「西郷隆盛(さいごうたかもり)」は幕末から明治時代にかけて活躍した偉大な人物ですが、「犬好き」だったことはあまり知られていません。実は、西郷さんは10匹以上の犬を飼い、一緒に散歩したり狩りに出かけたりしていたんですよ!
上野公園にある有名な西郷隆盛の銅像の横にも犬がいますよね?
「この犬の名前は何?」「なぜ一緒にいるの?」と気になったことがある人もいるでしょう。
この記事では、西郷隆盛の愛犬「ツン」について詳しく解説するとともに、西郷さんの犬好きエピソードをたっぷり紹介します!
それでは、一緒に西郷さんと犬たちの物語を見ていきましょう。
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西郷隆盛の犬の名前は?愛犬「ツン」と銅像の犬の真実
歴史の教科書では触れられない、でも知ると面白い!西郷隆盛と犬の深い関係を解説します。
西郷隆盛の愛犬の名前は「ツン」?本当に飼っていた犬の正体
西郷隆盛が愛した犬の中で、最も有名なのが「ツン」です。鹿児島県の薩摩犬(さつまいぬ)で、もともとは別の人が飼っていました。しかし、西郷さんがツンに一目ぼれし、お願いして譲ってもらったといわれています。
では、なぜツンが有名になったのでしょうか?それは、上野公園にある西郷隆盛の銅像の横に犬が一緒にいるからです。

この犬こそが「ツン」だと思われがちですが、実はこの犬はツンではありません。実際のツンはメス犬だったのに、銅像の犬はオスなのです。
では、なぜツンが有名になったのでしょうか?それは、西郷さんが一番可愛がった犬だったからです。周囲の人が「西郷さんの犬といえばツン」と思っていたため、いつの間にか銅像の犬=ツンという認識が広まったのです。
西郷隆盛の犬は「薩摩犬」?それとも洋犬だった?
「ツン=薩摩犬」というのは有名ですが、西郷隆盛が飼っていた犬は薩摩犬だけではありません。実は、徳川将軍家から譲り受けた洋犬「お虎」という犬も飼っていたという説があります。
では、薩摩犬とはどんな犬なのでしょうか?薩摩犬は鹿児島県原産の犬で、イノシシ狩りに使われていました。ピンと立った耳と真っ直ぐな尻尾が特徴で、泳ぎが得意な犬種です。性格はとても忠実で飼い主に従順だったと言われています。
一方で、「お虎」は西洋犬で、ツンとは違う見た目だったそうです。しかし、「薩摩の英雄である西郷隆盛の犬を洋犬にするのはおかしい」という意見があり、ツンの方が有名になったと言われています。
実際に西郷さんがどちらの犬を最も可愛がっていたのかは謎ですが、ツンが「日本の犬」として象徴的に扱われるようになったことは間違いありません。
なぜ銅像の犬はオス犬?「ツン」と違うモデルの正体
上野公園の銅像にいる犬は、実はツンではなく「サワ」というオス犬がモデルになっています。サワは、薩摩出身の軍人・仁礼景範(にれいかげのり)の妹が飼っていた犬でした。なぜ、ツンではなくサワがモデルになったのでしょうか?
それは、銅像を作る際に「ツンの写真が残っていなかった」ためです。さらに、銅像は力強さを表現するために、大柄なオス犬の方がふさわしいと考えられました。そのため、ツンと同じ薩摩犬であるサワがモデルになったのです。
しかし、西郷さんの犬といえば「ツン」の印象が強いため、多くの人が銅像の犬をツンだと思い込むようになりました。この勘違いは今でも続いています。
西郷隆盛と犬の特別な関係—犬好きな逸話の数々
西郷隆盛は、ただ犬を飼っていただけではありません。彼の犬への愛情はとても深く、驚くようなエピソードがたくさんあります。
例えば、西郷さんは犬に「人間と同じようにおいしいものを食べさせるべき」と考えていました。うなぎ屋でこっそり犬にうなぎを食べさせたり、鶏鍋を与えたりしていたそうです。当時の日本では犬にそこまで手厚くするのは珍しいことでした。
さらに、ある日、西郷さんの家に「妾(めかけ)を迎えたらどうか」と勧める人がいました。しかし、西郷さんは「妾を迎えるくらいなら犬を飼う」と言って断ったそうです。犬がどれだけ大切な存在だったのかがわかりますね。
西南戦争で犬を連れていった?戦場での愛犬との別れ
西郷隆盛は、西南戦争に参加するときにも愛犬を連れて行ったと言われています。特に有名なのが「クロ」と「カヤ」という名前の犬です。
戦場では食料が不足し、西郷さん自身も満足に食べられない状態でした。しかし、彼は「犬たちには食べさせてあげたい」と考え、自分の食事を分け与えたそうです。そして、西南戦争の終盤、西郷さんは「犬だけは助けたい」と言い、犬たちの首輪を外して逃がしました。
逃がされた犬たちはどうなったのでしょうか?一説では、戦場を離れた後、兵士たちに保護され、神戸まで船で運ばれて生き延びたと言われています。主人のもとを離れるのは辛かったかもしれませんが、西郷さんの深い愛情が感じられるエピソードですね。
西郷隆盛の犬の名前の後に:犬好きエピソードを紹介
西郷隆盛がどれほど犬を愛していたのか、彼の生涯にわたるエピソードを通じてさらに詳しく見ていきましょう。また、彼の犬好きが現代にどんな影響を与えているのかについても解説します。
ダイエットのために犬を飼った?健康管理としての犬との生活
西郷隆盛は、幕末から明治初期にかけて多忙な生活を送っていました。しかし、政治の第一線を退いた後、急激に太り始めてしまいます。もともと食べることが大好きだった西郷さんは、運動不足も重なり、医者から「このままだと健康を害する」と忠告されました。
そこで勧められたのが「犬と一緒に運動すること」でした。西郷さんは愛犬ツンやほかの犬たちを連れて毎日のように山歩きをし、狩りをすることで運動不足を解消しました。特にツンは、西郷さんのダイエットに付き合い、山道を一緒に駆け回ったと言われています。
この話からもわかるように、西郷さんにとって犬は単なるペットではなく、健康を支える大切な存在だったのです。今でも、犬と一緒に散歩をすることで健康維持をする人が多いですよね。西郷さんは、その先駆けとも言えるかもしれません。
犬に対する優しさ—食事も一緒だった?
西郷隆盛は、当時としては珍しいほど犬を大切にしていました。その象徴的なエピソードの一つが「犬に豪華な食事を与えていた」という話です。
例えば、西郷さんが訪れたうなぎ屋で、こっそり愛犬にうなぎを食べさせていたというエピソードがあります。また、自分が食べる鶏鍋の具材を犬にも分け与えていたそうです。当時の日本では、犬は狩猟や番犬として扱われることが多く、そこまで手厚く世話をするのは珍しいことでした。
さらに、西南戦争の際には、兵士たちが食料不足に苦しむ中でも、西郷さんは「犬にだけは食事を与えたい」と言い、自分の分を犬に分け与えたと言われています。これほどまでに犬を大切にする姿勢は、現代の愛犬家にも共感を呼ぶのではないでしょうか?
西郷隆盛の「犬との散歩」が今のペット文化に影響
上野公園の銅像を見ると、西郷隆盛が犬を連れている姿が印象的ですよね。そのため、西郷さんは「犬の散歩」を広めた人物の一人とも言われています。
当時の日本では、犬を飼う文化はありましたが、「散歩をする」という習慣はあまり一般的ではありませんでした。特に、武士や政治家のような地位の高い人が犬を連れて歩くのは珍しかったのです。
しかし、西郷さんは愛犬とともに歩くことを日課にし、山道や町中を犬と一緒に移動していました。この姿は多くの人々に影響を与え、その後、犬を連れて歩く文化が広がったとも言われています。現代の「犬の散歩」という習慣は、西郷さんのような愛犬家たちが広めたのかもしれませんね。
上野の西郷隆盛像と犬—ツンは本当に一緒にいたのか?
上野公園にある西郷隆盛の銅像には、彼の足元に犬が座っています。この犬がツンであると信じられていますが、前半で解説したように、実際には別の薩摩犬「サワ」がモデルでした。
では、なぜ西郷さんの銅像に犬がいるのでしょうか?それは、「西郷隆盛=犬好き」というイメージが広く浸透していたからです。西郷さんの犬好きなエピソードが多くの人に語り継がれ、銅像を作る際にも「犬と一緒の姿がふさわしい」と考えられました。
また、ツンの存在が広く知られていたことも影響しています。「西郷さんといえばツン」というイメージが強かったため、たとえ銅像の犬がツンではなくても、多くの人がツンだと思い込むようになったのです。
現代の「犬好き」に影響を与えた西郷隆盛の精神
西郷隆盛は、犬を家族の一員のように扱い、深い愛情を注いでいました。この姿勢は、現代の「愛犬家文化」にも影響を与えているかもしれません。
たとえば、西郷さんのように「犬と一緒に歩くことを大切にする」人は多いです。また、「犬に良い食事を与え、しっかりと世話をする」ことを重視する人も増えています。こうした考え方は、西郷さんのような歴史上の愛犬家たちが築いたものなのかもしれません。
さらに、西郷さんの「犬に優しくする精神」は、動物愛護の考え方にも通じます。現代では、ペットの福祉や動物の権利を尊重する動きが広がっていますが、そのルーツの一つには、西郷さんのような偉人たちの影響があるのかもしれませんね。
総括:西郷隆盛の犬の名前&犬好きなエピソードまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
1. 西郷隆盛の愛犬の名前
- 最も有名な犬の名前は「ツン」
- 鹿児島県原産の薩摩犬で、西郷が一目惚れして譲り受けた
- しかし、実際に西郷が飼っていた犬はツンだけではない
- 「ツン」は上野公園の銅像の犬ではない
- 銅像の犬はオス犬で、モデルになったのは「サワ」という薩摩犬
- ツンはメス犬だったため、実際には違う犬がモデルに
- 西郷は薩摩犬だけでなく洋犬「お虎」も飼っていたという説もある
- お虎はもともと徳川将軍家が所有していた西洋犬だった
2. なぜ西郷隆盛の銅像に犬がいるのか?
- 「西郷=犬好き」のイメージが広まったから
- 西郷が犬を可愛がる姿が多くの人に知られていた
- 銅像制作時も「犬を連れている姿がふさわしい」と考えられた
- 実際にツンの姿が残っていなかったため、別の犬(サワ)がモデルに
- 銅像の犬は力強いオス犬が選ばれた
3. 西郷隆盛の犬好きエピソード
- 犬の食事にもこだわった
- うなぎ屋で愛犬にうなぎを食べさせる
- 鶏鍋の具材を犬に分け与える
- 妾(めかけ)を持つより犬を飼いたいと言った
- 「妾を持つくらいなら犬を飼う」と発言し、犬への愛情が深かった
- 西南戦争で犬を連れて行き、戦場で逃がした
- 戦場では犬たちに食事を分け与えていた
- 敗戦を悟り、犬の首輪を外して逃がした
4. 西郷隆盛と犬の散歩文化
- 犬と一緒に運動し、ダイエットにも活用
- 太りすぎを医者に指摘され、愛犬と散歩するように
- 特にツンを連れて山道を歩き、健康維持に努めた
- 「犬との散歩文化」を広めた可能性も
- 当時は犬と一緒に歩く習慣が一般的ではなかった
- 西郷の影響で、犬の散歩文化が広がった可能性がある