「明治薬科大学はやばいって本当?」そんな疑問を持って検索された方は、きっと進学を検討している受験生や保護者の方でしょう。
ネット上では「Fランでは?」「立地が悪い?」「忙しすぎて後悔する?」など、不安をあおるような声も見かけます。しかし、それらの情報は本当に事実に基づいたものでしょうか?
この記事では、明治薬科大学の実態を、偏差値・国家試験の合格率・学費・就職実績など、あらゆる角度から徹底的に検証します。明治薬科大学が「やばい」のか、あるいは「むしろ頭いい大学」なのか。
検索してこの記事にたどり着いたあなたの疑問に、データと事実でしっかりと答えます。
明治薬科大学はやばい?Fランではないと言える理由
インターネット上では「やばい」「Fラン」というキーワードが並ぶ明治薬科大学ですが、実際のところその評価はどうなのでしょうか?ここでは、明治薬科大学の偏差値や国家試験合格率、学費、就職実績などを元に、客観的な事実から「やばい」というイメージが妥当かどうかを検証していきます。
明治薬科大学が「やばい」と言われる理由
「明治薬科大学 やばい」と検索される背景には、ネット上での口コミや匿名掲示板(5ch)の影響があります。以下に、よく挙げられる声をまとめました。
指摘内容 | 投稿例・傾向 |
---|---|
授業・実習が多く時間的拘束が長い | 「授業が夜遅くまで続く」「自習室に寝袋持参で泊まる人も」 |
サークル活動の余裕がない | 「勉強が忙しすぎて部活はムリ」「バイトも制限されがち」 |
立地が不便 | 「最寄り駅から徒歩15分」「都心から通うのはしんどい」 |
学生生活が地味 | 「華やかさがない」「単科大学で文化祭も控えめ」 |
ただし、これらの意見は一部の在学生の主観です。「やばい」とされる厳しさは、裏を返せば“勉強に集中できる環境”とも言えます。
特に国家試験対策に力を入れている大学であるため、その分、自由時間が少ないのは事実でもあり特徴でもあります。客観的なデータと併せて冷静に判断することが大切です。
明治薬科大学の偏差値・入試難易度
「明治薬科大学はFランなのか?」という疑問に対して、結論から述べればFランではまったくありません。
Fランの定義は明確ではないものの、偏差値35未満で受験対策がほぼ不要な大学が該当するとされます。対して明治薬科大学の偏差値は45.0〜52.5と中堅〜上位レベルです。
以下に、学科別の最新偏差値と共通テスト得点率をまとめます。
学部 | 学科名 | 入試方式 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
---|---|---|---|---|
薬学部 | 薬学科 | B方式前期 | 50.0 | 73%(A方式) |
薬学部 | 薬学科 | B方式後期/C方式 | 52.5 | 71%(C方式) |
薬学部 | 生命創薬科学科 | B方式前期 | 45.0 | 63%(C方式) |
薬学部 | 生命創薬科学科 | C方式 | 47.5 | 65%(A方式) |
引用:スタディサプリ進路
この数値は、同じ私立薬科大学の中でも中堅以上の水準です。とくに薬学科はMARCH理系に近い偏差値帯にあり、「やばい」「Fラン」といった評価とは大きくかけ離れています。受験対策が必要な難関校の一つであることは、数値が何よりの証明です。
薬剤師国家試験の合格率が高水準!学力レベルの裏付けに
明治薬科大学の最大の強みの一つが、薬剤師国家試験における圧倒的な合格率です。特に新卒合格率の高さは、大学の教育水準の高さと学生の努力を如実に示しています。
以下は最新の合格実績です。
年度 | 新卒合格率 | 全国平均(新卒) | 総合合格率 | 全国平均(全体) |
---|---|---|---|---|
第110回(2025) | 87.17%(231/265) | 84.96% | 84.52% | 69.18% |
第109回(2024) | 89.73%(236/263) | 84.36% | 83.00% | 68.82% |
第108回(2023) | 92.63%(264/285) | 84.86% | 85.99% | 69.52% |
引用:明治薬科大学公式サイト
また、6年間で卒業し、1回の受験で合格する「ストレート合格率」は、私立薬科大の中で第107回・第108回と2年連続で全国1位。この実績は、受験生にとって「本当に力が付く大学」である証明といえるでしょう。「Fランは国家試験に受からない」という一般論は、明治薬科大学には全く当てはまりません。
学費と奨学金制度|他の私立薬科大と比べて高いのか
薬学部の学費は一般的に高額で知られていますが、明治薬科大学は果たして「やばいほど高い」のでしょうか。以下の表に、2025年度入学者向けの学費をまとめました。
明治薬科大学 学費(2025年度)
学科名 | 初年度納付金 | 2年次以降(年額) | 6年間総額(概算) |
---|---|---|---|
薬学科(6年制) | 2,320,000円 | 2,020,000円 | 約12,420,000円 |
生命創薬科学科(4年制) | 2,000,000円 | 1,600,000円 | 約6,800,000円 |
引用:明治薬科大学公式
薬学科の学費は全国の私立薬科大学の中でも中位に位置しており、突出して高額というわけではありません。加えて、明治薬科大学には充実した奨学金制度も整備されています。
主な奨学金制度
- 明治薬科大学奨学金(学内給付型)
- 地域枠奨学金(都道府県連携)
- 恩田剛堂特別奨学金(成績優秀者対象)
- 維持員拠出奨学金(経済的支援目的)
- 予約型奨学金制度(事前申請型)
また、信販会社と連携した学費サポートプラン(学費立替制度)も用意されており、急な経済的トラブルにも対応可能です。これらの制度により、明治薬科大学は「学費が高いから通えない」という不安を解消する体制を整えていると言えるでしょう。
就職率と主な就職先|やばいどころか業界評価も高い
「やばい大学=就職できない」というイメージを抱く人もいるかもしれませんが、明治薬科大学にはまったく当てはまりません。むしろ、薬剤師を目指す専門職大学として、業界からの評価は非常に高く、就職実績も申し分ありません。以下に2023年度の進路状況をまとめました。
明治薬科大学 卒業後の進路(2023年4月~2024年3月卒)
学科名 | 卒業者数 | 就職希望者 | 就職者数 | 就職率 | 進学者数 |
---|---|---|---|---|---|
薬学科(6年制) | 274人 | 263人 | 259人 | 98.5% | 4人 |
生命創薬科学科(4年制) | 53人 | 10人 | 9人 | 90.0% | 39人 |
引用:パスナビ
主な就職先は以下の通りです。
- ウエルシアホールディングス(18名)
- 日本調剤(10名)
- アインホールディングス(9名)
- クオール(9名)
- スギホールディングス(8名)
薬学科では、全国展開の大手調剤薬局を中心に、製薬会社や病院など安定した就職先が並びます。生命創薬科学科の多くは研究職志望で進学を選ぶ傾向にあり、進学者が全体の約74%を占めている点も特徴的です。
明治薬科大学の就職の強さは、資格と実務教育に裏打ちされたものであり、「やばい大学」とは無縁の、堅実な進路実績を誇っています。
明治薬科大学がやばいFランなわけない!頭いい大学の特徴
「やばい」という言葉の背景には、偏差値や就職ではなく、学生生活やキャンパス環境のイメージも影響しています。ここでは、明治薬科大学の学部構成やカリキュラム、立地、学生生活のリアルな様子について詳しく解説していきます。
明治薬科大学の学部とカリキュラムの特徴|単科大ならではの強みとは
明治薬科大学は薬学教育に特化した単科大学です。以下のような学部構成となっています。
学部 | 学科名 | 特徴 |
---|---|---|
薬学部 | 薬学科(6年制) | 薬剤師国家試験を目指す学生向けの臨床・実務重視カリキュラム |
薬学部 | 生命創薬科学科(4年制) | 研究職や大学院進学志向の学生向け。創薬や生命科学分野に強みを持つ |
薬学科では、1年次から医療現場を意識した学習が始まり、5年次には病院・薬局での長期実務実習が組み込まれています。生命創薬科学科は、薬の開発や基礎研究に興味がある学生に最適なカリキュラムです。
また、どちらの学科も「フロネシス棟」と呼ばれる最新設備を備えた研究・実習施設を活用することで、理論と実践を結び付けた教育が展開されています。単科大学だからこその教育密度と、薬学に集中できる環境は大きな強みです。
立地はやばい?秋津キャンパスのアクセスと周辺環境を検証
明治薬科大学のキャンパスは、東京都清瀬市の閑静な住宅街に位置しています。都心からのアクセスについてはやや不便と感じる声もありますが、その分、落ち着いた学習環境が整っている点が魅力です。以下にアクセス情報をまとめました。
秋津キャンパスの最寄駅と所要時間
路線名 | 駅名 | 徒歩時間 | 備考 |
---|---|---|---|
西武池袋線 | 秋津駅 | 約10分 | 池袋駅から急行で約25分 |
JR武蔵野線 | 新秋津駅 | 約15分 | 新宿駅や東京駅方面からも接続可 |
キャンパス最寄りの都市は埼玉県の「所沢」で、商業施設や飲食店が多く、生活には困りません。ただし、「都心にあるおしゃれなキャンパスライフ」を期待して入学した場合、ギャップを感じる学生もいるようです。
一方で、「静かで集中しやすい」「落ち着いて学べる」といった評価も多数あり、特に国家試験対策などで腰を据えて勉強したい人にとっては好環境と言えます。明治薬科大学の立地は、華やかさよりも「学びの環境」を重視する人にこそ向いています。
学生生活は本当に「忙しすぎる」のか?国試対策の現実
明治薬科大学が「忙しい」「やばい」と言われる最大の理由は、薬剤師国家試験に向けた厳しいカリキュラムにあります。特に5・6年次には、実務実習や模試、演習が連続して実施され、余裕のあるスケジュールとは言えません。
以下は薬学科6年間のおおまかな学修スケジュールです。
年次 | 主な学修内容 | 特徴 |
---|---|---|
1〜2年次 | 基礎薬学・一般教養 | 実験中心、比較的余裕あり |
3〜4年次 | 専門科目・研究室配属 | 試験・レポートが多く忙しくなる |
5年次 | 実務実習(薬局・病院:各11週間) | 平日はほぼフルタイムで実習 |
6年次 | 国家試験対策(模試・演習・復習の繰り返し) | 自由時間はごくわずか |
SNSや掲示板では「サークルやバイトの時間が取れない」との声もありますが、実際には時間管理ができていれば両立可能です。特に1〜3年次までは、サークルやアルバイトに参加する学生も多く見られます。
この「忙しさ」の先には、全国平均を大きく上回る国家試験合格率(第110回新卒:87.17%、全国平均:84.96%)という実績があります。努力が確実に成果へと結びつく環境が、明治薬科大学の大きな魅力です。
明治薬科大学に合う人・向いていない人
明治薬科大学は、薬剤師国家試験に特化した実践的なカリキュラムを備えた単科大学です。そのため、「どんな学生に合うか・合わないか」は他の総合大学以上に明確に分かれます。進学を検討している方は、自分の適性と価値観を以下の表と照らし合わせてみてください。
向いている人の特徴 | 向いていない人の特徴 |
---|---|
✔ 国家資格である薬剤師を本気で目指している人 | ✘ 大学生活で華やかなイベントや恋愛を重視したい人 |
✔ コツコツと継続して努力できる性格の人 | ✘ 勉強中心の生活が苦手・やりたくない人 |
✔ 化学・生物・実験など理系科目が得意、または興味がある人 | ✘ 理数系が大の苦手で、座学も実験も避けたいと感じている人 |
✔ 医療分野や製薬業界への明確な志望動機がある人 | ✘ 将来の目標があいまいで、「とりあえず進学」を考えている人 |
✔ 就職よりも資格取得を最優先に考えている人 | ✘ 学歴ブランドやネームバリューだけを重視している人 |
明治薬科大学は、まさに「努力が報われる大学」です。国家試験の合格率や就職実績からも、地道に学びを積み上げたい学生にとって理想的な環境が整っています。
一方で、遊び中心の大学生活を求めて入学すると、想像以上の勉強量とギャップに後悔するリスクもあるため、進学の動機は慎重に検討する必要があります。
MARCHレベルと比較してどう?学歴フィルターの心配は?
明治薬科大学は偏差値帯で見れば「MARCH理系」よりわずかに下と評価されることがありますが、薬学部における就職市場では学歴フィルターの影響は非常に小さいです。薬剤師国家試験に合格することが何より重要視されるため、実務能力と資格の有無が最大の評価軸となります。
明治薬科大学とMARCH理系学部の偏差値比較
大学名(学部) | 偏差値帯(目安) | コメント |
---|---|---|
明治薬科大学 薬学科 | 50.0~52.5 | 私立薬大中上位、国家試験合格率が高評価 |
明治大学 理工学部 | 57.5~62.5 | MARCH理系上位、学歴評価は高い |
中央大学 理工学部 | 55.0~60.0 | 安定した人気、数学系に強い |
東京理科大学 薬学部 | 55.0~60.0 | 薬剤師志望者に人気、私立難関 |
薬剤師の採用においては、「大学名」よりも「国家試験に一発で合格できる実力」を重視する企業が大多数です。特にウエルシアホールディングスや日本調剤など大手企業も多数採用しており、「明治薬科だから不利になる」といったケースはほぼ皆無です。
つまり、MARCHとの偏差値差を気にするよりも、自分が薬剤師としてどう成長できるか、どんな支援が得られるかという観点で大学を選ぶべきなのです。明治薬科大学はその点で非常に「就職力の高い大学」と言えます。
総括:明治薬科大学はやばいFランではない!まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 「やばい」と言われる理由はSNSや掲示板の主観的意見が多い
- 授業が忙しい、立地が不便、学生生活が地味などの声があるが、勉強環境としては優れている。
- 偏差値は45.0〜52.5でFランではない
- 特に薬学科はMARCH理系並みの偏差値帯で、中堅〜上位の私立薬大に位置する。
- 国家試験の合格率が非常に高い
- 第110回新卒合格率87.17%、全国平均(84.96%)を上回る。
- 私立薬科大学中でストレート合格率全国1位を連続記録。
- 学費は高いが、全国平均レベルで奨学金制度も充実
- 薬学科:約1,242万円、生命創薬:約680万円。
- 学内給付・成績優秀者・地域枠など多様な支援制度あり。
- 就職率が高く、大手薬局・製薬企業に多数就職
- 薬学科の就職率98.5%、大手企業就職も目立つ。
- 生命創薬は研究職志向が多く進学者が多数。
- 立地は静かな住宅地で「地味」だが学習に集中できる環境
- 秋津駅・新秋津駅から徒歩圏、最寄都市は所沢。
- 学生生活は忙しいが、それだけ成果が出るカリキュラム
- 5・6年次は実務実習と国家試験対策で自由時間が少ない。
- 明治薬科大学に向いているのは「真面目に勉強したい人」
- 遊びやキャンパスライフ重視の人には不向き。
- MARCHとの偏差値差はあるが、学歴フィルターの心配は不要
- 資格と実力重視の薬剤師業界では、大学名より国家試験合格が評価される。