神戸高専に受かりたいと思った際、「合格ライン(合格最低点)」がどれくらいなのか気になりませんか?

神戸高専は偏差値62程度で、高専の中でも平均的な偏差値を有する難関高の1つです。神戸市のエリアでは神戸高専を志望する生徒は多く、明石高専は狙えないけど神戸高専なら受かると言う生徒は結構います。

なお、自塾では開業1年目で平均程度の学力から神戸高専に逆転合格した事例があり、リアリティを持って高専受験の実態について語れる部分があります。

ちなみに、この生徒はオール4(中3内申)で神戸高専に逆転合格しています。神戸高専合格者の中では、ギリギリ受かっている感じなので、ある意味参考になるデータでは?と思います。

本記事では、神戸高専の合格ライン&難しい入試を突破する方法を解説します。

編集:英俊社編集部
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神戸高専の合格ライン:内申点や本番得点の目安

では早速、神戸高専の合格ラインから解説していきます。

ここでは「一般選抜」の話をします。推薦入試の話ではない点はご注意ください。

また、神戸高専は合格者の最低ラインを開示していないので、偏差値や実際の生徒のデータなどから予測した値を書いていきます。年によっても異なりますので、あくまで参考程度に考えてください。

合格ラインの目安:500〜515点/675点ぐらいか?

神戸高専の合格ラインの目安ですが、以下の数値を予測します。

・500〜515点/675点

神戸高専入試の場合、内申点(225点)と当日点(450点)の合計675点のうちどれだけ得点できたのかで合否を決めています。

自分の調べたデータや、実際の生徒のデータを見たとき、内申点と当日点合わせて75%程度は点数が必要になってくるのでは?と見ています。

675点満点で70%程度しか得点できない場合は、不合格になる可能性がかなり高いのではないか?とも思っています。

合格者の平均的なものを予測するのであれば、大体520点とかになるのではないでしょうか?内申点が高い子も受けている印象なので、この辺りは分かりませんが….

神戸高専に合格するのに必要な内申点

神戸高専は、中2と中3の内申点を評価します。中2で75点、中3で150点の合わせて225点です。

神戸高専の内申計算は極めて複雑ですが、受験生は以下の計算式をきちんと覚えておきましょう。

・社会以外の主教科:×1倍
・社会:×3倍
・副教科:×2倍


神戸高専は本番で社会のテストがないので、その分内申点の配点比率を高くしています。同様の理由で、副教科の内申点の比率も上げています。

この計算式で目安内申点を考えると、「オール4」が最低水準ぐらいなのでは?と思います。

ちなみにオール4で計算すると、こういう計算結果になります。

・中2内申点:60/75点
・中3内申点:120/75点

これで内申点の合計が180点/225点になります。

このくらいの内申点があれば、本番で75%程度の得点で逆転合格することができます。もちろん、本番で75%程度の得点を取ろうとすれば、それはもう大変なのですが…

なので、もっと安全に受かりたいのであれば、内申点をもう少し稼いで受験してほしいです。

・200点/225点

正直、このくらいの内申点をお土産に受験してほしいです。これなら、本番のテストで70%を割り込んでもギリ受かるかな?って水準なので、精神的には余裕を持てます。

当日点の目標について

次に、当日点の目標について考えてみましょう。

自分の中の感覚的な数値ですが、ケースを分けて考えるとこんな感じではないかと予測します。

・順当合格:70%
・逆転合格:75%以上


先ほどの話と重なりますが、内申点が200点/225点ぐらいある子であれば、70%を目標に得点してほしいです。逆転合格を狙う場合は、75%以上を狙ってください。

75%得点でギリ逆転かな?と言うのがオール4程度の内申点の生徒です。もちろん、成功率は低いですが、何回かに1回ぐらいは受かるみたいなことが起こる水準です。

自塾で神戸高専に逆転合格した生徒がオール4の内申点で受かっていましたが、本番で相当点数が跳ねました。正直言いますが、勝率は三割以下の勝負のつもりだったので、本番では奇跡が起こりました。

本人も受験後に神戸高専は受からなかったものと思い、公立受験で葺合高校を受ける準備をしていました。しかし、まさかの逆転合格で泣きそうなぐらい喜んでいたことを今でも忘れません。

逆に、自塾の生徒の兄で不合格になった生徒を知っています。

この子は、社会や副教科の内申点がありませんでした。そのため、神戸高専の内申点システムだとかなり不利です。偏差値で見れば、自塾で逆転合格した生徒よりも上ですが、本番では不合格でした。

内申点がない中での逆転合格狙いということなのですが、やはりそう簡単にはいきません。

神戸高専の合格ライン:入試は難しい?対策は?

ここまでは、神戸高専の合格ラインについて解説してきました。

ここからは、神戸高専の実際の入試難易度やどうやって合格していくのか?を解説していきます。

神戸高専は難しい?難易度について

まず、神戸高専の難易度について。

結論、神戸高専の受験は難しいと言えると思います。

神戸高専は、高専偏差値で見れば「偏差値62程度」です。全国にある高専の偏差値とちょうど同じぐらいで、十分難関校受験と言えると思います。

仮に公立高校で同一レベルを考えれば、偏差値60〜65程度だと思います。

第一学区の公立高校で例を挙げれば、

・葺合高校(偏差値60)
・御影高校(偏差値63)
・星稜高校(偏差値65)


ぐらいを受験するレベルの学力だと思ってください。

そして、「葺合は受かったけど神戸高専は落ちた」という生徒もいますので、厳密には神戸高専の方が葺合高校よりも難しいと言っていいと思います。感覚的にもそう思います。

なので、御影高校と神戸高専が同一ランクかな?と言うのが自分の意見。内申点の水準で見ても、御影に受かる子の内申水準ぐらい欲しい受験です。

神戸高専と明石高専とどっちが難しい?

神戸市で受験をする生徒から、よくこう言う質問を受けます。

「明石高専と神戸高専ってどっちが難しいんですか?」

塾屋の我々からすれば当たり前に知っていることなのですが、子供たちや保護者さんはこの辺りのことはよく分かっていないって人も多いです。

当然ですが、明石高専の方が遥かに難しいです。

近隣の中学でも、明石高専に受かる子は本当に少ないです。神戸高校や長田高校など県内のトップ高に受かる学力の子しか受かりません。

というか、明石高専って全国の高専の中で最も難しい高専なんですよ。だから、明石高専に受かるってのはめちゃくちゃすごいってことです。

「社会」「副教科」の内申を下げるな

神戸高専受験を考える生徒にマジで言いたいことがあります。

それは、「お前らマジで社会と副教科なめるな。」です。

正直、高専に行きたがる子って理系脳の子です。だから、暗記系が大嫌いって子がまあ本当に多いわけです。数学とか理科とか英語では評定4以上なのに、社会だけは「3」みたいな生徒めちゃくちゃ多いです。

いや、高専入試の場合は社会の内申比率が一番高いんだけど…となるわけです。

また、社会の点数が低い子は、決まって副教科の内申も死んでいます。要するに、暗記をコツコツやらないといけない教科の内申が全て低いのです。

もちろん、高専受験の内申では社会の次に副教科の内申比重が高いので、この手の生徒は不合格になる可能性が高いです。本番逆転はそう都合よく起こせませんから、基本的には苦しい受験になります。

神戸高専の対策:公立高校受験の対策の延長線上

最後に、神戸高専の対策について話します。

正直なところ、神戸高専であれば、兵庫県の公立高校入試の対策をきちんとやっておけば、その延長線上に高専合格が見えます。

もちろん、直前で以下の赤本買って過去問をやりまくるのは大前提ですよ。

編集:英俊社編集部
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だけど、直前までの対策の話をすれば、普通に公立高校受験の勉強をしておけばOKです。神戸高専受験の子って、高専ダメなら公立受けるわけなので、公立対策は絶対にしないといけないですからね。

自塾で逆転合格した子も、受験直前まで公立高校入試の対策してました。兵庫県の過去問解かせまくっていましたから。でも、それで結局逆転合格まで持っていったので、基礎標準の徹底の先に合格があると言えます。

総括:神戸高専の合格ラインまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

神戸高専の合格ライン目安

  • 合格ラインは約500〜515点(675点満点中)
  • 内申点(225点)と当日点(450点)の合計で決定
  • 合格には75%程度の得点が必要

内申点の重要性

  • 中2(75点)と中3(150点)の内申点が評価対象
  • 計算式:社会×3、副教科×2、その他主教科×1
  • 「オール4」で約180点の内申点が得られる
  • 逆転合格には本番で75%以上の得点が必要

当日点の目標

  • 順当合格を目指すなら70%得点が目安
  • 逆転合格には75%以上の得点が必要

神戸高専の難易度

  • 偏差値62程度で、全国高専平均と同レベル
  • 公立高校で例えると葺合高校(偏差値60)〜御影高校(偏差値63)と同程度

神戸高専と明石高専の比較

  • 明石高専の方が遥かに難易度が高い
  • 明石高専は全国の高専で最も難しい

「社会」「副教科」の重要性

  • 社会と副教科の内申点が合否に大きく影響
  • 理系科目が得意でも社会・副教科が低いと不利

神戸高専合格の対策

  • 公立高校入試対策をベースに勉強する
  • 高専入試の過去問を繰り返し解くことが必須
  • 兵庫県公立高校の過去問対策と併用するのが効果的

成功例と失敗例

  • オール4の生徒が逆転合格した実例あり
  • 社会や副教科の内申点が低い生徒は不利

重要なポイント

  • 受験直前の基礎・標準問題の徹底が鍵
  • 情報を正確に理解し、効率的に勉強を進めることが重要

※学習塾に通っていない場合は、塾用教材を使って勉強するのが効率的です。市販教材に比べて圧倒的に質が高くコスパもいいです。学習塾の先生の要望に応えた教材で、痒い所に手が届く良書ばかりです。本屋では買えないですが、Amazonなら購入可能なので、以下におすすめ教材をまとめておきます。

市販教材でおすすめ教材を知りたい人には、以下におすすめ参考書・問題集をまとめた記事を掲載しておきます。

※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。

・【高校受験】親ができること厳選3個紹介!後悔しない子供への接し方

・【高校受験】勉強するのが遅すぎた!手遅れになる子の特徴を解説

・中3からでも間に合う内申の上げ方や裏技が大嘘である理由と現実

・【高校受験】内申足りないから諦めるべきケース!逆転が厳しい場合

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