小学生向けの問題集でハイレベルな教材を探していませんか?
小学校用の問題集って基礎基本に忠実なものが多いのはいいのですが、レベルの高い賢い子にとっては結構物足りないことが多いです。
そのため、うちの子のレベルに合ったハイレベル問題集はないのか?と思い、ネット上でおすすめ問題集を探されている方も多いと思います。
そこで本記事では、小中対象の学習塾塾長である私が、小学生向きおすすめハイレベル問題集を厳選して紹介していきます。
小学生向き:おすすめハイレベル問題集を教科別に紹介
では早速、小学生のお子さんにおすすめしたいハイレベル問題集を紹介していきます。なお、本記事では市販の問題集だけでなく、塾用教材でamazonで購入できるものも合わせて紹介します。
※この記事では、スタンスとして中学受験を考えない場合で、ハイレベルな問題集を探しているという方を想定しています。中学受験用のおすすめ問題集は別記事をご覧ください。
小学生おすすめハイレベル問題集:国語
まず最初に、小学校の国語でおすすめしたいハイレベルな問題集を紹介していきます。なお、中高一貫公立高校向きの対策教材は、中学受験で私立に行かない子にもおすすめできるものが多いので、ここでも紹介します。
おすすめ①:ハイクラステスト国語(受験研究社)
まず最初は、言わずと知れた「ハイクラステスト」シリーズです。市販で購入できる小学生向きのハイレベル問題集としては昔から王道です。
漢字・文法・語彙・読解とバランスの良い構成ですが、内容はかなり難しいと思ってください。相当国語が得意な子じゃないと挫折するかもしれません。
お試しでやるのなら、現在の学年より一つ下の学年の問題集から取り組むといいと思います。



なお、漢字や語彙などを無視して読解だけに特化したい場合は、ハイクラステストの読解専用の問題集を使ってください。



おすすめ②:トップクラス問題集 国語
次におすすめしたいのが、トップクラス問題集の国語です。
こちらは中学受験と書かれていますが、中学受験しなくても取り組む子が多い教材です。公立中学校でトップになれるような素質のある子であれば、普通に解けます。
トップクラス問題集は、低学年までしかないのが特徴で、逆にそれがいいと思っています。小1〜小4までしかないのですが、中学受験の入り口ということもあり、それなりに難易度が高いです。
中学受験するかどうか迷われるご家庭や、小学校の高学年になって学校の勉強に物足りない公立小学校のお子さんあたりにおすすめです。こちらも、現在の学年より1つ下の学年ぐらいからやってみるといいと思います。
おすすめ③:グレードアップ問題集 国語
3つ目におすすめなのが、Z会が出している「グレードアップ問題集」です。
最初に紹介したハイクラステストよりも明らかにとっつきやすいですが、決して簡単ということはないので注意してください。
普段の学校の勉強に物足りなくなってきて、ちょっと難しい問題集をやってみたくなったんだけど…ぐらいの子におすすめできる教材です。
天下のZ会の教材ということもあり、質が高いことは言うまでもないです。

おすすめ④:公立中高一貫校対策問題集
最後に紹介するのが、塾用教材の「公立中高一貫校対策問題集」の文系テキストです。なので、国語と社会が合本になっています。
レベル的にはハイクラステストぐらい?って感じですが、人によって感じ方が違うのでなんとも言い難いです。ただし、公立中高一貫をお受験するタイプの生徒さんにまず最初に使ってもらう教材なので、レベルとしては標準〜ハイレベルです。
感覚的には、地元の公立小学校ではほぼトップの成績で、それなりに難しい問題集を探していて…的なお子さんにおすすめしたい問題集です。塾用教材なので値段が高いですが、その分クオリティが本当に高いです。

小学生おすすめハイレベル問題集:算数
続いて、ハイレベル問題集の需要が高い算数でおすすめできる問題集を紹介しておきます。算数は市販教材でも結構いいものが多いので全体的におすすめです。
おすすめ①:標準問題集 算数
1冊目におすすめの数学ハイレベル問題集は、「標準問題集 算数」です。
こちらのテキストは名前だけ見ると”標準”と書かれていますが、中身は決して標準ではありません。基礎問題が混ざっているのですが、ページが進むと一気に難易度が上がるのが特徴です。
なので、基礎計算を終えた後の問題が勝負ってイメージです。
この問題集ぐらいだと、イメージ的には公立の小学校で上位の子が、解説を見たり聞いたりしてようやくなんとかするレベルの問題もあり、結構手応えがあります。
分からない問題もまず間違えなく出るので、塾か保護者(※教えられる人はかなり限られると思う)のサポートありきで考えておくといいです。
いずれにせよ、ハイレベルな問題集を探している人がはじめに手を出してみる問題集としておすすめです。



おすすめ②:ハイクラステスト 算数
続いて2冊目ですが、「ハイクラステスト 算数」です。
最初に初回した標準問題集の1つ上のレベルの問題集で、同じく受験研究社から出ている昔からあるハイレベル問題集の1つです。
まず原則としては、先に標準問題集をやり込み、それでも余力がある人が購入して解き始めると言うのが理想的だと思います。繰り返しですが、標準問題集でも十分大変です。
かなり学力の高い生徒しか全部を解き切ることはできないと思うので、かなりの実力者だと自覚のある人のみチャレンジしてみてください。



おすすめ③:中学受験 すらすら解ける魔法ワザ
3つ目におすすめなのが、「魔法ワザ」のシリーズです。こちらは、中学受験の基礎の基礎って感じなのですが、受験しない子にもかなりおすすめです。
一時期、塾の超優秀な生徒と一緒にやりましたが、結構楽しそうでした。
この問題集の難しさは、計算が複雑とかそう言うことじゃなくて、発想が大事な問題が多いってことです。通常の公立小学校では絶対にやらないような方法で解く問題があります。
例えば「鶴亀算」とかそっち系です。要するに頭が柔らかかくなる系のハイレベル問題集って位置付けです。魔法ワザは分野別になっているので、興味があるものからやってみるといいでしょう。

おすすめ④:公立中高一貫校対策問題集
最後は、先ほど国語でも紹介した公立中高一貫校対策問題集シリーズの理系バージョンです。理系バージョンなので、数学と理科の融合です。
こちらも、私立の中学受験のような特殊すぎる問題を扱うものではなく、あくまで公立の中高一貫の良問を集めている塾用テキストです。同じことを言ってますが、塾テキなので質が高いです。
普段の学校の授業では取り扱わない問題も相当多いので、誰か質問できる人がそばにいないと厳しいので注意してください。でも、かなりおすすめのテキストです。

おすすめ⑤:エフォート算数
最後に、おすすめなのが「エフォート 算数」です。
こちらも塾用教材ですが、公立の小学校の優秀な生徒にやってほしいと思う問題集です。先ほど紹介した公立中高一貫校対策問題集よりは優しいです。
しかし、そもそも中学受験でも使えるようなテキストなので、難しい問題が多いです。ただ、私立のお受験のような特殊な問題はないので、取り組みやすさはピカイチです。
自分の塾でも、ハイレベル問題集でおすすめのものを欲しいと言われたら、基本的にエフォートを買ってもらうようにしています。
なお、エフォートはⅠ〜Ⅲまであり、Ⅰが小4、Ⅱが小5、Ⅲが小6です。そして、基本的には学校カリキュラムに合わせて単元も決まっているので、学年に応じた学習ができるもの強みです。
小学生おすすめハイレベル問題集:理科
次に、小学校の理科の問題集でハイレベルなものを厳選して紹介します。理科は塾テキをわざわざ紹介しなくてもいいので、全て市販テキストから選びます。
おすすめ①:中学受験 すらすら解ける魔法ワザ
まず最初におすすめしたいのが、「中学受験 すらすら解ける魔法ワザ」です。先ほど算数でも紹介したテキストですが、理科バージョンもあります。
そして、理科のテキストも結構神テキストです。
理科の計算でみんなが嫌がる系の計算問題(食塩水とか飽和水溶液とか)に絞って問題を作っていたり、分野別になっているのも魅力。
絶対に小学校ではやらない問題が多いのですが、中学生になってからは当たり前のように出てくる問題も多く、中学の予習にもなるのが熱いです。なので、公立中学校に進学する予定の生徒さんにもおすすめです。

おすすめ②:Z会グレードアップ問題集 理科
理科で2冊目におすすめなのが、「Z会グレードアップ問題集」です。
先ほど国語の問題集でもZ会グレードアップ問題集はおすすめ問題集として紹介しましたが、全く同じシリーズです。
理科の学習としては、まず大前提として学校で習う知識の習得を最優先にしてほしいと思います。そして、ぶっちゃけそれだけでも十分な気もしています。
ただ、国語や算数だけなど日々の学習にメリハリがつかないと思う場合は、途中に理科を混ぜるなどして気分転換をするのは結構いいと思います。Z会グレードアップ問題集ぐらいなら、簡単すぎず難しすぎずって感じです。
魔法わざは少し難易度が高いので、まずはZ会グレードアップ問題集から始めてもいいでしょう。
小学生おすすめハイレベル問題集:社会
では最後に、社会でおすすめしたい難しい問題集を紹介していきます。
社会の場合は、難しい?って感じなんですけど、一応はハイレベルに位置付けられているもの中でいいと思うものを載せておきます。
おすすめ①:Z会グレードアップ問題集 社会
最初におすすめしたいのは、「Z会グレードアップ問題集」です。
またですか?って怒られちゃいそうですが、やっぱりZ会の問題集っていいものが多いので、そこは被ってもいいものを紹介したいと思っています。
レベル的には、一応難しいとされてはいますが、所詮は社会なので算数や理科のような思考の難しさみたいなものはありません。調べながら解いたりすればいいんです。
なので、参考書などを一緒に購入して勉強するといいでしょう。社会の参考書は、自由自在がおすすめです。

おすすめ②:中学入試 最高水準問題集 社会
2つ目におすすめの社会のハイレベル問題集は、シグマベストから出ている「中学入試 最高水準問題集 社会」です。
こちらは完全に中学受験用の教材なのですが、社会なので誰でも取り組んでいける問題集です。
社会はどれだけでも問題演習ができてしまうので、気になったらポチってみてください。
小学生向きすすめハイレベル問題集が分かったら:注意点
ここまで、小学生向きのおすすめ問題集として、ハイレベルな問題に特化して紹介していきました。ここからは、購入前に事前に把握しておいた方がいいことをまとめて書いておきます。
英語のハイレベル問題集は必要ない
ここまでは、国語・算数・理科・社会のハイレベル問題集を紹介してきました。しかし、「英語は?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、英語に関しては小学生にハイレベル問題集など不要です。英検3級も必要ありません。
小学生の英語で大事なことは、
・基本的な英単語のスペルがある程度書ける
・be動詞と一般動詞の肯定文・疑問文・否定文が書ける
ぐらいで全然大丈夫です。
そもそも、小学生がまともに英語学習に割ける時間なんてたいしてありません。にも関わらず、先取りでどんどん先にいかす人がいますが、ペラペラのしょぼい知識を少し齧っただけになるのが関の山です。
英検3級とかも全くすごくありません。あんなものは、英検の対策をすれば受かるので、英語力を本当の意味であげていません。
よって、小学生で英語をやらせる場合は、以下のテキスト1択でいいです。
学習塾の先生方が作ったテキストで、「中1の最初で躓かないこと」をまず第一に考えており、英単語の読み書きに絞って学習させています。しかも、基礎文法を混ぜて英単語を書かせるので、中1最初の大事な文法をしつこく練習できます。
自塾でも塾のメインテキストとして採用している神教材の1つです。
理科社会までハイレベル問題集をやる意味はあるか
今回はハイレベルな問題集を紹介する記事だったので、とりあえず主要4教科については全ておすすめハイレベル問題集を紹介しました。
しかし、書いていて途中で思ったのは「理科社会のハイレベル問題集いるか?」ってこと。自分で書いといてなんですか。笑
と言うのも、小学生はどこまで言っても国語と算数の学習に力を入れておくべき時期です。この時期は、勉強の核となる国語と算数に集中投資した方が、どう考えても後から効いてきます。
中学受験などで理科社会を使うという事情を除けば、あえて理社でハイレベルに手を出すというのが、どうにもしっくりきません。そんな余裕がある子ってどれだけいるんだ?と思います。
なので、まずは算数や国語の問題集を中心に難しい問題集にトライしてほしいと思います。
総括:小学生問題集おすすめハイレベル教材まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
■ 全体概要
- 小学生向けのハイレベル問題集(非中学受験用)を教科別に塾長が厳選して紹介
- 想定読者は、賢くて学校内容では物足りない子向け
- 国語・算数・理科・社会を対象に、市販教材+塾用教材を掲載
■ 国語のおすすめ教材
- ハイクラステスト(受験研究社):伝統的な難問教材。現在の学年より1つ下から始めるのが無難
- トップクラス問題集(文理):低学年中心だが、中学受験未満のレベルとして良質
- Z会グレードアップ問題集:難しすぎず、入りやすい難問系
- 公立中高一貫校対策問題集(塾用):文系(国語+社会)で、標準〜ハイレベル層向け
■ 算数のおすすめ教材
- 標準問題集(受験研究社):名前に反して後半が難しい
- ハイクラステスト(受験研究社):上級者向け。標準問題集より難
- すらすら解ける魔法ワザ(実務教育出版):思考力育成系。図形・文章題・計算別に分かれる
- 公立中高一貫校対策問題集(塾用):理系(算数+理科)でレベル高め
- エフォート算数(文理):学校準拠ながらハイレベル。Ⅰ〜Ⅲまで学年別に分かれる
■ 理科のおすすめ教材
- すらすら解ける魔法ワザ(実務教育出版):理科の計算問題やグラフ問題に特化
- Z会グレードアップ問題集:標準+応用へのステップアップ用に最適
■ 社会のおすすめ教材
- Z会グレードアップ問題集:都道府県や歴史などがテーマ。自由自在と組み合わせも推奨
- 最高水準問題集(文英堂):中学受験向けだが、高学力層にはおすすめ
■ 補足・注意点
- 英語のハイレベル教材は不要:小学生は英検や高度な文法より、基本単語とbe動詞などで十分
- おすすめ英語教材:「これだけ!英単語360」が最良。文法と単語の基礎定着に有効
- 理社の優先度は低い:国語・算数に注力するのが学力伸長の王道
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