みなさん、こんにちは!塾長です。

今日は「聖武天皇」のことを年表でわかりやすく解説していきます。聖武天皇は奈良時代に即位し、大仏を作ったり、遷都を繰り返したりと、たくさんの歴史的な出来事を起こした天皇です。

学校のテストや歴史の勉強にも役立つ内容なので、しっかり読んでくださいね!

聖武天皇のしたこと年表一覧!生まれた年からいつ死んだかまで

聖武天皇は、奈良時代に活躍した天皇です。彼の時代には、仏教を広めるために全国に国分寺を建てたり、日本の歴史に残る大仏を造ったりしました。

さらに、政治の混乱を避けるために何度も都を変えたことでも有名です。ここでは、そんな聖武天皇の人生を年表で見ていきましょう!

聖武天皇の基本情報と年表のポイントを解説!

聖武天皇は、701年に生まれ、756年に亡くなった天皇です。在位期間は724年から749年までで、退位後は仏教に深く関わる人生を送りました。

歴史のテストでよく出るポイントをまとめると、以下の3つが大切です。

  1. 仏教を広めた → 東大寺の大仏や国分寺を作る
  2. 遷都を繰り返した → 何度も都を移した「彷徨の5年間」
  3. 法律や制度を作った → 墾田永年私財法などの制定

これらを意識しながら年表をチェックしましょう!

聖武天皇の生涯年表【誕生~即位】

聖武天皇の生涯を年表形式で紹介します。彼の生涯は、政治と仏教の両面で大きな影響を与えました。

出来事
701年誕生 … 文武天皇の第一皇子として生まれる。母は藤原宮子(藤原不比等の娘)
707年父・文武天皇が崩御 … 幼いため即位できず、祖母の元明天皇が即位
714年正式に皇太子となる … 元服し、次の天皇に備える
715年伯母の元正天皇が即位し、さらに皇位継承を待つ
724年聖武天皇即位! 24歳で天皇となり、「神亀(じんき)」の元号を使用開始

聖武天皇の政治年表【即位~仏教政策】

聖武天皇は仏教を軸とした政治を行いましたが、藤原氏との関係もあり、多くの事件が起こりました。

出来事
729年長屋王の変 … 皇族の長屋王が藤原氏の陰謀により自害。藤原氏が権力を掌握
740年藤原広嗣の乱 … 九州で藤原広嗣が反乱を起こすも鎮圧される。都を移すきっかけとなる
741年「国分寺建立の詔」発表! 全国の国分寺・国分尼寺を建てる命令を出す
743年「墾田永年私財法」制定! … 開墾した土地を永久に所有できる制度を作る
743年東大寺の大仏造立の詔! … 仏教の力を信じ、奈良の東大寺に大仏を建てることを決定

聖武天皇の遷都年表【彷徨の5年間】

聖武天皇は政治の混乱や災害を避けるため、なんと5年間で4回も都を移しました!

出来事
740年恭仁京(くにきょう)へ遷都 … 平城京から京都方面へ移動し、新しい都を作ろうとする
744年難波宮(なにわのみや)へ遷都 … 大阪へ移るも、政治が安定せず
745年紫香楽宮(しがらきのみや)へ遷都 … 滋賀県に移り、大仏造立を開始するが地震が発生
745年平城京に戻る! … 結局、元の都に戻ることを決定

聖武天皇が都を転々とした理由には、疫病や政治的対立、戦乱などの問題があったと考えられています。

聖武天皇の晩年と崩御【出家~最期】

晩年の聖武天皇は、仏教により一層傾倒し、出家を決意しました。

出来事
749年孝謙天皇へ譲位 … 娘の孝謙天皇(後の称徳天皇)に天皇の座を譲る
749年出家して「勝満」と名乗る … 天皇の地位を捨て、お坊さんとしての道を選ぶ
752年東大寺の大仏開眼供養! … 長年の大事業である大仏がついに完成
756年聖武天皇崩御(享年54歳) … 彼の遺品は正倉院に収められ、現在も保存されている

聖武天皇のしたことをテーマ別に年表で解説

聖武天皇の時代は、日本の歴史において大きな変革が起きた時期でした。特に、仏教の発展や政治制度の整備が重要なポイントです。

ここでは、「仏教政策」「法律・制度」「遣唐使」「文化・教育」「聖武天皇のゆかりの地」の5つのテーマで年表を紹介します!

聖武天皇の仏教政策年表【大仏・国分寺】

聖武天皇は、「仏教の力で国を守る!」と考え、仏教政策を強化しました。大仏や国分寺の建立は、その代表的な例です。

出来事
741年「国分寺建立の詔」を発表!全国の国ごとに「国分寺」「国分尼寺」を建設し、仏教を広める
743年「東大寺の大仏」造立を決定!盧舎那仏(るしゃなぶつ)の造立を命じる
746年大仏の金メッキのために大量の銅を確保するため、鉱山開発を進める
752年「東大寺大仏開眼供養」が行われ、全国から僧侶が集まる

奈良の東大寺に行くと、聖武天皇が命じた大仏を見ることができます。高さ15mの大仏は、当時の技術の結晶ですね!

聖武天皇の法律・制度年表【墾田永年私財法】

聖武天皇は、社会の安定を目指して様々な法律を作りました。その中でも特に重要なのが「墾田永年私財法」です。

出来事
723年「三世一身の法」…農民が開墾した土地は3世代まで使えるように
743年「墾田永年私財法」…自分で開墾した土地を永久に所有できるように変更
746年政府が貴族や寺院に土地を多く与えた結果、大地主が誕生する
749年天皇の譲位後、藤原氏がさらに力を持つようになる

この法律によって、貴族や寺院が土地を独占し、農民の生活はどんどん厳しくなりました。土地制度の変化は、日本の社会構造にも大きな影響を与えたのです。

聖武天皇の遣唐使年表【中国との交流】

奈良時代、日本は中国(唐)と深い交流がありました。遣唐使(けんとうし)を派遣することで、仏教や文化の影響を受けたのです。

出来事
717年遣唐使が派遣され、吉備真備(きびのまきび)や阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)が唐に留学
733年日本に戻った留学生たちが、唐の文化を広める
743年聖武天皇が「唐の文化を学べ!」と命じ、さらに多くの僧が唐へ向かう
753年「鑑真(がんじん)」が日本に到着!日本に正式な仏教の戒律を伝える
759年鑑真が「唐招提寺(とうしょうだいじ)」を建設

鑑真は5回の失敗を経て、ようやく日本に到着しました。彼は盲目になりながらも、日本に仏教を広めることに尽力した偉大な僧です。

聖武天皇の文化・教育年表【天平文化】

聖武天皇の時代には、「天平文化(てんぴょうぶんか)」と呼ばれる日本の文化が発展しました。

出来事
710年平城京に都が移り、中国の影響を受けた都市文化が発展
712年「古事記(こじき)」が完成し、日本最古の歴史書として編纂される
720年「日本書紀(にほんしょき)」が完成し、歴史が体系的に記録される
741年各地の国分寺に写経(しゃきょう)を命じ、仏教の経典を広める
756年正倉院(しょうそういん)に聖武天皇の遺品を納める

正倉院には、当時の貴族が使っていた調度品や中国・インドから伝わった品々が残されています。これらの文化財を通じて、当時の暮らしを知ることができますね!

聖武天皇のゆかりの地年表【歴史探訪】

聖武天皇に関係する場所を訪れると、彼の生きた時代を感じることができます。

場所内容
奈良・東大寺聖武天皇が造立を命じた大仏がある
奈良・正倉院聖武天皇の遺品が保管されている
奈良・平城京跡聖武天皇が住んだ宮殿の跡
滋賀・紫香楽宮跡聖武天皇が大仏建立を進めた都
大阪・難波宮跡一時的に都が置かれた場所

実際にこれらの場所を訪れると、聖武天皇の時代の雰囲気を感じることができますよ!

総括:聖武天皇のしたこと年表一覧まとめ

最後に、聖武天皇の生涯年表をまとめて残しておきます。

出来事
701年聖武天皇誕生(文武天皇の第一皇子)
707年父・文武天皇が崩御。祖母・元明天皇が即位
714年正式に皇太子となる
724年聖武天皇が即位。「神亀(じんき)」という元号を使用開始
729年「長屋王の変」発生。藤原氏が政権を掌握
740年「藤原広嗣の乱」発生。鎮圧後、都の移転を決意
740年恭仁京(くにきょう)へ遷都
741年「国分寺建立の詔」を発布し、全国に国分寺・国分尼寺を建立
743年「墾田永年私財法」制定(貴族の権力強化につながる)
743年「東大寺の大仏造立の詔」を発布
744年難波宮(なにわのみや)へ遷都
745年紫香楽宮(しがらきのみや)へ遷都
745年平城京へ都を戻す(遷都の終焉)
749年娘・孝謙天皇へ譲位
749年出家し「勝満(しょうまん)」と名乗る
752年東大寺の大仏開眼供養が行われる
756年聖武天皇が崩御(享年54歳)。遺品は正倉院に納められる