの低さ | 滋賀県の家賃相場は月4万〜5万円程度。関西圏の都市部より1〜2万円安い |
少人数教育の充実 | 学生数が少なく、教員との距離が近い。個別指導や相談体制が整っている |
就職支援の手厚さ | 地元金融・自治体との連携が強く、滋賀県内の公務員・教員採用に強み |
落ち着いた学習環境 | 騒がしさの少ない地方都市で学業に集中しやすい |
このように、地方国立大学は「地味」「田舎だから不利」といったイメージとは裏腹に、経済的メリットや教育環境の面で非常に優れた選択肢です。
滋賀大学は特に、経済・データサイエンス分野での実績が全国的にも高く、地域とのつながりを生かしたキャリア支援にも力を入れています。大学選びにおいて「ブランド」だけでなく「実質的な価値」で見ると、滋賀大学は非常に“賢い選択”といえるでしょう。
総括:滋賀大学と同じレベルの大学はどこ?まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 滋賀大学は「5S」と呼ばれる国立中堅上位校の1つで、Fランではない
- 経済・データサイエンス学部の偏差値は52.5〜55.0、共通テスト得点率は65〜83%
- 同レベルの国立大学は静岡・三重・和歌山・福井・山形大学など
- 同レベルの私立大学は近畿大・龍谷大・京都産業大・甲南大など
- 関関同立との比較では偏差値はやや劣るが、学費や就職率で優位な点も多い
- 共通テスト利用では同志社・立命館などとの併願が一般的
- 就職先は大手企業・自治体・教員など幅広く、就職率も非常に高い
- データサイエンス学部は新設ながらトヨタ・京セラなどに就職実績あり
- 「Fラン」や「恥ずかしい」という評価は事実無根の偏見