今日は「秋山真之(あきやまさねゆき)」という歴史の偉人が残した名言について、子どもたちにもわかりやすく解説していきますよ。秋山真之は、日露戦争で日本を勝利に導いた海軍の参謀(さんぼう)として有名です。
そんな彼が残した名言には、今を生きる私たちにも役立つ「考え方のヒント」や「生き方のコツ」がたくさんあります。
この記事では、秋山真之の有名な名言を一覧で紹介し、それぞれの意味をしっかり解説していきます。さあ、一緒に学んでいきましょう!
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秋山真之の名言一覧と意味を分かりやすく解説
秋山真之が残した数々の名言には、当時の戦争に対する真剣な思いや、仲間や部下を思いやる気持ち、そして未来を見すえる広い視野がこめられています。
ここからは、それらの名言をひとつずつ見ていきましょう。
秋山真之の名言一覧まとめ【全35選】
以下の一覧は、秋山真之が残した名言をすべてまとめたものです。どれも短い言葉の中に、深い意味がこめられています。
番号 | 秋山真之の名言 |
---|---|
1 | 本日天気晴朗ナレドモ波高シ |
2 | 敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ波高シ |
3 | 皇国ノ興廃コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ |
4 | 成敗は天に在りといえども人事を尽くさずして、天、天と言うなかれ |
5 | 流血のもっともすくない作戦こそ最良の作戦である |
6 | 人間の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ |
7 | 一日怠ければ日本が一日遅れる |
8 | 細心焦慮は計画の要能にして、虚心平気は実施の原力なり |
9 | 世界の地図を眺めて日本の小なるを知れ |
10 | 咽もとすぐれば熱さを忘るるは凡俗の劣情なり |
11 | 成敗は天にありと雖も、人事を尽さずして、天、天と云うこと勿れ |
12 | 試験は戦いと同じだ。戦いには戦術が要る。戦術は道徳から開放されたものであり、卑怯もなにもない |
13 | 明晰な目的樹立、そしてくるいない実施方法。そこまでは頭脳が考える。しかしそれを水火のなかで実施するのは頭脳ではない。性格である |
14 | 戦略戦術を研究しようとすれば、海軍大学校におけるわずか数ヶ月の課程で事足るものではない。必ず古今海陸の戦史をあさり、勝敗のよって来たるところを見極め、さらには欧米諸大家の名論卓説を味読して要領をつかみ、もって自家独特の本領を養うを要す |
15 | あらゆる戦術書を読み、万巻の戦史を読めば、諸原理、諸原則はおのずから引き出されてくる。みなが個々に、自分の戦術をうちたてよ。戦術は借りものではいざという時に応用がきかない |
16 | 海軍とはこう、艦隊とはこう、作戦とはこう、という固定概念がついている。恐ろしいのは固定概念そのものではなく、固定概念がついていることも知らず平気で司令室や艦長室のやわらかいイスに座り込んでいることだ |
17 | 白砂糖は黒砂糖から作られる |
18 | 弓矢を捨てよう |
19 | 神明はただ平素の鍛錬につとめ、戦わずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より、直ちにこれを奪う |
20 | 細心焦慮は計畫の要能にして、虚心平気は実施の原力也 |
21 | 敗けぬ気と油断せざる心ある人は、無識なりとも用兵家たるを得 |
22 | 金の経済を知る人は多し。時の経済を知る人は稀なり |
23 | 戦術巧妙なりとも、兵力少なければ勝つ能はず |
24 | 一身一家一郷を愛するものは悟道足らず。世界宇宙等を愛するものは悟道過ぎたり |
25 | 軍人は満腔の愛情を君国に捧げ、上下過不及なきを要す |
26 | ネルソンは戦術よりも愛国心に富みたるを知るべし |
27 | 人生の万事、虚々実々、臨機応変たるを要す |
28 | 吾人の一生は帝国の一生に比すれば、万分の一にも足らずと雖も、吾人一生の安を偸めば、帝国の一生危し |
29 | 敗くるも目的を達することあり。勝つも目的を達せざることあり。真正の勝利は目的の達不達に存す |
30 | 苦きときの神頼みは、元来無理なる注文なり |
31 | 自啓自発せざる者は、教えたりとも実施すること能はず |
32 | 虚心平気ならんと欲せば、静界動界に修練工夫して、人欲の心雲を払い、無我の妙域に達せざるべからず |
33 | 天上天下唯我君国独尊は軍人の心剣なり |
34 | 世界を統一するものは大日本帝国なり |
35 | 家康は三河武士の赤誠と忠勤とに依りて天下を得たり。小大、此理を服膺すべし |
「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」の意味と背景を解説
この名言は、日露戦争での日本海海戦(にほんかいかいせん)のときに、秋山真之が大本営(たいほんえい)に送った電報の一部です。「今日は晴れているけれど、海の波が高い」という意味に見えますが、実はとても深い意味があるのです。
「晴れている」ことで敵の艦隊(かんたい)が見やすくなり、日本の艦隊は戦いやすい状況にありました。一方で、「波が高い」とは、小さな船による攻撃は使えないという注意でもありました。
つまり、この一文には、冷静な状況判断と戦いに向かう覚悟がこめられていたのです。秋山は、短い言葉で多くを伝える名人だったのですね。
「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ」とは?
この言葉も、日本海海戦のときに出された命令文の一部で、「日本という国の運命はこの一戦にかかっている。みんな、さらにがんばりなさい!」という意味です。秋山真之が起草し、東郷平八郎(とうごうへいはちろう)司令長官が読み上げたといわれています。
この名言からわかるのは、秋山が仲間を信じ、そして国を守るために全力で戦おうとしていたことです。どんなに厳しい状況でも、みんなで一丸となってがんばることの大切さを教えてくれます。
「人間の頭に上下などない」の真意とは?合理主義と戦略眼
この名言は、「人の頭の良し悪しは、上下ではなく使い方の違いにすぎない」と言っています。つまり、どんな人でも考え方しだいで立派な成果を出せるということです。
秋山は、戦いでは何が本当に大事かを見きわめて、いらないことはバッサリ切り捨てる勇気も持っていました。この考え方は、勉強や仕事にも当てはまります。
むずかしい問題に直面したときこそ、「何が本質か」を見きわめる力が大切なのです。
「成敗は天に在りといえども…」努力と結果に関する哲学
この名言は、「勝ち負けは天(運命)にゆだねられている。でも、自分でできることをやりつくさずに『天』のせいにしてはいけない」という意味です。
秋山真之は、どんなときも「まずは自分ができることをやろう」と考えていました。結果がどうなるかは誰にもわかりませんが、努力を惜しまない姿勢こそが、秋山の強さのもとだったのです。
勉強でもスポーツでも、まずは「やるべきことを全力でやる」ことが大切だと教えてくれています。
秋山真之の名言が教えてくれる人生と戦略の本質
秋山真之の名言には、戦争の中で得た教訓だけでなく、今の私たちの生活や人生にも通じる大切な考え方がたくさんつまっています。
ここからは、そんな彼の「人生哲学」に焦点を当てて、わかりやすく紹介していきますね。
流血のもっともすくない作戦こそ最良の作戦である
この名言は、秋山真之がただの「勝つことだけを求める軍人」ではなかったことを示しています。「なるべく血を流さずに勝つ」ことこそ、本当にすぐれた戦略なのだという考え方です。
戦争という場面では、相手に大きな被害を与えることが評価されがちですが、秋山はちがいました。どれだけ人命を守れるかを大切にし、そのうえでどう勝つかを考え抜いていたのです。
この名言からは、「思いやりのある戦略家」の姿が浮かび上がってきますね。
「白砂糖は黒砂糖から作られる」に込められた学びの姿勢
秋山真之は、昔の戦術書をじっくり読みこんでいました。そんな彼に対して「古くさいやり方だ」と笑う人がいましたが、そのときに秋山が返したのがこの言葉です。
「白砂糖は黒砂糖からできている」という言葉は、「新しいものも、もとは古いものから学んで作られている」という意味です。
今の勉強や仕事でも同じで、まずは先人たちが残した知識や経験から学ぶことが大切なんだと、秋山は教えてくれています。
「試験は戦いと同じだ。戦術が要る」秋山流勉強法
秋山は学生時代、あまり勉強していないように見えても、いつも成績がトップクラスだったそうです。なぜなら、彼は「試験にも作戦が必要だ」と考えていたからです。
たとえば、過去の問題の傾向を研究したり、先生の話し方をよく観察したりして、どの問題が出るかを予想していたのです。
この名言は、「ただやみくもに努力するだけでなく、戦略をもって取り組むことの大切さ」を教えてくれています。まさに、秋山流の勉強術ですね。
「世界の地図を眺めて日本の小なるを知れ」視野を広げる教訓
この名言は、「日本という国は世界から見れば小さい存在だ」ということを、自分自身に言い聞かせた言葉です。愛国心を持つことは大切ですが、それだけで目がふさがれてしまっては、本当の意味で強くなることはできません。
秋山は、世界を広く見わたし、冷静に自分の立場を知ることの大切さを強調しました。これは今の時代にも通じる考え方で、国際社会の中でどう行動するべきかを考えるヒントにもなります。
「弓矢を捨てよう」戦の果てにたどり着いた平和への願い
この言葉は、秋山真之が亡くなる少し前に語ったものです。「弓矢を捨てよう」とは、「もう戦う時代は終わりにすべきだ」という思いがこめられています。
日本海海戦では秋山の立てた作戦で日本が勝利しましたが、その裏には多くの命が失われました。その経験をふり返ったとき、秋山は「戦いのむなしさ」を痛感したのです。
この名言は、勝者としてではなく、一人の人間としての「平和への願い」を私たちに伝えてくれているのです。
総括:秋山真之の心に刺さる名言集まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
番号 | 秋山真之の名言 |
---|---|
1 | 本日天気晴朗ナレドモ波高シ |
2 | 敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ波高シ |
3 | 皇国ノ興廃コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ |
4 | 成敗は天に在りといえども人事を尽くさずして、天、天と言うなかれ |
5 | 流血のもっともすくない作戦こそ最良の作戦である |
6 | 人間の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ |
7 | 一日怠ければ日本が一日遅れる |
8 | 細心焦慮は計画の要能にして、虚心平気は実施の原力なり |
9 | 世界の地図を眺めて日本の小なるを知れ |
10 | 咽もとすぐれば熱さを忘るるは凡俗の劣情なり |
11 | 成敗は天にありと雖も、人事を尽さずして、天、天と云うこと勿れ |
12 | 試験は戦いと同じだ。戦いには戦術が要る。戦術は道徳から開放されたものであり、卑怯もなにもない |
13 | 明晰な目的樹立、そしてくるいない実施方法。そこまでは頭脳が考える。しかしそれを水火のなかで実施するのは頭脳ではない。性格である |
14 | 戦略戦術を研究しようとすれば、海軍大学校におけるわずか数ヶ月の課程で事足るものではない。必ず古今海陸の戦史をあさり、勝敗のよって来たるところを見極め、さらには欧米諸大家の名論卓説を味読して要領をつかみ、もって自家独特の本領を養うを要す |
15 | あらゆる戦術書を読み、万巻の戦史を読めば、諸原理、諸原則はおのずから引き出されてくる。みなが個々に、自分の戦術をうちたてよ。戦術は借りものではいざという時に応用がきかない |
16 | 海軍とはこう、艦隊とはこう、作戦とはこう、という固定概念がついている。恐ろしいのは固定概念そのものではなく、固定概念がついていることも知らず平気で司令室や艦長室のやわらかいイスに座り込んでいることだ |
17 | 白砂糖は黒砂糖から作られる |
18 | 弓矢を捨てよう |
19 | 神明はただ平素の鍛錬につとめ、戦わずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より、直ちにこれを奪う |
20 | 細心焦慮は計畫の要能にして、虚心平気は実施の原力也 |
21 | 敗けぬ気と油断せざる心ある人は、無識なりとも用兵家たるを得 |
22 | 金の経済を知る人は多し。時の経済を知る人は稀なり |
23 | 戦術巧妙なりとも、兵力少なければ勝つ能はず |
24 | 一身一家一郷を愛するものは悟道足らず。世界宇宙等を愛するものは悟道過ぎたり |
25 | 軍人は満腔の愛情を君国に捧げ、上下過不及なきを要す |
26 | ネルソンは戦術よりも愛国心に富みたるを知るべし |
27 | 人生の万事、虚々実々、臨機応変たるを要す |
28 | 吾人の一生は帝国の一生に比すれば、万分の一にも足らずと雖も、吾人一生の安を偸めば、帝国の一生危し |
29 | 敗くるも目的を達することあり。勝つも目的を達せざることあり。真正の勝利は目的の達不達に存す |
30 | 苦きときの神頼みは、元来無理なる注文なり |
31 | 自啓自発せざる者は、教えたりとも実施すること能はず |
32 | 虚心平気ならんと欲せば、静界動界に修練工夫して、人欲の心雲を払い、無我の妙域に達せざるべからず |
33 | 天上天下唯我君国独尊は軍人の心剣なり |
34 | 世界を統一するものは大日本帝国なり |
35 | 家康は三河武士の赤誠と忠勤とに依りて天下を得たり。小大、此理を服膺すべし |