中学生の通知表を見ていると、3と4が半々ぐらいで並ぶような生徒さんがいます。この層は俗に言う「中堅校」に進学する可能性が極めて高い生徒です。公立高校の偏差値だと概ね53〜58程度です。
この層の特徴を一言で言うと、
・怠慢の極み野郎
です。笑
野郎と言っているのは男子生徒にこの属性が多いからです。女子生徒だと、3と4が混ざる生徒の特徴はまた少し変わりますが、普段は隠しているだけで根っこの部分では”怠慢性”がある可能性は高いです。
本記事では、中学校の通知表で3と4が半々ぐらいになる生徒の末路を塾講師目線でリアルに描いていきます。この層の高校受験の末路というのは大体決まっているので、保護者さんは事前に知っておくべき内容となります。
通内表に3と4が半々の生徒の生態系の全て
まず最初に、通知表に3と4が半々ぐらい並ぶ生徒の特徴を自分の実体験ベースでまとめていきます。おそらく、かなり当たっているはずです。
地頭は普通以上(なんなら地頭が良い子も多い)
まず、通知表で3と4が半々ぐらいの生徒というのは、学力的に見れば「普通か普通よりも少し出来る子」に分類されます。地頭のセットポイントを見ても、学年の中ではほぼ確実に半分より上の地頭水準におり、学年下位層とはハッキリ属性が分かれます。
地頭の水準が学年の半分以下の子になると、理解力が一気に下がり、精神年齢なども極端に下がっていく傾向がありますが、勉強適性という意味では下位層のそれとは全く異なります。
下位層になってくると、根本的に頭の回転が良くはなく、塾に通ってもテストで平均点を取らせることすら困難になります。通知表はよくてオール3、酷いと2がポツポツつくことも珍しくありません。
しかし、通知表に3と4が半々ぐらいで並ぶ子は、そこまで酷いことにはなりません。学年でも半分より上の地頭水準があれば、どれだけ手を抜こうが通知表に4が数個は並んでしまうからです。
逆に言えばオール3とかそれ以下になる子は、その最低水準の地頭を持ち合わせていない可能性が極めて高いです。こういう子は、中々努力しても成績が伸びない傾向にあります。
ただ、3と4がが半々ぐらいの子はそういう危うさはない。なんなら、大人の自分が会話していても、「この子はそこそこ賢い方の子ではあるよね?」って思うケースすらあるレベルです。
致命的な欠点:勤勉性の欠如と雑すぎる生き方
通知表に3と4が半々で並ぶ子のワンランク上にいるのが、オール4ぐらいの成績の生徒です。
しかし、3と4が半々の生徒とオール4の生徒の間には、全くと言って良いほど知能格差はありません。全く同じレベルか、人によっては3と4が半々の子の方がオール4よりも根本的な賢さが上ってケースは普通にあります。
では、何がそこまで両者の差を分けるか?
①勤勉性(コツコツやれるか)
②丁寧さ
この2点(特に①)が大きいと個人的には思っています。
そして、この2つの違いがオール4以上の生徒との間に「超えられない壁」を作っています。
まず、3と4が半々の生徒は、マジで勤勉性が欠落しているケースが多いです。とにかく、コツコツ進めることができません。課題なども、前日までやらずに夜遅くに焦ってやります。高確率で夏休みの宿題を最終日に持ち越すタイプです。
正直なところ、これらは性格で決まるので、おおよそ小学生でもそんな感じだったと思います。
でも、3と4が半々ぐらいの子だと、小学生時代は結構上位って子は少なくないです。なんなら、小学生から塾通いの子だと中1の1学期とかに430点〜450点ぐらい取った経験があるって子も多いです。
しかし、中1の1学期をピークに、そこからグングン点数が下落します。
その理由が、「コツコツやらない(やれない)こと」にあります。
正直、このタイプは勉強適性はそこそこあるので、塾などで分かりやすい解説を受ければ、小学校の内容や中学校の最初の方の内容など大した努力をすることなく定着してしまいます。だから、才能だけで最初のテストはハックできます。
でも、学年が上がっていくと、それなりに努力量(勉強習慣)が求められます。
正の数・負の数ぐらいだとたいして練習も不要です。宿題とか出されてサボっても、テストを軽く乗り切ることはできます。しかし、連立方程式や因数分解、平方根とかになってくると流石に反復訓練無しだとキツイです。
だから、訓練(宿題や演習)をサボってきたタイプは詰みます。結局才能だけで推してきただけのタイプなので、どこかで限界が来ます。中2の途中ぐらいには成績は下りに下がり、3と4がポツポツみたいなパッとしないことになります。
全てはその怠惰な生き方が原因です。勉強は、地頭と勤勉性の2要素が揃わないと上位には行けませんからね。
おそらく親御さんは、小学校や中学の最初は成績が良かったため自分の子供の能力は高いと思っているでしょうが、ハッキリ言えば2流以下です。勉学の世界は勤勉性がない子が上に行ける世界ではありません。そういう意味では、最も大事な勝利条件を1つ欠いています。
また、この層にもう1つ共通しているのは「とにかく雑」ということです。生き方の全てが雑で、丁寧さに欠けます。
学校の課題や提出部などもドン引きするぐらい雑です。ワーク類は丸つけせずにやりっぱなしにするのは日常茶飯事です。もちろん、やっていないページがある状態で提出し、案の定クソみたいな評価で返されます。だから、本来点数だけなら4な教科が3に着地したりします。
また、このタイプは決まって数学の途中式を書かないです。書けと言ってもめんどくささが何よりも優先順位上位に来ているので改善しません。また、人の話を聞いていない注意欠如な感じの子も多く、指示が明らかに通りません。ADHDタイプも多いです。
塾の中でも問題集のやるページを伝えてもなぜか違うところをやっているのもこのタイプに共通して見られる傾向です。だから学校でも先生の指示に従えているわけもなく、そういった態度が内申点を押し下げます。
やっぱり大人から見れば「こいつなんか舐めてるんだよな。」って映ってしまい、内申点という軸で評価されればやはり低い評価にせざるを得ないです。
なお、このタイプで地頭のセットポイントが下がるとオール3になります。酷いと通知表に2が並ぶ生徒が爆誕することになります。このタイプは、知能面・生き方の両面で課題が多く、学習塾では中々改善しません。
しかし本質的には、3と4が並ぶ生徒の地頭の下位互換です。まあでもだからこそ余計に救えないです。3と4が並ぶ感じの子は最低限説明聞いて理解とかは出来ますが、オール3を下回り始めると、理解力すらも下がり本格的に指導困難になります。
通内表に3と4が半々ぐらいの中学生の末路:毎年の風物詩
次に、上記で挙げたようなタイプのが高校受験ではどのようなルートを辿るのかを自分の経験ベースで包み隠さずお伝えしましょう。
高確率で中3の1学期の内申が悪い
まず、このタイプは決まって中3の1学期の内申も悪いままです。悪いというのは現状維持で、3と4が散らばっているような成績です。
もちろんこのタイプも、受験生になる3年生のタイミングなので「目標はオール4とか5も狙う」的なことを口にします。本人も本当にそれを願っています。
しかし、この層はとにかくコツコツできませんから、中3の1学期ぐらいの時期だとまたしても瞬間最大風速に頼った勉強しかしません。テスト直前までワークをやってくれないなんてザラです。
中3の数学は因数分解や平方根の計算が入りますが、ここは結構練習量が必要な単元です。コツコツやらないとマジで定着していかないです。
でも、この子達はそんな数学ですら直前まで課題などを積み残し、テスト直前になんとかしようとします。当然、なんとかなりません。だから点数も伸びとどまります。
おまけに、主教科で追い込まれて、副教科の勉強が疎かになります。そもそも勉強し始めるのが遅い上、どうせ学校の授業も真面目に聞いているわけもないので、普段の貯金的なものも全くありません。
で、プリントをパラパラ見て勉強した気になってテストを受け、勉強不足からくる己の解像度の低さに絶望して大コケして帰ってくるのがオチです。
塾としてはこうならないよう、前もって課題を出したりしますが、そもそもこの層は課題などをやりません。結局最後の最後まで溜め込み、直前にならないと焦りません。焦ってくれればまだマシで、焦らない生徒もいます。
中3の1学期ぐらいだと受験までの期間も空きすぎていて、この層を本気にさせるのは極めて困難です。将来に危機感を持って動く…なんてことが出来るのは、そもそも優秀な人間か過剰に心配性な人だけです。この層は、そのどちらにも該当しません。
1学期終わりに少し焦る※しかし人間性は変わらない
勤勉性のないタイプは、決まって中3でコケます。こういう人間は大事なところで失敗する星の元に生まれています。マジで不思議なぐらい、このタイプは受験生になって何かやらかします。
その一発目が中3の1学期の通知表での失敗です。
もちろんこうなると、さすがの彼らも少しはマズイと思います。だから、「今回はマズイと思いました。夏休みは頑張ります。」と言い始めます。
しかし、その発言がピーク。彼らがここで心を入れ替えるぐらいなら誰も苦労しません。笑
まずこの層は、夏休みに高確率で堕落します。と言うか、これまでも堕落していて、引き続き堕落生活を継続するだけです。人間ね、そう簡単に根っこの部分は変わらないんです。笑
だから、夏休みに暗記系の課題を出してもロクに勉強しません。テスト直前に数回プリントを見ただけで暗記テストを乗り切ろうとします。課題などもやってこないことが多いです。
本当に人間こんなもんです。汗
中3の2学期で現実を叩きつけられて絶望する
通知表に3と4が並ぶ生徒は、志望校の目標はそれなりに高いことが多いです。
公立高校であれば偏差値60以上を志望校に据える子も多く、場合によっては偏差値65程度の高校を第一志望と言います。まあいうのは自由なので。
でも、偏差値60ってそれが概ねオール4ぐらいの生徒にとって分相応な志望校です。偏差値65だと、オール4は当たり前で、いくつ5を余分に並べられるかの勝負になります。
当然ですが、通知表に3と4が半々の子からすれば高望みの志望校です。
だけど、この層は中3の1学期で半分は内申が決まったにも関わらず、2学期に頑張ればなんとかなると本気で信じています。だから、まだ希望を持って2学期を過ごします。
しかし、2学期頑張っても内申点なんてせいぜい数ポイントしか上がらず、オール4の水準にすらそう簡単には届かないものです。
もちろんこの子達も例外ではなく、結局1学期の内申点に少し色がついたような内申点が最終内申となり、それをベースに志望校を決めることになります。もちろん、当初掲げていた志望校よりも2ランクぐらいダウンします。
このことを2学期終わりぐらいの進路面談で学校に突きつけられ、ようやく自分が大したことなかった口先だけのどーしようもない人間だと気付きます。全てが遅すぎるのです。
でも、これが分かっていても止める術がないのです。
マジで我々塾講師が思う最悪の事態を、まるで精密機械のようにピンポイントで射抜いてきます。ある意味、誤算はないです。誤算がないことが最大の誤算です。汗
もうね、この子達はそういう属性の人間なのです。他人の失敗から学ばず、前倒しで行動せず、今楽することを優先し、将来に苦しみを先送りする人間です。
そもそもね、努力することを努力しないといけない時点で、勉強の世界のピラミッドでは何ランクもレベルが下がります。上位層の生徒とかで、「努力できません」とか悩んでいる人は皆無です。
最後は分相応に中堅校を受験:こんなはずでは…までがお約束
とにかく残念極まりない子達なのですが、いい部分も当然あります。
まず、この子達は勤勉性が著しく欠けているだけで、勉強適性が決して低いわけではありません。根本的にやれば出来る子です。
しかし、やり出すタイミングがいつも壊滅的に遅いだけです。
夏休みの課題を最後に焦ってやり出すという生き方を、高校受験という競技でも見事に再現してしまう生き物なのです。
ただ、高校受験というのは所詮は中学レベルなので、元々地頭が一定以上ある子であれば、なんだかんだで最後はそれなりに成長するものです。そういう姿を見るたびに、「なんで中3の1学期からそれをやってくれなかったの…」と思いますが、こういう世界線はこの子達にないので考えるだけ無駄です。
それが出来ないから今こうして悩んでいるわけですから。
で、大体は中堅校ぐらいを志望校に変更して順当に合格するか、内申点があまりに不足すると中堅校ですら追いかける受験をする羽目になります。
この層はまず間違えなくこの未来を引き寄せるので、これを読んでいる親御さんは現時点で心の準備をしておくことを強くおすすめします。
高校受験が上手くいったら最後:大学受験は確実に絶望
ちなみにこんな子達でも、高校受験は最後は受かったりします。
まあ中堅校に下げている前提ですが、それでも所詮は高校受験なので、倍率的によほどハードじゃなければ、受かるっちゃ受かります。
でも、ここで受かるという成功体験を積ませたら終わりの始まりだと思った方がいいです。
結局この子達は、「3年生の最後だけ瞬間最大風速をふかして受験を乗り切っただけ」です。根っこにある不真面目さは何も変わっていません。
しかし高校受験レベルであれば最後だけ頑張るだけでも合格してしまうことなんてザラです。でも、本人にとってはこれが悪い成功体験になることは言わずもがな。
「やっぱり最後だけ頑張ればなんとかなるじゃん!」と思い、高校生でも同じように堕落した生活を繰り返します。マジでこんなもんです。
でも、大学受験は甘くない。
大学受験はそんな付け焼き刃的な勉強で乗り切れるほど甘い試験ではありません。コツコツと積み上げていかないと、中堅大学ですら受かりません。こうなると、一般受験の学力選抜で戦うのは無理なので、推薦入試で一発当てるしかなくなります。
でも、総合型選抜などでは面接などもあり、勤勉性もなく特にやる気が感じられない生徒は普通に落ちます。こうなると、不人気なFランかそれに近い低偏差値の大学しか選択肢がなくなります。
だからこのタイプはFラン予備軍です。Fランを回避できても偏差値40台のイマイチな私大に行くとかそんなんです。中堅高校の進学実績を見ればそれは分かります。別にそこに目的があって行くならいいけど、ほとんどの人は不本意な進学です。
結局努力できない人間はこうなります。
通知表で3と4が半々の生徒の塾通いにおける失敗?パターン
ちなみにこの層のご家庭は、塾選びにも注意点が必要です。
そもそも、この層の保護者さんの多くはこう考えています。
「うちの子は勉強はやれば出来る子。頑張りさえすれば上位校だっていける素質のある子です。だから上位校を目指して欲しいし、そのために塾にお金を払って通わせている面もあるんです。」
これはもう、全くもってその通りだと思います。
ただし、”頑張りさえすれば上位校に行ける”の“頑張りさえすれば”が問題なんです。この層は、頑張ることが出来ません。ギリギリまでやらない属性の人間なんです。
なので、結局頑張らないまま時間が流れ、中堅校受験着地してしまうことが大半です。要するに、ここを受け入れて塾選びをするかどうかが、学習塾選びで失敗しないポイントになります。
と言うよりですよ、「なんとかこの子を頑張らせて欲しくて」みたいな期待で塾を選ばれてしまうと、高確率で保護者さんから見れば塾選びに失敗したってなっちゃうってことです。
だって、頑張る頑張らないなんて本人の問題なので。
しかも、勤勉性とか努力に関しては近年研究も進んでいて、概ね「努力遺伝子」的な存在も確認されています。慶應大学の研究だと勤勉性は半分以上が遺伝子で先天的に決まると発表されています。
つまり、コツコツやれないのは塾のせいでも保護者さんの教育が悪いからでもなく、大体は受精卵の段階で決まっていた可能性が高いということです。遺伝要因とはそういうものです。
以下の書籍にも書かれています。
だから、地頭が多少良くても子供に勤勉性が欠けている場合、保護者は「一番上手くいくパターンで偏差値60ぐらい。でも、中学の途中から成績が下がり始め、大体は中堅校(偏差値53〜58)ぐらいに最終着地するのが相場」と受け止めておいて欲しいです。
それでもなお塾通いにメリットがあると感じる場合は、その選択があなたにとっての正解になります。
基本的にこの層の塾選びで失敗したという話を聞いていると、学習塾の問題ではなく、「親の期待とその期待を実現する上で必要な勤勉性の間に大きな乖離があること」が多いです。
コツコツ頑張れないタイプに上位校を望んで上手くいくのは、そもそも地頭がクソいい場合だけです。地頭ランクが最高レベルであれば、中学のテストごときなら塾なしで最大瞬間風速吹かすだけでもオール4とかぐらいなら楽勝で取れます。
でもまあ、その地頭水準まではないので3と4が通内表に散らばるわけです。
総括:通内表に3と4が半々ぐらいの中学生の特徴まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 地頭は平均以上だが、勤勉性に欠ける
- 理解力や会話力はあるが、努力できないタイプ。
- 努力不足・生き方が雑
- 宿題や課題をギリギリまでやらない。
- 丁寧さがなく、提出物も雑。途中式を書かないなどの傾向あり。
- 勉強のやり方に問題がある
- 最初のテストは才能で乗り切るが、中2以降に限界がくる。
- 基礎演習を積み重ねられず、徐々に成績が低下。
- 中3での典型的な流れ
- 1学期の内申が上がらず、志望校に黄信号。
- 夏休みも堕落傾向。2学期に現実を突きつけられて志望校を下げる。
- 最終的に中堅校(偏差値53〜58)に進学するケースが多い。
- 高校受験後がさらに問題
- 「最後だけ頑張ればいい」と誤学習し、高校でも堕落。
- 大学受験では通用せず、Fランや不本意な進学になりやすい。
- 保護者の誤解が塾選びの失敗に繋がる
- 「やればできる子」と期待しても、そもそも“やらない”性格。
- 頑張れないのは遺伝的要素が大きい(勤勉性は遺伝の影響が強い)。
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