英語が全くできない中学生におすすめの問題集は何ですか?

これは塾講師をしていると頻繁に聞かれる質問です。つまり、それほどまでに英語が全くできない中学生が多いということです。

英語に関しては、全国どこの中学校でも平均点が他教科よりも低い傾向があります。30点以下の子も学年の25%はいるような状況です…

そこで本記事では、英語が全くできない中学生が使うべき問題集をまとめて紹介します。

現役の塾長目線で市販教材の中で使えるものをピックアップして紹介します。

英語が全くできない中学生が使うべき問題集まとめ

まず最初に、市販で販売されている教材の中で、英語が全く出来ない中学生にオススメできる問題集を紹介していきます。

それぞれ、簡単に特徴についても触れていきます。

①中1英語をひとつひとつわかりやすく

1冊目は、「中1英語をひとつひとつわかりやすく」です。

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おそらくですが、これ以上に簡単で問題数も少なくてレイアウトも見やすい教材は市販では他にありません。小学校6年生ぐらいから取り組ませてもいい教材で、勉強が出来ない中学生にはピッタリです。

この問題集の最大の強みは、「完成までのスパンが短いこと」です。

英語ができない中学生は、分厚い問題集に耐久できません。なので、まずは薄い問題集でそれなりに達成感を味わってもらう必要があります。

なお、このシリーズは中2と中3も展開されています。

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英語ができないのであれば、迷わず中1から始めましょう。

英語ができない子は基本的に「時制」が分かっていません。時制はほとんど1年生で習います。

なので、中1英語さえ出来てしまえば、その後って意外と英語は楽に感じる子もいます。国語力が弱すぎない限り、まだ修復の余地はあるので諦めないでください。

②できた!中1英語 文法 (中学基礎がため100%)

公文が出している「できた!中1英語 文法 (中学基礎がため100%)」もオススメです。この問題集も完全に基礎に振り切っています。

よって、中1英語の最初から学び直す系の問題集として有効活用できます。

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苦手すぎる子には少し問題が多いかな?というのがデメリットではあります。

しかし、最初に紹介した「中1英語をひとつひとつわかりやすく」は問題数が少なすぎます。入口としてはいいのですが、それだけでは焼け石に水であることに変わりはないです。

そんな時、公文の基礎固めシリーズは非常に重宝します。中2と中3バージョンもありますが、そちらもオススメです。

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なお、このシリーズは数学バージョンもかなりいいです。特に計算分野に絞っているシリーズが個人的には超オススメです。

本筋からズレますが、数学が苦手な子は以下の問題集もセットで購入してもいいと思います。

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③わからないをわかるにかえる 中1英語

文理出版が出している、もオススメです。オールカラーで見やすいレイアウトです。

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感覚的な評価ですが、「中1英語をひとつひとつわかりやすく」を少しだけ難しくした問題集です。

そのため、「中1英語をひとつひとつわかりやすく」をやって、その後に「わからないをわかるにかえる 中1英語」に取り組むみたいなやり方もありです。

これらの簡単な問題集がスラスラ解けるようになった後に、公文の問題集に行くのもアリです。

なお、このシリーズにも中2&中3があります。途中で英語に躓いたと思う人は、中1をスキップしてもいいです。

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④ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる 中1英語

「ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる中1英語」は最近人気ですね。これも基礎の徹底に振り切っている問題集の1つです。

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この問題集の一番いいところは、「動画解説」が付いていることです。

英語ができない子の大半は活字を自分で読んで処理することも苦手です。そのため、自主学習においても動画がないと厳しい子も多い。

そんなとき、動画解説付きは嬉しいです。

⑤とにかく基礎のキソ 中1英語

数研出版の「とにかく基礎のキソ 中1英語」も英語初心者向きです。

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タイトルの通り、基礎のキソって感じです。ただ、今回紹介したシリーズの中では一番マイナーです。

なんだかんだで、学研の「中1英語をひとつひとつわかりやすく」や文理の「わからないをわかるにかえる 中1英語」が売れています。

個人的にもこの2冊は最初に取り組むべき1冊としては納得できます。

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英語が全くできない中学生が使うべき問題集が分かったら

英語が全くできない中学生は、問題集選びだけでは現状を打開することはできません。

ここでは、英語が全くできない中学生に対して、アドバイスや注意点も併せてお伝えします。

英語が全くできない原因は生活習慣

中学生相手に現場で指導をしていると、英語ができない子に必ず遭遇します。

そして、そのような生徒には共通項があります。それは、生活習慣が無茶苦茶ということです。

睡眠時間が無茶苦茶だったり、スマホなどは無法地帯になっていることも多いです。こららの生活習慣の改善なしに、英語の点数を上げるのはほぼ無理だと思ってください。

甘々の個別指導に放り込むなどもお金の無駄です。

中1の英語クラッシュは心配しすぎなくてもOK

昨今の中1英語は、明らかに難しくなりました。

中1の教科書にいきなりbe動詞と一般動詞を混ぜ、小学校で習った英単語はできる前提で授業も進みます。しかし、ほとんどの中1生は小学校の単語なんて覚えていません。

これだと、言語能力がそれなりに高い地頭のいい子以外は英語は取れません。

昨今の英語教育というのは、そのぐらい無茶苦茶です。子供の問題ではなくカリキュラムの問題が大きいと思ってください。

結果的に中1の英語のテストで死人が出る「英語クラッシュ」が続出しますが、中2に上がっていくにつれて徐々に治る子が出ます。

問題なのは言語能力自体が弱い子

英語はカリキュラム的に地頭のいい子以外は、基本的に中1で一度洗礼を受けます。しかし、力のある学習塾に一年程度通えば、英語に関してはかなり改善されます。

ただ、それでも半年ぐらいは最低でも欲しいのが現場の意見です。

しかし、そもそも国語力が弱すぎて文法の概念(品詞分解など)が分からない子は厳しいのが実情です。この子達は、英単語の暗記も弱い傾向にあります。

そうなると、英語に関してはどうしても沈んでしまいます。この現実を、親はある程度受け入れる必要があります。

英語が全くできない状態が中3でも見られる場合

中3になっても全く英語ができない…こんなケースは非常によくある話です。この場合、高校受験における戦略が非常に大事になります。

正直なところ、中3で英語が全くダメな場合、高校受験には間に合わないと思っておいた方がいいです。

高校入試の英語で得点しようとすると、単語暗記や文法だけでなく「長文読解」まで仕上げないとまるで意味をなしません。しかし、中3で文法や単語がガタガタだと、物理的に長文読解まで手が回りません。

つまり、英語については詰んだことになります。

この場合、他教科でどれだけカバーできるかを現実的に考えるしか手はありません。場合によっては志望校を下げることもあり得ます。

こうならないためにも、英語だけは絶対に早めに手を打ってください。

英語が全くできない原因が「学習障害」の場合

英語が全くできない子の中には、「学習障害」の子もいます。また、平均的な知能と学習障害の間にいる「境界知能」の子も結構います。

この場合は、先ほど紹介した問題集学習では改善されないことが多いです。

これは英語学習ができない理由が、努力や工夫の問題ではなく先天的なIQに原因があるからです。

もちろん、どこかで爆発して学力が上がるみたいな事例はないわけではないでしょう。しかし、それは「外れ値」である可能性が高いです。

英語ができない原因が「学習障害」である場合は、専門機関に頼る等の別途対策が必要になります。

総括:英語が全くできない中学生が使うべき問題集まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

英語が全くできない中学生におすすめの問題集

  1. 中1英語をひとつひとつわかりやすく
    • 問題数が少なく完成までのスパンが短い。
    • 見やすいレイアウトで初心者向け。
    • シリーズとして中2・中3版もある。
  2. できた!中1英語 文法 (中学基礎がため100%)
    • 基礎文法に特化した問題集。
    • 問題数はやや多めで、基礎を固めたい場合に最適。
    • シリーズとして中2・中3版もある。
  3. わからないをわかるにかえる 中1英語
    • 「ひとつひとつ」シリーズよりやや難易度が高い。
    • ステップアップとして使用可能。
    • 中2・中3版も展開。
  4. ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる 中1英語
    • 動画解説付きで視覚的な学習が可能。
    • 活字が苦手な子にも適している。
  5. とにかく基礎のキソ 中1英語
    • 基礎中の基礎にフォーカス。
    • 他の問題集と比べてマイナーだが初心者向き。

問題集だけでは現状打開は難しい

  1. 英語ができない原因は生活習慣
    • スマホの使いすぎや睡眠不足などの生活習慣の乱れが原因の場合が多い。
    • 生活習慣の改善が必要。
  2. 中1の英語クラッシュは心配しすぎなくてもOK
    • カリキュラムの影響で中1英語が難化しており、洗礼を受ける子が多い。
    • 中2以降で復調する可能性がある。
  3. 言語能力自体が弱い子は注意
    • 国語力が低い子は文法の概念理解が難しく、英単語暗記も弱い傾向にある。
    • 長期的な対策が必要。
  4. 中3でも英語ができない場合の対応
    • 高校入試に間に合わないことを想定し、他教科でのカバーを検討。
    • 志望校の見直しも視野に入れる。
  5. 学習障害が原因の場合
    • 努力や工夫では改善が難しい場合もある。
    • 専門機関に相談して対策を講じる必要がある。

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市販教材でおすすめ教材を知りたい人には、以下におすすめ参考書・問題集をまとめた記事を掲載しておきます。

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こちらは、高校入試の勉強法の全て(どの教科からやるか・どの時期に何をやるかなど)がかなり細かく書かれています。