学校の定期テストの平均点が高すぎる!

こう感じた時、テスト結果についてどのように分析するのが正しいのでしょうか?

学習塾をやっていると、やたら定期テストの平均点が高い時があります。そして、そういう時は決まってみんな点数アップして喜びます。

ただ、平均点が高いのですから、点数の絶対値は大きくなるのは当たり前。本当に子供の学力が上がったのかどうかは別軸で考える必要があります。

そこで本記事では、定期テストの平均点が高すぎる時の注意点について塾長目線で解説していきます。

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定期テストの平均点が高すぎる時の注意点:何点から高い?

まず最初に、定期テストの平均点が高すぎる場合の注意点について解説していきます。

また、一般的に何点から高いと判断しているのかの基準に関しても、塾講師目線で解説していきます。

定期テストの平均点が高すぎる!何点から高い?

まず最初に、塾講師目線で、平均が何点を超えると「平均点高いな〜」と感じるのかを肌感覚ですが解説します。

自分の感覚ではこんな感じです。

・平均点65点:まあまあ高い
・平均点70点:かなり高い


なんとなくですが、こんな感じです。

平均点が70点以上のテストになってくると、「小学校のテストですか?」と感じてしまうのが自分の中での感覚です。

一般的な平均点の相場

ちなみに、定期テストの平均点の相場ってどのくらいかご存知ですか?

昨今の中学生の実態を見ると、平均点の相場は大体以下の通り。

・平均点の相場:55点〜60点

正直、この辺りが中学生の平均点の中央値になるのかな?と思っています。何年かデータを見る限りそん感じです。

ただ、教科によってはかなり低い水準で安定しているものもあります。

その代表格が中学英語です。英語だけは本当に二極化が凄まじく、できる子は高得点ですが、出来ない子は30点台が当たり前の教科です。

そのため、英語の平均点は40点台になることも決して珍しくありません。

このような背景からも、定期テストで70点以上の平均点があると、さすがに問題が簡単すぎないか?と思わざるを得ないです。

定期テストの平均点が高すぎる場合の分析

では、定期テストの平均点があまりにも高い場合、その子の学力をどうやって評価してあげるといいのでしょうか?

まず1つ目は、学年順位(※もしくは%)を見てください。

結局は学年順位が上がっていないと、相対的に自分の立ち位置は変わっていません。そういう意味では、点数そのものを見ても意味がないとも言えます。

学校から配られる成績表(プロフィール)的なものを見て、自分の子供がどの位置にいるのかを客観的な数値で分析するのがセオリーです。

次に、普段テストの点数が低い生徒との比較です。

正直、テスト問題が簡単になれば、いつも点数が低い生徒でもそこそこ点数が取れてしまいます。そのため、いつも点数が低い子がどの程度取れているのかを分析してみましょう。

そこと比較して自分の点数の上がり幅が微妙だと、学力的には上がっていない(もしくは下がった)と考える1つの要素になってしまいます。

平均点が高すぎる場合は上位層が気の毒

平均点が高すぎるテストの場合、注意して冷静に分析してあげないといけないのは「上位層」の生徒です。

正直、平均が高いテストって、問題が簡単なので学力差を測ることは難しいテストだと言えます。

こうなると、上位層は高得点合戦になり、「どれだけミスらなかったか」が点数差を決めることになってしまいます。

自塾でもこの事例はよく見ていて、普段よく出来ている子が、平均点が高いテストの時に決まって順位を下げてきます。

テスト用紙を見て分析してみると、細かい凡ミスが点在しています。平均点が高いと1ミスで順位がガラッと変わることもあるので、実力以上に順位を下げてしまうことになります。

こういう時、親御さんは絶対に焦ってはいけません。

この手のテストは、ミスをどれだけ防げたかだけなので、子供の学力そのものにはもはや問題はありません。理解していてもミスはするので、その日のコンディションの問題の方が大きい。

だから、結果だけを見て子供を責めるとかもナンセンスだし、転塾などを検討するのも意味が分からない。

親はジタバタせず、冷静にテスト結果を分析して欲しいです。

ハッキリ言いますが、平均点が高すぎるようなテストを作ってしまう先生が未熟なのです。そういうテストでは、本当の意味での子供の学力なんて測れるわけがないのです。

低学力層の場合:まずは褒めてあげよう

ハッキリ言いますが、平均点が高すぎるテストはクソです。

上位層や勉強を頑張っている子にとって、これほど報われないテストはないからです。100%学校の先生が悪いです。

ただ、そんなクソテストでも恩恵を受ける生徒もいます。

それが、下位層の生徒たちです。

この子達は、学年順位は変わっていなくても、テストの点数そのものが上がっています。(※本人の努力のおかげではないが。)

しかし、いつも低い得点だった生徒にとって、例えそれがまやかしの点数アップだったとしても、嬉しいと感じるのは事実でしょう。

であれば、まずは褒めてあげてください。

正直、学力が上がったわけではないので、次回テストが難しくなればすぐに点数が下がります。

でも、テストでいい点数を取れたという経験が残っているので、どこかで頑張るきっかけになるかもしれません。そういう可能性があると意味では、親御さんは声掛けを工夫するといいでしょう。

「今回のテストは平均点が高かったから上がっただけ。本来はもっと低いからもっと勉強して。」


などナンセンスな声掛けは絶対にしないでください。

定期テストの平均点が高すぎる:平均点が高くなるタイミング

ここまでは、平均点が高すぎるテストに関しての注意点や分析についてお伝えしてきました。

ここからは、昨今の定期テストにおいて、どういったタイミングで平均点が高くなるのかなど関連情報をお伝えします。

中1の一学期のテストの平均点は高すぎる

まず最初に、中1の一学期の中間・期末テストについて。

正直、中1の最初のテストは非常に平均点が高くなりやすく、ここで高得点をとってもあまり参考にならないというのが塾講師の本音です。

中1の最初は、どの教科も基礎的な内容ばかりで、そもそも簡単です。小学校の延長線上にあるテストと言っても過言ではないです。

だから点数が取れない子は、その時点で中学の勉強はかなり辛いんだろうな…とある程度は見えてしまうものです。(ガチでノー勉で行くとかはまだ未知数なんですけどね。)

しかし、点数が高いからといって、今後中学でそのまま高得点である可能性は極めて低い。ほとんどの生徒は、中1の一学期が最高打点で、そこから点数自体はジワジワ下がります。

ただ、これは学力が下がったというわけではない。

最初のテストが簡単すぎて、本来のその子の立ち位置を測ることができないテストだっただけ。百ます計算で競っても、学力差とか分からないってレベルの話です。

そういう意味では、親御さんも中1の最初のテストはノーカウントでOKです。

基本的に、中1の2学期のテストぐらいが、本当の意味でその子の学力のセットポイントが分かる時期です。親御さんは、この時期を基準に子供の学力が上がったのか・下がったのかを分析しましょう。

塾によく来る相談で、「中1でジワジワ点数が下がっていって…」と転塾をお願いされるケースがあります。一見すると、通っている塾が悪いように聞こえます。

でも、塾自体はしっかり機能しているケースは少なくないです。

最初のテストが高得点だったのは、おそらくその塾の対策のおかげです。でも、そこからは徐々に本人のポテンシャルの問題が大きくなります。

最初のテストは対策で上手く上がります。地頭が良くない子でも、内容が簡単なので、塾のテクニックで上げられる点数幅が大きいのです。

でも、そこから先は本人の地頭に徐々に点数が集約していきます。つまり、最初のテストは、実力以上の点数を塾のおかげで取らせてもらえていたということ。別に学力が下がったわけでも何でもないのです。

このあたり、本当に勘違いしている親御さん多いので要注意です。

1学期のテストはどの学年でも平均点が高くなりやすい

定期テストの点数が高くなりやすい時期には特徴があります。

それは、「1学期」です。

正直、どの各年でも1学期のテストというのは平均点が上がりやすく、点数アップを実現する子が多い学期です。ただ、点数が上がっても平均も上がっているので、順位的にはあまり変わらないのですが…

こうなる原因は、「数学」でしょう。

数学の平均点って、低いと40点ぐらいになりますが、高いと70点ぐらいになることも珍しくありません。

その差は、テストに出題される分野・単元の差です。

そもそも1学期は、どの学年も「計算問題」しかテスト範囲になりません。

・中1:正の数・負の数
・中2:単項式・多項式
・中3:式の展開・因数分解

これらの学習内容は、淡々と計算するだけです。

だから、文章題など差がつく問題も作りずらいです。図形のように、空間認識能力を問う問題もなかなか出せない。

こういうテストは、計算ゴリゴリ練習している子が高得点を取れてしまいます。中間層でも、対策で押しまくれば上がります。勉強が苦手な子でも、そこそこ点数が取れます。

ただし、この範囲だから点数が取れていただけの子は、2学期以降で駆逐されます。

理由はやっぱり数学です。

2学期の数学は、文章題などが頻繁に出題されてしまいます。単元的にも、方程式や関数が入ってきて、数学が苦手な子は努力だけではどうしようもなくなるタイミングです。

この時期になると、平均点は下がってしまいます。

ただ、これがその子本来の実力でありセットポイントです。1学期と比べて下がった…と思うのは正しい分析ではありません。

一般的に中間テストの方が平均点は高い

平均点が高くなりやすい時期は、学期でも異なります。

一般的には、期末テストよりも中間テストの方が点数は上がりやすいです。

理由は、テスト範囲の長さが違うから。中間テストの方が、テスト範囲が短く対策にかかる時間が短いことが多いです。あとは、期末の場合は副教科のテストもあるので、どうしてもエネルギーが分散してしまいます。

このような背景から、中間テストでは平均点がグッと上がるケースが多いです。

総括:定期テストの平均点が高すぎる時の注意点まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

定期テストの平均点が高い基準

  • 平均点65点以上:やや高い
  • 平均点70点以上:非常に高い

定期テストの平均点の一般的な相場

  • 平均点:55点〜60点
  • 教科によって差があり、中学英語は平均点が40点台になることも珍しくない。

定期テストの平均点が高い場合の注意点

  1. 学年順位を見る
    • 平均点が高いと得点の絶対値だけでは実力が分からないため、順位で分析する必要がある。
  2. 普段点数が低い生徒との比較
    • いつも低得点の子の点数が上がっていれば、問題が簡単だった可能性が高い。

平均点が高い場合の影響

  • 上位層は高得点合戦となり、細かいミスが順位に大きく影響。
  • 平均点が高いテストでは、上位層の学力を正確に測ることが難しい。
  • 親は結果に一喜一憂せず、冷静に分析すべき。

低学力層への影響と対応

  • 平均点が高いテストでは、下位層の点数が上がりやすい。
  • 点数が上がったことを褒め、やる気を引き出すきっかけを作るのが重要。

平均点が高くなるタイミング

  1. 中1の一学期のテスト
    • 内容が基礎的で簡単なため、平均点が高くなりがち。
    • 本当の学力は中1の2学期以降で測れる。
  2. 1学期のテスト全般
    • 計算問題が中心の数学が影響し、平均点が上がりやすい。
  3. 中間テスト
    • 範囲が短く、副教科がないため、平均点が上がりやすい。

注意点

  • 平均点が高いことは学力の向上を必ずしも示さない。
  • テストの難易度や範囲に注意し、学年順位や子供の理解度を重視する。

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