今日のテーマは「自然数と整数の違い」。
授業や宿題で「これって自然数?整数?どっちだろう?」と迷った経験、ありませんか?
この記事では、自然数と整数の基本的な定義から、それぞれの特徴や使い分けまで、徹底的に解説します。
途中には簡単な計算例や図解も入れていくので、一緒に学びながら理解を深めていきましょう!
自然数と整数の違い:定義から具体例まで完全ガイド
自然数と整数、この2つの言葉は数学の基礎中の基礎です。でも、違いを明確に説明するとなると意外と難しいですよね。まずはそれぞれの定義や範囲を学び、その違いを比較してみましょう!
自然数と整数の具体的な違い:わかりやすい図解
自然数と整数の違いを一言で表すなら、こうなります。
- 自然数:1, 2, 3, …(「正の整数」だけを含む)
- 整数:…, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, …(「負の数、0、正の整数」を含む)
つまり、自然数は整数の一部なんですね。
図で確認してみよう
自然数と整数の関係を円で表すと次のようになります。

引用:Ameba塾さがし 様
この図のように、自然数は整数の中に含まれている「正の整数」のグループなんです。
自然数とは?定義と特徴をわかりやすく解説
自然数の定義はシンプルです。「1, 2, 3, …」のように、物を数えるときに使う正の整数が自然数です。
ここでポイントとなるのは次の2点です。
- 自然数には「小数」「分数」は含まれない
- 自然数には「負の数」や「0」も含まれない
具体例
- リンゴが3個ある → 自然数:3
- 友達が2人来た → 自然数:2
では、「0は自然数なの?」と思った人もいるかもしれませんね。これについては次の小見出しで解説します。
整数とは?負の数・0・正の数の集合を理解しよう
次に整数について説明しましょう。整数は「負の数」「0」「正の数」を含む集合です。
つまり、次のような数がすべて整数です。
- …, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, …
具体例
- -3:借金の金額を表すときなど
- 0:何もない状態を示すとき
- 5:正の数として物を数えるとき
整数には、自然数に含まれない「負の数」や「0」も含まれるので、範囲が広いことがわかります。
自然数に0は含まれるのか?
学校の数学では、0は自然数に含まれないと教えられます。
しかし、大学数学やプログラミングの分野では「0を自然数に含める」場合もあります。なぜでしょうか?
理由1:定義の違い
- 学校では「自然数=1以上の整数」と教えられる
- 大学数学やプログラミングでは「自然数=0以上の整数」とすることがある
理由2:便利さの違い
プログラミングでは、0から数えることで処理が簡単になります。そのため、0を自然数に含めるのが一般的です。
自然数と整数の使い分け
最後に、自然数と整数の使い分けについて具体的に学びましょう。
自然数を使う場面
- 物の個数を数えるとき(例:リンゴが3個ある)
- 順番を表すとき(例:1番目の人)
整数を使う場面
- 気温の変化を表すとき(例:-5℃)
- 借金や残高を計算するとき(例:残高が-1000円)
自然数は「正の数」だけを扱いますが、整数は「正負の数」や「0」も含むので、より広い状況に対応できます。
自然数と整数の違い:数全体の関係【有理数・無理数・実数】
ここでは、自然数や整数をさらに広げて、数全体の関係について学びます。
数全体の集合!有理数・無理数・実数
自然数や整数は数全体の一部です。
まず、数全体の範囲を整理してみましょう。

引用:数学FUN様
- 有理数:整数や分数など、分数で表せる数(例:3, 1/2, -4)
- 無理数:分数で表せない無限小数(例:√2, π)
- 実数:有理数と無理数を合わせた数(数直線上に表せるすべての数)
このように、自然数や整数は数全体の一部に過ぎないのです。
実数と複素数の違い
実数と複素数の関係を整理してみましょう。
- 実数:数直線上で表せるすべての数(整数、有理数、無理数を含む)
- 複素数:実数に「虚数」を加えたもの(例:3+2i 、−5i)

引用:高校数学の発展 さま
実数と整数の関係
実数には整数や自然数が含まれます。一方で、複素数は「数直線上では表せない数」であり、より広い数の範囲を扱います。
具体例
- 3:実数であり、整数、自然数でもある
- √2:無理数であり、実数に含まれるが、整数でも自然数でもない
- 3+2i:複素数であり、実数には含まれない
整数と自然数は有理数?無理数?
次に、有理数と無理数の違いを詳しく見ていきましょう。
- 有理数:分数で表せる数(例:3/4,−2,0,5)
- 無理数:分数で表せない数(例:√3,π)
整数と自然数はすべて有理数に含まれますが、無理数には含まれません。
具体的な確認
- 整数の例:−5,0,4 → すべて有理数(分数で表せる)
- 自然数の例:1,2,3 → 有理数に含まれる
- 無理数の例:√5 → 有理数にも整数にも自然数にも含まれない
数の集合と四則計算の関係
数の集合ごとに、四則計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)が成り立つか確認してみましょう。
自然数の場合
- 足し算:常に自然数(例:2+3=5)
- 引き算:自然数にならない場合がある(例:3−5=−2)
- 掛け算:常に自然数(例:2×3=6)
- 割り算:自然数にならない場合がある(例:3÷2=1.5)
整数の場合
- 足し算:常に整数(例:−2+3=1)
- 引き算:常に整数(例:−5−(−3)=−2)
- 掛け算:常に整数(例:−3×2=−6)
- 割り算:整数にならない場合がある(例:−4÷3=−1.333)
数全体の使い分け方を実生活に応用
最後に、自然数、整数、有理数、無理数をどのように使い分けるかを日常生活で考えてみましょう。
- 自然数を使う場面:人数や物の個数を数えるとき
- 整数を使う場面:温度(-5℃)、借金(-100円)、高度(-20m)
- 有理数を使う場面:料理の分量(1/2カップ)、速度(20.5 km/h)
- 無理数を使う場面:建築設計(円周率π)、三角形の辺の長さ(√2)
総括:自然数と整数の違いまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
自然数と整数の定義と違い
- 自然数は「1, 2, 3, …」などの正の整数のみを含む。
- 整数は「…, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, …」など、負の数・0・正の整数をすべて含む。
自然数の特徴
- 小数や分数は含まない。
- 0は自然数に含まれない(ただし、大学数学やプログラミングでは含む場合もある)。
整数の特徴
- 負の数、0、正の整数を含む。
- 小数や分数は含まない。
自然数と整数の使い分け
- 自然数:物の個数や順序を数えるときに使う。
- 整数:気温の変化や借金、残高など正負を考慮する場面で使う。
数全体の関係
- 自然数は整数の一部であり、有理数、実数に含まれる。
- 有理数は整数や分数などを含む。
- 無理数は分数で表せない無限小数(例:√2、π)。
- 実数は有理数と無理数を合わせたもの。
- 複素数は実数に虚数を加えたもの。
自然数と整数における四則計算の成否
- 自然数:
- 足し算・掛け算は自然数内で成り立つ。
- 引き算・割り算では自然数から外れる場合がある。
- 整数:
- 足し算・引き算・掛け算は整数内で成り立つ。
- 割り算では整数から外れる場合がある。
日常生活での使い分け例
- 自然数:人数や物の個数。
- 整数:温度、借金、高度。
- 有理数:料理の分量、速度。
- 無理数:建築設計や数学的な計算。
総括
- 自然数と整数の違いを理解することで、数学的な基礎をしっかり固められる。
- 数全体の関係を把握することで、さまざまな場面で正確な数値表現ができるようになる。