中学になってから、一生懸命勉強を頑張ろうとする子は割といます。
しかもこれ、別に上位層に限った話ではないんです。
例えば成績が「下位層」「中間層」ぐらいの子でも、何か”きっかけ”があると、一瞬心に火がつくことは珍しくはありません。
塾を転塾したばかりとかは、そういう子は割と多いです。
ただ、仮に中学で一瞬やる気になってくれたとしても、残念ながら成績が上がらない子はいます。
これは非常に残酷な話だと思っています。
ただ、夢と希望に満ち溢れたメルヘン話で保護者さんを煽るのも違うので、正直ベースで書いていきます。
では、一瞬やる気になったとしても、どういう子が伸び悩むのかを解説していきます。
やる気になっても「国語力」がなければ伸びないものは伸びない
まず、結論からお話しします。
やる気になったとしても、伸び悩んでしまう子の特徴は「国語力がない子」です。
国語力というのは、何も難解な文章を読解する力でもなければ、論述問題をスラスラ解答する力でもありません。
ここでいう国語力とは、「自分の頭で考えて文章を”読もう”とする力」のことです。
いいですか、“読もう”とする力が大事なのです。
もちろん、正しく解釈できるかどうかは極めて重要です。
ただ、正しさ以前の問題に、文章を”読もう”とすらしない子がまあ多いです。
理由はですね、「思考するのがしんどいから」です。
ただ、この状態は勉強において最も大きな弊害となります。
成績が上がるかどうかというのは、結局は「テキストベースで黙々と自習ができるかどうか」に大きく依存します。
分かりやすい授業を受けたかなんか、本当にクソどうでもいいことです。
そうではなく、自分でテキストを読み込み、思考し、なぜそうなるのかを考えたその経験値が頭の良さなのです。
ただ、「自らテキストを読んで内容を理解しようとする力がない子」は、それが出来ない。
勉強しようと一瞬だけ心に火がついても、テキストベースで学習する事に抵抗感がありすぎて、結局どこかで行き詰まります。
映像教材に避難したってマジで意味ないから
現代の教育は、昔と違ってITがとにかく取り入れられてきました。
説明がクソ分かりずらいハズレ教師を引いたとしても、スタディサプリとかの映像教材でプロ教師の講義を受け直すこともできる。
それも、月数千円という破格で。
活字が嫌いで文章を読まない子も、これなら安心ですよね?
いや、そんなわけあるかーい。
確かに、一瞬はテキストからは逃げられるかもしれません。
でも、活字を読む能力が上がったわけではないですよね?
テストの問題は当然ですが活字だらけ問題なんです。
そういう子は、本番の問題には対応不可能です。
文章を読み飛ばしまくったり、勝手な自分の解釈で文章を捻じ曲げたり、まあ無茶苦茶やります。
聞かれている内容と全く関係ないことを、何の抵抗もなく書いてしまう子は意外といます。
また、数学の文章題は状況を把握できないでしょう。計算力があっても、国語力がないから最終的に得点できません。
理科の実験問題は、どんな実験が行われたか把握する最初の導入文を読めません。そのあとの問題もミスって帰ってくるでしょう。
どれだけ計算と暗記を頑張っても、思考力や読解力を求められる問題には対応できないのです。
文章を読むことから逃げてしまう活字嫌いの生徒への対処法
では、中学校で活字嫌いになってしまった子への対応はどうしたらいいのでしょうか?
これはね、結構難しい問題なんですよ。
まず、建設的な議論をすれば、とにかくハードルを下げることから始めるのがセオリーです。
つまり、本人にとって負荷に感じない範囲で活字に触れさせるというか。
例えば、本人にとって何かしら興味のあるジャンルの活字の本を与え、まずは読ませてみるとかですね。
そうやって、段階を踏んで活字嫌いを克服させるしかありません。
しかし、問題は“時間”です。
受験まで無限に時間があればそうやって長い目で見ればいんですが、そうではないのが受験。
つまり、その対策が遅ければ、手遅れになることだって全然あるわけです。
手遅れラインは人それぞれですが。
また、そもそも論として言えば、そうなる前に手を打っておくのが大前提なんですよね。
小学生の段階で簡単な活字に触れさせ、無理なく段階的にハードルを上げていく。
初見読みの文章題とかも、簡単な文章でいいから、きちんと取り組ませる。
これが出来るのは、結局小学生の時しかないのでね。
中学に入れば、ゆったりまったり文章を読む訓練をする暇など全くありませんよ〜
今現在小学生の親さんは、1にも2にも「文章を読むことから逃げない子を育てること」を意識して欲しいと思います。
