今回は「三国同盟」と「三国協商」について、覚え方のコツや違いを分かりやすく解説していきますよ!
この2つの言葉は、世界史の中でもとくに混乱しやすいところ。
でも大丈夫!語呂合わせや表でしっかり整理すれば、テストでもバッチリ得点できます。
それでは、一緒に覚えていきましょう!
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三国同盟と三国協商の覚え方!違いや比較表
三国同盟と三国協商は、第一次世界大戦の原因となった大きなグループです。
「どっちがどの国だったっけ?」「何年に結ばれた?」とごちゃごちゃになりやすいので、この章でしっかり理解しましょう。
三国同盟と三国協商の覚え方のコツ!年号・国名は語呂合わせで覚えよう
まずは語呂合わせで楽しく覚えましょう!
三国同盟の覚え方
三国同盟は1882年に結ばれました。
語呂合わせはこちら:
👉 いや(18) おやつ(82) の三国同盟!
これで年号はバッチリですね。
続いて、三国同盟の国名は「ドイツ・オーストリア・イタリア」です。これをまとめて覚える語呂は:
👉 同意(ドイ=ドイツ、イ=イタリア、オ=オーストリア)
または
👉 毒が多い=独(ドイツ)、墺(オーストリア)、伊(イタリア)
三国協商の覚え方
三国協商は「イギリス・フランス・ロシア」の3国。
覚え方のコツはこちら:
👉 いろいろフロイ(英・露・仏)
※「イギリス・ロシア・フランス」の頭文字ですね!
楽しい語呂で覚えると、スラスラ頭に入りますよ!
三国同盟と三国協商の違いを比較表で簡単に理解しよう!
次は「同盟」と「協商」の違いを表でバッチリ整理してみましょう!
比較項目 | 三国同盟 | 三国協商 |
---|---|---|
成立年 | 1882年 | 1894年〜1907年(段階的に成立) |
加盟国 | ドイツ・オーストリア・イタリア | イギリス・フランス・ロシア |
性質 | 軍事同盟(助け合う約束あり) | ゆるやかな協力関係(協定) |
目的 | フランスを孤立させる | ドイツの拡大を抑える |
第一次世界大戦での立場 | 同盟国側 | 連合国(協商国)側 |
「同盟」はガッチリ固い約束、「協商」はふわっとした協力関係と覚えるとイメージしやすいですね!
三国同盟とは何か?ドイツ中心の軍事同盟の狙いを解説
三国同盟は1882年にドイツ・オーストリア・イタリアの3国で結ばれた軍事的な同盟です。
きっかけは、1870年に起きた「普仏戦争」でドイツがフランスに勝ったこと。この戦争の後、ドイツは統一されてどんどん力をつけていきます。でもフランスとの関係は最悪。ドイツは「フランスがまた攻めてくるかも!」と考え、周りの国と組んでフランスをけん制しようとします。
そこで選ばれたのが、フランスとライバル関係にあったイタリアと、ロシアと対立していたオーストリア。3国で手を組むことで、フランスを包囲しようとしたんですね。
この同盟が「三国同盟」。中心はドイツで、狙いはフランスの孤立化でした。
三国協商とは何か?ゆるやかな協力関係が世界大戦にどう影響したか
三国同盟に対抗してつくられたのが「三国協商」です。
この三国協商は、ロシア・フランス・イギリスの3国によるゆるやかな協力体制でした。
はじめにフランスとロシアが1894年に「露仏同盟」を結び、次にフランスとイギリスが1904年に「英仏協商」、最後にイギリスとロシアが1907年に「英露協商」を結んで成立します。
特にポイントは、日露戦争の敗北でロシアが方針転換し、西へ目を向けたこと。このとき、イギリスがうまくロシアと手を結びました。
結果、3国はそれぞれドイツの拡大を警戒していたため、自然とまとまっていきました。つまり三国協商は「ドイツにストップをかける」ことが目的だったのです。
第一次世界大戦の原因をわかりやすく
1914年、オーストリアの皇太子がサラエボで暗殺されるという「サラエボ事件」が発生。これがきっかけでヨーロッパ全体が戦争に突入します。
オーストリアがセルビアに宣戦布告すると、セルビアの味方だったロシアが反応。ロシアに対抗してドイツも参戦します。
すると、ロシアの味方だったフランスやイギリスも次々と参戦し、最終的に三国同盟 vs 三国協商の形で第一次世界大戦が始まりました。
もともと戦争を起こすための組織ではなかったはずの三国同盟と三国協商。でも、勢力争いが進む中で、お互いににらみ合いを続け、緊張が爆発したのです。
三国同盟と三国協商の覚え方の後に:テスト対策
ここからは、テスト対策に直結するポイントをギュッとまとめていきます。
「ここを押さえておけばOK!」という内容ばかりなので、しっかり覚えておきましょう!
同盟と協商の違いを正確に理解しよう
「三国同盟」と「三国協商」、どちらも国と国が手を結んだように見えますが、協力の強さがまったく違います。
✔ 三国同盟=軍事同盟(がっちり助け合う)
→ 誰かが攻撃されたら、他の国も一緒に戦う約束があります。
✔ 三国協商=ゆるやかな協力(話し合いベース)
→ 必ずしも一緒に戦うとは限らず、話し合いで協力する関係です。
覚え方としては、「同盟はガチ、協商はフワ」とイメージするとわかりやすいです!試験では「どちらが軍事的な約束か?」という形でよく出題されるので、ここは確実に押さえましょう!
成立年号は語呂合わせで一発暗記
年号は苦手…という人も多いですが、語呂合わせで覚えればとても簡単です!
✔ 三国同盟(1882年)
→「いや(18)なおやつ(82)の三国同盟!」
甘い話の裏には、戦争の香りがぷんぷん…
✔ 三国協商(1894年〜1907年にかけて成立)
流れで覚えるのがコツ!
- 1894年:露仏同盟(ロシア・フランス)
- 1904年:英仏協商(イギリス・フランス)
- 1907年:英露協商(イギリス・ロシア)
語呂合わせ例:
→「いくよ(1894)ロシアとフランス」
→「英仏きょうしょ(1904)仲直り」
→「いいな(1907)ロシアと握手」
一度に全部覚える必要はありません。流れとセットで覚えるのがテストに強くなるコツです!
構成国はダジャレで丸暗記しよう
構成国も語呂やダジャレで一気に覚えましょう!
✔ 三国同盟:ドイツ・オーストリア・イタリア
→「同意(ドイツ・オーストリア・イタリア)」
※「この同盟に“同意”した3国」という意味ですね。
✔ 三国協商:イギリス・フランス・ロシア
→「フロイ(フランス・ロシア・イギリス)」
または「いろいろフロイ」と語呂っぽくして覚えるのもOK!
テストでは「三国同盟の国を選べ」「三国協商に入っていない国は?」という形式で出ることが多いです。間違えやすいので、ここも語呂で定着させておきましょう!
なぜイタリアは途中で裏切った?理由を解説
三国同盟に入っていたイタリアは、第一次世界大戦が始まると同時に離脱し、敵側である三国協商側につきました。なぜこんなことが起きたのでしょうか?
実は、イタリアは三国同盟に参加してはいたものの、国内では「オーストリアが嫌い」という意見が強かったのです。しかも、戦争でオーストリアと同じ側に立つことに国民は反発していました。
さらに、三国協商側(イギリス・フランス)から「戦争に協力してくれたら、終わったあとに領土をあげるよ」と誘われたのです。「それなら協商側についた方が得だ!」と考えたイタリアは、1915年に三国同盟を離れて三国協商側として参戦します。
この裏切りはテストでもよく出るので、「イタリア=裏切りの国」として覚えておくと印象に残りますよ!
三国同盟は他にもある?戦国時代の甲相駿同盟も紹介
実は「三国同盟」という言葉、日本だけでも使われたことがあるんです!
それが、戦国時代の甲相駿三国同盟(こうそうすんさんごくどうめい)です。
この同盟は、以下の3国の間で結ばれたものです。
- 甲斐の国(山梨県)→ 武田信玄
- 相模の国(神奈川県)→ 北条氏康
- 駿河の国(静岡県)→ 今川義元
戦争で争うのではなく、「もうこの3国では争わないで平和にいこう!」という和平の約束でした。しかも、娘を嫁がせたり、息子を人質に出したりして、関係を強化していました。
この同盟はヨーロッパの三国同盟とは意味が違いますが、「三国同盟」という同じ言葉が出てくるので、テストではひっかけ問題に注意です!
総括:三国同盟と三国協商の覚え方のコツまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 三国同盟は1882年に結ばれた軍事同盟で、国はドイツ・オーストリア・イタリア(語呂:「いやおやつ」「同意」など)。
- 三国協商はゆるやかな協力関係で、国はイギリス・フランス・ロシア(語呂:「いろいろフロイ」など)。
- 違いは「軍事的な約束があるかどうか」で、同盟は強い結束、協商は話し合いベースの協力。
- 比較表で整理すると、成立年・加盟国・性質・目的・戦争での立場がわかりやすく理解できる。
- 三国同盟はフランスの孤立化が目的、三国協商はドイツの拡大阻止が目的。
- 第一次世界大戦の原因は、サラエボ事件をきっかけに同盟国と協商国が次々参戦したこと。
- 年号や構成国の語呂合わせを使うと覚えやすい(例:1882年=いやおやつ、同意=独・墺・伊)。
- イタリアは三国同盟から裏切って協商側へ(理由:オーストリアへの不満と領土欲)。
- 戦国時代にも「三国同盟」があり(甲相駿同盟)、日本史の引っかけ問題に注意。
- テスト対策として、語呂・比較・構成国・成立年・裏切りの理由を押さえるのが重要。