「道端の草が食べられるなんて思ってもみなかった」
そんな驚きから始まるのが、野草の魅力です。自然の恵みを身近に感じながら、自分の手で採って料理できる「食べられる野草図鑑」は、アウトドア好きから子育て世代まで幅広く注目されています。
本記事では、「食べられる野草図鑑おすすめ11選」をご紹介。特に、野草の種類や食べ方を詳しく知りたい大人向け7冊と、子供と一緒に散歩や自然観察を楽しめる4冊に分けて紹介しています。
図鑑を手に取ることで、自然の中での遊びがもっと豊かになり、野草に対する知識も深まります。親子での散歩が「学びの時間」になる、そんな図鑑を探している方にとって、この記事がぴったりのガイドになるはずです。
食べられる野草図鑑おすすめ7選
まずは、大人でも読み応えがあり、実際に野草を採取・調理するのに役立つ本格的な図鑑を紹介します。どれも実践的な内容で、野草の見分け方・採取方法・調理法までをカバーしており、野草初心者にもおすすめです。
野草・山菜・きのこ図鑑
『野草・山菜・きのこ図鑑』は、野草・山菜・きのこを安全に楽しみたい人にとって、非常に頼れる一冊です。
監修を務めるのは、野食文化を広める活動で注目されている「野食ハンター」たけもとあきら氏と、山菜・きのこ採りの達人であるHS氏。両名の実体験に基づいた識別法が豊富に掲載されており、見た目だけでなく匂いによる判別方法や食べられる季節・場所・毒草との違いまで、具体的に解説されています。
また、各ページにはQRコードが掲載されており、図鑑と連動した動画を視聴することで、実際の採取方法や調理の手順を視覚的に確認できます。単なる読み物にとどまらず、体験的に学べる図鑑です。
「野草やきのこは興味があるけど間違えて毒草を採ったら怖い…」という不安を持つ人にこそ、この一冊がおすすめです。アウトドア初心者でも使いやすく、野草・山菜の楽しみ方がぐっと広がる内容になっています。
野草をおいしく食べる本
『野草をおいしく食べる本』は、食べられる野草110種をフィールド別に分類し、初心者でも迷わず実践できるよう工夫された実用的な図鑑です。野原・水辺・山地といった環境ごとにどの野草が採れるかを整理し、それぞれの見分け方、採取の時期、食べられる部位、アクの強さや抜き方、さらにおすすめの調理法まで丁寧に解説されています。
加えて、似たような見た目で間違えやすい毒草との違いも詳しく紹介されているため、安全に楽しみたい方には特に心強い内容です。薬効や風味の特徴まで記載されており、健康や味にこだわる人にもうってつけの一冊となっています。
「野草採りにチャレンジしたいけど、何から始めればいいかわからない」という方にとって、本書はまさに最適なガイド。採取から料理までの一連の流れをこれ一冊で網羅できるため、アウトドア初心者からベテランまで広く支持されています。自然の中で食材を探す楽しみと、それを食卓に並べる喜びを体感できる一冊です。
ポチップおいしく食べられる 身近な野草・雑草図鑑
「自然の食材は遠くの山奥にしかない」と思い込んでいる方にこそ手に取ってほしい、都市生活者向けの実用図鑑です。掲載されているのは、都会の路地、公園、自宅の庭先など、身近な場所に自生する野草や雑草たち。それらを「ただの雑草」ではなく「食べられる資源」として再発見できるよう、豊富なカラー写真とともに食べ方・調理法・採取のポイントを紹介しています。
各野草には食用部位や調理のコツが明記されており、料理のアイデアも膨らみます。また、採取時の注意点や毒草の見分け方も記載されているため、安心してチャレンジできるのも魅力です。アウトドアや本格的な山菜採りではなく、普段の散歩や家庭菜園感覚で楽しめるのがこの図鑑の最大の特徴。
「家庭の食卓に自然を取り入れたい」「子どもと一緒に自然体験をしたい」と考える方にとって、身近な環境から自然を感じ、食を豊かにするヒントが詰まった一冊です。
食べられる草ハンドブック
160種類以上の野草を一冊にギュッと凝縮した、持ち歩きに便利なコンパクトサイズの図鑑です。特徴は、春・夏・秋・冬という季節ごとに分類されている点。時期に応じて採れる野草がひと目でわかる構成で、野草採り初心者でもすぐに活用できます。さらに、見た目の特徴や見分け方、食用にする際の注意点、簡単な調理法まで丁寧に紹介されており、「図鑑」と「実用書」を兼ね備えた一冊です。
「散歩中に見つけた草が食べられるか調べたい」「キャンプで自然の恵みを味わってみたい」といったニーズに応えてくれる、フィールドワーク向きの一冊でもあります。持ち運びやすいハンディサイズなので、バックパックやポケットに入れて気軽に自然とふれあえる点も大きな魅力。
また、内容は大人にもわかりやすく、子どもの自由研究や親子の自然学習にも最適。野草を「知る・採る・食べる」のすべてが詰まった実践型の入門書です。自然をもっと身近に感じたい方にぴったりの図鑑といえるでしょう。
食べる野草図鑑 季節の摘み菜レシピ105
野草の知識だけでなく、「どう調理して楽しむか」に焦点を当てたレシピ型図鑑です。掲載されているメニューは105種類にも及び、タンポポのジェノベーゼパスタ、ツクシのペペロンチーノ、スミレのゼリー、ドングリクッキーなど、家庭ではなかなか思いつかない創作料理が目白押し。図鑑としての機能に加え、レシピ本としてもハイレベルで、調理の参考書としても重宝されます。
また、各レシピには野草の採取場所や時期、下処理のコツなども丁寧に解説されており、「食べられる野草をただ知る」だけでなく、「実際に食卓に並べる」ための具体的な導線が整っています。おしゃれな写真も多く掲載されていて、見ているだけでも楽しく、SNS映えする料理を作りたい方にもぴったり。
「野草を採ったけれど調理法がわからない」「普段の料理に自然の彩りを加えたい」と考えている人にはまさに理想的な一冊です。野草を“知識”から“料理”へとつなげる架け橋のような存在といえるでしょう。
食べる野草と薬草 自然の恵み暮らしの知恵
身近な野草の「食」と「薬」の両面に注目した図鑑です。ナズナ、スミレ、ハマエンドウなど、私たちの生活圏にごく自然に存在する植物の、食べ方だけでなく、体への作用や薬効、民間療法での使われ方までを詳しく紹介しています。単なるグルメ目的ではなく、野草を健康維持や体調ケアにも活用したい方に最適です。
図鑑には、生育地・採取時期・味・効能などの情報が整理されており、自然の恵みを暮らしに取り入れたい人にとって、まさに“生活の知恵袋”のような存在。単に「食べられる草を知る」だけでなく、「どう暮らしに活かすか」を考える視点が養われます。
また、自然療法や野草茶、民間薬草に興味のある方にもおすすめで、知識としても非常に充実した一冊です。普段は見過ごしてしまいがちな雑草が、実は身体を整えるパートナーになる——そんな新たな視点を与えてくれる、知的好奇心を刺激する図鑑です。
山菜・野草の食いしん坊図鑑 おすすめ103種の見分け方・食べ方
「野草を採るだけではなく、美味しく食べたい」という実践派にぴったりの一冊です。料理研究者の監修によって構成されており、掲載されている野草はなんと103種類。これらを使った302品の料理例が紹介されており、てんぷらやおひたしといった定番から、創作料理までバリエーションも豊富です。美味しそうな料理写真も満載で、ページをめくるたびに食欲が刺激されます。
本書の魅力は料理法にとどまらず、採取時期、自生地の特徴、和名・学名、さらに健康機能に関する情報まで網羅されていること。まさに「野草図鑑＋料理本＋健康ガイド」の三役を兼ね備えています。
普段の料理に自然の彩りを加えたい方や、採ってきた山菜をどう調理すればいいか悩んでいる方にとっては、非常に頼りになる一冊です。野草料理を日常に取り入れたい、調理重視派にとっての“読むレシピ図鑑”として、家庭のキッチンで大活躍すること間違いなしです。
食べられる野草図鑑おすすめ4選：子供も読める
親子で自然観察や野草採りを楽しみたいなら、子供向けの図鑑を選ぶのがポイントです。ここでは、読みやすさ・わかりやすさ・視覚的な楽しさを重視した、子供と一緒に使える野草図鑑を紹介します。親子の会話を広げたり、学びのきっかけにもなるので、ぜひ活用してみてください。
子どもに教えてあげられる 散歩の草花図鑑
身近な草花に興味を持ち始めた子どもの「これなに？」という素朴な疑問に、すぐに応えられるよう設計された図鑑です。道端や公園、空き地などでよく見かける草花を中心に、748点のオールカラー写真と共に解説されており、見た目での判別がしやすい構成になっています。
掲載されている情報は、科名・草丈・生活型・原産・花期・花色など多岐にわたり、植物の基礎知識を自然に身につけることができます。ポケットサイズの文庫本形式で、軽くて持ち運びしやすく、散歩や旅行、遠足のお供にも最適です。
特に「植物の名前を知らないから子どもに聞かれて困る…」というお父さん・お母さんにとっては、自然体験を学びの時間に変えてくれる心強い味方。親子のコミュニケーションが深まり、子どもの知的好奇心も育つ、家庭に1冊あると重宝する図鑑です。
散歩しながら子どもに教えてあげられる草花図鑑
親子で自然とふれあいたいと願うすべての保護者におすすめの一冊です。道端や公園など、日常の散歩コースでよく見かける草花を、名前・特徴・花の色・咲く季節といった観点からわかりやすく紹介。似た花との違いや名前の由来、観察のポイントまで丁寧に解説されており、知識が自然と身につく構成になっています。
特に魅力的なのが、昔ながらの「草花あそび」の紹介ページ。シロツメクサの冠やオオバコ相撲など、親世代が子どもの頃に楽しんだ遊びを通じて、世代を超えたふれあいが生まれます。こうした遊びを通して、草花が「覚えるもの」から「楽しむもの」へと変わり、自然への興味もぐんぐん育ちます。
「子どもと自然を楽しみたいけれど、自分に知識がないから不安…」という方でも安心。コンパクトなサイズで持ち運びやすく、休日の散歩やお出かけにぴったりです。親子で一緒に季節の変化を楽しみながら、身近な草花の魅力を再発見できる、温かみのある図鑑です。
小学館の図鑑NEO〔新版〕 植物 DVDつき
子どもが植物の世界に興味を持つきっかけとして非常に優れた図鑑です。見開きで見やすい構成と美しいイラスト、リアルな写真のバランスが秀逸で、初心者でも直感的に理解しやすく、植物の基本からしっかり学べます。また、外来種や毒草、特定外来生物などの特集も収録されており、単なる「草花の紹介」にとどまらない、学習効果の高い内容です。
最大の魅力は、付属のDVD。ドラえもんとのび太が案内役となり、子どもたちを植物の世界へ楽しくナビゲートしてくれます。アニメーションを通じて「植物って面白い！」という感動が自然と生まれ、学びがより深く記憶に残ります。
学校の授業や自由研究、家庭での学習教材としても申し分なく、保護者も一緒に楽しみながら学べるのも大きなポイントです。「初めての図鑑を買ってあげたい」「親子で一緒に勉強したい」という方にはまさにうってつけ。図鑑デビューに最適な“学びと遊びの詰まった決定版”です。
こども植物研究所
子どもの「植物っておもしろい！」という気持ちを育てる体験型の図鑑です。最大の特長は、植物を「見る」「調べる」だけでなく、「育てる」「料理する」「クラフトに使う」など、五感を使って楽しむアクティビティが満載である点です。タネまきの基本や観察の仕方、育てた植物を使った料理や草花クラフトのレシピなど、親子で取り組めるコンテンツが充実しています。
また、植物に関する職業の紹介もあり、将来への関心を刺激する教材としてもおすすめ。ゲームや動画コンテンツに偏りがちな現代の子どもたちにとって、「自然に触れる楽しさ」「育てる喜び」を体感できる貴重な一冊です。
「子どもにガーデニングを体験させてみたい」「自然と触れ合う時間をもっと増やしたい」という家庭には特にぴったり。知識と体験がバランスよく盛り込まれているため、植物への第一歩を踏み出すきっかけとして理想的な図鑑です。親子のコミュニケーションも自然と深まる、学びと遊びが融合した一冊です。
総括：食べられる野草図鑑おすすめ11選まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 野草の魅力や食べられる野草図鑑のおすすめ11冊を紹介。大人向け7冊、子供向け4冊に分けて解説。
- 【大人向け図鑑7選】
- 「野草・山菜・きのこ図鑑」：専門家監修で見分け方や調理法を動画付きで詳しく解説。初心者におすすめ。
- 「野草をおいしく食べる本」：フィールド別に110種を分類し、採取・調理法を詳述。初心者向け。
- 「おいしく食べられる 身近な野草・雑草図鑑」：都会の身近な場所で採れる野草に特化。日常的に楽しみたい人向け。
- 「食べられる草ハンドブック」：160種以上を季節ごとに分類し持ち運びやすい。散歩やキャンプ向け。
- 「食べる野草図鑑」：105種の摘み菜レシピ付き。料理の幅を広げたい人に最適。
- 「食べる野草と薬草」：食用だけでなく薬効も解説。健康目的で活用したい人におすすめ。
- 「山菜・野草の食いしん坊図鑑」：103種掲載、302品の料理例あり。料理重視の実践派向け。
- 【子供向け図鑑4選】
- 「子どもに教えてあげられる 散歩の草花図鑑」：748点の写真付きで見分けやすい。親子の自然体験に最適。
- 「散歩しながら子どもに教えてあげられる草花図鑑」：名前の由来や遊び方も紹介。親子のコミュニケーションに役立つ。
- 「小学館の図鑑NEO〔新版〕 植物 DVDつき」：美しいイラストと写真、DVDで子供が楽しく学べる。
- 「こども植物研究所」：育てる・料理する・クラフトまで体験型で植物への興味を育てる。
- 全体を通して、野草の見分け方や安全な採取方法、調理法、健康活用まで幅広く学べる内容。親子での自然体験や学びにぴったりの図鑑が揃っている。