円錐の体積を簡単に求める方法を知りたいですか?
この記事では、中学生でもすぐに実践できる計算の裏ワザや、高さがわからない場合の対処法を丁寧に解説します。
公式を使った基本的な方法から、母線や展開図を活用した応用テクニックまで、幅広くカバーしています。
「なぜ円錐の体積は円柱の1/3になるのか?」といった疑問にもわかりやすく答えるので、数学が苦手な人でも安心!
この記事を読めば、円錐の体積問題をスムーズに解けるようになりますよ。さあ、解説を読み進めて、計算のコツをマスターしましょう!
円錐の体積の求め方と裏ワザを徹底解説

円錐の体積を計算する際、公式に頼るのが一般的ですが、実は簡単に計算できる「裏ワザ」が存在します。
ここでは、公式を基本にした体積の求め方から、裏ワザを使った効率的な計算方法まで幅広く解説します。
また、円錐の高さがわからない場合や母線を活用する方法、展開図から体積を導き出すステップについても詳しく説明します。
円錐の体積を簡単に求める裏ワザとは?
円錐の体積を簡単に求める方法があります。
それは 「円柱の体積を計算して、それを3で割る」 という裏ワザです!
公式を覚えなくても計算できるのでとても便利です。
例題:底面の半径 r=3cm、高さh=6cm の円錐の場合

1. 円柱の体積を求める
円柱の体積 = π × r² × h = π × 3² × 6 = 54π cm³
2. それを3で割る
円錐の体積 = 1/3 × 円柱の体積 = 1/3 × 54π = 18π cm³
公式を覚えれば簡単!体積計算の基本
もちろん、公式を覚えておけば、どんな問題でも応用が効きます。
円錐の体積を求める公式は以下の通りです。
V = 1/3 × π × r² × h
ここで:
- r は底面の半径
- h は高さ
例題:底面の半径が4cm、高さが9cmの円錐の体積を求めよ。
V = 1/3 × π × r² × h
= 1/3 × π × 4² × 9
= 1/3 × π × 144
= 48π cm³
公式を覚えていれば、すばやく計算できますね!
高さがわからない時の対処法を解説
高さが分からない場合でも、三平方の定理を使えば高さを計算できます。
手順
- 三平方の定理を使って高さ h を求めます。
h = √(l² – r²)
- 計算した高さを公式に代入します。
例題:半径 r=5 cm、母線 l=13cm の場合

※高さ12cmが分かっていないとします。
h = √(l² – r²)= √(13² – 5²)
= √(169 – 25)
= √144
= 12 cm
高さ h=12 cm を求めたら、通常の公式で体積を計算できます高さが分かれば、体積を求める公式に代入するだけです!
母線を使った体積の求め方
母線の長さ(l) が与えられている場合、三平方の定理を使って高さ h を求めてから、通常の公式で体積を計算します。
例題:母線 l =10cm、底面半径 r= 6cm の場合
高さを計算h = √(l² – r²)
= √(10² – 6²)
= √(100 – 36)
= √64
= 8 cm
ここまできたら、あとは体積の計算だけです。
体積を計算
V = 1/3 × π × r² × h
= 1/3 × π × 6² × 8
= 1/3 × π × 288
= 96π cm³
展開図から体積を導く方法
「展開図から円錐の体積を求める方法」をわかりやすく説明します。
展開図があると一見複雑そうに見えますが、手順を一つずつ整理すれば簡単です!
1. 展開図の読み取り
まず、展開図が与えられたとき、以下のポイントを確認します:
- 底面の半径 (r):展開図の円形部分の半径。
- 母線 (l):展開図の扇形部分の斜辺にあたる長さ。
展開図を見ると、この2つが明確に示されています。
たとえば、底面の半径 r = 4cm、母線 l = 5cm と書かれている場合を考えてみましょう。
2. 高さ (h) を三平方の定理で計算
円錐の高さ h は底面半径 r と母線 l を使って、三平方の定理を用いて求めます。
高さを計算
h = √(l² – r²)
= √(5² – 4²)
= √(25 – 16)
= √9
= 3 cm
これで高さが求まりました!
3. 体積の公式に代入
高さ h を求めたら、円錐の体積を公式に代入して計算します。公式は以下の通りです。
体積を計算
V = (1/3) × π × r² × h
= (1/3) × π × 4² × 3
= (1/3) × π × 48
= 16π cm³
円錐の体積の求め方裏ワザ:なぜ1/3か

円錐の体積を計算する際に「なぜこの公式になるのか?」や「公式を使わない方法もあるの?」など、疑問を持つ中学生が多いですよね。
ここでは、円錐の体積をもっと深く理解できるように、公式の背景や計算のコツをわかりやすく解説します!
なぜ円錐の体積は円柱の1/3になるのか?
まず、円錐の体積公式は次のようになります。
V = (1/3) × π × r² × h
この公式の「1/3」はどこから来るのでしょうか?
これは、円錐が円柱の1/3の体積だからです。
簡単に説明すると、同じ底面積と高さを持つ円柱と円錐を比べると、円錐はその中にちょうど3個入るような形になっています。
実験で理解する方法
実際に確認するには、次のような実験を試してみてください:
- 同じ底面積と高さを持つ円柱と円錐の容器を用意します。
- 円錐の容器に水を満たし、それを円柱の容器に移します。
- これを繰り返すと、円錐3杯分で円柱がちょうど満杯になります。
この実験を思い出しながら公式を使うと、なぜ「1/3」が必要なのかが納得できるはずです!
中学生でもわかる簡単な計算例
次に、具体的な計算例を使って体積を求めてみましょう。
例題
底面の半径 r = 4 cm、高さ h =9 cm の円錐の体積を求めます。
公式に代入
まずは公式に値を代入します。
V = (1/3) × π × r² × h
= (1/3) × π × 4² × 9
底面積を計算
rの2乗は16 なので、底面積は次のようになります。
底面積 = π × 16
高さを掛ける
底面積に高さ h = 9 を掛けます。
π × 16 × 9 = 144π
3で割る
最後に3で割ります。
V = (1/3) × 144π = 48π cm³
答え:この円錐の体積は 48π cm³ です。
よくある間違いを防ぐポイント
円錐の体積を計算するとき、中学生がよくやってしまう間違いを紹介します。
- 高さと母線を混同する
高さ h と母線 l は違います。問題文をよく読んで確認しましょう。 - 3で割るのを忘れる
円柱と同じ体積を計算してしまいがちです。必ず最後に「1/3」を掛けるのを忘れないでください。 - 符号ミス
三平方の定理を使うときに引き算を間違えることがあります。特に負の値が出ないように注意しましょう。 - 単位を間違える
答えの単位は必ず cm³ です。面積や長さの単位と混同しないようにしましょう。
総括:【中学生】円錐の体積の求め方裏ワザまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
円錐の体積の求め方裏ワザ
- 円錐の体積は「円柱の体積 ÷ 3」で計算可能。
- 公式を使わず、円柱を基にした簡易計算で求められる。
円錐の体積公式
- 公式:V = (1/3) × π × r² × h
- rは底面の半径、hは高さ。
裏ワザの計算例
- 例:底面半径r=3cm、高さh=6cmの円錐。
- 円柱の体積:π × 3² × 6 = 54π cm³
- 円錐の体積:54π ÷ 3 = 18π cm³。
高さがわからない場合の対処法
- 三平方の定理を使って高さhを求める。
- 公式:h = √(l² – r²)
- 例:母線l=13cm、底面半径r=5cmの場合、高さh=12cm。
母線を使った計算例
- 例:母線l=10cm、底面半径r=6cm。
- 高さ:h = √(10² – 6²) = 8cm
- 体積:V = (1/3) × π × 6² × 8 = 96π cm³。
展開図から体積を求める方法
- 展開図から底面半径rと母線lを確認。
- 高さを三平方の定理で求め、公式に代入して計算。
なぜ1/3になるのか
- 円錐は同じ底面積・高さを持つ円柱の1/3の体積。
- 実験で水を使うと円錐3杯分で円柱1杯になる。
簡単な計算例
- 例:底面半径r=4cm、高さh=9cmの円錐。
- V = (1/3) × π × 4² × 9 = 48π cm³。
よくある間違いを防ぐポイント
- 高さと母線の混同:高さhと母線lを区別する。
- 公式での「1/3」を忘れる:円柱の体積をそのまま計算しない。
- 単位のミス:答えは必ずcm³で表記する。
総括
- 裏ワザを使えば簡単に計算できる。
- 基本公式や展開図の活用、高さが不明な場合の対応も覚えておくと便利。
- よくある間違いを意識しながら計算すれば、正確に解けるようになる。