「愛知学院大学ってFランなの?」
「ネットでバカにされているけど大丈夫?」
そんな疑問を持って検索している方へ。
本記事では、実際の偏差値・就職率・大学群との比較など、客観的なデータに基づき、「Fラン」というレッテルが本当に妥当なのかを検証していきます。
この記事を読めば、愛知学院大学の真の学力レベルや就職実績がわかり、進学先としての判断材料がしっかり得られるはずです。
愛知学院大学は本当にFランなのか?難易度や偏差値

ネット上では「愛知学院大学はFラン」という声もありますが、実際はどうなのでしょうか?ここではまず、Fランの定義を確認したうえで、学部別の偏差値データや他大学との比較を通じて、愛知学院大学の難易度を多角的に検証していきます。
結論:愛知学院大学はFラン大学ではない
結論から言えば、愛知学院大学はFラン大学には該当しません。Fランとは「偏差値が出せない(BF=ボーダーフリー)」「誰でも受かる」大学を指しますが、愛知学院大学には明確な選抜と倍率が存在しています。2024年度の一般入試(前期試験A)では、下記のように全学部で定員を超える志願者が集まりました。
学部・学科 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
文学部 歴史学科 | 349 | 90 | 約3.9倍 |
心理学部 心理学科 | 308 | 56 | 約5.5倍 |
経済学部 経済学科 | 824 | 211 | 約3.9倍 |
法学部 法律学科 | 557 | 100 | 約5.6倍 |
経営学部 経営学科 | 750 | 198 | 約3.8倍 |
引用:愛知学院大学公式HP
このように、3〜5倍の倍率は珍しくなく、「誰でも入れる大学」というイメージからはかけ離れています。近年は指定校推薦や総合型選抜の比率が高まり、一般受験の比率は30〜40%にとどまるものの、入試難易度は依然として一定レベルにあります。
なお、Youtubeの動画などでも愛知学院の一般試験の難易度を語るものも珍しくありません。
したがって、愛知学院大学をFランと呼ぶのは、事実に基づかない誤解です。
愛知学院大学の学部別偏差値一覧
愛知学院大学は「全入レベル」などと誤解されがちですが、実際の偏差値データを見ると、その評価は明らかに異なります。以下は、2025年度時点で各学部ごとに示された偏差値の一覧です。
学部名 | 偏差値(レンジ) |
---|---|
文学部 | 35.0〜52.5 |
心理学部 | 40.0〜45.0 |
健康科学部 | 40.0〜45.0 |
総合政策学部 | 40.0〜45.0 |
法学部 | 40.0〜50.0 |
経済学部 | 45.0 |
商学部 | 42.5〜45.0 |
経営学部 | 42.5〜45.0 |
薬学部 | 42.5 |
歯学部 | 35.0〜37.5 |
引用:スタディサプリ進路
この表からも明らかなように、愛知学院大学の多くの学部は偏差値40〜45のレンジに集中しており、特に文学部は上限52.5と比較的高めの水準を示しています。歯学部など一部に偏差値が低めの学部もありますが、全学的に偏差値が計測不能な「BF(ボーダーフリー)」の学部は存在しません。
つまり、一定の学力がなければ合格は難しく、「誰でも入れる大学」というFラン的なイメージとはかけ離れた実態であることが分かります。偏差値から見ても、愛知学院大学は私立中堅クラスの一角と評価できる大学です。
愛知学院大学の入試難易度と合格ライン
愛知学院大学の入試難易度は、共通テストの得点率と倍率から見ると決して「易しい大学」とは言えません。多くの学部で得点率60%前後が必要とされ、しっかりとした学力が求められる中堅私大に分類されます。
以下は、学部別の共通テスト得点率の目安です。
学部 | 共通テスト得点率(目安) |
---|---|
文学部 | 44%〜69% |
健康科学部 | 56%〜61% |
心理学部 | 64%〜67% |
法学部 | 61%〜67% |
総合政策学部 | 61%〜62% |
経済学部 | 62%〜64% |
経営学部 | 63%〜64% |
商学部 | 63%〜64% |
薬学部 | 56%〜60% |
歯学部 | 54%〜56% |
特に心理学部や経営学部では得点率64%以上が目安とされ、日東駒専と同程度の難易度があります。また、一般選抜では学科ごとに2.5倍〜5倍を超える倍率も存在し、決して「誰でも入れる大学」ではないことがわかります。入試方式の多様化によって推薦枠が増えているとはいえ、一般入試での入学は相応の準備が必要です。
愛知学院大学と「愛愛名中」の中での序列は?
「愛愛名中」とは、東海地方の私立大学群である「愛知大学・愛知学院大学・名城大学・中京大学」の頭文字を取った呼称で、関東でいう日東駒専、関西でいう産近甲龍に相当するポジションにあります。4校の偏差値帯を比較したところ、以下のような序列が一般的です。
順位 | 大学名 | 偏差値帯 | 特記事項 |
---|---|---|---|
1位 | 中京大学 | 45.0〜57.5 | 文系・理系問わず偏差値上昇が著しい |
2位 | 名城大学 | 45.0〜55.0 | 理工系や農学系で高評価 |
3位 | 愛知大学 | 42.5〜52.5 | 法・経済系が強み |
4位 | 愛知学院大学 | 35.0〜50.0 | 文系中心だが、薬学・歯学部で専門性が高い |
このように、愛知学院大学は全体としてはやや下位に位置づけられますが、歴史学科や薬学部・歯学部など、特定の学部では50を超える偏差値を持ち、学問領域によっては他大学より上位に評価されるケースもあります。
実際、南山大学の理工系学部と偏差値が近い場合もあり、単純な大学名だけで上下を語るのは適切とはいえません。序列の目安はあっても、学部ごとの実力差を正しく理解することが重要です。
愛知学院大学を東京で言うと「大東亜帝国」
愛知学院大学は、東海地方における中堅私立大学として位置づけられていますが、東京で言うと「大東亜帝国」レベルに相当します。「大東亜帝国」とは、大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学の5校を指す大学群で、偏差値帯は概ね35〜52.5程度です。
これは、愛知学院大学の学部構成や偏差値と非常に近い水準にあります。
以下の表は、愛知学院大学と大東亜帝国の大学を比較したものです。
大学名 | 主な学部構成 | 偏差値帯 |
---|---|---|
愛知学院大学 | 文学部・法学部・経済学部・薬学部・歯学部など | 35.0〜52.5 |
大東文化大学 | 文学部・外国語学部・法学部・経済学部など | 37.5〜47.5 |
東海大学 | 文学部・海洋・工学・医学部など | 35.0〜52.5(医学部65) |
亜細亜大学 | 経営学部・法学部・国際関係学部など | 35.0〜42.5 |
帝京大学 | 文学部・薬学部・医療技術・医学部など | 35.0〜65.0(医学部65) |
国士舘大学 | 文学部・体育学部・政経学部・理工学部など | 35.0〜50.0 |
薬学部や歯学部といった全国的に見ても専門性の高い学部を持つ愛知学院大学は、偏差値帯・学部構成の両面から見ても「大東亜帝国」に十分肩を並べる大学といえます。したがって、「Fラン」と呼ぶには明らかに不適切であり、首都圏の受験生にも十分に比較対象となる大学です。
愛知学院大学の評判と実績は?Fランと呼べない根拠

学力だけではなく、「Fラン大学かどうか」は就職実績や社会での評価、学生生活の充実度なども含めて考える必要があります。ここからは、就職率・卒業生の影響力・大学の支援体制・キャンパス環境など、多方面から愛知学院大学の真の実力を掘り下げていきます。
就職率・就職先から見る評価
愛知学院大学は就職支援が非常に手厚く、2023年度の就職実績データを見ると、いずれの学部でも就職率90%を超える高水準を記録しています。特に、法学部や薬学部では公的機関や医療機関への就職が目立ち、地元就職に強い「実就職力」の高さがうかがえます。
以下は主な学部の就職実績一覧です。
学部 | 卒業者数 | 就職希望者 | 就職者数 | 就職率 | 主な就職先例 |
---|---|---|---|---|---|
文学部 | 479 | 428 | 420 | 約98.1% | 愛知県教育委員会、ドリームスカイ名古屋、リゾートトラスト |
経営学部 | 278 | 266 | 262 | 約98.5% | メイドー、三十三銀行、八神製作所 |
法学部 | 268 | 244 | 238 | 約97.5% | 愛知県警察、日本年金機構、国立病院機構 |
薬学部 | 123 | 106 | 104 | 約98.1% | 中部薬品、たんぽぽ薬局、名古屋市立大学病院 |
経済学部 | 241 | 226 | 222 | 約98.2% | 愛知銀行、伊勢湾海運、トーカン |
商学部 | 236 | 223 | 221 | 約99.1% | 東海ソフト、あいちフィナンシャルG、十六銀行 |
総合政策学部 | 203 | 197 | 194 | 約98.5% | JAあいち豊田、ホシザキ東海、日東工業 |
心身科学部 | 407 | 361 | 355 | 約98.3% | 日本ゼネラルフード、愛知県教育委員会、フジパン |
引用:パスナビ
このように、就職先には地元の有力企業や教育・福祉・医療機関が多く、特に地元志向の学生にとっては非常に安定した進路実績となっています。こうした就職力の高さは、「Fラン大学」と揶揄されるような大学では決して見られない大きな強みです。
実業界での影響力|社長輩出数は全国18位
愛知学院大学は「就職に強い大学」として知られるだけでなく、起業家・経営者輩出校としても高い実績を誇っています。東京商工リサーチが発表した2023年の「全国社長の出身大学調査」によると、愛知学院大学出身の社長数は2,657名で全国18位にランクインしました。
さらに注目すべきは、「都道府県別・企業所在地で最も社長を多く輩出している大学」部門で、愛知県1位を獲得した点です。これは、地元愛知県に根付いた教育と、ビジネス現場に直結する実践的な学びの成果といえるでしょう。
指標 | 数値・順位 |
---|---|
全国社長輩出数(2023年) | 2,657名(全国18位) |
都道府県別最多輩出大学(愛知県) | 愛知学院大学(県内1位) |
引用:愛知学院大学公式サイト
この結果は、単なる就職率の高さだけでなく、学生が将来「経営者」「リーダー」として活躍する可能性の高さも示しています。Fランと揶揄されるどころか、愛知学院大学は“地域経済を支える大学”としての存在感を確立しているのです。
Fランどころか「資格取得支援」が強い大学
愛知学院大学は、単に学士号を取得するだけでなく、「資格取得支援」に非常に力を入れている大学です。各学部・学科ごとに対応する専門資格の講座や支援体制が整っており、将来専門職を目指す学生にとっては非常に実用的な学びの場となっています。
以下は主な資格対応状況の一部です。
学部・学科 | 対応資格 | 特徴・支援内容 |
---|---|---|
歯学部 | 歯科医師国家試験 | 附属病院での実践的な実習と国家試験対策が充実 |
薬学部 | 薬剤師国家試験 | 国家試験対策講座あり、高い合格率を誇る |
心理学部 | 公認心理師・臨床心理士 | 資格対応カリキュラム完備、公認心理師養成に注力 |
健康栄養学科 | 管理栄養士 | 国家試験合格に向けた専門教育とサポート体制あり |
文学部・法学部など | 教員免許、司書、学芸員、社会教育主事など | 教職課程や専門課程が履修可能。登録料制度あり(例:教職課程40,000円) |
引用:愛知学院大学公式サイト
さらに、教員免許や図書館司書、学校図書館司書教諭、博物館学芸員、社会教育主事といった多様な資格にも対応しており、全学科共通で支援が行き届いている点も強みです(※一部対象外あり)。
このように、愛知学院大学は「Fラン」と揶揄されるどころか、国家資格・専門職支援に強みを持つ実学重視の大学であり、卒業後の進路にも明確なメリットがあると言えるでしょう。
キャンパス・立地・設備も実は充実している?
愛知学院大学は、「学力」や「就職実績」だけでなく、キャンパス環境や設備の充実度も高く評価されています。とくに名古屋市北区にある名城公園キャンパスは、地下鉄駅から徒歩圏内に位置する都市型キャンパスで、アクセスの良さと都会的な学習環境が魅力です。文系学部の一部や大学院、国際交流拠点などが集まっており、利便性と機能性を兼ね備えています。
一方、日進キャンパス(愛知県日進市)は自然に囲まれた広大な敷地にあり、体育会系クラブの活動拠点としても有名です。アリーナ、温水プール、人工芝のサッカー場、野球場、弓道場など、全国大会レベルの設備が整っており、部活動やサークル活動が盛んに行われています。緑豊かな環境で、落ち着いて学業や課外活動に取り組めるのも特長です。
さらに、歯学部の楠元キャンパスや短大の末盛キャンパスも市内中心部に配置されており、各学部の専門性に応じたキャンパス構成がなされています。こうした多拠点型キャンパス展開は、学習だけでなく日常生活やキャリア形成にも好影響を与えているといえるでしょう。
ネット評価と現実のギャップ|「恥ずかしい」は事実か?
ネット上では「Fラン」「行くのが恥ずかしい大学」などといった否定的な意見が見られることがありますが、それらの評価は極めて表面的です。たとえばYahoo!知恵袋や5chなどの匿名掲示板では、偏差値のみを根拠に「Fラン」と決めつける投稿が散見されます。しかし、偏差値だけが大学の価値を決めるわけではありません。
実際、愛知学院大学の多くの学部は偏差値45〜50以上を保ち、就職率も90%を超える学部が大多数。歯学部や薬学部、心理学部、健康栄養学科などでは国家資格取得支援も充実しており、「実学に強い大学」としての地位を築いています。また、地域社会との連携や地元企業への就職実績も豊富で、「堅実に就職できる大学」として地元では高く評価されています。
SNSの一部の声だけを信じてしまうと、こうした実績や支援体制が見えなくなってしまいます。本当に大切なのは、大学がどのような教育を行い、どんな進路を切り拓けるか。データと実績を冷静に見れば、「恥ずかしい大学」などという評価がいかに誤解に基づいたものであるかが明らかになるでしょう。
総括:愛知学院大学がFランは誤解まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 愛知学院大学はFランではない
→ 入試倍率や偏差値から見て、「誰でも入れる大学」ではない。全学部で倍率3〜5倍程度。 - 偏差値は学部により35〜52.5
→ 文学部や薬学部などでは偏差値50を超える学科もあり、一定の学力が求められる。 - 共通テスト得点率は60〜70%が多い
→ 特に心理・経営・法学部では得点率64%以上が目安で、入試難易度は中堅私大レベル。 - 「愛愛名中」では下位だが、専門学部は強い
→ 愛愛名中(愛知・愛学・名城・中京)の中ではやや下位だが、薬・歯などの専門性は評価される。 - 東京で言うと「大東亜帝国」レベル
→ 偏差値・学部構成ともに、大東文化大・東海大などと同レベルと考えられる。 - 就職実績は非常に高い(就職率90%以上)
→ 地元企業や公務員、医療福祉業界に強く、実就職力が高い。 - 社長輩出数は全国18位・愛知県内1位
→ 起業家輩出実績も高く、地域経済で存在感あり。 - 資格取得支援が充実
→ 歯科医師・薬剤師・公認心理師・管理栄養士・教員免許など、多彩な資格対応あり。 - キャンパス・設備も整っている
→ 都市型キャンパス(日進・名城公園など)に加え、全国レベルの運動施設も完備。 - ネットの「Fラン・恥ずかしい」評価は誤解
→ 実績・支援体制・教育内容を考慮すれば、そのような評価は根拠に乏しい。