子供の成績を上げるために本当に必要なものを1つあげるとしたら何か?
「進学実績がすごい塾に通わせること?」
違います。
「最高の教材で勉強させること?」
それも違います。
「英会話?」
見当違いもはなはだしい。
「自分に合った指導者との出会い?」
そうです!私です!と塾屋としては言いたいけど、それも違います。
子供の成績アップのために本当に必要なものは、
親御さん、あなた自身です。
「当たり前の基準の高さ」こそ学力向上の真の起爆剤
成績優秀な生徒を見ていて思うことがあります。
当たり前の基準が高い
・出来て当たり前
・出来ないとマズイ
この辺りの価値観が、やはり上位層には共通して見られます。
ただ、幼い子供自身が、勉強に対して自発的にこんなこと思うかな?
そんな子ほぼいないでしょう。
じゃあ、どうしてそう思えるのか?
これは、「保護者の価値観の刷り込み」に他ならない。
勉強が出来るお子さんは、家庭のカルチャーが違うんですよ。
なぜなら、親の当たり前の基準が高いからです。
・勉強は出来ることが普通
・勉強出来た方がいいに決まってるし、出来ないとヤバイ
・自分で思考するのが人間
・逃げる/誤魔化すはクズ行為
まだまだ色々ありますが、幼少期から今に至るまで、親子の対話の中で当たり前とされている基準が高い。
だから子供の当たり前の基準が他の子供より高く、精神年齢も高く、点数も高い。
全て繋がります。
子供の中の当たり前の基準の高さを決めるのは、家庭内の当たり前の基準の高さ。
つまり、親であるあなた自身の問題に他ならない。
当たり前の基準が高い子に育ったからこそ、出来なかった時は悔しいと思って反骨精神で頑張る。
当たり前の基準が高い子に育ったからこそ、難関校に行くことにメリットを感じ、目的を持って頑張り始めるタイミングも人より早くなる。
塾がこんな事言い始めたら終わりかもしれないけど、結局「親次第」です。
どの塾も商売上不利になるので言わないだけで、99.999999999%心ではそう思ってます。
自分は頭がおかしいので、文章で残してますが。
でも、それが真実。
本当のこと言って怒られるなら、まあいいや。笑
(親の)当たり前の基準が低い家庭に塾は無意味
さて、ここまで相当ヤバイことを言っているわけですが(笑)、全部事実です。
ただ、そうなら矛盾が生じますよね?
「なんで塾やってんだ?」と。
「親次第なら金払って塾行かす意味ねーじゃん」と。
はい、本質的にはそうですよ。
だって、どれだけ良質な授業をしても、どれだけ良質な教材を揃えても、どれだけノウハウを伝えても、子供が実践しなかったら無意味なわけですから。
“実践できるかどうか”
ここにその子の当たり前の基準の高さが影響して、それを決めるのが親の教育次第って話なので。
だから、当たり前の基準が低いご家庭に、塾は本質的に無意味なのです。
塾でやる気やモチベupの話をしても、結局当たり前の基準が低い家庭に戻されますから。
昔あったのは、
「今回のテストはいいから、次回頑張れ!」
と言って、旅行と部活を優先させたご家庭。
価値観の優先順位についていちゃもんをつける気はありませんが、それで成績を上げてくれってのは無理な話。
こんな声かけを1度でもされたら、子供の意識は低いままでしょう。
塾の努力は水の泡…
ただ、中学までなら塾の管理学習でゴリゴリ縛って鬼詰させれば、点数上がる子は上がります。
でも、そこに価値がどれだけあるのかって話です。
人に管理されてないと結果が出せないって、社会人として機能するのか疑問です。
いや、するわけない。
少なくとも、経営者目線でそんな人を将来雇いたいとは1ミリ足りとも思わない。
最後に:成績アップのために塾が出来ること
最後に、それでも自分が塾をやっている理由について。
これはね、「少しでも良くしたいから」です。
と言うのも、子供の地頭そのものは塾では伸ばせませんが、テストの点数を上げることは出来ます。
なぜなら、問題を解く上でのテクニック的な部分は、やはりテクニックとして指導してあげたほうが伸びるからです。
問題を解く順番とかもそう。
正しい順番で解くようアドバイスしたり、テストして課題を見つけてあげたり、工夫で上がる点数は絶対にあるので。
最大値を引き出せている子なんて、実際はほとんどいませんから。
あとは、当たり前の基準を上げると言うのも、ほんの少しなら手助け出来ます。
前提として、当たり前の基準はほぼ親で決まるのですが、ほんの少しなら塾もそこに肉付け出来ます。
毎回の授業の中でモチベが上がる話をしてみたり、勉強は出来ないとマズイと言う風潮を塾の中で共有してあげたりね。
これで全員が全員変わるわけじゃないけど、変わる子は変わったりするんですよ。
化ける子は化ける。
だからこの仕事をしてるって言うのもあります。やりがいがあるので。
今回はこのあたりで。
