今回は、日露戦争の英雄として知られる「東郷平八郎(とうごう へいはちろう)」の名言をわかりやすく解説していきます。
彼は、ただ強いだけの軍人ではありません。信念を持ち、人を導く力に優れたリーダーでした。その名言の数々は、現代の教育やビジネスの現場でも通じる「人を動かす言葉」です。
この記事では、名言の一覧を紹介し、そのあと一つ一つの言葉が持つ意味や背景をていねいに解説していきます。東郷平八郎の名言を通して、「人を育てるとはどういうことか」を一緒に学んでいきましょう!
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東郷平八郎の名言一覧と意味解説|リーダー・教育者必読
東郷平八郎はただの軍人ではなく、人の心を動かす言葉を多く残した人物です。ここでは彼の名言と、その意味をわかりやすく解説していきます。
東郷平八郎の名言一覧:日本海海戦の英雄が残した名言24選
東郷平八郎の名言一覧は以下の通りです。
番号 | 名言 |
---|---|
1 | 海から来る敵は海にて防ぐべし |
2 | 東郷は、運の良い男でございます。しかるに、必ずや勝利致しましょう |
3 | 咲くもよし散るもよし野の山桜、花のこころは知る人ぞ知る |
4 | やはり示現流 |
5 | 降伏するのであれば、その艦は停止せねばならない。しかるに、敵はいまだ前進している |
6 | 我らが、真に一念、お国の為に、今度の一戦は、勝たねならないと、必死になって、準備しておいたので、天祐もあり、さらには、神助もあり、何も彼も、好都合に運んだわけである |
7 | 軍備に制限は加えられても訓練には制限はありますまい |
8 | 遇直と笑わるるとも、終局の勝利は必ず誠実な者に帰すべし |
9 | わしは、天祐や神助が、必ずあるものと、信じている。ただ、それは、正義あっての天祐、至誠あっての神助だ |
10 | 天は正義に与し、神は至誠に感ず |
11 | 兵器に格差があるときには、百発百中の大砲一門だけで、百門をもっているが一発しか当たらない大砲群と互角に戦うことができる |
12 | 百発百中の一砲能く百発一中の敵砲百門に対抗し得る |
13 | 気力に欠くるなかりしか |
14 | 努力に憾みなかりしか |
15 | 不精にわたるなかりしか |
16 | 言行に恥ずるなかりしか |
17 | 至誠にもとるなかりしか |
18 | 神明は、ただ平素の鍛錬に力をめ、戦わずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直ぐに之を奪う。古人曰く、勝て兜の緒を締めよ、と |
19 | 勝って兜の緒を締めよ |
20 | 皇国の興廃この一戦に在り、各員一層奮励努力せよ |
21 | 皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ |
22 | だったら海軍が良い。陸軍は死ぬからな、入るのなら海軍だ |
23 | 武人の一生は戦いの連続 |
24 | 可哀想に倅二人まで戦死させて、乃木は全くいい男じゃった |
「皇国の興廃この一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」の意味
この言葉は、日本海海戦の開戦前、東郷平八郎が船のマストに掲げた「Z旗」の意味として知られています。「この戦いに日本の未来がかかっている。だからみんな全力で頑張れ!」というメッセージです。
戦いに向かう仲間たちに「自分たちの行動が国を守るんだ」と強く訴えることで、士気を高めました。このように、ただ命令するのではなく「目的を示す」ことで人を動かす姿勢は、今の学校や会社でもとても大切なことです。
現代で言えば、「このプロジェクトが会社の未来を変える!だからチームみんなで全力を出そう!」というような感じですね。リーダーが目標をはっきり伝えることで、みんなの心がひとつになるのです。
「百発百中の一砲能く百発一中の敵砲百門に対抗し得る」の意味
この言葉は、「一発でしっかり当たる大砲が1つあれば、たくさんあるけど当たらない大砲100個より強い」という意味です。
つまり、「数より質が大事」ということですね。どんなに道具が揃っていても、それを使う人が訓練していなければ意味がありません。だから東郷は、平和な時でも日々の訓練を怠らず、しっかり準備しておくことが大事だと教えているのです。
これは勉強やスポーツにも通じます。たとえば、たくさんの問題集を持っていても、それを使ってしっかり練習しないと力にはなりませんよね。少なくても、「確実にできること」を増やすことが大切だと、東郷元帥は伝えてくれています。
「勝って兜の緒を締めよ」東郷平八郎が戦後に訴えた本当の教訓
このことわざは、「勝った後こそ、油断せずに気を引き締めなさい」という意味です。東郷平八郎はこの言葉を「連合艦隊解散の辞」で使い、「戦争が終わったからといって安心せず、これからも鍛錬を続けることが大切だ」と部下に伝えました。
戦いに勝ったあと、気がゆるんでしまうと次の失敗につながります。これは今の時代でも同じです。たとえばテストで良い点を取ったあと、安心して勉強をやめてしまうと次のテストで苦労するかもしれませんよね。
この名言は、「本当の実力とは、勝ったあとも成長を止めない人にこそ宿る」という深い教訓を私たちに与えてくれます。
「わしは、天祐や神助が、必ずあるものと、信じている…」の意味
この言葉では、東郷平八郎が「神さまの助け(天祐や神助)はある」と信じていたことが分かります。でも、ただ信じていただけではありません。「正しいことをしていれば、その時にこそ助けがある」と言っているのです。
つまり、正しい行動や誠実な努力をした上での「信じる力」があってこそ、本当の力になるということです。
今の時代でも「がんばっていれば、きっと報われる」と信じて努力を続けることが大切です。この言葉は、そんな前向きな気持ちと「正しさを持つことの大切さ」を教えてくれています。
東郷平八郎の名言が今も教育やビジネスに活かせる理由
東郷平八郎の名言は、戦いの場だけでなく、現代の教育やビジネスにも通じる力強いメッセージを持っています。
なぜ、100年以上も前の軍人の言葉が今でも心に響くのか。
それは、「人を育てる」ことや「正しく努力する」ことの本質を見抜いていたからなのです。ここからは、そんな東郷平八郎の名言が、どうして今でも役立つのかを解説していきます。
やってみせの名言との違い:東郷平八郎と山本五十六の名言
まず、よくある間違いからお話ししましょう。「やってみせて、言って聞かせて…」という名言は、山本五十六(やまもといそろく)の言葉です。東郷平八郎のものではありません。
山本五十六は、東郷平八郎に憧れて育った後輩であり、太平洋戦争時代の有名な司令官です。つまり、時代が違う人なんですね。
「やってみせて〜」の名言は、教育や指導にとても役立つ言葉ですが、東郷平八郎の言葉ではありません。とはいえ、東郷も山本も「人を導くとはどういうことか」を真剣に考えていたという共通点があります。だから、両者の名言が教育やリーダーシップの参考になるのです。
「遇直と笑わるるとも、終局の勝利は誠実な者に帰すべし」の解釈
この言葉の意味は、「まじめすぎて笑われたとしても、最後に勝つのは誠実な人だ」ということです。
今の時代でも、「まじめにコツコツがんばる人」がときにからかわれたり、地味だと思われたりすることがあります。でも、東郷平八郎はそんな風潮に「まっすぐ立ち向かえ」と教えてくれています。
たとえば学校でも、まじめにルールを守っている子が損をしたように見えることがあるかもしれません。でも、最後に信用されるのは、まじめに努力してきた人です。リーダーに必要なのは、「派手さ」ではなく「誠実さ」。この言葉は、現代の大人にも大切なメッセージですね。
「至誠にもとるなかりしか」の意味
この名言は、「自分は誠実さを欠いていなかったか?」という自分自身への問いかけです。東郷平八郎は、何か失敗があったとき、いつもこのように自分に問い直していたそうです。
「至誠(しせい)」とは、心からの誠実さのこと。ウソをつかない、ずるをしない、人に対して正直である、という心の在り方です。
この言葉は、テストの点数が良かったとか、褒められたとかよりもずっと大切な「人としての在り方」を教えてくれます。どんな時も、誠実でいようとする心。それが、成長の土台になります。教育現場でも、まずこの姿勢を大切にしたいですね。
「努力に憾みなかりしか」—東郷の実践から学ぶ努力の真価
この言葉は、「自分の努力に後悔はなかったか?」という意味です。東郷平八郎は、どんな結果になったとしても、自分の努力に胸を張れるかどうかを大切にしていました。
東郷の人生は、まさに努力の連続でした。薩英戦争、戊辰戦争、日清戦争、日露戦争…。いくつもの戦いを乗り越えた中で、いつも自分に問い続けていたのです。
今の私たちも、テストや部活、仕事でうまくいかないことがあります。そんなとき、「自分は本当にがんばったか?」と問い直してみることが大切です。結果だけを見るのではなく、過程を大事にすること。それが、東郷の言葉が教えてくれる大切な姿勢です。
「武人の一生は戦いの連続」から読み解くライフワークの心得
この言葉は、「武人(戦う人)はずっと戦い続けるものだ」という意味ですが、これは「人生は常に努力が必要」という教えとしても受け取れます。
東郷平八郎は、「平和なときも気を抜かず、自分を鍛え続けなければならない」と考えていました。これは、どんな職業の人にも当てはまります。たとえば、勉強を終えたあとも学び続ける先生や、現場を引退しても指導を続けるスポーツ選手など、「一生かけてやるべきことがある人」にぴったりの言葉です。
人生は長く、何度も壁にぶつかります。そのたびに立ち上がって、「自分の道を歩み続けること」が大切なのだと、東郷平八郎はこの名言を通して教えてくれています。
総括:東郷平八郎の心に刺さる名言集まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
番号 | 名言 |
---|---|
1 | 海から来る敵は海にて防ぐべし |
2 | 東郷は、運の良い男でございます。しかるに、必ずや勝利致しましょう |
3 | 咲くもよし散るもよし野の山桜、花のこころは知る人ぞ知る |
4 | やはり示現流 |
5 | 降伏するのであれば、その艦は停止せねばならない。しかるに、敵はいまだ前進している |
6 | 我らが、真に一念、お国の為に、今度の一戦は、勝たねならないと、必死になって、準備しておいたので、天祐もあり、さらには、神助もあり、何も彼も、好都合に運んだわけである |
7 | 軍備に制限は加えられても訓練には制限はありますまい |
8 | 遇直と笑わるるとも、終局の勝利は必ず誠実な者に帰すべし |
9 | わしは、天祐や神助が、必ずあるものと、信じている。ただ、それは、正義あっての天祐、至誠あっての神助だ |
10 | 天は正義に与し、神は至誠に感ず |
11 | 兵器に格差があるときには、百発百中の大砲一門だけで、百門をもっているが一発しか当たらない大砲群と互角に戦うことができる |
12 | 百発百中の一砲能く百発一中の敵砲百門に対抗し得る |
13 | 気力に欠くるなかりしか |
14 | 努力に憾みなかりしか |
15 | 不精にわたるなかりしか |
16 | 言行に恥ずるなかりしか |
17 | 至誠にもとるなかりしか |
18 | 神明は、ただ平素の鍛錬に力をめ、戦わずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直ぐに之を奪う。古人曰く、勝て兜の緒を締めよ、と |
19 | 勝って兜の緒を締めよ |
20 | 皇国の興廃この一戦に在り、各員一層奮励努力せよ |
21 | 皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ |
22 | だったら海軍が良い。陸軍は死ぬからな、入るのなら海軍だ |
23 | 武人の一生は戦いの連続 |
24 | 可哀想に倅二人まで戦死させて、乃木は全くいい男じゃった |