内申点だけ高い「内申美人」と言う言葉を聞いたことがありませんか?

このタイプは実力以上に内申点が高くついているため、模試や実力テストの点数が取りずらいとされています。そして、このような「内申美人」を悪く言う生徒もいます。ほとんどが内申点が取れない男子生徒の女子への僻みですが…

しかし、俗に言われる内申美人の生徒はどのように受験戦略を考えれば良いのでしょうか?

自分も塾をやっていて、内申点だけが良いけど実力が弱いタイプの女の子の指導をしたことがあります。それゆえ、その子たちの悩みはよく分かっているつもりです。

本記事では、内申美人の生徒の受験戦略へのアドバイスをしていきます。

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内申だけ良い「内申美人」とは?特徴まとめ

まず最初に、一般的に「内申美人」と呼ばれる生徒の特徴を紹介します。

あまり聞こえのいい言葉ではありませんが、的を得ている側面がありピタッとハマって浸透している言葉であるのも事実です。

そこで、どのような生徒が内申美人と言われやすいのかを解説します。

ペーパーテストの点数が低いのに内申は高い

内申美人とされる子は、正直「頭がいいよな〜」と思う子ではありません。

テストの点数はイマイチなんだけど、どう言うわけか学校の成績は高い子を指します。学校の成績とは5段階でつけられる「評定」のことです。

基本的に、学校のテストにもよりますが絶対評価とはいえ、「4」や「5」がつく子の割合は決まっています。

・評定「5」→10%程度
・評定「4」→25%程度

これをテストの点数に換算すると、概ねこんなイメージです。

・評定「5」→85点以上
・評定「4」→75点〜85点

もちろん平均点によって左右されるので一般論ですが、平均点が60点のテストだとこんなイメージです。

しかし、テストの点数が70点台なのに「5」がつく生徒もいます。60点台で「4」がつく生徒もいます。

同じ学校で同じ点数でも、内申美人と呼ばれる子はなぜか内申点が高い現象が毎年のように発生しています。

実力テストや模試の偏差値は決して高くない

内申美人と言われてしまう子は、実力テストや模試の結果は決して良くありません。

内申点で5がついているような教科でも、実力や模試だと平均点程度で終わることもあります。酷い子だと、平均点すら割ります。

実力テストや模試の偏差値は、純粋にその子の学力を測ります。もちろん、努力以外にもその子の地頭の良し悪しやセンスまで分かってしまうのが実情です。

内申美人と言われる子は、このタイミングでメッキが剥がれます。

内申美人と言われる子は90%以上が女子生徒

内申美人とは、言葉通り「女の子」を形容する言葉です。

概念的には「テストの点数は低いけど内申は高い子」と言うことですが、どーゆーわけかこのタイプは決まって女子生徒です。

これに関して、現場の塾講師で反論する人はいないと思います。

一般的に、女子は内申点を取るのがとにかく上手いのです。と言うか、男子生徒の素行が悪すぎて、女子の方が相対的に良くなるのです。

これはもう、内申点という主観的な要素が入り込む評価体制である以上、どうあっても起こりうる現象です。

内申美人タイプは高確率で「数学」「理科」が取れない

内申美人タイプには、共通項があります。

彼女たちは、どういうわけか数学と理科が得点できません。英語と社会は取れます。国語は難しい読解になるとポシャります。

要するに、地頭が求められる競技にはすこぶる弱いが、暗記しておけば取れる教科は何とか出来るということです。

数学や理科(の思考・計算問題)は、模試や入試レベルになると初見で見るタイプの問題も多いです。対策だけではどーしようもない問題は、最近ものすごく増えています。

思考力・応用力・判断力を見る問題は、対策されたら意味がありません。だから、受験対策をしても直接的な効果を感じられません。一方、対策しなくても地頭がいい子は普通に解いてきます。

塾生を見ていても、才能格差を感じずにはいられません。遺伝は残酷なまでに結果を左右しています。

内申だけ良い「内申美人」の受験戦略!実力問題にどう対応する?

ここまでは、内申だけ良い「内申美人」の特徴を解説してきました。どうしても言葉の性質上、ネガティブな側面ばかりになってしまい申し訳ないです。

しかし、公立高校受験においては内申美人ほど有利な属性はない。これはもう断言できます。

彼女たちは、進路を選ぶ権利があります。内申がない男子生徒は、実力があっても選択肢などない。彼らには選ぶ権利がないのですから。

だから、高校受験においては誰が何といえどもあなたの勝ち。それは揺るがない事実です。

ここからは、内申だけが良い子の受験戦略をお伝えします。

上位校に行くかワンランク下げるか

内申美人と呼ばれる子は、自分でもその自覚は99%あるでしょう。内心だけ良くて、実力テストが悪いことは分かっているわけなので。

すると、進路を選ぶ際にどうしてもこの悩みが出る。

・上位校を受けるかワンランク下げるか

彼女たちは、内申点で稼いでいるので、偏差値の高い上位校に受かります。本番で多少転んでも、内申点がそれをカバーしてしまうからです。しかし、不安なのは進学した後の話です。結局ついていけるのか?と悩むわけです。

この二択に関しては、「自分で決めたことを正解にしなさい」が自分のアドバイス。

結局、どっちを選んでもメリット・デメリットはある問題ですよね?

上位校に入れるのは嬉しいけど、そこで落ちこぼれるリスクがある。下げたらプライド的に苦しいけど、その中では上の方でいられる…

こんなの、どっち選んでも100点にはならないのだから、自分で決めた道を正解にするしかないです。大事なことは、選択する段階では正解も不正解もないと知ることです。

受験対策:実力問題は取れないことをある程度は受け入れる

内申美人の子たちは、最後の最後まで実力問題(地頭が試される系)では苦戦します。

これはもう、生徒本人も保護者も覚悟してください。

受験レベルの思考が試される問題というのは、どうしたって本人の地頭に左右されまくるものです。訓練して解ける問題と、訓練したって解けない問題があるのです。

自分と内申点が同じでも、地頭がいい子は実力タイプの問題は解いてきます。それを見ると、内申美人の子は焦ります。

でもね、そーゆーものです。もし実力問題を解けるのなら、あなたは内申美人ではなく普通に賢くて内申が高い部類になるのですから。

よって、受験問題における実力を試してくる系の問題は「自分は解けないこともある」と受け入れるのが大事です。

諦めるのではなく、受け入れるのです。

彼女たちがとにかく心配なのは、精神的にやられてしまうことです。受験期になると、受験過去問や模試などをバンバン受け、その都度自分の点数と向き合うことになります。

頑張っても点数が取れない状況が続くと、決まってメンタル崩壊を起こします。親御さんは、この状況をうまく回避しなければいけません。

しかし、頑張っても取れないものは取れないので、「取れないもの」と受け入れておかせるしか手がないのです。現実をきちんと受け止めないと、本気で受験でぶっ壊れます。

塾としては点数を上げにいきますが、それでも受験問題の実力要素が出る部分を上げるのに再現性は担保できないのです。それはもうご理解していただくしかないです。

最後の最後まで英語だけはガチれ

内申美人の子たちは、とにかく最後まで英語をガチりましょう。

正直なところ、英数系の教科というのは才能に大きく影響されます。数学とかは遺伝の影響8割程度結果を左右すると研究結果も出ているほどです。

これは有名なデータで、各分野の要素がどれだけ遺伝の影響を受けるかを、一卵性双生児を使って調べたものです。

数学はスポーツよりも遺伝要因の影響を受けるというのが衝撃です。

上記データに関しては、以下の書籍に書かれています。

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なお、英語などの言語科目はまだ遺伝の影響を受ける割合が少なく、好転的な努力によって変えられる領域が大きいです。現場で教えていても、数学は上げきれないけど、英語は上げていけます。

だから、受験の最後の最後まで英語をやってください。それが高校に入った後もあなたの武器になります。

英語は、「速読英単語」と呼ばれる単語帳&英文読解参考書をまずやりましょう。読みまくりましょう。

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速読英単語に関しては、詳しくは以下の記事でも解説しています。

速読英単語を終えたら、全国の公立高校入試の英語の過去問を片っ端から解きまくりましょう。とにかく毎日英語の文章を読みまくりましょう。

絶対に点数が上がってきます。英語はできるという自信になります。今あなたに必要なのは自信じゃないのかな?

英語の問題集は「全国高校入試問題正解 英語」です。分野別問題集の読解をメインにやりまくってください。受験直前までそうやって自分を追い込んで!

不安を解消するのは、ポジティブな言葉ではなく「没頭」です。何か決めて打ち込んでいると、不安を感じる余裕がなくなるはずです。

総括:内申点だけ良い「内申美人」の受験戦略まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

内申美人の特徴

  • ペーパーテストの点数が低いのに内申は高い:
    • テストの点数は平均的だが、学校の評定は高い。
  • 実力テストや模試の結果が低い:
    • 実力テストや模試では平均点以下になることが多い。
  • 女子生徒が多い:
    • 内申美人と呼ばれる生徒のほとんどは女子。
  • 数学・理科が苦手:
    • 暗記系科目(英語・社会)は得意だが、地頭を試される科目(数学・理科)が弱い。

内申美人の強み

  • 公立高校受験において内申点は大きな武器となる。
  • 内申点を活かして、進路の選択肢が広がる。

受験戦略

  • 進路の選択:
    • 上位校に進むか、ワンランク下げるかを自分で決断し、その選択を正解にする意識を持つ。
  • 実力問題の受け入れ:
    • 実力問題は努力だけでは対応できない場合があるため、「解けないこともある」と受け入れる心構えが重要。
    • 精神的負担を減らし、メンタル崩壊を防ぐ。
  • 英語を優先的に対策:
    • 英語は努力で伸びやすい教科。最後まで重点的に取り組むことで得点源にする。

英語学習の具体的アプローチ

  • 「速読英単語」を活用:
    • 単語帳としてだけでなく、読解力を鍛える教材として活用。
  • 全国高校入試問題正解の活用:
    • 過去問や分野別問題集で英語の長文読解を徹底的に練習。

心構え

  • 不安は「没頭」で解消する。受験期はポジティブな言葉ではなく、実際の努力が自信につながる。
  • 選んだ進路に全力で取り組み、努力を重ねることで結果を正解にする。

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