「甲子園大学ってやばいの?」

そんな不安を感じて検索した方も多いのではないでしょうか。ネット上では「Fラン」「定員割れ」「就職できない」「偏差値が低すぎる」といったネガティブな評判が飛び交っています。

一方で、就職率の高さや専門性の強さを評価する声もあり、実際のところはどうなのか判断が難しいのが現状です。さらに2025年には系列の短期大学が学生募集を停止するというニュースもあり、「甲子園大学自体も潰れるのでは?」と不安を抱く声も少なくありません。

この記事では「甲子園大学はやばいFランなのか?」「定員割れで本当に危ないのか?」といった疑問に対して、偏差値・学費・就職率・口コミなど、信頼できるデータとともに徹底的に検証していきます。

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甲子園大学はやばいFランなのか:定員割れで募集停止?

ネットで「甲子園大学はFランでやばい」と言われる背景には、偏差値の低さや定員割れ、さらには系列短期大学の募集停止といった不安要素が積み重なっていることがあります。ここでは、客観的なデータと事実をもとに、その“やばさ”の実態を一つずつ見ていきます。

甲子園大学はFランなのか?偏差値ランキングで確認

甲子園大学の偏差値は、2025年度入試の予想データ(河合塾)によると全学科35.0となっており、全国の私立大学の中でも下位グループに属する水準です。学部・学科別の偏差値は以下の通りで、すべての学科で同一数値が示されています。

学部学科日程偏差値
心理学部現代応用心理学科35.0
栄養学部栄養学科前後期35.0
栄養学部栄養学科中期35.0
栄養学部食創造学科前後期35.0
栄養学部食創造学科中期35.0

引用:スタディサプリ進路

この偏差値は、「いわゆるFラン大学の定義」(偏差値が35以下、あるいはボーダーフリー、知名度・実績が低い)に近い水準であり、「甲子園大学=Fラン」と見なされる一因になっています。

ただし、Fランという言葉には侮蔑的な意味合いが含まれており、進学を検討する上で有益とは言えません。正確には「偏差値が低く、志願者数が少ない小規模大学」と捉えるのが適切です。教育内容や就職支援など、偏差値以外の指標も合わせて評価することが重要です。

甲子園大学は定員割れがひどい?充足率ランキングで確認

甲子園大学が「やばい」と言われる大きな理由のひとつが、深刻な定員割れ状況です。2024年度のデータでは、入学者数77人に対して、定員充足率はわずか29.6%という驚異的な低さを記録しています。これは近畿地方の私立大学の中でも最低クラスに位置づけられており、大学の存続性を不安視する声が強まるのも無理はありません。

以下は、近畿地方における定員充足率ワースト校の一例です。

大学名2024年度 入学者数定員充足率
甲子園大学77人29.6%
関西国際大学407人45.2%
大阪成蹊大学927人55.0%
大阪国際大学615人58.3%

充足率の低さは、経営面でのリスクを高めるだけでなく、将来的な学部縮小・統合・閉学の引き金にもなり得ます。

しかし一方で、定員割れ=教育の質が低いというわけではなく、少人数教育による手厚い指導が可能になるという利点も存在します。そのため、充足率だけで大学の価値を判断するのではなく、教育内容や就職実績も合わせて評価する視点が必要です。

甲子園大学の短期大学は募集停止!大学本体との違いに注意

「甲子園大学がなくなるのでは?」といった声の多くは、実際には系列校である甲子園短期大学の募集停止と混同された誤解から生まれています。2025年1月、学校法人甲子園学院は、「甲子園短期大学(西宮市)」の2026年度以降の学生募集停止を正式に発表しました。これにより、「甲子園」の名を冠する両校の運命を混同する人が急増しました。

しかし、実際には短期大学と4年制大学は明確に区別されており、キャンパスも異なります。甲子園大学(宝塚市紅葉ガ丘)は引き続き学生を募集しており、運営停止や統合の情報は一切出ていません。

校名種別所在地現状
甲子園大学4年制大学兵庫県宝塚市紅葉ガ丘学生募集継続中(存続)
甲子園短期大学短期大学兵庫県西宮市瓦林町2026年度以降募集停止

このように、甲子園大学の存続には今のところ影響はなく、短期大学の動向だけをもって「大学全体がやばい」とするのは不正確な認識です。進学検討者は両校の違いを正しく把握したうえで、冷静な判断をすることが重要です。

甲子園大学の偏差値・倍率は?入試難易度をチェック

甲子園大学の入試難易度は、全国の私立大学の中でも非常に低い水準に位置します。最新の河合塾のデータによると、全学部の偏差値は35.0で統一されています。また、志願者数や合格者数の詳細な公表はありませんが、過去の傾向や定員充足率から判断すると、入試倍率は1.0倍前後であると推定され、「実質全入」に近い状況といえます。

しかし、入るのは容易でも、卒業までが「楽勝」とは限りません。たとえば、栄養学科では管理栄養士国家試験対策として、厳しい成績管理や模擬試験、クラス分けが実施されており、一定基準に達しない学生は国家試験の受験資格すら得られないこともあります。

同様に、心理学部でも公認心理師を目指す学生には実習や高度な専門科目が課されるため、継続的な努力が不可欠です。

甲子園大学の「やばい」口コミは?SNSや知恵袋の評判

甲子園大学に関するネット上の口コミには、ネガティブな声とポジティブな意見が混在しています。特に多く見られるのは、立地の不便さや学生のマナーに対する指摘です。キャンパスが坂の上にあり、「スクールバスを逃すと駅から徒歩20分以上の“登山”になる」といった声は、SNSや知恵袋で頻繁に取り上げられています。また、マナーについては「歩きタバコが多い」「騒がしい学生がいる」といった意見も確認されています。

一方で、「少人数で先生との距離が近い」「資格取得へのサポートが手厚い」といった教育面での好評価も存在し、実際の学生生活の満足度には個人差があります。

以下に、よく見られる口コミ内容を表にまとめました。

評判の傾向内容の例
ネガティブ「駅から遠すぎてバスが命綱」「学生の質が低くうるさい」「キャンパスが古い」
ポジティブ「管理栄養士を目指すなら悪くない」「先生が親身で質問しやすい」「のびのびしてる」

口コミは参考にはなりますが、投稿者の立場(在校生・外部者・退学者など)や個人的な感情が混ざるため、一部の声を鵜呑みにせず、全体像を見ることが大切です。特に進学を考えている方は、オープンキャンパスや大学公式サイトを通じて自分の目で確認することをおすすめします。

甲子園大学は就職できないからやばい?学費や学部構成

ここでは偏差値や定員割れなどを中心に「甲子園大学はやばいのか?」を検証してきました。しかし、大学の価値は入試難易度だけで決まりません。ここからは、就職実績・学費・学部の特色・教育環境・支援制度といった側面から、「就職できない」「行く意味がない」と言われるのは本当かを掘り下げていきます。

甲子園大学の就職率は高い?業種別実績を確認

「Fランは就職できない」といった先入観を持たれがちですが、甲子園大学の就職率はそれに反します。2023年度(2023年4月〜2024年3月)の就職率は、栄養学部で約94.5%、心理学部で約97.4%と非常に高水準です。これは「就職希望者に対する就職者の割合」であり、進学者も一定数いることから、卒業後の進路が未定の学生は極めて少ないことが分かります。

以下に、就職状況の概要をまとめた表を掲載します。

学部卒業者数就職希望者就職者数進学者数就職率
栄養学部60名55名52名1名約94.5%
心理学部50名39名38名2名約97.4%

また、就職先の分野も明確な特色があります。栄養学部では、病院や福祉施設、保育園、食品関連企業(日清医療食品、シダックス、エームサービスなど)への就職が中心です。心理学部では、放課後デイサービスや児童福祉施設、高齢者施設、さらには一般企業(ロックフィールド、万代、nobitelなど)への就職実績も確認されています。

学部主な就職先(抜粋)
栄養学部病院(4名)、日清医療食品(4名)、シダックス(4名)、保育園(3名)、高齢者施設(2名)、エームサービス(2名)など
心理学部放課後デイサービスCrew(3名)、児童福祉施設(2名)、LITALICO、兵庫あおの病院、ロックフィールド、万代など

引用:パスナビ

数字の上では「就職できない大学」とは到底言えず、むしろ就職支援体制が整っている印象を受けます。ただし、正社員かどうか、待遇や企業規模といった“就職の質”は学生自身の努力や支援の活用次第となるため、早期のキャリア形成が鍵となります。

甲子園大学の学費は高い?他大学と比較

私立大学の中には、年間200万円を超えるような学費がかかるケースもありますが、甲子園大学の学費はそれと比べてどうなのでしょうか。結論から言えば、甲子園大学の学費は決して“極端に高額”というわけではなく、専門職教育に必要な実習費用を考慮すれば妥当な水準です。

以下は、2024年度入学生向けの初年度納入金(入学金+授業料+諸経費)です。

学部   学科       入学金 授業料 諸経費 初年度合計(税込)
栄養学部 栄養学科      250,000円1,280,000円195,490円1,725,490円
栄養学部 食創造学科     250,000円1,012,500円200,490円1,462,990円
心理学部 現代応用心理学科  250,000円972,500円200,490円1,422,990円

引用:甲子園大学公式HP

全国の私立大学の初年度平均納入額はおおよそ135万円〜170万円程度とされており(出典:文部科学省「私立大学等の授業料等の状況」2023年度版)、甲子園大学はやや高めではあるものの、国家資格取得や実習が多い学科構成を考慮すれば妥当といえます。

さらに、甲子園大学では以下のような学費支援制度が充実しています。

制度名      内容                                
特待生奨学金   得点率70%以上かつ成績上位5%以内の者に授業料全額・半額・入学金相当額の給付      
ファミリー制度  甲子園学院系列出身の家族がいる場合、入学金半額を給付                 
遠隔地支援制度  自宅から通学2時間以上+下宿の新入生に一律10万円支給                   
プラチナ制度   35歳以上の入学者に入学金全額+授業料半額(最大8年間)免除              

このように、高額に見える学費を抑える多様な制度が整備されている点は、進学を考える学生や保護者にとって安心材料となるでしょう。また、学費の分割納入制度にも対応しており、柔軟な支払いも可能です。

総じて、甲子園大学の学費は私立大学の中で平均的〜やや高めといえるものの、教育内容や支援制度を加味すると「適正」と評価できます。

甲子園大学の学部・学科構成は?栄養と心理に特化

甲子園大学は小規模ながらも、専門分野に特化した学部構成を特徴としています。以下が現在の学部・学科一覧です。

学部学科
栄養学部栄養学科・食創造学科
心理学部現代応用心理学科

栄養学科では管理栄養士の国家試験対策に力を入れており、食品科学、栄養教育、臨床栄養などを総合的に学習。2023年に新設された食創造学科では、フードビジネスや食の感性評価に焦点をあてた新しい分野に挑戦しています。

心理学部は公認心理師カリキュラムを備えつつ、犯罪心理・メディア心理・ファッション心理など、現代の社会課題に対応した応用心理を扱うのが特徴です。

甲子園大学の特色ある教育とは?少人数&国家試験対策が強み

甲子園大学の教育の最大の特徴は、少人数制による手厚い指導です。学生数が少ないため、教員との距離が近く、授業やゼミで一人ひとりに丁寧なサポートが行き届きます。特に国家資格取得を目指す学科においては、模試やクラス分けを活用した指導体制が整っており、高い学習効果を実現しています。

たとえば、栄養学部では、学内模試の成績によってクラスを編成し、国家試験対策を段階的に強化しています。さらに、食に関する感性を科学的に分析する「感性評価センター」も設置されており、ユニークな研究活動も展開されています。

以下に、甲子園大学の学科別の教育特色をまとめます。

学部学科主な教育特徴
栄養学部栄養学科模試によるクラス分け、国家試験(管理栄養士)対策、感性評価センターによる実践教育
栄養学部食創造学科実験・実習を重視した調理教育、商品開発、地域連携型の演習
心理学部現代応用心理学科公認心理師養成課程に対応、臨床実習、地域での心理支援ボランティア活動など

心理学部でも、公認心理師の受験資格取得に必要な科目を網羅したカリキュラムが組まれており、臨床心理センターとの連携で実践的な学びが可能です。卒業後の進路に直結するような教育設計がなされていることから、「小規模だが中身の濃い教育」を提供している大学といえるでしょう。

「やばい」と言われながらも支持される理由

甲子園大学に対しては、「偏差値が35.0と低い」「定員充足率が29.6%」「駅から遠くて不便」といったネガティブな印象がつきまといます。しかし、こうした外的な評価とは裏腹に、大学独自の強みや支援体制に魅力を感じて進学を選ぶ学生も少なくありません。

甲子園大学が支持される理由を整理すると、以下のようなポイントが挙げられます。

支持される理由内容
資格取得支援が充実管理栄養士・公認心理師などの資格取得に特化したカリキュラムを整備
少人数制の徹底教員との距離が近く、面倒見のよい学習環境が整っている
学費負担の軽減制度奨学金制度、ファミリー入学制度、遠隔地支援、プラチナ世代特典などが豊富
食と心理に特化した専門教育総合大学では得られない専門性と実践力を養える
手厚いキャリア支援学内ガイダンス・就職個別面談・業界連携セミナーなどを実施

特に就職支援については、キャリアサポートセンターを中心に年間を通じた支援プログラムが提供されており、少人数だからこそ可能なきめ細やかなサポートが強みです。また、学費についても入学特別措置制度(成績上位者に授業料全額免除)や遠隔地支援制度(最大10万円給付)などが用意されており、経済的負担を抑えながら学ぶことが可能です。

「やばい」と見られがちな外部評価の裏に隠れた、“実際に役立つ学び”や“学生を支える仕組み”にこそ、甲子園大学が静かに支持され続ける理由があります。偏差値や名前だけでは測れない価値が、ここには確かに存在しています。

総括:甲子園大学はやばいFラン?まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 偏差値は全学科35.0で全国的に低水準
    → いわゆるFラン扱いされやすいが、偏差値だけで判断すべきではない。
  • 定員充足率29.6%で深刻な定員割れ
    → 特に近畿の私立大学では最低クラス。大学経営への不安材料にもなっている。
  • 短大の募集停止と混同されている
    → 閉学するのは「甲子園短期大学」であり、甲子園大学自体は学生を継続募集中。
  • 就職率は非常に高い(栄養学部94.5%、心理学部97.4%)
    → 管理栄養士や福祉系職種への就職実績が目立つ。
  • 学費は私立平均よりやや高めだが、支援制度が充実
    → 特待生制度、遠隔地支援、ファミリー特典、プラチナ制度など多数。
  • 食と心理に特化した専門教育
    → 少人数で国家試験対策も手厚く、専門性の高い学びが可能。
  • 口コミは立地の不便さや一部マナーへの不満がある一方で、教育面の評価は高い
    → 教員の距離の近さや資格支援の充実が好評。
  • 「やばい」と言われる反面、支援体制と専門教育に魅力を感じる学生も多い
    → 偏差値やブランドではなく、“中身重視”の教育が支持されている。