「大阪青山大学ってやばいのでは?」
そんな疑問を抱えて検索された方も多いのではないでしょうか。SNSや掲示板では「Fラン」「偏差値が低すぎる」「学費が高い」などのネガティブな噂が散見されます。
しかし、実際のデータを確認すると、こうした評価は一面的なものであることがわかります。
本記事では、「大阪青山大学はやばいのか?」という声に対し、偏差値・学費・就職実績・学びの特色・卒業生の活躍といった多角的な視点から、事実ベースで徹底検証していきます。進学を検討している方にとって、不安を解消するための正確な情報をお届けします。
大阪青山大学はやばいFランなのか?偏差値や評判
大阪青山大学は一部で「Fラン」や「やばい」といった言葉で語られることがあります。しかし、それは本当に正しい評価なのでしょうか?まずは偏差値や評判、就職実績、学びの特色、そしてキャンパス環境から、その真実を探っていきます。
大阪青山大学の偏差値は本当に低い?Fラン大学との違いは?
大阪青山大学は、医療・福祉・教育に特化した実学重視の大学として知られていますが、「偏差値が低いからFランでは?」という声も一定数見られます。しかし、実際の偏差値データを確認すると、その評価はやや短絡的です。
以下は、河合塾が2025年1月時点で公表している学部別の最新偏差値です。
学部名 | 学科名 | 偏差値(2025年) |
---|---|---|
健康科学部 | 健康栄養学科 | 37.5 |
看護学部 | 看護学科 | 40.0 |
子ども教育学部 | 子ども教育学科 | 40.0 |
引用:スタディサプリ進路
偏差値は37.5〜40.0と、確かに全国平均よりは低めの水準です。ただし、いずれの学科もBF(ボーダーフリー)ではなく、一定の合格ラインが設けられているため、無試験同然で入学できる大学とは一線を画しています。Fラン大学とされるのは、偏差値表示が不可能なほど受験者数や基準を満たしていないケースであり、大阪青山大学はこれに該当しません。
さらに、医療や教育系の大学は、偏差値だけでは測れない「資格取得支援」や「実習重視のカリキュラム」が充実しており、実務的価値が高いことも見落とすべきではありません。偏差値のみで大学の価値を断定するのは危険であり、進路選択においては「自分が何を学びたいか」「どんな職に就きたいか」を軸に判断することが大切です。
「やばい」と言われる理由は?SNSや掲示板での口コミを調査
大阪青山大学が「やばい」と言われるのは、主にネット掲示板やSNSでの噂や印象が独り歩きしているためです。こうした評判の中には、実際のデータや大学の取り組みを無視した、根拠に乏しい内容も多く見受けられます。
下記に、「やばい」とされる主な口コミと、それに対する事実を整理しました。
ネットの声(口コミ) | 実際のデータ・事実 |
---|---|
偏差値が低くてFランっぽい | 偏差値は37.5〜40.0。BF(ボーダーフリー)ではなく一定の選抜がある(※河合塾より) |
大学名が青山学院と似ていて紛らわしい | 「大阪青山大学」は大阪府箕面市にあり、設立は2005年の私立大学 |
地味で目立たない | 看護・栄養・教育など、地域密着の専門職人材を多数育成。就職率は100%(2024年実績) |
金持ちしか通えない | 奨学金・学費分納制度あり。経済的支援体制は整っており、地元出身者も多数在籍 |
無名大学だから意味がない | 国家資格取得や現場実習に強く、専門性の高い進路が多い。教育内容に明確な実利がある |
インターネット上の発言は、匿名性の高い環境で発信されているため、信憑性に欠ける場合も少なくありません。大学の真の評価を知るためには、進学実績・教育内容・資格取得率・就職率といった客観的な指標を確認することが重要です。
大阪青山大学の就職率は高い?Fラン大学と比較してみた
大学選びで重視されるポイントのひとつが「就職率」です。大阪青山大学では、2023年4月〜2024年3月の卒業生において就職希望者206名中206名が就職を果たし、就職率は驚異の100%となっています。
以下は、各学部の卒業者数と就職者数、および主な就職先です。
学部 | 卒業者数 | 就職希望者 | 就職者数 | 進学者数 | 主な就職先例(人数) |
---|---|---|---|---|---|
健康科学部* | 211人 | 206人 | 206人 | 1人 | 日清医療食品(4名) |
看護学部 | (上記に含む) | (上記に含む) | (上記に含む) | – | 協和会(6名)、済生会(6名) |
子ども教育学部 | (上記に含む) | (上記に含む) | (上記に含む) | – | 公立小学校(8名) |
引用:パスナビ
このデータからも分かるように、大阪青山大学は就職支援体制が極めて充実しており、専門職への就職に直結する実践的な教育が行われていることが伺えます。特に、管理栄養士、看護師、保育士、小学校教諭といった国家資格職への進路が中心であり、大学での学びがそのまま職業に結びついています。
Fランと揶揄される大学の中には、進路未決定者が多く、実質的な就職率が低い大学も少なくありません。それに対して大阪青山大学は「全員就職」という結果を残しており、偏差値だけでは測れない確かな実力を証明しています。
大阪青山大学はどんな人に向いている?学びの特色とは
大阪青山大学は、「食」「教育」「医療」の3分野に特化した専門職養成大学です。各学科は国家資格に直結するカリキュラムを持ち、卒業後すぐに現場で活躍できる即戦力を育てています。とくに資格取得支援・実習環境・少人数制教育が特徴で、「実践的に学びたい」「手に職をつけたい」という学生に向いています。以下の表に各学科の特徴を整理しました。
学部 | 学科 | 対応資格 | 主な特色 |
---|---|---|---|
健康科学部 | 健康栄養学科 | 管理栄養士、栄養教諭一種、健康運動実践指導者など | 実験・実習が豊富、国家試験合格に向けた支援体制 |
看護学部 | 看護学科 | 看護師、保健師(選抜制) | 1年次から国家試験を見据えた学習計画、臨床実習重視 |
子ども教育学部 | 子ども教育学科 | 小学校教諭一種、幼稚園教諭一種、保育士、特別支援学校教諭一種 | 最大4種の資格取得が可能、学内に実習施設あり |
これらの学科ではいずれも少人数制・クラス担任制が採用され、個々の学習ペースに合わせた指導が行われています。また、学生生活や進路相談についても担任教員が親身に対応する体制が整っており、大学全体として“面倒見の良さ”が強みです。
進学後すぐに専門職を目指す明確な目標がある学生にとって、非常に相性の良い大学と言えるでしょう。
キャンパスの立地と雰囲気は?アクセスや周辺環境を紹介
大阪青山大学のメインキャンパスは、大阪府箕面市新稲に位置しており、自然と調和した閑静な住宅街に囲まれた落ち着いた学修環境が特徴です。大阪中心部・梅田から電車とスクールバスを利用して約30分圏内というアクセスの良さも魅力のひとつです。
以下はキャンパスへの主なアクセス手段をまとめた表です。
アクセス手段 | 所要時間 | 補足情報 |
---|---|---|
阪急「箕面」駅 → スクールバス利用 | 約5分 | 無料スクールバス運行(平日) |
阪急「箕面」駅 → 徒歩 | 約20分 | 約1.3km |
北大阪急行「箕面萱野」駅 → スクールバス利用 | 約15分 | 2025年より定期運行予定 |
阪急「池田」駅 → 路線バス「東畑」下車 → 徒歩 | 約18分 | バス約10分+徒歩約8分 |
また、学内施設も専門職育成に特化して整備されており、以下のような設備が学生の学びを支えています。
設備名称 | 特徴・活用内容 |
---|---|
看護実習ベッド | 臨床実習前のシミュレーションに活用 |
子育て支援室 | 教育学科の学生が実習・地域貢献に参加 |
栄養実習室 | 調理実習・食育指導・イベント参加など |
自然豊かな環境でのびのびと学びながら、都市部へのアクセスも確保されたバランスの良い立地で、実習中心の教育には最適のキャンパスです。
大阪青山大学の学費はやばいほど高い?有名人や進路実績
大阪青山大学が「やばい」と言われる要因の一つに「学費の高さ」があります。また、「金持ちしか行けないのでは?」という印象を持つ人も少なくありません。ここでは、実際の学費、学生の経済背景、卒業生の進路や有名人の有無まで詳しく解説していきます。
大阪青山大学の学費は本当に高い?学部別に比較
大阪青山大学の学費は、医療・福祉・教育といった実習が多い専門分野を持つ大学としては標準的〜やや高めの水準です。特に看護学部では実習費や施設利用が多いため、学費総額は他学部に比べて高く設定されています。
2024(令和6)年度以降の入学生における初年度納入金の内訳は以下の通りです。
学部 | 学科名 | 初年度納入金合計 | 内訳(入学金/授業料/施設費/実習費 他) |
---|---|---|---|
健康科学部 | 健康栄養学科 | 1,330,000円 | 入学金23万、授業料116万、施設費11万、実習費6万 他 |
看護学部 | 看護学科 | 1,670,000円 | 入学金23万、授業料130万、施設費11万、実習費26万 他 |
子ども教育学部 | 子ども教育学科 | 1,110,000円 | 入学金23万、授業料100万、施設費11万、実習費別途 |
引用:大阪青山大学公式サイト
とくに看護学科では、保健師課程や実習用被服の購入費が追加されるケースもあり、実費総額はさらに増加する可能性があります。一方、子ども教育学科では資格ごとに実習費が都度徴収される仕組みで、年間を通してかかる金額は個人差が出やすい点が特徴です。
なお、同大学では学費の延納・分納制度も導入されており、経済的負担を軽減したい学生への支援体制も整っています。私立大学としては一般的な価格帯にあり、就職率100%という成果を踏まえれば「高コスパ」とも言える水準です。
大阪青山大学出身の有名人はいる?卒業生の活躍
大阪青山大学は、2005年に設立された比較的新しい大学であり、芸能界やスポーツ界で著名な卒業生はまだ多くはありません。そのため、「有名人がいない=やばい」という印象を持たれることもありますが、これは誤解です。
同大学は、看護師、保育士、管理栄養士などの国家資格取得を目指す実践的な教育を提供しており、地域社会で活躍する専門職を多数輩出しています。これらの職業はメディアで取り上げられる機会が少ないため、卒業生の活躍が広く知られていないだけであり、社会の基盤を支える重要な役割を果たしています。
以下に、大阪青山大学の卒業生が活躍する主な職種とその特徴を表にまとめました。
職種 | 主な活躍分野 | 特徴 |
---|---|---|
看護師 | 病院、クリニック、訪問看護ステーション | 高い専門性と実践力を備え、地域医療に貢献 |
保育士・小学校教諭 | 保育園、幼稚園、小学校 | 子どもの成長を支える教育の専門家 |
管理栄養士 | 医療機関、福祉施設、食品関連企業 | 栄養管理や食育を通じて健康づくりに寄与 |
これらの職種は、国家資格の取得が必要であり、大学での専門的な教育と実習が求められます。大阪青山大学では、少人数制の教育や充実した実習環境を通じて、学生一人ひとりの成長をサポートしています。その結果、卒業生は即戦力として現場で活躍しており、社会から高い評価を受けています。
したがって、「有名人がいない=やばい」という評価は当てはまりません。大阪青山大学は、実務に直結した教育を通じて、地域社会に貢献する人材を育成している大学です。
大阪青山大学の進路実績・職種の内訳は?
大阪青山大学の就職先は、学科で学んだ内容と直結した職種が中心です。2024年卒業生の主な進路は以下の通りです。
学科 | 主な就職先 |
---|---|
健康栄養 | 日清医療食品(4名) |
看護 | 協和会、済生会(各6名) |
子ども教育 | 公立小学校(8名) |
医療・教育系の安定した職場に多数の卒業生が就職しており、進路の堅実性の高さが伺えます。この点でも「やばい大学」という評価とはかけ離れた結果が出ています。
他の同系統大学と比べて「コスパ」はいい?
大阪青山大学は、医療・福祉・教育といった国家資格を要する分野に特化しており、卒業時の就職率100%という実績を持つ点で、非常に「コスパの良い大学」と評価できます。確かに私立の医療・教育系大学の学費は高めになりがちですが、その分、資格取得と高い就職実績に直結しているため、将来の収益性を見据えた投資としては納得感のある水準です。
以下に、大阪青山大学と他の同系統私立大学の初年度納入金と就職率を比較した表を掲載します。
大学名 | 学部・学科 | 初年度納入金(概算) | 就職率(最新) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
大阪青山大学 | 看護学科 | 約1,670,000円 | 100%(206名中206名) | 実習・サポート充実、少人数制指導 |
梅花女子大学 | 看護学科 | 約1,790,000円 | 約97.5% | 看護師・保健師国家試験対策に強み |
神戸常盤大学 | 看護学科 | 約1,850,000円 | 約96.8% | 病院就職に強く、地域密着型 |
関西福祉科学大学 | 社会福祉・教育系 | 約1,400,000円 | 約96~98% | 保育・教育・福祉のバランス型大学 |
大阪青山大学は、梅花女子大学や神戸常盤大学と比べると若干学費は低めで、就職率では全大学を上回る100%を記録しています。特に少人数制の指導体制や実習の手厚さが、資格取得の成功とその後の就職に直結していることが分かります。
このように、同系統の私立大学と比較しても「初年度納入金の適正さ」×「就職率の高さ」において優位性があり、コストパフォーマンスの面でも非常に優れた大学といえるでしょう。経済的な負担とキャリアの成果を総合的に評価すれば、大阪青山大学は費用に見合う十分な価値を提供しています。
総括:大阪青山大学はやばい?学費が高い?まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 大阪青山大学は「やばい」「Fラン」といった噂があるが、偏差値や就職率などの客観的データを確認すると根拠に乏しい。
- 偏差値は37.5〜40.0でBFではなく、一定の学力選抜あり。実学重視のカリキュラムで資格取得に強い。
- 就職率は2024年卒業生で100%(206人中206人)。国家資格職への就職に直結した教育体制が評価されている。
- 学費は私立医療系大学として標準的〜やや高め。看護学科は約167万円(初年度)。奨学金制度や分納制度も整備。
- 立地は大阪府箕面市で自然豊か。阪急箕面駅からスクールバス5分でアクセス良好。
- 卒業生には芸能人など有名人はいないが、看護師・保育士・管理栄養士など地域で活躍する専門職を多く輩出。
- 同系統大学(梅花女子大学・神戸常盤大学など)と比較しても、就職率・学費面でコスパは良好。
- 実践的教育・少人数制・高就職率という点で「やばい大学」とは言えず、将来の安定を重視する学生に適した大学である。