「子供に勉強の楽しさを伝えて欲しい」
塾の面談などでよく言われるのがこのフレーズ。
もう何度も聞きました。
保護者さんの頭の中身は多分こう。
勉強が好きになる
↓
好きだからもっと勉強する
↓
勉強して成績が上がる
一見ロジックが成立しているように思えますね?
でも、この考え方は間違っています。
そうじゃない。
今回は、「子供が勉強を嫌(いや)になる真の理由」を解説します。
子供が勉強が嫌になる真の理由は「できなくなるから」
まず結論から。
子供が勉強が嫌になってしまう理由はね、
「勉強が出来なくなったから」
これだけです。
親御さんの誤解ポイントはここにある。
ほとんどの親は、
勉強が嫌いになる
↓
やらなくなる
↓
だから点数が下がる
こう思ってる。
でも違う、そうじゃない。
正しくはこう。
勉強が出来なくなる
↓
出来ないから面白くない
↓
やりたくない
↓
やらない
↓
点数が下がる
まず、この順番を正しく理解しないと、親として大きなミスジャッジをすることになります。
「子供に勉強を好きになってもらうにはどうしたらいいか?」
こればっかり考えて、あれこれ動く。
でも、ほとんど意味がない。
なぜなら、勉強は楽しいからやるわけじゃないからね。
成績が上位の子は勉強が楽しいからやっているわけではない
親御さんに伝えたいことがあります。
「子供に勉強を楽しんでもらおう!」
この考え方は、今すぐクシャクシャに丸めてゴミ箱にシュートしてください。
ほぼ意味を持たないので。
もちろん、ごく稀に勉強がすごく好きで、のめり込む子はいますよ。
でも、これは親の努力ではなく遺伝子の問題。
そういう子。選ばれし子。
再現性はない。
でも、中学で上位になる子って、そんな子ばかりじゃないですよね?
上位層でも勉強が好きじゃない子の方が多いです。
自分自身も神戸大卒で塾長で、まあ勉強は得意ですけど、別に勉強を楽しいと思ってやったことなんてほぼない。
じゃあ、なぜ好成績をとり続けられたか?
それは、
「勉強が出来たから」
です。
勉強がそれなりに出来たから、楽しくはないけど嫌いにはならなかった。
やれば出来る事も分かっていたし、やった先にメリットが大きい事も分かっていた。
だから多少しんどくても頑張ろうと思えたし、結果頑張れた。
中学で上位層の子も、このパターンが大半でしょう。
勉強が出来る子に育てるための親の役割
「勉強って才能ゲーですか?」
ここまで読むと、そう感じる保護者さんも多いと思います。
勉強が得意な子じゃないと意味ないじゃん…
そう思うからです。
確かに、スポーツや芸術同様、勉強にも才能(素質)はある。
そしてそれは遺伝子で決まり、後から教育で変えられるものでもない。
誰もが東大に受かるわけでもない。
でも、ここで悲観的にならないで欲しいです。
確かに勉強は生まれ持ってして決まっている遺伝子が大きく影響します。
そして、遺伝子がその子の最大値をある程度決めている事は間違えないでしょう。
しかし、それなりの成績を取るのに、ズバ抜けた才能は不要です。
話を戻しますが、子供が勉強を嫌になる理由は、「出来なくなるから」です。
つまり親の役目は、
一瞬たりとも勉強を出来なくなる瞬間をつくらないこと
です。
苦手にさせないこと、ここに全力を注げるかどうかが分かれ道です。
ダメなんですよ、勉強が出来なくなる時期を作っては。
少なくとも、小学生は絶対に。
中学から勉強でつまづく子は多いですが、実際はそうじゃない。
この子達はね、そもそも小学校からずっとコケてるんですよ。
カラーテストが簡単すぎてつまづきに気づかないだけ。
問題をもう少し難しくしてテストして順位を出せば、そういう子は平均点以下にいます。
中学に入っていきなり平均点以下に落ちたわけじゃない。
ずっと平均点以下だったけど、中学でそれがようやく「見える化」されただけ。
小学校と違って中学では順位が出ちゃうので。
でも、そこで気付いても遅い。
だってその子達は、勉強がすでに出来なくなっているから。
出来ない勉強をやらされたって、面白いわけがない。
バタ足すら出来ないのに、クロールやらされてモチベ上がりますか?
包丁すら持った事ないのに、いきなりフレンチ作れますか?
分数の計算すら出来ない子が、方程式解けますか?
全部出来ない。
出来ないからやりたくない。
やらないから出来ない。
この沼にハマったら、そう簡単には抜け出せない。
勉強は、出来なくなったその瞬間が終わりの始まりです。
最後に:勉強の楽しさではなく「出来ることの楽しさ」を追求すべし
勉強は基本的に楽しいものではない。
だからこそ、そこに楽しさを求めることはナンセンスなんです。
でも、勉強という行為の中に、唯一楽しい瞬間がある。
それは、「出来るようになった瞬間」です。
どんな子も、出来ないことが出来るようになった瞬間って、目を輝かせて生き生きします。
出来るようになること
これはみんな楽しいんですよ。
だからこそ大事なのは、出来る喜びを子供に与えてあげること。
そしてそれは、小学校の期間を逃したらかなり厳しくなる。
中学校はいきなりクロールさせられますから。
小学校はバタ足から。
バタ足が出来るようになるだけでも褒めてもらえるし、そこに喜びを感じても全く恥ずかしくない時期。
勉強もそう。
分数のかけ算割り算が出来るようになるだけでも、「出来た!」と思える。
中学に行けば、方程式の文章題が出来てようやく「出来た!」と思える水準。
でも、いきなりその水準には行けない。
そこに行ける子は、小学生の間に「出来た!を積み重ねてきた子」だけ。
保護者の中には、
「小学生から追い込んで、勉強嫌いになられても困るので今は伸び伸びと…」
という考えの人もいるでしょう。
でも、大きな間違い。
ダメなんですって、出来ない状況を一瞬たりとも放置しては。
それは親の怠慢です。
意識が低いだけ。行動量も足りない。
結局最後はヤバくなってから塾に持ってきて、
「勉強の楽しさを教えてください!」
って、それは…
この失敗パターンはしばし見ますが、子の学力は親の意識と行動に左右されまくる典型例です。
当たり前の基準が低いだけ。
親の。
それがそのまま子供に伝染してるだけ。
関連:【小学生】勉強嫌いになっても困るので今は伸び伸びと…が典型的な失敗例な理由
逆に言えば、上位層のお子さんの親さんはこの真逆を行っています。
今回はこの辺で。
