偏差値60の高校を目指す場合、一般的に内申点はどのくらいあればいいものなのでしょうか?

高校受験で公立高校を考える場合、内申点は非常に大きなウェイトを占めます。特に都会の受験では内申点の差がそのまま合否を分けることも多く、内申点の役割は極めて大きいです。

結論から言うと、偏差値60の高校なら内申点は36/45が1つの目安になると思います。本番の得点で逆転はできるとは言え、一般的な目安はこんなものです。

本記事では、偏差値60の高校を受験するのに必要な内申点について徹底解説します。

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偏差値60の高校に行くには内申点はいくつ必要か

冒頭でも少し触れましたが、まず最初に偏差値60の高校を受験する上で必要とされている内申点の水準について解説します。

偏差値60の高校に行くのに必要な内申点:36/45

偏差値60の高校に行くのに必要な内申点は、「36/45」程度だと思います。キリよく35にしてもいいかな?とも思いました。

イメージ的には、オール4の生徒を想定しています。オール4だと4×9=36になるのでそれも根拠の1つです。自塾の塾生や近隣の中学校の受験結果を見ても、おおよそこの内申点の推定値にズレはないと思います。

都会の受験では内申点はかなり重要

なお、自塾は兵庫県神戸市にあり、全国的に見れば都会に位置します。

そんな地域で塾をやっている人間からすると、内申点は極めて重要です。特に兵庫県は内心比重が恐ろしく高い県なので、他県よりも内申に敏感なのかもしれません。

都心部の公立受験の特徴は、偏差値で高校がバチンと分かれていることです。そのため、偏差値ごとに概ね必要な内申点は決まっています。

ちなみに、自塾のあるエリアだと偏差値60の高校は「葺合高校」です。葺合高校に合格する子の平均的な内申点がオール4とされています。内申がそれを下回ると本番の得点でひっくり返すしか合格できません。

しかし、偏差値60は決して上位校と言って良いかわからない水準です…

偏差値65以上の高校受験であれば本番で爆発する子もいますが、偏差値60以下だと本番で高得点を取ると言うのはスペック的にやや厳しいものがあります。

本番テストは得意なんだけど内申点が低いみたいなタイプは逆転の余地がありますが、それ以外はほとんど本番逆転は起こっていません。ゆえに、都会で偏差値60の高校を受ける場合は、内申点は絶対に落としたくないのです。

地方の偏差値60の高校だと話が変わってくる

なお、ここまでは都会エリアの偏差値60の高校を前提として解説してきました。しかし、地方で偏差値60ぐらいの高校を受けるとなると、話が大きく変わってきます。

正直、地方の偏差値60の高校は生徒層がピンキリになっていることがあります。田舎の地域だと、進学校の数がそもそも少ないことは珍しくありません。

そうなると、内申点40の子と内申点30の子が同じ偏差値60の高校を目指すという事例も普通に発生してしまいます。定員割れに近い高校では、こんな現象は結構普通に起こります。

この場合、仮に内申点が平均相場より低くても合格できるチャンスは十分にあるでしょう。ただし、進学後の高校の中での順位は激しく差がつきます。進学先もえげついレベルで左が開きます。

偏差値60の高校に必要な内申点:現実的なレベル感

偏差値60の高校を受験しようと考える人は多いです。そして、そのために必要な内申点を調べているのだと思います。

ただ、偏差値60の高校の難易度を適切に把握できていない生徒や保護者が非常に多いと感じます。少なくとも、塾にくる相談を聞く限りそう思わざるを得ないです。

ここからは、内申点の水準も踏まえて、偏差値60がどう言う水準で、何が求められるのか現実を突きつけていくので覚悟してください。

偏差値60は上位16%

そもそも、偏差値60とは全体の母数の中でどれくらいの割合かご存知ですか?

一般論(数学的な話)で言えば、偏差値60は上位16%に相当します。仮に1学年150人の学校であれば、上位24番ぐらいの順位に位置する人間ということです。

そのため、数値からみた偏差値60と言うのはかなり高いことが分かります。

高校偏差値60の実態

上記で紹介したのは、あくまで一般的な偏差値の考え方です。しかし、実際の高校受験のデータを見る限りそこまでハードルは高くないです。近隣の中学校の進学実績を見る限り、1学年160人の場合だと上位30番目までに入れていれば、偏差値60の高校に合格できています。

160人中30番なので、学年の中でも上位28%ぐらいが相場です。しかしそれでも、学年の中で約3割には入り込まないと狙えない水準だと言うことが分かります。

オール4を取ることの難しさ

偏差値60の高校を狙う場合、内申点を確保することの難しさをちゃんと理解しておく必要があります。

先述しましたが、都心部の場合だと内申点は35〜36程度必要です。つまり、オール4の水準を狙わないといけません。問題なのは、オール4はどれだけ大変かと言うこと。

そもそも、評定で4がつくためには、全体の何%以内に入ればいいか知っていますか?

結論、評定4は学年全体の約36%程度と言われています。

評定5になる生徒が上位12%程度で、その下24%がギリギリ4で収まる水準です。なので、全体的な立ち位置で見れば上位36%以内ということになります。そして、オール4を取るなら、全ての教科で上位36%に入っていないといけないということです。

もちろん、苦手な教科に関しては、どうしたって4が取れないものもあるでしょう。しかしその場合、代わりに何かの教科を5にしないと計算が合わなくなります。

4を取るだけなら上位36%でいいですが、5を取ろうとすれば上位12%の水準にいかなければいけないです。こうなると、一気にハードルが上がることが分かると思います。

このことから、オール4を取るというのはかなり難しいことが分かります。

現実的には5と3が点在していることが多い

これまで、オール4に近い水準の内申点の生徒を何人も見ました。評定で言えば「36/45」みたいな生徒です。

しかしこの子達の多くは、綺麗にオール4になっていませんでした。

人にもよりますが、4になる教科が多いが、3と5が散らばっていることが多かったです。正直、綺麗に全部4で揃えるのって一番難しいです。完璧にオールラウンダータイプじゃないと無理なので。

でも、人間なので得意不得意は誰にだってあるもの。だから、3になる教科をうまく5でカバーし、結果的にオール4と同じ水準に持っていく子が多いのが実態です。

ただしこれは、「得意教科がなく5を作れない子は厳しい」という残酷な現実を物語っているとも言えます。保護者さんは特にこの現実を受け止めなくてはいけません。

思っている以上に、オール4の壁は険しいのです。

※なお、中学生の通知表の成績に対する塾講師の忖度ない本音の厳しい評価は以下のとおりです。本当のことしか書いていないので、心臓の悪い方は読まないでください。

総括:偏差値60の高校に行くには内申点はいくつ必要かまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

1. 偏差値60の高校に必要な内申点

  • 必要な内申点は 36/45 程度(オール4相当)が目安。
  • 本番の得点で逆転は可能だが、内申点が重要な地域では目安を下回ると厳しい。

2. 都会の受験事情

  • 都心部では内申点の比重が非常に高い(例:兵庫県は特に内申が重視される)。
  • 偏差値60以下の高校では、本番での逆転は難しく、内申点を確保することが重要。

3. 地方の受験事情

  • 地方では内申点がピンキリになることが多く、平均を下回っても合格できるケースがある。
  • 定員割れの高校では内申点の影響が低くなるが、進学後の成績や進路に大きな差が出る。

4. 偏差値60の位置付け

  • 偏差値60は上位16%に相当する水準(学年150人中で上位24人程度)。
  • 実際の受験では上位28%程度(1学年160人中30番以内)でも合格可能なケースが多い。

5. オール4の難しさ

  • 評定4を取るには学年全体の上位36%に入る必要がある。
  • すべての教科で上位36%以内に入るのは難しく、得意科目を5にして補う必要がある。

6. 実際の内申点分布

  • 綺麗にオール4で揃える生徒は少なく、5や3が混ざることが多い。
  • 得意科目がない場合、内申点を上げるのが厳しい現実がある。

7. 保護者への現実的なアドバイス

  • オール4の壁は高いが、内申点確保が偏差値60の高校受験では非常に重要。
  • 得意科目を伸ばし、不得意科目をカバーする戦略が必要。

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