「賢い子に育って欲しい!」
こう願う保護者さんは、少なからずいらっしゃると思います。
社会に出て行きていく上で、人間的な魅力とは別に必要なのが『思考力』ですからね。
ただ、”頭のいい子に育てる”というのは、それはそれは難しい話です。
生まれ持った素質で勝手に賢くなるという例外ケースを除き、戦略的に賢い子に育てていくにはどうしたらいいのでしょうか?
ここに関して、塾屋の目線で(※子育て論ではありません)、ある程度ロジカルにお伝えします。
どうしたら頭が良くなるのか?という問題
まず最初に、「どうしたら頭がよくなるか?」を考えてみましょうか。
それさえ分かれば、お子さんに対してどんなアプローチを取ればいいのかある程度見えてきます。
で、その話をする上で避けては通れないのが、大学時代の同級生と飲みの場で何気なく話した会話です。
自分が大学生だった時、
「って言うかさ、どうしたら頭ってよくなると思う?」
みたいな話を飲みながらしていたんですよね。
ちなみに自分含めて全員が神戸大学の学生です。
なので、全員が勉強というジャンルでは好成績を残したメンバーであり、世間的に見れば頭がいい学生ということになります。
まあ、自分は怠惰な学生でしたが。汗
ただ、そんな会話の中、とある同級生が言った言葉が真理だな〜と今でも思うんですよね。
その言葉というのは、
「頭の良さなんて、”何回自分の頭で考えたことがあるのか”で決まるでしょ。つまり、思考回数の問題じゃね?」
という一言。
これ、本当にシックリきたんですよね。
生まれ持ってしての素質みたいな話を除き、生まれた後に頭をよくすると言う観点では、これしかないと自分も思うんですよね。
壁にぶち当たった時に自分の頭でまずは考え、どうやってその課題を解決すればいいのか思考する。
その経験を増やしていく中で、ロジカルシンキングが出来るようになるし、最適な答えに辿り着くまでのスピードも上がってきます。
結局は、「思考回数」の問題なのだと。
ってことはですよ、誰でも賢くなるチャンスがあるってことですよね?
だって、思考すればいいだけなんですから。とにかくたくさん考えるだけなんですから。
思考回数を増やすために子供に投げかけるベストな言葉は「なぜ?」
さて、賢い子に育てたければ、思考回数を増やせばいいことは分かりました。
問題は、どうやって子供に思考させるかです。
そもそも、人間というのは思考することが基本的に嫌いな生き物です。だってしんどいから。
大人ですら思考放棄して生きている人が多いのに、どうやって子供に思考させるんだ?って話がここからの論点です。
まず、自分なりの結論を言いますね。
とにかく子供には「なぜそう思う?」と疑問形で質問してあげるのです。これがかなり効きます。
と言うのも、子供の行動というのは基本的に『感情的』でしかありません。
彼らの行動の動機というのは、「ゲームしたいから」「勉強したくないから」という、モロに感情に依存したものです。
そこに論理的な思考などない。
しかし、ある意味ではそこにチャンスがあります。
子供の中に「何かしらの欲=したい,したくない」がある以上、間違えなくその子は大人に対してメッセージを出すでしょう。
・スマホを買って欲しい
・ゲームの時間を伸ばして欲しい
・塾に行くとしても宿題のない塾に行きたい
とか、何かしら言葉で”発信”してきますよね?
その時に、大人である我々が、子供の欲をそのまま叶えちゃいけない。それは本当に最悪です。
なぜなら、今後その子は一切思考しなくなるからです。
自分の欲求を大人に伝えてそれが通るという成功体験をつめば、次も同じように欲むき出しで「あれしたい」「これしたくない」と言ってくるでしょう。
だから大人の自分たちは、まずこう質問するのです。
「なぜ?」
と。
例えば、「塾に行くとしても宿題のない塾に行きたい」と子供が欲望のままに親さんに伝えたとしましょうか。
その時、「宿題がないという条件付きだけど、塾には行くみたいだし、それならいっか。」とかは絶対ダメですよ。
それだと子供の欲を無条件に叶えたことになる。
そうではなく、「なぜ?」と聞き返すことで、まずは一旦子供に思考させる機会を作る。
するとおそらく、大抵の子供は大した思考もせずに、それらしい屁理屈を並べるでしょう。
「学校の宿題もあるし、そっちがおろそかになると困るから。」
とか、それらしい感じで。
実際は宿題が増えてしんどいだけのくせにね。
彼らの屁理屈をナメてはいけない。笑
ただ、我々大人はここからが腕の見せ所になる。
その時に、
「なんで塾の宿題があると学校の宿題がおろそかになるの?塾で勉強して賢くなれば、学校の宿題はむしろすぐ終わらない?」
とか、こうやって聞き返す。
この時に、またしても”質問”で返すのがコツですね。
するとボールは子供に移りましたから、再度もう一回思考させるチャンスが生まれます。
もちろん、子供の気持ちや意見を一方的に否定してはいけませんよ。
あくまで目的は「考えさせること」にありますから。
なので、最終的に論理的思考が伴ったと判断すれば、子供の要求を呑めばいい。
例えば、
「塾で宿題出されても、分からない問題が出た時にすぐに質問できない。だから、結局中途半端で終わる。普段は学校の宿題もあるし、それなら学校の宿題を全力で取り組んだ方が効率がいい。」
とか、ここまで理由がしっかりしていれば、まあ割といい感じです。
しかもこれ、理にかなった言い分ですよ。
実際、宿題と呼ばれるもののほとんどは意味がありません。
学校の宿題なんて子供のレベルばらばらなのにみんな共通です。
優秀な子には簡単すぎるし、そうでない子には重すぎる。
かと言って中間層にドンピシャでハマっているか?と言われれば、別にそんなこともない。
塾の宿題だって、実際はほとんど機能していないですよ。
結局ほとんどの子は、宿題を出されても答え写したり、やらずに塾行ったりするのがオチです。
超優秀な子と真面目な子がやるぐらいのもので、それ以外はほぼほぼ機能していないんですから。
結局宿題なんてね、学校や塾側が言い訳するために用意されているんですよ。
「宿題やっていなかったんだから、成績上がらなくてもしょうがないよね?」
と、後で親にも子供にも反論できますから。
そして、ここまで思考が進んでくると、子供にこんな提案も出来る。
「じゃあさ、宿題はないけど、塾の授業時間の中で宿題までやらせてくれる塾に行かない?」と。
そもそも宿題の目的って、授業で習ったことを定着させるための「演習」ってことですよね?
であれば、宿題じゃなくても、塾の中できちんと演習する時間があれば別にいいわけじゃないですか?
しかもこのシステムなら、子供が分からないってなった時に、塾のその場で解決が出来る。
分からないことをため込んだり、あるいは分からないまま放置するリスクも激減する。
ご家庭で「宿題やったの?」等の押し問答もしなくなる。
みんなハッピーになる。
「おいおい、そんな最高の塾あるんかい?」と思いますよね。
あるんです。
それが、当塾『学習塾リアル』です!!笑
リアルでは、原則として宿題は出しません。
単語とか漢字など覚える系はテストするので勉強しておくように、とは言いますが。
算数に関しては、塾の指導時間の中で演習タームを作り、そこで宿題に相当する演習量を即やらせます。
なので、宿題として家に持ち込ませず、その場で清算できます。
しかも、これで成績が普通に上がっていくというね。
というより、絶対にこのシステムの方がいい。
自分も子供の頃から宿題というシステムはいつも謎で、大人になった今でも、塾長になった今でも謎です。笑
なので、自分の塾からは宿題というシステムを完全に消し去りました。
その代わり、宿題に相当する代替案を考えていますが。
と、賢い子供を育てる話から、一気に塾の宣伝に持っていくという悪い癖が出てしまいました。笑
このぐらいにしておきましょう。
まとめ:賢い子供を育成したいなら行動の理由を常に説明させるべし
話を戻します。
結局ね、賢い子供を育成するなら、子供自身に思考しまくってもらうしかありません。
しかし彼らは自主的に思考などしないので、大人が思考するように仕向ける必要がある。
その際に一番重要な声かけが「なぜ?」です。
自分自身、塾の指導の中でも、出来るだけ「なぜ?」を語りかけるようにしています。
質問があった時も、すぐに教えるのではなく、「そもそもなぜそう思った?」と聞き返したりすることも多いです。
ただね、塾の中で出来ることは正直たかが知れています。
だって、週に2回か3回数時間顔を合わせるだけですから。
結局はこれ、親さんの役割が極めて重要なわけです。
子供と接している時間が明らかに長いのでね。
子供を思考させようと仕向けている親さんと、全くそのような工夫がない親さんの間に差が出てきます。
失礼かも知れませんが、後者の親さんは、その人自身も思考していないでしょう。
それで子供だけが賢くなっていくわけないのですが…
賢い子を育成するためには、まずはその周りの大人が質問力を上げる。
当然、大人自身も思考する。
結局は、そういった環境要因はめちゃくちゃ大事だな〜と思うわけです。
自分も脳汁出しまくって思考して、子供自身の考える機会をうまく増やさないといけないですね。
ということで今回は以上です。
