「甲南大学って、なんか“恥ずかしい大学”なんじゃないの?」

そんな声をSNSや掲示板で目にして、不安に感じている受験生や保護者の方は少なくありません。また「東京の大学でいうとどのランク?」という視点も、地方大学を検討する際には重要なポイントになります。

しかし実際にデータを確認してみると、甲南大学は決して“恥ずかしい”大学ではなく、関西でも評価の高い中堅上位の私立大学です。

この記事では、偏差値・就職実績・大学イメージなどをもとに、「甲南大学が本当に“恥ずかしい”のか?」「東京でいうとどの大学に近いのか?」という疑問を徹底的に検証します。

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編集:ぴあ
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甲南大学は恥ずかしい?偏差値・評判・就職データ

ネットでよく見かける「甲南大学=恥ずかしい」という意見は、果たして本当に正しいのでしょうか?ここでは、偏差値や就職実績、学生の印象やSNSの評判まで、多角的に甲南大学の実情を見ていきます。

甲南大学の偏差値は本当に低いのか

「甲南大学は偏差値が低いのでは?」と心配する声もありますが、最新の2025年度予想データを見ると、その印象は大きく異なります。

甲南大学の偏差値は全体で45.0~55.0の範囲に収まっており、特に文系学部は中堅上位に位置しています。以下の表は、学部・学科別の詳細な偏差値です。

学部名学科名偏差値
文学部歴史文化学科52.5~55.0
文学部日本語日本文学科50.0~52.5
文学部社会学科、人間科学科50.0
文学部英語英米文学科47.5~50.0
法学部法学科47.5
経済学部経済学科47.5
経営学部経営学科47.5~50.0
グローバル教養学環50.0
マネジメント創造学部47.5
フロンティアサイエンス学部生命化学科47.5
理工学部生物・物理・化学系45.0~47.5
知能情報学部知能情報学科45.0~47.5

引用:スタディサプリ進路

このように、特に文系の偏差値は50を超える学科も多く、世間で言われるような「Fラン」大学の水準(偏差値40以下)とは明確に一線を画しています。甲南大学は“恥ずかしい”どころか、関西中堅上位の実力派大学といえるでしょう。

Fラン大学ではない?産近甲龍としてのポジション

甲南大学は「産近甲龍」と呼ばれる、関西の有力私立大学グループの一角を担っています。このグループには、近畿大学・京都産業大学・龍谷大学・甲南大学の4校が含まれ、関西における「準難関~中堅上位」大学として広く認識されています。以下は、2024年時点での偏差値帯と就職率の平均値をまとめた比較表です。

大学名偏差値帯平均就職率
近畿大学42.5~65約97.3%
龍谷大学37.5~55約96.0%
京都産業大学42.5~50.0約96.5%
甲南大学45~5597.8%

引用:逆転合格.com

注目すべきは、甲南大学の就職率の高さと偏差値の安定感。就職率97.8%は産近甲龍の中でもトップクラスで、文系学部を中心に偏差値50前後の学科が多数存在します。

これらの数値から見ても、甲南大学は「Fラン」どころか、確かな学力と社会的信頼を備えた実力校といえます。「Fラン」という言葉に惑わされることなく、データでその価値を見極めることが重要です。

甲南大学の就職率は?実は7割が大企業・公務員に就職

「甲南大学は就職に弱いのでは?」と不安に思っている方も多いかもしれません。しかし実際には、就職希望者の大多数が内定を獲得しており、高い就職率を誇っています。以下は、2023年度(2023年4月~2024年3月)の学部別就職データです。

学部名卒業者数就職希望者数就職者数就職率
文学部40134333798.2%
経済学部34732031799.1%
法学部33930529897.7%
経営学部35432932598.8%
マネジメント創造17816416298.8%

引用:パスナビ

就職先には、三井住友信託銀行、東京海上日動、NTTデータ、JTB、積水ハウス、富士フイルム、ヤンマー、ANA関西空港など大手企業が多数名を連ねており、安定したキャリア支援と企業からの信頼の厚さがうかがえます。また、公務員や教員への就職も毎年一定数あり、バランスのとれた進路実績を残しています。数字で見れば、「就職に不利」というイメージは誤解と言わざるを得ません。

SNSで言われる「恥ずかしい」の真偽:評判・口コミを調査

SNSでは「甲南大学は恥ずかしい」といった否定的な意見も見られますが、実際には肯定的な声も多く存在します。

否定的な意見

  • 「関関同立に届かないから滑り止め感がある」
  • 「周りから“どこそれ?”と聞かれることも」

肯定的な意見

  • 「就職サポートが手厚くて助かる」
  • 「キャンパスがきれいで通いやすい」
  • 「附属出身でブランドに愛着がある」

このように、ネット上の声は一面的なものであり、全体像をつかむには実際のデータや在学生・卒業生の声をバランスよく見ることが大切です。

「お金持ち大学」というイメージと実態のギャップ

甲南大学は「お金持ちの子が通う大学」「お嬢様・ボンボン大学」といったイメージを持たれがちです。これは、キャンパスが高級住宅地・神戸市東灘区岡本に位置しており、洗練された雰囲気やおしゃれな学生が多いという印象が先行しているためです。

また、甲南学園の附属校(甲南高校・中学)からエスカレーター式で進学する学生が一定数いることも、このイメージを補強しています。

しかし、実態としては多様な背景を持つ学生が在籍しています。特に現在は一般受験での入学者が大多数を占めており、全国からの地方出身者や公立高校出身者も珍しくありません。附属出身者が全体の過半数を占めているわけではなく、「選ばれた家庭の子どもしか通えない」というのは誤解です。

甲南大学が恥ずかしいは誤解:関東でいうとどのレベルか

関西では「産近甲龍」の一角として知られる甲南大学ですが、関東圏の受験生にとっては「関東でいうとどの大学レベル?」という比較は進学判断の重要な軸になります。ここでは、偏差値・校風・就職・卒業生実績など多方面から、関東私立大学との対応関係を検証します。

偏差値比較でみる「甲南大学=日東駒専 or 成成明学?」

甲南大学と関東の代表的な中堅私大グループである「日東駒専」「成成明学獨國武」の偏差値を比較してみましょう。

大学名主な偏差値帯(文系学部)
日本大学35.0〜65.0
東洋大学42.5〜57.5
駒澤大学40.0〜57.5
専修大学45.0〜55.0
成城大学50.0〜57.5
成蹊大学47.5〜57.5
明治学院大学47.5〜62.5
甲南大学45.0〜55.0

このように、甲南大学の偏差値帯は日東駒専とほぼ重なっており、一部学部では成成明学にも匹敵します。東京でいえば“日東駒専〜成成明学の中間”と見るのが適切です。

校風やブランドイメージでは「成城大学・成蹊大学」に近い

甲南大学の校風やブランドイメージは、関西圏において「おしゃれで品がある」「育ちの良い学生が多い」といった印象を持たれています。

これは神戸市東灘区という高級住宅街に位置し、附属高校からの内部進学者が一定数いることが一因です。こうした背景から、大学の雰囲気自体がどこか落ち着いた上品さを漂わせており、校内のファッションや言動にもそうした傾向が現れています。

このような特徴は、関東における「成城大学」や「成蹊大学」といった大学と非常に似ています。いずれも“学力”だけでなく“人柄や環境、雰囲気”といったソフト面の価値が重視され、学生も比較的穏やかで育ちの良さを感じさせる層が中心です。

また、これらの大学群では「派手さ」よりも「清楚さ」「上品さ」が魅力とされ、大学選びにおいて“空気感”を重視する受験生から支持されています。

東京の企業からの評価は?就職面で見る比較

地方私大は「東京の企業では不利なのでは?」という心配もありますが、甲南大学は大手企業・公務員への就職率が高く、関西圏だけでなく東京の企業からの採用実績もあります。

具体的には、東京海上日動、三井住友信託銀行、NTTデータ、日立システムズ、富士ソフト、JTBなど、全国規模の企業に多数の就職実績を持っています。

就職力という点では、成成明学・日東駒専と同等レベルであり、地域差があるとはいえ、甲南大学の学歴が不利になるケースは少ないといえるでしょう。

卒業生の実績で見る大学力:有名企業社長・起業家も輩出

甲南大学は、実業界や文化界においても多くの実績ある卒業生を輩出しており、その“大学力”は全国的にも高く評価されています。特に企業経営の分野では、誰もが知るような大企業のトップに立つ卒業生が多数存在します。以下はその一部を示した一覧表です。

卒業生名所属・役職
水野明人ミズノ株式会社 代表取締役社長
吉野俊昭ロート製薬株式会社 COO
葉田順治エレコム株式会社 取締役社長
堀場厚堀場製作所 代表取締役会長兼社長
市川典男象印マホービン 代表取締役社長
塩野元三塩野義製薬株式会社 元社長
徳重敦之東京エレクトロンデバイス株式会社 代表取締役社長
山口信二モロゾフ株式会社 代表取締役社長
藤本孝明ビオフェルミン製薬株式会社 代表取締役社長

このような実績は、成蹊大学や成城大学といった東京の中堅上位私大と同等、あるいはそれ以上とも言えるレベルです。

「甲南大学は学歴的に不利」「就職に弱い」といったイメージは、少なくとも卒業生の経済界での活躍を見る限り、明らかに誤解であるといえるでしょう。ブランド大学としての実力を、OBの活躍がしっかり証明しています。

「関東でいうとどこ?」受験生が参考にすべき選び方の視点

偏差値や就職実績だけで大学を選ぶのではなく、「自分に合った環境か?」という視点も大切です。たとえば、甲南大学は少人数制での教育、神戸という立地、学生同士の雰囲気など、学習環境や生活環境が整っています。

また、東京と地方では大学の“見え方”が異なります。関西では甲南大学は「中堅上位のおしゃれな大学」として認識されており、その評価は地元企業にも通じています。

進学先として検討する際は、「関東で言うとどの大学か」だけでなく、自分の希望する就職先やライフスタイルとも照らし合わせて、総合的に判断するのがベストです。

総括:甲南大学が恥ずかしいわけない!まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 甲南大学は“恥ずかしい”大学ではない
    • 偏差値は45.0〜55.0で文系は中堅上位クラス。
    • 偏差値40以下のFランとは明確に異なる。
  • 「産近甲龍」の一角として一定のブランド力
    • 近畿大学・京都産業大学・龍谷大学と並び関西私大の有力グループ。
    • 就職率は97.8%とグループ内でもトップクラス。
  • 就職実績も良好
    • 文・経済・法・経営など主要学部で就職率97〜99%台。
    • 三井住友信託銀行や東京海上日動、NTTデータなど大手企業に多数の就職実績あり。
  • SNSの「恥ずかしい」評判は一部の声に過ぎない
    • 実際は就職サポートやキャンパス環境に高評価も多い。
    • 一面的なネットの声では判断できない。
  • 「お金持ち大学」というイメージと実態には差がある
    • 神戸の高級住宅街に立地し附属校出身者もいるが、一般受験生や公立高校出身者も多い。
  • 関東でいうと“日東駒専〜成成明学”レベル
    • 偏差値的にも就職実績的にも中堅上位の私大と同等。
    • 成城・成蹊と校風が似ており、育ちの良さや品の良さが特徴。
  • 東京の企業からの評価も良好
    • 全国規模の企業に多数就職しており、就職力は地方私大として高い。
  • 著名な卒業生も多数
    • ミズノ、ロート製薬、エレコムなどの社長を輩出。
    • 経済界・文化界での活躍が大学の実力を証明している。
  • 進学先は“数字”だけでなく“自分に合うか”で選ぶべき
    • 立地・雰囲気・教育体制も考慮し、総合的な判断が重要。