「金城学院大学って“やばい”って本当?」

そんな疑問を持ってこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

SNSやネット掲示板では、「お嬢様ばかり」「Fラン」「定員割れ」などのネガティブな声がある一方で、「就職実績が高い」「教育環境が整っている」といった好意的な意見も見られます。

つまり、“やばい”の意味は多面的。

本記事では、金城学院大学が本当にやばいのかを掘り下げ、偏差値・評判・共学化の可能性などを解説します。

大学選びで不安を感じている受験生や保護者の方にとって、有益な判断材料となる内容をお届けします。

金城学院大学はお嬢様でやばいって本当?偏差値・評判・実態

金城学院大学に「やばい」という検索がされる背景には、ネットでの噂やSNSでの評判、学費の高さ、共学化の流れなどが関係しています。まずはその“やばさ”の実態を、偏差値や学生の口コミ、学費、就職実績といったデータを基に検証していきます。

金城学院大学はお嬢様でやばいのか

金城学院大学は「名古屋のお嬢様大学」として知られており、「ブランドバッグを持った学生が多い」「港区女子っぽい」といった印象が先行しています。

実際、キャンパスでは上品なファッションの学生が多く、品のある雰囲気が感じられます。しかし、在学生の多くは一般家庭出身で、全員が“お嬢様”というわけではありません。

ブランド志向の学生が目立つのは事実ですが、勉強や部活動に打ち込む堅実な学生も多数存在します。このように、「見た目の派手さ=中身も派手」というイメージは誤解であり、金城学院大学の本質を見極めるには、もっと多角的に捉える必要があります。

口コミでやばいと言われる理由とは?学生生活のリアル

口コミを調査すると、「電車や公共の場でのマナーが悪い」「職員が高圧的」などネガティブな意見も存在します。たとえば「駅で騒いでいて恥ずかしかった」という目撃談や、「学生課の対応が冷たい」といった感想は一定数あります。

しかし一方で、「授業サポートが丁寧」「キャリア相談がしやすい」といったポジティブな声も多く、大学全体の評価は二極化しています。

特に就職や資格取得に関する支援体制については高評価が多く、「自分次第で有意義な大学生活になる」という口コミも多数です。つまり、やばいと感じるかどうかは、個人の価値観や体験に大きく左右されると言えるでしょう。

偏差値から見た金城学院大学のレベルは?Fランなの?

金城学院大学の偏差値は、学部によって大きく異なります。2025年度の入試予測では、最も高い看護学部で47.5、逆に国際情報学部や人間科学部ではボーダーフリー(BF)判定が出ている学科もあり、下限はBFとなっています。

これにより「Fランでは?」との誤解を受けやすいですが、全学部が対象ではなく、特定の学部に限定された話です。実際には、看護・薬学部などは国家資格の取得率や就職実績も高く、入試難易度も一定以上あります。

偏差値35.0〜47.5という数字からは、中堅私立大学の中でも「やや下位〜中位層」に位置する大学といえるでしょう。

金城学院大学 学部別偏差値

学部名学科名偏差値範囲
文学部日本語日本文化学科35.0~37.5
英語英米文化学科35.0~40.0
外国語コミュニケーション学科37.5
音楽芸術学科35.0
国際情報学部グローバルスタディーズ35.0~37.5
メディアスタディーズBF~37.5
薬学部薬学科35.0~40.0
看護学部看護学科40.0~47.5
生活環境学部食環境栄養学科35.0~37.5
環境デザイン学科37.5
生活マネジメント学科BF~37.5
人間科学部現代子ども教育学科35.0
多元心理学科35.0
コミュニティ福祉学科BF~35.0

引用:スタディサプリ進路

このように、学部・学科によって難易度には大きな差があるため、一概に「やばい」「Fラン」と評価するのは適切ではありません。志望する学部の内容とレベルを正しく把握することが重要です。

金城学院大学の学費は高い?奨学金制度は充実してる?

金城学院大学の学費は私立大学の中でも高めの部類に入ります。例えば文学部では4年間で総額約476万円、薬学部では6年間で約1,252,800円の入学時納入金に加え、毎年200万円超の学費がかかり、総額で1,200万円近くになることもあります(諸会費・教材費含まず)。

一方で、奨学金制度は比較的整っており、家計基準に応じた「金城サポート奨学金」や「高等教育修学支援新制度」などが利用可能です。入学後の成績に応じて返還不要の給付型奨学金もあり、経済的支援を受けられる環境が整っています。学費の高さだけで“やばい”と捉えるのではなく、支援制度の充実度も合わせて判断することが大切です。

金城学院大学の主な学費

学部名学科名入学時納入金後期授業料等年間合計(初年度)
文学部日本語日本文化学科など821,300円597,500円約1,418,800円
音楽芸術学科1,086,300円862,500円約1,948,800円
国際情報学部国際情報学科(2コース共通)831,300円607,500円約1,438,800円
生活環境学部食環境栄養・環境デザイン等841,300円617,500円約1,458,800円
人間科学部各学科共通821,300円597,500円約1,418,800円
看護学部看護学科1,081,370円857,500円約1,938,870円
薬学部薬学科(6年制)1,252,800円1,027,500円約2,280,300円

引用:金城学院公式サイト

※別途、教材費・実習費・海外研修費・パソコン代などが必要となる学科もあります。

就職率はやばいほど高い?主な就職先と実績を公開

金城学院大学の就職実績は非常に優れており、特に女子大としては“やばいほど高い”就職率を誇ります。2023年度(2023年4月〜2024年3月)の卒業者における学部別就職率は、以下の通りです。

学部名卒業者数就職希望者数就職者数就職率(希望者ベース)
文学部246名221名217名98.2%
生活環境学部219名208名202名97.1%
国際情報学部159名139名137名98.6%
人間科学部283名262名260名99.2%
薬学部146名120名120名100%

引用:パスナビ

主な就職先も多彩で、ANAグループや日本航空といった航空業界、トヨタやアイシン開発などの製造業、大成建設などの建設業界、さらには教員や薬剤師としての進路も豊富です。

特に薬学部や人間科学部では、国家資格職や教育系の就職率が高く、将来の安定性を重視する学生にとって有利な環境が整っています。全体として、金城学院大学は“就職に強い女子大”として高く評価されています。

金城学院大学がやばい!共学はいつから?学部・学科の特徴

女子大学として135年の伝統を誇る金城学院大学ですが、近年の少子化や共学化の流れにより、その存続方針にも注目が集まっています。ここでは、同大学の学部構成や教育体制、そして共学化の可能性について詳しく解説します。

金城学院大学の学部・学科一覧と特色

2025年度時点での金城学院大学の学部・学科とその特徴を以下の一覧にまとめました。

学部名学科名特徴
文学部日本語日本文化学科日本文学・日本語・伝統文化を学ぶカリキュラム
英語英米文化学科英語力と国際理解の養成に注力
外国語コミュニケーション学科実用的な語学力と異文化理解を深める教育
生活環境学部食環境栄養学科管理栄養士国家試験対応、実習重視
環境デザイン学科建築・インテリア・都市空間設計などのデザイン分野を学習
生活マネジメント学科家政とマネジメントを融合した実践的生活科学
人間科学部現代子ども教育学科保育・幼稚園・小学校教員養成課程を備える
多元心理学科臨床・発達・社会心理学など幅広い心理領域を網羅
国際情報学部国際情報学科ICT・英語教育・国際理解に重点を置く
薬学部薬学科6年制、国家試験合格率・就職率が高水準
看護学部看護学科実習中心のカリキュラム、国家試験合格率・就職率ともに全国水準以上

金城学院大学は共学化するの?今後の方針と学長の発言

現在、金城学院大学は女子大学としての教育理念を堅持する姿勢を示しています。しかし、少子化による受験生の減少を背景に、共学化を選択する大学が全国的に増えているのも事実です。

実際、2023年の学長インタビューでは「共学化の必要性について慎重に検討している」と発言しており、完全に否定はしていません。

近隣の女子大である愛知淑徳大学も1995年に共学化し、今では男子学生比率が30%以上となっています。金城学院大学も今後、社会情勢や学生ニーズに応じて方針を転換する可能性があります。

定員割れとその影響|女子大全体が抱える課題

金城学院大学の2023年度定員充足率は92.3%に留まり、全国平均(私立大学全体で約95%)を下回る結果となっています。これは女子大全体の傾向でもあり、特に文系・家政系を主軸とする女子大学は、理系・実学志向の高まりとミスマッチを起こしていることが一因です。

このままでは、今後の経営や学部再編にも影響を及ぼす可能性があり、定員割れを避けるための新たな施策(新学部設置、オンライン学位の導入、共学化検討など)が求められています。

なぜ「やばい」と言われるのか?女子大の時代的な背景も解説

「金城学院大学はやばい」と言われる背景には、女子大全体に対する時代遅れというイメージも影響しています。

近年、女子の進学先として理系・経済系の学部が人気を集めており、家政学や文学部中心の女子大は「就職に弱い」「選択肢が狭い」と見なされがちです。特にSNSや匿名掲示板では「女子大=Fラン」「時代に取り残されている」といった極端な評価が散見されます。

こうした偏見を払拭するためには、金城学院大学がもつ強みや実績をしっかりと外部に発信していく必要があります。

共学化した大学と比較してどう?愛知淑徳大・南山大との違い

共学化に成功している大学として代表的なのが愛知淑徳大学です。同大学は1995年に共学化し、現在では男子学生が全体の30%以上を占めるまでになっています。

一方、金城学院大学は「女子教育のリーダー育成」という理念を堅持しており、ブランドイメージを大切にしています。

しかしながら、南山大学のように宗教的背景を持ちながらも共学として発展している例もあり、「伝統」と「時代性」をどう折り合いをつけるかが今後の鍵となるでしょう。金城学院大学が今後も選ばれる大学であるためには、明確なビジョンと柔軟な改革姿勢が不可欠です。

総括:金城学院大学がお嬢様でやばい?まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 金城学院大学は「お嬢様大学」とのイメージがあるが、実際は一般家庭出身の学生も多い。
  • 一部では偏差値が低くFランと誤解されるが、学部ごとの難易度には差がある。
  • 偏差値は35.0〜47.5の範囲で、看護・薬学部は特に難易度が高め。
  • 学費は私立大学の中でも高額(初年度で約140万〜220万円程度)が、奨学金制度は充実。
  • 就職率は高く、薬学部は100%、その他学部も97%以上を維持。
  • 主な就職先にはANA、JAL、トヨタ、教員、薬剤師など安定した職業が多い。
  • 少子化の影響で定員割れ(充足率92.3%)が起きており、共学化も検討課題。
  • 金城学院大学は伝統ある女子大学として女子教育に注力しているが、今後は柔軟な対応が必要。
  • 「やばい」と言われるのはイメージや時代背景が影響しており、実態は多面的。
  • 共学化済の愛知淑徳大学との比較では、金城学院大学は女子大としての伝統を堅持している。