今日は「後藤新平(ごとうしんぺい)」という明治から昭和にかけて活躍した偉人の“名言”をわかりやすく紹介していきます。後藤新平は、政治家・医師・都市計画者として多くの人々を導いてきた人物です。

彼の名言には「人の育て方」「リーダーとしてのあり方」「人生の価値観」など、今を生きる私たちにも響く深い意味がこめられています。

この記事では、特に有名な「金を残すは下」などを中心に、後藤新平の名言とその意味を分かりやすく解説していきますよ!

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後藤新平の名言一覧と意味をわかりやすく解説

後藤新平は、ただの政治家ではありませんでした。彼は「人こそすべて」と考え、どんなときも「人づくり」を大切にしてきた人物です。そんな彼の口から出た言葉は、今でも多くの人に影響を与えています。この大見出しでは、後藤新平の名言をまとめて紹介し、それぞれの意味を塾長がわかりやすく解説していきますね!

後藤新平の名言を一覧表で紹介【全23選】

名言一覧は以下の通りです。

番号名言
1金を残して死ぬのは下だ。事業を残して死ぬのは中だ。人を残して死ぬのが上だ。
2一に人、二に人、三に人。
3人のお世話にならぬよう、人のお世話をするように。そして酬いを求めぬよう。
4民心の安定なくして統治なし。
5(台湾の統治を)生物学の原則でやる。
6台湾はいま病人としてよこたわっている。これを健康体にしなければ……。
7政治は、万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道は排すべきだ。
8個々の病人をなおすより、国をなおす医者になりたい。
9国家は生きものである。
10地震は何度でもやってくる。大きな被害を出さないため、公園と道路をつくる。
11挫折しながらでも、何かを残そう。
12院を建てる際、廊下を幅広くとっておけば、緊急時には多くの担架が並べられる。
13最大の経済対策は人を育てることにある。
14日本の行政を持ち込まず、旧来の行政に基づいて統治する。
15自治の精神こそは,国家の土臺石,社會の柱であり,その土臺石と柱とがしっかりして初めて健全なる文明が建立される。
16一に一を加えて億とす。これ根気なり。
17人は日本の歴史に50ページ書いてもらうより、世界の歴史に1ページ書いてもらうことを心掛けねばならぬ。
18妄想するよりは活動せよ。疑惑するよりは活動せよ。
19閣下、御本懐でございましょう。(※負傷した板垣退助に対して)
20社会の習慣や制度は、生物と同様で相応の理由と必要性から発生したものであり、無理に変更すれば当然大きな反発を招く。よって現地を知悉し、状況に合わせた施政をおこなっていくべきである。
21吾輩がかような子供っぽい服装をして来たのは偶然ではない。理由がある。…(中略)こどもにならんと本当の大政治家にはなれんよ。
22都市には4つの敵がある。貧困、疾病、無知、無慈悲。
23大風呂敷といわれようとも、金銭を蓄えることより事業を発展させること、さらには優秀な人材を育成することの方が、難しいけれど尊いことであるということを忘れてはいけない。

「金を残すは下」の意味

「金を残して死ぬのは下、事業を残して死ぬのは中、人を残して死ぬのが上」
これは後藤新平のもっとも有名な名言のひとつです。この言葉には、後藤の人生哲学がギュッとつまっています。

お金は使えばなくなってしまいます。事業も時代が変われば続かないかもしれません。でも「人」は育てれば、その人がまた次の人を育て、良い社会をつくっていくのです。つまり「人を育てること」こそが、未来へのいちばん大きな投資だという考え方なのです。

この言葉は、ただの格言ではなく、後藤新平自身が生涯をかけて実践してきたことでもあります。だからこそ、100年たった今でも心に響く名言として、多くの人に語り継がれているのですね。

「一に人、二に人、三に人」の意味

後藤新平は、何よりも「人」を大切にした人物です。この名言もまさにその象徴で、「国づくり」「まちづくり」「社会づくり」において、一番大切なのは“人”であると教えてくれています。

これは教育の分野にも通じています。後藤は教育に力を入れ、教員養成のための施設もつくりました。政治や事業だけでなく、「人をどう育てるか」に真正面から向き合っていたのです。

「一に人、二に人、三に人」は、「まず人」「次も人」「最後もやっぱり人」という意味で、すべての基本が“人づくり”にあるということを教えてくれる、大切な言葉です。

「政治は万民のためを判断基準とする王道を歩むべき」の意味

この名言は、後藤新平の政治家としての基本姿勢を表したものです。彼は、政治は一部の人のためにあるのではなく、「すべての人のためにあるべきだ」と考えていました。これを「王道政治(おうどうせいじ)」といいます。

「権謀術数(けんぼうじゅっすう)」というのは、だまし合いや裏工作のこと。そういった“ずるい政治”をせず、まっすぐに国民のためを思って行動することが、リーダーとしての正しい道だと後藤は信じていたのです。

この言葉は、政治だけでなく、会社や学校など、リーダーシップが求められるあらゆる場面で参考になりますね。

「国家は生きものである」名言が語る行政と社会のあるべき姿

後藤新平は、「国家は生きている存在」だと考えていました。つまり、国や社会はただの“仕組み”ではなく、時代とともに変わり、成長し、病気になることもある“生き物”のようなものだということです。

たとえば、彼が関東大震災の復興計画を立てたときも、この考え方が土台になっていました。道路や建物を直すだけでなく、「未来の都市にとってどんな形がいいのか」を考えながら設計したのです。

この名言は、「行政は一度つくったら終わり」ではなく、「変化に合わせて、成長させていくべきものだ」という大切な考え方を教えてくれます。

後藤新平の名言に学ぶ!現代にも通じる考え方のヒント

後藤新平の名言は、ただの歴史的な言葉ではありません。今を生きる私たちにとっても、大きなヒントとなる言葉がたくさんあります。教育・経済・行動力・人間性・都市づくりといった、さまざまな分野に通じる後藤の教えを、子どもたちにもわかるように一緒に学んでいきましょう。

最大の経済対策は人を育てることにある

「最大の経済対策は人を育てることにある」というこの名言は、教育と経済の関係をとてもわかりやすく教えてくれます。

お金を使ってモノを買ったり、ビルを建てたりすることも大切ですが、それよりも「人」に投資することがもっと大事なのだと後藤新平は言いました。

なぜなら、人を育てれば、その人が仕事をして社会に貢献し、また新たな人を育てていくからです。これは、未来に続く「経済の土台づくり」といえる考え方です。今の時代でも、教育の重要性はよく言われますが、100年以上も前にこれを語っていた後藤新平の先見の明は本当にすごいですね。

妄想するよりは活動せよ

「妄想するよりは活動せよ。疑惑するよりは活動せよ」

これは、失敗を恐れてなかなか動けない人にとって、とても勇気づけられる名言です。頭の中であれこれ考えるより、まず動いてみなさい!というメッセージが込められています。

後藤新平自身も、台湾の近代化や関東大震災後の復興など、困難な仕事にどんどん挑戦してきた人物でした。何事も、行動してみなければ何も変わらないという強い意志が、この言葉から伝わってきます。

自分を信じて一歩踏み出す勇気、子どもたちにもぜひ大切にしてほしい考え方です。

社会制度は生物のようなもの

後藤新平は「社会制度は生き物のようなもの」と語りました。

この名言の中には、「制度や仕組みは、一度決めたら終わりではなく、変化に合わせて柔軟に変えていくべき」という考え方が込められています。

この思想は、彼が台湾の統治にあたったときにも表れました。日本の仕組みを無理に持ち込むのではなく、台湾の人たちがもともと使っていた制度を尊重し、その上で改良を加えていったのです。これは、現場をよく知り、相手の立場に立って考えることの大切さを教えてくれますね。

こどもにならんと大政治家にはなれん

「大政治家になるには、こどもにならんといかん」という言葉は、少し意外に感じるかもしれませんね。これは、偉くなっても“まじめすぎ”ではダメだという後藤新平のユーモアと、人間らしさを大事にする考え方が表れています。

後藤はボーイスカウトの初代総長も務め、青少年の育成にも力を入れていました。子どもたちの自由な発想や素直な心を大切にし、それを大人にも求めていたのです。

この言葉は、どんな立場にあっても「遊び心」や「柔らかい心」を忘れてはいけないという、人生の知恵といえます。

都市には4つの敵がある

「都市には4つの敵がある。それは貧困、疾病、無知、無慈悲」――これは、後藤新平が東京市長のときに語った言葉です。都市をよりよくするためには、まずこの4つの問題を解決しなければならないという考え方です。

彼は道路や上下水道を整備したり、病気を予防するための仕組みをつくったりと、「インフラ整備」と「人づくり」を一緒に行ってきました。物理的な復興だけでなく、「人が幸せに暮らせる街づくり」を目指していたのです。今でもこの考え方は、防災・福祉・教育など多くの分野でとても参考になります。

総括:後藤新平の心に刺さる名言集まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

番号名言
1金を残して死ぬのは下だ。事業を残して死ぬのは中だ。人を残して死ぬのが上だ。
2一に人、二に人、三に人。
3人のお世話にならぬよう、人のお世話をするように。そして酬いを求めぬよう。
4民心の安定なくして統治なし。
5(台湾の統治を)生物学の原則でやる。
6台湾はいま病人としてよこたわっている。これを健康体にしなければ……。
7政治は、万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道は排すべきだ。
8個々の病人をなおすより、国をなおす医者になりたい。
9国家は生きものである。
10地震は何度でもやってくる。大きな被害を出さないため、公園と道路をつくる。
11挫折しながらでも、何かを残そう。
12院を建てる際、廊下を幅広くとっておけば、緊急時には多くの担架が並べられる。
13最大の経済対策は人を育てることにある。
14日本の行政を持ち込まず、旧来の行政に基づいて統治する。
15自治の精神こそは,国家の土臺石,社會の柱であり,その土臺石と柱とがしっかりして初めて健全なる文明が建立される。
16一に一を加えて億とす。これ根気なり。
17人は日本の歴史に50ページ書いてもらうより、世界の歴史に1ページ書いてもらうことを心掛けねばならぬ。
18妄想するよりは活動せよ。疑惑するよりは活動せよ。
19閣下、御本懐でございましょう。(※負傷した板垣退助に対して)
20社会の習慣や制度は、生物と同様で相応の理由と必要性から発生したものであり、無理に変更すれば当然大きな反発を招く。よって現地を知悉し、状況に合わせた施政をおこなっていくべきである。
21吾輩がかような子供っぽい服装をして来たのは偶然ではない。理由がある。…(中略)こどもにならんと本当の大政治家にはなれんよ。
22都市には4つの敵がある。貧困、疾病、無知、無慈悲。
23大風呂敷といわれようとも、金銭を蓄えることより事業を発展させること、さらには優秀な人材を育成することの方が、難しいけれど尊いことであるということを忘れてはいけない。