「帝京大学医学部ってやばいの?」

そんな疑問を抱えて検索する受験生や保護者の声は少なくありません。

SNSやネット掲示板では、学費の高さや留年率の話題が飛び交う一方で、「面倒見がいい」「医師国家試験合格率が安定している」といったポジティブな声も目立ちます。

本記事では「帝京大学医学部がやばい」に関連する噂や実態について、偏差値・倍率・就職先・出身高校などの具体的なデータをもとに徹底解説します。ネガティブな先入観に惑わされず、進学先としての「真の価値」を見極めていきましょう。

帝京大学医学部はやばい?噂の真相と難易度はすごい

帝京大学医学部に関して、「やばい」とされるのは主に学費や入試倍率の高さ、そして進級の厳しさなどに起因しています。しかし実際は、学力レベルや教育体制がしっかりしており、学歴としても十分通用する私立医大の一角です。

ここでは、ネット上で囁かれるネガティブな声と、実際の難易度・学費・出身高校などのデータから、「やばい」の真相に迫ります。

帝京大学医学部が「やばい」と言われる理由

「帝京大学医学部 やばい」という検索ワードには、ネット上で次のような口コミが頻出しています。

指摘される声内容実情・根拠
学費が高すぎる「6年間で4,000万円近い」実際は6年間で約3,938万円(入学金105万円+授業料315万円×6年など)
金持ちばかり「富裕層向けの医学部」学費の高さから私立医大の中でも経済的に恵まれた層が多い傾向
留年率が高い「卒業できない生徒が多い」厳格な進級基準があり、1年で10%以上が留年する年もある(非公式情報)
教育が丁寧「講義が分かりやすい」講義録画・予復習テストなど、面倒見の良さに定評
設備が最新「学内がキレイで機材が新しい」シミュレーター設備・海外実習制度も充実

SNSや掲示板では批判的な声と同時に、「講義が分かりやすい」「学生対応が丁寧」といった肯定的な評価も多く見られます。一面的に“やばい”と決めつけるのではなく、実態を冷静に見ることが重要です。

偏差値65は本当に“やばい”?私立医学部の中での難易度を比較

帝京大学医学部の偏差値は65.0で、私立医学部全体の中では中堅〜やや上位に位置しています。「やばい」と言われる一因として“簡単に入れる”という誤解もありますが、実際は相当な学力が必要です。以下は、河合塾が発表している私立医大の偏差値比較です。

大学名偏差値
慶應義塾大学医学部72.5
東京慈恵会医科大学70.0
東邦大学医学部67.5
帝京大学医学部65.0
愛知医科大学医学部62.5

引用:スタディサプリ進路

このように帝京大学医学部は、上位の医科大学と比較しても難易度の高い部類に入ります。近年は倍率の上昇も見られ、「偏差値が低い=やばい」というレッテルは根拠のない誤解といえるでしょう。

医学部の中でも異例?学費がやばすぎると言われる理由

帝京大学医学部の学費は、6年間で計39,372,000円と、私立医学部の中でも最高額水準に位置します。初年度だけで9,362,000円の納入が必要で、家計へのインパクトは極めて大きいです。

年次入学金授業料実験実習費施設拡充費教育維持費合計
1年次1,500,0003,150,000227,0002,100,0002,385,0009,362,000
2〜6年次(各年)3,150,000227,0002,100,000525,0006,002,000
6年間総額39,372,000

引用:帝京大学公式サイト

ただし、経済的支援策も整っており、地域医療奨学金(福島・千葉・茨城など)や研究医養成奨学金などの制度が充実しています。これらを活用すれば、一定条件下で学費負担を大幅に軽減することも可能です。

「金持ちしか行けない」との声も一理ありますが、支援制度の存在は見逃せません。

共通テスト・一般選抜の入試方式と倍率のやばさ

帝京大学医学部の入試倍率は、私立医学部の中でも屈指の高さを誇ります。特に2024年度の一般選抜・共通テスト利用入試の実質倍率は以下の通りです。

入試方式志願者数受験者数合格者数実質倍率
一般選抜8,346人7,761人216人35.9倍
共通テスト利用非公開非公開非公開42.3倍

引用:メルリックス学院

また、共通テスト利用型では、2024年度の得点率ボーダーが90%(270/300)と極めて高く、標準偏差の中でもトップ層のみが対象となるハイレベルな争いです。

このように、帝京大学医学部は「入りやすい」どころか、厳しい倍率と高得点競争を勝ち抜く必要がある難関校です。特に共通テスト利用入試では、戦略的な対策と安定した得点力が求められます。受験生にとっては、しっかりと計画的に準備すべき試験と言えるでしょう。

Fラン疑惑は本当?出身高校ランキングから見る学歴レベル

ネット上では「帝京大学医学部=Fラン」といった誤解が一部で見られますが、出身高校のデータを確認すれば、その誤解は明らかに間違いだと分かります。以下は2024年度の出身高校ランキング上位校です。

高校名偏差値(目安)所在地合格者数(2024年)
開智高等学校68〜73埼玉県10人
栄東高等学校72〜74埼玉県6人
海城高等学校約75東京都5人
吉祥女子高等学校約72東京都5人
豊島岡女子学園高等学校約73東京都5人

これらは、いずれも首都圏トップレベルの進学校です。偏差値70以上の高校が多数を占めており、帝京大学医学部に合格するためには相応の学力が必要であることが分かります。

したがって、「Fラン」と呼ばれる根拠は全く見当たらず、むしろ実力ある受験生が集まる競争の激しい医学部です。学歴的なステータスも十分高い水準にあるといえるでしょう。

ただし、帝京大学の医学部以外の学科はそこまで高偏差値ではありません。

帝京大学医学部はやばい!学歴・就職・教育体制がすごい

ここからは、「帝京大学医学部はやばい」と言われる中でも、実際には“すごい”と評価されている理由について詳しく解説します。国家試験合格率、海外プログラム、学内設備、就職先の実績など、帝京医学部が高く評価される要素を客観的なデータに基づいて紹介します。

帝京大学医学部は学歴フィルターに通じるか

医学部卒業後の進路や学歴ブランドを評価する際、医師国家試験の合格率は重要な指標の一つです。帝京大学医学部は、私立医学部の中でも安定して高い合格率を維持しており、「学歴フィルターを突破できる実力校」として注目されています。

以下は、厚生労働省が公表している直近3年の合格実績です。

年度帝京大学合格率全国平均合格率
2021年度90.7%91.4%
2022年度89.3%91.5%
2023年度91.2%91.9%

帝京大学は一時的に全国平均をやや下回る年もありますが、90%前後という高水準をキープしています。これは、国家試験対策に特化した授業やサポート体制が整っている証拠です。進級の厳しさもその裏返しであり、卒業時点では高い学力と臨床力が保証されているといえるでしょう。

学歴フィルターを心配する必要はなく、就職・臨床現場で実力を発揮することが十分に可能です。

海外実習プログラムと国際交流が充実!“グローバル医師”育成の現場

帝京大学医学部では、将来的に国際的な医療現場で活躍する“グローバル医師”の育成に力を入れています。特に注目されているのが、海外提携大学との実習・研修プログラムです。医学部生は、英語圏・アジア圏を中心とした大学病院で、最先端の医療教育を受けることが可能です。

以下は主な提携大学の一部です。

提携大学名国名実習内容の一例
ペンシルバニア大学アメリカ高度医療施設での臨床研修
マヒドン大学タイ感染症・地域医療の実地体験
ガジャマダ大学インドネシア発展途上国の医療制度理解
ソウル大学韓国外科・救急医療シミュレーション研修

引用:帝京大学公式サイト

このような海外派遣は、長期・短期どちらのプログラムもあり、夏季休暇を活用して渡航する学生も少なくありません。また、語学支援プログラムも学内で用意されており、実践的な英語力の習得をサポートしています。

他の私立医大と比較しても、帝京大学の海外実習の受け入れ先は幅広く、選択肢の多さは大きな魅力です。国際医療協力や外資系医療機関への就職を目指す学生にとっても、極めて有利な教育環境といえるでしょう。

板橋キャンパスの学習環境がやばいほど最新設備&厳格な進級体制

帝京大学医学部の板橋キャンパスは、最先端の教育設備と厳格な進級体制で知られています。まず注目すべきは、対面講義を基本としながら、すべての授業が録画されており、学生は復習用としていつでも視聴可能です。さらに、全講義には「予習テスト」「復習テスト」が付属しており、学習内容の定着を徹底的に支援しています。

また、臨床教育の柱である「シミュレーション教育」も充実。以下のような先端機器が活用されています。

設備名称内容
医療用シミュレーター救急対応・外科手技など実践的なトレーニングが可能
解剖実習用デジタル機器3D映像で臓器や構造を立体的に学習
eラーニングシステム講義の録画視聴やテスト機能をオンラインで提供

厳格な進級制度により、学年ごとの到達度試験や単位取得の基準が高く、一定の成績に満たない場合は留年も避けられません。しかしこれは、医師としての資質を担保するための当然の措置であり、卒業生の質の高さにも直結しています。

卒業後の進路先や附属病院への就職先

帝京大学医学部の卒業生は、帝京大学グループの附属病院をはじめとする全国の有力な医療機関に多数進出しています。初期臨床研修先や就職先として、以下のような医療施設が代表的です。

卒業後の主な進路先(例)所在地
帝京大学医学部附属病院東京都板橋区
帝京大学ちば総合医療センター千葉県市原市
帝京大学医学部附属溝口病院神奈川県川崎市
関東中央病院(帝京グループ)東京都世田谷区
国立病院機構(複数)全国各地
慶應義塾大学病院東京都新宿区
順天堂大学医学部附属浦安病院千葉県浦安市
東京大学医学部附属病院東京都文京区

帝京大学医学部の教育は、医師国家試験合格だけでなく、就職にも強い結果を出しています。特に「帝京ブランド」は全国的にも知名度が高く、地方病院や研究機関などからの評価も良好です。

また、初期研修後に出身地の医療機関へ戻り、地域医療に貢献するケースも多く見られます。これは、「就職に弱い」という噂が完全に的外れであることを示しています。

「帝京大学医学部は怖い」「留年率が高い」は本当か?実態を調査

帝京大学医学部が「怖い」と言われる最大の理由は、その進級判定の厳しさにあります。特に1〜2年次には基礎医学の膨大なカリキュラムが課され、テスト・再試験・補講が頻繁に行われ、一定の水準に達しない学生は容赦なく留年となります。

とくに2年から3年への進級時には30名前後、6年の卒業試験では約25名が留年になる年もあると言われています。また、5年次に追加された「総合試験」でも留年者が出ており、近年の方針では「卒留」の代わりに中間年次での振り分けが強化されている傾向です。

年次主な試験留年人数(目安)
2年→3年定期試験・進級試験約30人
5年総合試験(追加)非公表(振り分けあり)
6年→卒業卒業試験約25人

引用:ヨビこれ

なお、医師国家試験合格率は一時期84%(全国80校中75位)と私立医大内でも下位だった時期もありますが、これは「進級時にふるいにかけ、最終的に合格率を担保する」仕組みに由来します。ストレート合格率は約50%とも言われており、「同級生の半数しか6年で医師になれない」という環境が、厳しさとともに実力主義の証ともなっています。

総括:帝京大学医学部の難易度がやばい!まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 学費が高く“やばい”とされるが、奨学金制度も充実
     → 6年間で約3,937万円の学費。地域枠などの奨学金制度あり。
  • 偏差値は65で中堅〜上位の難易度
     → 河合塾偏差値で65、私立医学部の中でも難関。
  • 入試倍率が非常に高い
     → 一般選抜35.9倍、共通テスト利用は42.3倍と非常に高倍率。
  • 進級が厳しく“怖い”と言われる
     → 留年者が多く、2→3年で30人前後、卒試で25人留年する年も。
  • 出身高校のレベルは高く、Fランではない
     → 開智、栄東、海城など偏差値70超の進学校出身者多数。
  • 国家試験合格率は安定して高い
     → 近年の合格率は90%前後で全国平均に近い水準。
  • 海外実習や国際提携が豊富
     → アメリカやアジアの大学と連携した実習制度あり。
  • 最新設備が揃った板橋キャンパスで学べる
     → シミュレーターやeラーニングが充実し、予復習テストも実施。
  • 就職実績は良好で附属病院や有力施設に進出
     → 帝京大学病院の他、東京大学病院や順天堂病院などにも進出。
  • “やばい”の実態は厳しさ=質の高さ
     → 進級や学費の厳しさはあるが、それだけ教育水準が高い証。