内申点オール5の偏差値っていくつぐらいなの?
通知表でオール5の人の特徴って何?


このような疑問をお持ちになったことはないでしょうか。

塾を運営していると、本当にごく稀にですがオール5になる生徒(もしくはほぼオール5の生徒)に出会うことがあります。

そのため、オール5になるタイプの生徒の特徴は何となく分かっています。あと、一応自分自身もほぼオール5だったので何となく分かるというか…

本記事では、内申点オール5の偏差値&通知表オール5の人の特徴をお伝えします。

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内申点オール5は偏差値65以上

まず最初に、内申点オール5になる生徒の偏差値について解説します。

ただし最初に断っておきますが、オール5の偏差値に関しては結構感覚的に喋っている部分があることはご了承ください。

そもそも、音楽や美術など実技科目も含めてのオール5なので、学業とは関係ない評価領域もあります。それゆえ、完全に偏差値換算するのは理論上無理な話です。

しかし、生徒の進学先などを見れば学力的な偏差値はおおよそ測定できますので、それらデータを元に解説していきます。

内申点オール5の生徒:偏差値65以上が妥当か?

まず、ザックリですが結論から。

内申点オール5の生徒は、「偏差値65以上」かな?と推測しています。後述しますが、これより高い場合も低い場合も正直あります。

偏差値65以上とした理由ですが、オール5の生徒のテストの点数や進学先の高校を見たとき、おおよそ偏差値65以上にはなっていると思うからです。

内申点オール5の生徒の定期テストの点数

ちなみに、内申点オール5の人の定期テストの点数って気になりませんか?

※ここでは、ほぼオール5(1〜2個は「4」がある子も同じようにまとめて話させていただきます。)

自分の感触だと、定期テスト5教科の合計で「420点〜480点ぐらい」がオール5になるような生徒の得点レンジだと思います。

そもそも評定で5を取ろうとすると、1つの教科で見たら85点以上は得点しておくことが求められます。(例外もあるが。)

そう考えると、1教科85点なら5教科で425点ぐらい。何か難しい教科(平均点が低い教科)があるとして減点されることを考えると、最低でも420点ぐらいは欲しいな〜という感触です。

ただ、5教科420点でオール5はすごく少数で、430点〜450点ぐらいのレンジにオール5の生徒が密集するイメージです。470点とかになると、もはやその子が飛び抜けて優秀か、その学校のテストがかなり簡単かのどちらかでしょう。

内申点オール5の生徒が進学する高校の偏差値

次に、内申点オール5の生徒の進学先の高校偏差値について。

まず、自塾のある兵庫県神戸市の第一学区で見た場合、オール5の生徒が進学している学校(公立高校)って大体以下の通りです。

・長田高校(偏差値69)
・神戸高校(偏差値69)
・兵庫高校(偏差値67)
・星稜高校(偏差値65)
・御影高校(偏差値63)
・北須磨高校(偏差値63)

ここに、高専や難関私立も入ってきますが、偏差値のバラツキを見ると大体こんな感じになります。

・偏差値63〜偏差値69

この辺りの高校に進学していくイメージです。だから、間をとって偏差値65ぐらいかな?と分析しています。偏差値60台後半かもしれません。

内申点オール5の偏差値のあとに:オール5の生徒の特徴

内申点オール5は、偏差値65以上が相場でしょう。

ただし解説した通り、進学先の高校を見ると「偏差値63〜69」とバラツキがあるのも事実。(※これは内申比重が大きい兵庫県だからかもしれませんが。)

そして、自分が見てきた生徒でも、オール5(※ほぼオール5も含む)になる生徒の特徴は意外とバラバラで共通項があるようでなかったりしていました。

ここからは、完全に主観ですが内申点オール5になるような生徒の特徴をいくつか紹介していきます。

生まれ持った才能(地頭)がある子が大半

正直なところ、オール5なんて狙って出せるものではありません。どれだけ優れた学習塾であったとしても、オール5の生徒を狙って量産するのはまず無理です。

オール5になるような生徒というのは、その生徒自身が持っている素質のおかげでオール5を取れています。遺伝要因の問題が大きすぎます。

塾生でオール5になった生徒を見ても、やっぱり賢い子でした。

説明されて理解できないなんてことはないし、演習させたら誰よりも早く終わってしまうし、暗記ペースはアホほど早い。

こんなものは、努力によって身につけた後天的な力なわけがない。地頭の良さという先天的な遺伝要因が全てで、方法論で再現できるような代物ではありません。まあね、勉強という領域においては「選ばれしもの感」が半端ないわけです。

ただ、独学でオール5になったか?と言われるとそれは疑問で、塾で一定の時間勉強させまくっているから本番の点数もそれに応じて付いてきているのか?とも思います。

どこまで言っても才能の原石である事に変わりはなく、磨かないとその才能は開花しないのかもしれません。

国語と数学が得意

オール5になる生徒の共通点としては、国語と数学の2科目が基本的には得意であることがあげられます。

結局、勉強ができる子で国数が苦手ではないんですよね。

初見で文章を読ませても内容を取り違えることなく理解します。漢字で読めないものも少なく、知っている言葉のストック量も申し分ない。一般常識的な知識もちゃんとあるイメージです。

これって、塾で教えてどうこうなるものじゃないでしょ?

逆に言えば、塾で教えようがない下地の部分がきちんと出来ている子とも言えるわけです。

また、オール5を取る子は数学が出来てしまいます。

数学は最も苦手とする生徒が多い教科です。なぜなら、生まれつきの得意不得意(遺伝要因)の影響を最も大きく受ける教科だからです。

つまり、才能負けしやすい数学という教科で才能勝ちしています。これはもう努力とかそういう話ではないのです。

コツコツ物事を進める「勤勉性」を兼ね備えている

オール5を取ろうとすると、正直学問の才能だけでは足りません。

学問の才能があることをベースとした上で、「勤勉性」が求められるからです。勤勉性とは、コツコツ勉強を進めることだと思ってください。

小学校までは、正直才能だけで何とかなります。

しかし、中学の勉強では「暗記」を大量に求められる事になります。そのため、暗記をこなすためにコツコツ勉強をする能力がどうしても求められます。

ワークをコツコツ進めたり、単語帳を何回も反復したり、社会科の暗記も嫌がらずに進めたり…こう言った能力が求められ始めるのが中学以降の特徴です。才能はあるけどコツコツ出来ない不真面目系は、中学校だとどうしても脱落してしまいます。数学だけ得意な男子生徒などはその典型でしょう。

しかし、オール5の生徒は本当にコツコツやれるので、苦手教科を作らない。国数が出来て、その上で社会の暗記まで高密度にこなしてしまうわけなので、非の打ち所がないわけです。

ミスが極端に少ない

オール5になる生徒は、マジでミスが少ない。本当に少ない。

この子達は、同年代の中でも圧倒的に落ち着きがあります。精神年齢が高く、知的なオーラがちゃんとあります。

と言うか、学力って精神年齢に比例しますからね。幼い感じの子がテストの点数なんか取れるわけがない。だから塾に行かせても意味がない。幼さは塾では直せないからです。

話を戻すと、精神的に成長している彼ら彼女らは、テスト本番でもまあミスしてこない。だから高得点で安定できる。

正直、内申点4の生徒の中には、ミスさえしなければ5になる子って結構いるんですよね。普段の実力を知っている塾側からすると、余計にそう感じます。しかし、この層はどう指導したってほぼ確実にミスをして帰ってきます。計算ミス、問題の読み飛ばし、解答欄の書き間違え…

こんなものはね、人間の生き方レベルの問題であり、学力とは別で求められる能力です。でも、ペーパーテストはそういった人間の根っこの部分まで炙り出してしまえるんです。

オール5の子は、丁寧に生きているので、ミスしないんです。途中式もちゃんと書くし、問題をサーっと流し読みもしない。行動の節々に大人っぽさが感じられるのが特徴です。

短期的な記憶力は確実に高い

オール5をもぎ取る上で欠かせないのが、短期的な記憶能力の高さです。正直なところ、瞬間最大風速を吹かせる能力が高くない限り、オール5はまず取れない。

その理由が、副教科の存在です。

だってぶっちゃけ、技術家庭科とかのテスト勉強って、テスト期間直前じゃないとやらないですよね?前もってコツコツとかやる教科じゃないし、ギリギリまでテスト範囲わからないですし…

しかしそうなると、テスト期間の数日でサクッと仕上げる能力が必要。他教科みたいに塾で事前に準備しておくみたいなチートは使えず、限られた時間の中で処理する能力がどうしたって求められてしまう。

短時間で全体像を捉え、必要な用語の概念や意味を理解し、脳の中でテーマのポイントを捉え、重要な用語を暗記し切る能力が必要です。こんなものはね、脳のスペックの影響を受けすぎます。コツとか正直ないし。。。

だけど、オール5になる生徒は誰が教えたわけでもなく、こう言ったことが出来るんです。優秀なんですよ、脳構造的にね。

例外は「内申美人」

ここまでは、一般的なオール5の生徒の特徴を解説しました。

しかし、例外がたった1つだけあります。それが「内申美人」です。

正直なところ、テストの点数がイマイチなのに、なぜか評定で5が付いてしまう生徒というのが一定数います。学校では本当に真面目にやっていて、先生からの評価がバチクソ高い生徒です。

このタイプは、本来であれば4じゃね?って点数でも5がつきます。しかも、あらゆる教科がそんな感じなので、ほとんどオール5に近い内申点になります。

決まって女子生徒です。

ただ、実力テストや模試では得点できない。基本的に地頭が本当の意味でオール5になる子よりもワンランク以上は下にあるので、差が出まくる。

だから、偏差値69とかの高校には行けず、高い内申点をお土産に偏差値63ぐらいの高校に進学するのがお約束です。これは内申美人タイプあるあるで、おそらく全国の至る所で観測されている事例だと思います。

総括:内申点オール5の偏差値&通知表オール5の人の特徴まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

1. 内申点オール5の偏差値

  • 内申点オール5を取る生徒の偏差値は「65以上」が一般的。
  • 偏差値63~69の高校に進学する例が多く、地域による内申点の比重の違いも影響する。

2. 内申点オール5の定期テストの点数

  • 定期テストでは5教科で 420~480点程度 が目安。
  • 430~450点のレンジが最も多く、470点以上の生徒は突出した優秀さか、簡単なテストの可能性が高い。

3. オール5の生徒の共通する特徴

  • 地頭の良さ(先天的才能)
    • 遺伝的な要因が大きく、説明をすぐに理解し暗記も早い。努力だけでは補えない部分がある。
  • 国語と数学が得意
    • 文章読解や基本的な数理能力が高く、塾で教えられない基礎力を持つ。
  • 勤勉性
    • 暗記や反復作業を嫌がらずコツコツ進めることができる。
  • ミスが少ない
    • 落ち着きがあり、丁寧に取り組むため、テスト本番でもミスがほとんどない。
  • 短期的な記憶力が高い
    • 副教科のテスト勉強を短期間で仕上げる能力がある。

4. 例外的なタイプ:内申美人

  • テストの点数は平均的でも、学校での真面目な態度や教師からの高評価により高い評定を得る。
  • 主に女子生徒に多く、偏差値63程度の高校に進学するケースが多い。

5. 総合的な分析

  • オール5の生徒は学力だけでなく、精神的な成熟度や短期集中力といった要素も兼ね備えている。
  • 一方で、学校評価に依存する「内申美人」は実力テストで差が出やすい。

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